糸のレビュー・感想・評価
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必要以上に期待しないで観れば名作
作中に糸が流れるシーンが多かったことは少し嬉しいような残念なような気持ちになりました
一番盛り上がる所で聞きたかったような、でもこのシーンで流してくれてありがとうという気持ちも
内容は深堀しない若者の人生を一気に駆け抜けるように見せてくれる壮大なラブストーリー
映像の美しさは期待どうり
糸と恋愛映画
糸の主題歌でなければ、普通の恋愛映画だと思う。
ラストの花火の前でのハグ、盛り過ぎでしょ。
ただ、娘役が榮倉奈々似でびっくり。そこつくか〜。最後は娘にみんな持っていかれた感があり、良かった。
久しぶりに、心が洗われました
久しぶりに、心が洗われました。
本当に、久しぶりに物語に没入することができた作品です。
正直、突っ込むところは多々ありますが、純粋に主人公とその二人を取り巻く人たちの暖かさ、純粋さがひしひしと伝わってきました。
何よりも、葵ちゃんの生き方に心を惹かれるものがあります。幼少の頃に辛い体験をしたにも関わらず、必至に一人で生きていこうとするその生き様。「大丈夫」と自分自身を励ますシーンは私とかぶるものがありました。
物語の中で、二人の出会いは全て偶然。しかし、ラストシーンでは必然を求めてお互いを探し続けています。
どこで逢うのか分からない、どこに行くの分からない。人生は偶然の積み重ね。しかし、その中でも、必然を求めてそれを手に入れることもできるのが人生。
最後のシーン。葵ちゃんはフェリーで行ってしまった、もう逢うことはできない。そのようなラストになってしまうのか。
ハッピーエンドが好きな私にとって、最高のラストシーンとなりました。
さらに、エンドロールの映像も心に残る素晴らしい内容でした。
なぜ、4.5にしたのか?本当に久しぶりに泣くことのできた映画でしたが、少し詰めすぎかな、と思いました。それだけですね。
映画は、原作で表現したものを限られた時間の枠内で創らなければならないため、原作全てを表現することは難しいと思います。しかし、全て表現していなくても、人には創造する力があります。それぞれの登場人物のバックグランドを創造しながら観る楽しみもあるはずです。
私は、映画を観てから、原作を読んでいます。映画の抜けている部分がそれで補われるから楽しみが倍増しますね。その逆だと突っ込みまくると思います。
最近、映画を観ていて思うことは、俳優って本当にすごいなあと感じることです。その世界に私たちを引きずり込んでくれるのですから。
この映画は、「買うリスト」に入る作品です。
良い映画をありがとうございました。
ファイト!闘わない奴が闘う奴らを笑うな!
偉い人になんかならなくてもいいから、泣いてる人、悲しんでいる人がいたら抱きしめてあげられる人になりなさい。
亡き母の教えは幼い娘に受け継がれた。
素晴らしいお母さんだ。
偉い人、すごい人にならなくてもいい、人の心の傷みのわかる人は素敵だ。
暴力に屈してはだめだ。守られるより守ってあげられる人になりたい。たとえ守った相手に裏切られても、まずいカツ丼食べてまた元気だしてへこたれないで闘おう。
そして恩を仇で返されても、自分が恩を受けた人たちにはありがとうと言える人でありたい。それもとても素敵な生き方。
妻からも義父からも娘からもどんぐりを投げつけられエールを送られるような、お節介で優しいお父さんは素敵だ。
この街で自分に出来る仕事をしながらも世界をめざして闘って行こう、この街で出会い、縁あって繋いだ手をもう二度と離さず。
平成の30年間を自分の人生と重ね合わせて観ていたらいつの間にか涙が溢れてきました。
