だれもが愛しいチャンピオン
劇場公開日:2019年12月27日
解説
ハンディキャップを持つ選手たちによるバスケットボールチームと人生迷走中なコーチの出会いと絆を描き、スペインのアカデミー賞といわれるゴヤ賞で作品賞など3冠に輝いたドラマ。バスケットボールのプロリーグでコーチを務めるマルコは、短気な性格が災いして問題を起こし、チームを解雇されてしまう。知的障害者のバスケットボールチーム「アミーゴス」を指導することになった彼は、選手たちの自由すぎる言動に困惑しながらも、彼らの純粋さや情熱、豊かなユーモアに触れて一念発起。全国大会でまさかの快進撃を見せる。「アミーゴス」のメンバーには、実際に障害を持つ600人の中からオーディションで選ばれた10人の俳優を起用。「マーシュランド」のハビエル・グティエレスがマルコを演じた。監督・脚本は「モルタデロとフィレモン」のハビエル・フェセル。
2018年製作/118分/G/スペイン
原題:Campeones
配給:シンカ
スタッフ・キャスト
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2019年12月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ハンディキャップを題材に扱う映画はその描き方が難しい。少しでも偏見が挟み込まれると非難の対象になりうるし、だからと言って変に気を使い過ぎると逆に現実から乖離し本質が見失われてしまう。だがこの映画はどうだ。ハンディキャップをその人の個性として捉え、誰もが各々の音色を精一杯に響かせながら、いつしかチーム全体で一丸となってゴールへなだれ込んでいく。
バスケリーグで勝利の手応えを味わうにつれ、チームメイトの表情は生き生きと変わる。だが最も変わるのは、それまで人生どん底の日々を過ごしていたコーチのマルコだ。自己中心的で煮ても食えないプライドを持つ彼の方が、彼らとの日々の中で恐らく人生で初めて人間らしく羽ばたく。そして何かを伝えるためには、しっかりと目と心で通じ合い、相手と真正面から向き合うことが大事なのだと知る。何も特別なことなんてない。このチームも、我々が暮らす社会も、すべてはみんな同じなのだ。
2022年6月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
障碍者の映画だけれども、偽善っぽい感じというか、憐れむ感じがなく、普通の感覚で面白かった。日本人がやったらどうしても湿っぽくなるテーマだけど、明るくてよい。
2021年9月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ネタバレ! クリックして本文を読む
ラストは後ろ向きからの劇的ゴール…が決まらず準優勝。コーチの気持ちとは裏腹に選手達は喜び、相手と称え合う。ここがスポーツの良さ。一生懸命ベストを尽くし、終わった後は互いを称える。プロのサブコーチだったマルコはバスケを教えるつもりが、逆に知的障害者の選手達からチームワークの大切さ、互いへのリスペクトの気持ちを教わる。コメディタッチでありながらも、妻との関係も交え、爽やかな終わり方。僕の子供は僕のようになってほしくないけど、あなたのような父親がほしいは感動。
一言「これは、掘り出し物!」
短気なプロバスケコーチが、試合中に監督と喧嘩→解雇→やけ酒運転→逮捕。
服役の代わりに提案された社会奉仕が、「知的障がい者施設のバスケコーチ」。
この設定は、時々あるなあと見始めました。
まあどの選手もコーチの言うことには、耳を貸さず。
コーチする以前の状況から、まず相手にパスをすること。
そこから少しずつ、お互いを理解しあっていくところが。
「一つのチームになっていく」感じがありました。
コーチも私生活では「高齢出産」云々で、夫婦仲が悪かったり。
でもその妻もチームの運転手を買ってでたり。
コーチ自身も少しずつ、変わっていくのもいいね。
試合のシーンは、「勝つことでだんだん強くなっていく」。
思いっきり応援しちゃいました。
随所にお腹抱えて笑う場面もあって、楽しい。
終盤
①決勝戦で勝つか、負けるか。
②社会奉仕期間終了した暁に、コーチはどうするのか。
どうなるのかも、見どころ満載でした。
公式HPによると。
「オーディションで選ばれた選手たちに、脚本を“当て書き“するために書き直した」。
どおりですっごく、生き生きしたキャラクターたちでした。
元気な涙を流せて、気分スッキリ!の快作。気軽におすすめです。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「あなたはいつも逃げている。子供のままのピーターパン」