荒野の殺し屋
2017年製作/99分/ブラジル
原題または英題:The Killer
スタッフ・キャスト
- 監督
- マルセロ・ガルバオン
- 脚本
- マルセロ・ガルバオン
2017年製作/99分/ブラジル
原題または英題:The Killer
スパゲッティなウェスタンじゃない。
フランス料理見たいなウェスタンだろう。
フランスの料理って美味しいのだろうが、イタリア料理と比べた場合、主食がなんであるかも分からない。それだけ、幅が広い完成された料理なのかもしれないが、で、なにを食わせてくれるの?がある。
この映画も、で、何が言いたいの?がある。
まぁ、どっちが良いと言うわけではないが、この映画はマカロニウェスタン初期の作品をリスペクトしているとは到底思えない。
寧ろ、「浪花節だよ人生は!」ダネ。
義賊にすがる日本人好みのお話。
ねずみ小僧、
石川五右衛門
などなど
お涙頂戴エンドマーク!って事だね。
つまり、沢山人がニヒルに殺されていけばマカロニウェスタンではなかった。
少なくとも、初期はね。
もし、
イデオロギーを入れたくば「エル・トポ」見たいなシュールにならねば。
ホーチミンからプノンペンまでのバスの中で見る。ダウンロードすればNetflixは社会主義の国や王国でも見れます。
2025年 4月8日 AM11時頃
60年代のイーストウッド主演によるマカロニ3部作などを観ている者としては、納得のいくクオリティでした。昨今のマカロニリメイク作品にありがちな、荒唐無稽な派手さに走る事もなく、リアリティを感じさせつつエンタメとして良くまとまっています。仕上がりとしては小作品ながら前代未聞のクオリティと言えるかもしれません。
セリフはポルトガル語で、本来は英語であるべきですが、これはマカロニ映画がイタリア映画としてイタリア語で作られていた事を引きずっているオマージュのようなものだと思います。
「マカロニ映画みたいなものを観たいなあ」と思っている人には、ジャンルムービーとしてたまらないものがあります。そうでない人にはピンと来ないかもしれません。
唯一残念なのは、物語が回想として語られるのに、その作中においてまた回想シーンが挿入されるため、観ていて少々わかりづらくなる所がある点でした。