菅田将暉は何をやらせても上手いなあ。泣いている大人を抱きしめる稲垣来泉ちゃんは天使だな。
日常に追われ、闘うことを諦めてしまいがちな大人の心をニュートラルポイントに戻してくれる。そして、だらけた姿勢を矯正してくれるようないい映画でした。
感動して泣けるからこそ、もっと中島みゆき曲の使い方を拘って欲しかったかなぁ~
中島みゆきさんの名曲のタイトルがそのまま付けられていると言うのは些かあざとい感じがしながらも、中島みゆきさんは好きなのとw、主演が菅田将暉さんと小松菜奈さんと言う役者としてもノリに乗ってる二人ならそんなにハズレはないだろうなぁと思い、観賞しましたw
で、感想はと言うと、割とベタですが、個人的には結構好き。
感動もしましたし、ちょっと泣いた。…いや割と泣いたw
何よりも豪華な出演者でガッチリ固めているからソツが無い。
また大作系の感動作としては上手く纏まっているんではないかなと。
ベタではありますがw
菅田将暉さん演じる蓮と小松菜奈さん演じる葵との二人の平成史を描いていて、時々に接点は生まれるが、互いにそれぞれの別の人生を歩むと言うのは個人的には良い。
もっとガッツリ接している時間が長いかと思ったら、意外とそうではなかった。
その辺りが普通にありそうな感じと時折出てくるドラマチックな描写が良いんでは無いかなと。
特に蓮の人生が濃い。榮倉奈々さん演じる香との死別は物悲しくて、このパートが蓮の人物描写を深めている。
小さい頃はサッカー選手になりたくて、世界中を飛び回りたい!と思っていても、現実はそんな甘くない。早々と夢から挫折し、何処か屈折しながらも、地元で地道に頑張ろうとし、変に大きな屈折を描いてないのが個人的にマル。
蓮の素朴ながらも真面目な性格と香との生活が確りと描かれていて、変に葵との絡みを入れなかったのも良い。
榮倉奈々さんはこの作品の裏MVPな活躍です♪
小松菜奈さん演じる葵も10代前半に結構過酷な生活環境で健気に真面目に頑張っているのが良い♪
母親が付き合っている同棲中の若い男に暴力を振るわれているが、描写では性暴力が無いのが救い。正直そう言う事が裏設定であったにしても、そう言う場面や描写は気持ちが滅入るし腹が立つし嫌い。小松菜奈さんが出演していた「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」でも同じ入院患者に襲われるシーンがありましたが、あれもストーリーに深みを加えている必要描写であっても物凄く萎えるんですよね。
東京で頑張りながらも、同棲中の企業家の男性の破産で沖縄に行って、そこからシンガポール、東京、北海道となかなか忙しいw
でも、飛び回る人って側から見ていると節操が無いぐらいに動き回るから、それが葵の頑張りと成功を表しているし、蓮との対比になっていて良いんではないかと。
斎藤工さん演じる、キャバクラで知り合った投資会社の社長の水島なんか良いヤツ♪
この手の作品でありがちの小ズルい小悪党ではなく、ちゃんと葵の事を考えて、自分から身を引いている。
蓮と葵のそれぞれの人生できちんとパートナーとの良い関係が築けていたと言うのは見ていてもなんか安心。
また、脇を固める役者さんも良いんですよね。山本美月さん、倍賞美津子さん、成田凌さん、二階堂ふみさん、高杉真宙さんと豪華。
個人的に気に入ってのは松重豊さんと竹原ピストルさん。同じ場面での共演はしてませんが、缶コーヒーの「BOSS」のcmコンビですよ♪
また、悪い人がそんなにいないのも良い。葵の母親役の山口紗弥加さんが葵に「警察には転んだと言いなさい」と耳元で呟いたのはめっちゃムカついたのと、山本美月さん演じる玲子が会社の金を使い込んで不動産投資して逃げた以外は概ね良い人ばかり。
物語を面白くしようと必要以上に波乱万丈にしなくても良い。それよりも人が真っ直ぐに生きる為に出会う人間ドラマに重きを置く方が観ていても安心して観ていられる。
最近観る作品はこれでもか!とばかりに災難や悲劇がてんこ盛りの作品が多くて、ちょっとここまで多いと萎える。人間普通に生きているだけで辛い事や悲しい事はあるんですから「そんなに悲しい事を入れなくてもええで」と言いたくなります。
難点が有るとすると最初の蓮と葵の出会いで自転車が宙に舞うシーンはちとやり過ぎかなと。
また、蓮が葵につけてもらった絆創膏をそっと机の引き出しに入れるのは…気持ちは分かるけど、端から見てみるとちょっと引くわw
その割にはミサンガはあっさり捨てるしw
友人の成田凌さん演じる竹原の最初の嫁で馬場ふみかさん演じる弓が1年での離婚後にあっさりフェイドアウトしたのは気になるなあw
あと…ちょっと個人的に気になるのは中島みゆきさんの曲の使い方があんまり上手くないかなw
タイトルの「糸」は作中で2回も流すとインパクトに欠けるし、エンドロールの菅田将暉さんと石崎ひゅーいさんの「糸」はちょっと変化球過ぎ。
カラオケで歌われる「ファイト!」が2回歌われるのは良いとしても、葵がシンガポールで銀行に行く前の「時代」の中国語バージョンも悪くはないんだけど、これも変化球。
劇中で使われても良い様な中島みゆきさんの曲は他にも沢山有ると思いますが、個人的にはオリジナルの「時代」を平成から令和に変わる時に流すとか、葵がシンガポールで不味いカツ丼を食べるシーンで流れる曲は「ヘッドライト・テールライト」が流れるか、ここでこそ「ファイト!」を流す方が良いかと。
沖縄の家で水島が出て行った後に家で葵が寝転がるシーンでは「ひとり上手」が流れるとか、水島と車に乗ってるシーンでは「悪女」が流れるとかあれば良いなあ〜と思ったんですが…これでは「夜会」みたいになりますねw
中島みゆきファンの間で言われる、1980年中期の所謂「御乱心の時代」を超えてからの名曲の一つが「糸」な訳ですから、この曲を核としながら、いろんな中島みゆきさんの名曲を盛り込んで欲しかったかなと思うし、劇中で聴きたかったんですよね。
やり過ぎると「夜会」になってしまうんですが、そこはもう少し入れても良かったのではないかなと。
「アザミ嬢のララバイ」や「あしたバーボンハウスで」を入れるのは…やっぱりやり過ぎですねw
昭和は激動な時代でしたが、振り返れば平成も結構な激動な時代だったなぁと思います。
戦争と言うとてつもなく大きな事は無かったにしても、大きな地震が頻繁に起こって、自然災害に関してはかなりあったのではないかと。
令和になった途端にコロナと言う物凄い事が現在進行形で起こっていて、どの時代でもいろんな事が起こっている訳ですが、良い悪いは別にしても「あの時代があったから今がある」と言う思いは変わらないんですよね。
平成を振り返る為の作品ではないんですが、ノリに乗っている二人のドラマとしては見応えはありましたし、また菅田将暉さんも小松菜奈さんも以前に比べて、かなり一皮も剥けた感じがします。
小松菜奈さんは以前の不器用さが薄くなり、女性としても輝きを増し、演技にも艶と丸みが出てきた感じで、菅田将暉さんも落ち着いた感じの演技で良い。
若い頃の荒々しさが抜けてきて、円熟味が増したと言うと極端ですが、良い感じの恋愛感が観ていて頼もしい。
泣けるかと言えば泣けます。感動出来るかと言えば感動出来ます。
いろんな事があった平成の時代に自分の思いをシンクロさせ、そこに実力派の二人と脇の役者陣が周りを固め、中島みゆきさんの名曲が後押しをする。
ある意味鉄壁の布陣過ぎて、面白くないと言えばひねくれ過ぎですがw、ベタな部分があったとしても、そこに素直に乗っかるのも良いのではないかと思いますが如何でしょうか?
話題作なのでかなりの方が観賞されているかと思いますが、個人的にはそんなにハードルを上げてなかったので普通に楽しめました♪
良い作品ですよ。小松菜奈さんと中島みゆきさんの曲が好きな方は是非w
なんとも言えないドタバタ感
まず、俳優陣の演技は良かったです。泣いた部分も勿論ありました。まぁ序盤だけなんですけど…
中学生の頃から始まって、離れ離れからの困難な人生って感じで進んでいくんですけど、まず気になったのが、シンガポールのとこいる?ってこととれんくんのチーズ挑戦そんなピックアップしちゃう…?ってこと。
震災ってすごい重いことでそれを絡めて進めようとしたり、シンガポールのネイリストでの挫折とかを織り込んだり、人生色々あるとはいえそれ全部盛り込んだせいかごちゃごちゃしてついてけなくなっていきました💦
中学生のところは本当に感動したんですよなんか。青春をおくる2人の純粋な恋と最低な大人たちのぶつかり合いに泣きました。大人になってからは、この人一体何個のドラマの主人公やってるの?くらい怒涛で申し訳ないけど感情移入難しかったんですよね…
俳優さん豪華で世界線皆あったけどサラッと触るくらいな人多すぎて本当にドタバタしてた。
切なさと優しさに溢れた作品
菅田将暉さんの繊細で情感の込められた演技が秀逸。
小松菜奈さんのナチュラルな演技と、倍賞美津子さんの味のある演技が光っていました。
冒頭の幼少期の場面から、切なく愛おしい映像が続き、全編を通して瞳が薄い涙の膜に覆われたまま観ているような、そんな作品でした。
思わず涙が溢れてしまう場面が、4箇所有りました。
心に沁みるとても素敵な作品でした。
ひと席空けながら、ほぼ満席のTOHOシネマにて鑑賞
無理矢理感満載です
すごくつまらないです、びっくりしました。
なにこれ?なんなの一体って思ってて、つっとこみどころと失笑の嵐で帰り時をずっとさがしていました。
ほんとに?あの歌からこれか…
登場人物達もなんだかなぁ。
いくらでも幸せになれるのにわざわざ不幸になる道を選んで悲劇のヒーローヒロイン気取ってるのがいや。
映画にするほどの人生ですか?
震災とか出てきたけどほんと出てきただけ。ちょっとふれたかった感満載。やめなよまじで。
二階堂ふみが2回目登場した時やぼったくておとなしいキャラからめちゃ垢抜けてキャラも変わっててなんか綺麗になるきっかけとかあったのかなって思ったけど、震災でって…。は?ってなりました。やめなよまじで。やめなよまじで適当につかうの。
変な人たち多かったなぁ。斎藤工はなんで2回もとんずらするんだろ。金だけおいて。山本美月も会社の金使い込んでとんずらするし捨て台詞がどこまでも遠くに行きたかった、ひとりでって笑
散々人の力借りて成功しといて何言ってんの…?
榮倉奈々のお父さんも榮倉奈々が死んで悲しいのはわかるけど昼間っから酒飲んでつまみを菅田将暉に投げつけるし頭おかしい。
Inspired by 糸って…まじで?こじつけでしょ絶対。中嶋みゆきの歌にあやかろう感が満載なんだけど。途中外国語で歌われてるのが流れてたけど失笑だよ…。
泣かせたいの?泣くほど感情移入できるようにきちんとつくってないでしょこの映画。
ラストのフェリー乗り場での再会のセリフも大丈夫?って…。
上手いこと被せたつもりかもだけどおかしいでしょこれ。
唯一の救いは小松菜奈がひたすら可愛かったっていうそれだけ。
逢うべき糸に出逢えること
平成元年に生まれた男女の18年間。
平成史を織り込みながら描いていく、瀬々敬久監督作品。
あまり気乗りしない感じでしたが、引っ越しの時に1998年にリリースされた中島みゆきさんの「糸」のCDが出て来て、やはり観なきゃと劇場へ行きました。
2年もかけて撮影しただけあり、北海道、東京、シンガポールの景色や季節が美しかった。
そして、俳優陣の素晴らしさ。
榮倉奈々さんと成田凌さんがカラオケで熱唱した「ファイト」と倍賞美津子さんの子ども食堂で泣けました。
菅田将暉さん演じる漣と小松菜奈さん演じる葵の長く壮大なストーリー。
要所で流れる中島みゆきさんの歌声が2人の運命と絡まって相乗効果を発揮。
漣と葵みたいに13歳の時に出会って恋をして、21歳になって友人の結婚式で再会して、平成最後の年ふたたびめぐり会って…
逢うべき糸に出逢えること、運命の相手を見失わないことの大切さが伝わってくる。
斎藤工さん、山本美月さん、二階堂ふみさん、高杉真宙さん、永島敏行さん、松重豊さん…出るは出るはの豪華キャスト!
結果、見逃さなくて良かった。
菅田将暉さんと石崎ひゅーいさんの歌も良かった。
鑑賞後、幸福感に包まれる映画。
ストーリーが残念
北海道の農場育ちの私には見覚えのある景色が広がり、自分に重なる部分もありその点でほろりとはしましたが、それを除くとあんまり…という評価です。以下理由を箇条書きします。
①偶然が重なりすぎ
自転車で転んで偶然の出会い、テンプレ通りの堕落した母親、お金のためにキャバクラで働き大金持ちの社長に見初められる、その会社が倒産して失踪、妻が癌で亡くなる、親友の裏切りでどん底、飛行機搭乗前たまたま開いたサイトにご飯を食べさせてくれたおばあちゃんがでてくる…などあげたらキリがないほど。「よくもまぁ、こんなにも小説にありきたりな偶然を重ねましたこと」とでも言いたくなるような盛り込み具合。「いやいや出来過ぎだろう」と逆にしらけてしまいました。
②ストーリーと人間、どちらも中途半端
おそらくテーマ的に人間の方に重点を置きたいのでしょうが、人間心理を描くのにここまで作り込んだストーリーが必要なのか疑問に感じます。人の人生なんてそんなに物語的でドラマチックなものではありません。人間を描く上で逆に物語性が邪魔になっていると感じました。
もし仮に私の予想と逆にストーリーに重きを置いているのならあまりにもチープです。理由は①で述べたとおりです。
以上の理由から私はこの映画をあまり好きにはなれませんでした。
ううーん……。ホロリともするけれど……。
役者さんの演技が素晴らしくて
ハンカチを握りしめる瞬間もたくさんあるのですが……
ストーリーがご都合主義過ぎるのと
中島みゆきの代表曲2曲で回し過ぎ……
TBSだから、仕方ないかーと思ってしまう
自分にもちょいがっかりしました。
平成の中島みゆきから、
もっといろいろ名曲もあっただろうし
なんか、うまーくまとめて終わりでした。
セカチュー好きな人はハマるみたい。
その糸に触れると主人公以外皆不幸に…
○よかったところ
冒頭の少年期。
主役の幼少期を演じたお二人のキラキラした演技には好感持てたし、映像もきれい。
(でもこのお二人、パンフレットにはプロフィール出てない。脇の役者はしっかり掲載されてるのに。あとスタッフロールも掲載されてるけど、読めないくらい小さい。こういう全スタッフを大事にしない姿勢が、結局映画自体を愛してない証拠だと思う。)
出ている役者さんの演技はよかった。特に斎藤工さんの存在感はすごい。
○気に入らなかった点
大人になってからの展開全般。
あれだけ演技できる役者を揃えていて何故ああなった?途中からイライラしすぎて笑いが出た。いろんな要素詰め込みすぎ、納得できない展開が多すぎる。
「俺んちは工場だから、あんまり勉強はうるさく言われない」と主人公に言わせておきながら、大人になると、なぜか地元で働きたいからとチーズ工場に就職してる。いや、工場継ぎなさいよ。
中盤、ヒロインがシンガポールへ。主人公は何度も国際チーズコンクールに挑戦する。
伏線かと思いきや、それも回収しない。
いやいやヒロインシンガポール行った意味よ…。
主人公は工場の同僚と結婚。
しかし運命の糸は2人を結びつける為に妻を病死させてしまう。友人も離婚。ヒロインのパートナーはリーマンショックに株が暴落、失踪してしまう。まだまだあるが、もはやホラーだよ。
せめてそれぞれのパートナーとそれなりの幸せと共に添い遂げた後、老後再度出会い結ばれるとかならわかるんだけど、さすがにちょっと安直すぎませんか?
もっと中島みゆきさんの歌詞から得た着想だと言うのなら、もっと詞の深さを感じてシンプルな大人の作品にできなかったのだろうか?
骨太な人間ドラマを期待して観に行ったら、小学生向け少女マンガを見せられたような感じ。
あれだけ演技できる役者出してこんな仕上がりって、邦画業界ほんとに大丈夫?
確かに良い作品だと思うのですが、、、ネタバレ
感情が失禁して何度も泣きました😭
ただ確かに良い映画だと思うのですが、批判覚悟で、今回は少々辛口な感想になりそうです😱
ご覧になられた皆さんの感想はいかがでしたか❓
<まず素晴らしいと思った点です>
①“榮倉奈々“さんの存在感が凄かった。TVドラマ「テセウスの船」での演技で始めて認識したのですが、本作でも他の女優さんと一線を画す存在感でした。もちろん役柄もあると思うのですが、プライベートでの結婚、出産を経て人生の厚みが出てきつつあるような気がして「妻役」「お母さん役」では日本でNO1かも!大好きな女優さんになりました。
②歌姫“中島みゆき“さんの歌声。
歌詞、曲はもちろんなのですが、あの「声質」。独特な周波数なのか、微妙なビブラートのせいか、揺らぎ感が本当に心に響きます。若い頃は、あまり好きではなかったのですが、今はたまにじっくりと聴きたくなります。彼女が歌うと、言葉の粒が際立って、なぜか歌詞の意味以上の感動があります。
<そして残念だなと思った点です>
①チラシデザイン
このキービジュアルは映画の内容を象徴してますか?菅田さん、小松さんファン狙いなのかな?顔がアップで目線は上なのが何か違和感です。そして「糸」のフォントもイマイチ。繊細で脆さがあるようなデザインの方が良いと思いました。ラベンダーの写真が背景にあるけど、広大な自然「北海道」の中に繊細な要素を欲しかった。
②冒頭の中学生時代の演技演出
映画の滑り出しでこのシーンでしたが、最後まで観れるか正直不安しかなかった。演技は上手なのですが「許された子どもたち」を観た後なので、かなり物足りなかった。「葵ちゃんが好きだー!」って遠くに叫ぶ?
③「ファイト」は、中島みゆきの歌声で聴きたかった。榮倉奈々と成田凌が二回に分けてカラオケで歌うのだけど、せめて途中から中島みゆきの原曲をオーバーラップさせて欲しかった。雑な歌い方なので全く響かなかったよ。この曲の凄みと、歌詞の内容は、中学生からの“葵“ちゃんの人生と、馬場ふみか演じる弓さんの震災での出来事の一部を示唆した内容だと思うから。中島みゆきの歌で聴きたかった。
④エンディング曲の「糸」は中島みゆきが良いです。男性によるカバーはどんなに上手い歌手でもイマイチ。中島みゆきだったら、歌詞以上の感情が表現できるのに。男性によるカバー曲は、とにかく頑張って歌いました!一番高いキーのところで、思いっきり張り上げて「ちゃんと高音出てかっこええやろ?」みたいな感じで本当に鼻につく。
⑤そして僕が一番言いたいのはエンディングです。なんなのあれ❓❓❓
平成元年生まれの2人のすれ違い物語が、平成→令和への改元日に転機を迎えるのはいい設定なんだけど、なんで葵ちゃんはフェリーを降りて漣君を探しに行ったの?声聞こえる?急にお互いを探しあって、その時間が無駄に長いからどうせ出会うんだろうな?と想像していたらその通りになってしまった。歌詞の通りもちろんハッピーエンドで良いんだけど、作中の演出が割とあっさりとして好感が持てていたので、最後の無駄に長いシーンと能天気なハッピーエンドに急に興醒めしてしまいました。
本編では出会えたかどうか分からないまま切ないエンディングを迎え、エンドロールの最後で出会えたことを示唆するような終わり方だったら、語り継がれる作品になったと思いました。
それでも、鑑賞中に何度も泣いて😭しまったので、基本的にはとても良い作品です。好きな作品だからこそ、少々苦言みたいになってしまいました。この作品が好きな皆さま、お許しください🙇
最初から最後まで号泣…
13歳で出会った二人。
葵は人に話せない悩みを抱え、ある日突然姿を消してしまう。
漣は彼女を探し出し、その事情を知って、彼女を守るために家出を決める。
二人で忍び込んだ家で、一夜を明かす二人。
しかし、警察に保護されてしまう。
離れ離れになる二人にもう涙、涙、涙。
それから8年後、友人の結婚式で再会を果たすが、うまく気持ちを伝えられないまま、葵には大人の男がいて、また別れてしまう。
この時の葵のドレス姿が綺麗でした‼️
そして斎藤工の社長ぶりがすごいかっこよかった。
でもなあ…逃げたらあかん。
あれはちょっと酷い。なんでもお金で解決しようとするのもねー。でもそういう風にしか愛せなかったんだろうなあ。
葵のそのあとの生き方がすごい。
ちゃんと自立して、海外で企業とか、メンタル強い‼️
友達に裏切られ傷つきながらも、強くまっすぐ頑張る姿はいいなあと思いました。
冴島もお金もらったら終わりなんかーと思ったけど、ちゃんとあとがありましたね。
一方、漣はチーズ工房の先輩香と結婚して子供をもうけるが、香の癌が発覚。ここもいつも元気で明るく強く生きようとする香の姿が素敵です。
その姿を見て漣はそっと涙して、子供がギュッとするところとか…(;_;)
子役の子が可愛すぎ。
そして、10年の月日が流れ、2019年から2020年になろうとする時にまた二人は再会を果たす。
ずっと心のどこかで、お互いを忘れられずにいる二人。
葵が節子さん(賠償さん)のご飯を食べて、大泣きするところとか…本当に辛かったよねー、頑張ったよねーと声をかけたくなる。そしてそれを抱きしめる子供。
泣いている人を抱きしめてあげられる優しい人になりなさい、という母の言葉を守る娘。
その娘と香がかぶって見えるところとか…涙なしでは見れなかったです。
期待していたのに残念
ロケ地に使われている北海道の街に住んでいるので、期待して観に行きましたが、心を動かされるような作品ではありませんでした。
一瞬として主人公の立場になって作品の中に入っていくということが出来ませんでした。脚本が悪いのだと思います。
すれ違いから二人は一緒になかなか成れないのだけれど、結局、予定調和でハッピーエンドですという話を、長々、見せつけられたという感じです。
おくるみ
歌詞もそうなのだけど…中島みゆきさんが奏でる声が、心に響く。
包み込んでくれるというか、泣き止むのをただじっと待っててくれるとか…なんでこんな感情になるのか、自分でも分からない。
「糸」という歌は恋の歌なのだと思ったいたのだけど、この映画を見て変わった。私と私に関わる全ての人との歌なのだと。映画としての解釈なのかもしれないけれど、凄い尊いテーマだと思う。
物語は蓮と葵を軸に動きはするが、その蓮と葵を形作っていくのは周りの人だ。周囲から何を学び、何に心を動かされるのか、その変遷が18年って時間をかけて語られていく。
曲のテーマから外れるのかもしれないが、乗り越えられない悲しみはないってメッセージをも感じる。
その時々に人から与えられる悲しみや悔しや、幸せや感謝、様々な出来事を経て彼らはまた出会う。
それと並行して癒えない傷はないと。
平成の30年、映画でも語られるが災害に見舞われた年号でもあったと思う。
でも僕らは生きている。
絶望に打ちひしがられても立ち直る才能があるかのように。それらを過去にしてしまえる能力がある。
だから、このコロナの時代もきっと乗り越えられる。僕らの時代にそれは叶わなくても、僕らの子供が成し遂げる。それを歴史は証明してくれている。
北海道・美瑛での結婚式。
2人は幸せそうに笑ってた。2人を再会させたのは彼の子供であり、彼の妻の教えだった。
今尚、絶望と戦ってる人達はいると思う。
原発もそうだし、豪雨災害や、これから起きる災害とも向き合わなきゃいけないとも思う。
でも、彼らがそうであったように、紡ぐ命が途絶えない限り起死回生のチャンスはある。
いつか笑える日が来れば良いと思う。
挿入歌に「ファイト!」が流れる。
暗い歌はやめてくれと野次が飛ぶ。でもその暗い歌に救われている自分もいる。
成田氏が叫ぶようにこの歌を歌う。
満身創痍になりながらも「ファイト!」と叫ぶ。
どんな状況であってもそれしか出来ないのだと思う。
誰かを鼓舞するのか、自分を鼓舞するのかは分からないが頑張るしかないのだと思う。
中島みゆきさんの楽曲に着想を得た本作。
とても残酷で辛辣で、死別はあるは、裏切りはあるわ。転落も後悔も当たり前のように降り注ぐ。
幸せだった時間の方が遥かに短い。
でも温かな気持ちで劇場を後にする事が出来る。
それは1人じゃないから。
あなたがいるから。
何回でも何百回でも私は立ち上がるのだ。
中島みゆきという伝道師がこの国にいて、同じ言語を使う奇跡に感謝したい。
私とあなたが紡ぐ糸が布となり、誰かを包み込めるような世界を夢見ずにはおれない。
小松さんがとんでもない化け方をしてた。
彼女に泣かされるなんて思ってもみなかった。
彼女はいつからこんなにも豊かな女優さんになったのだろうか…彼女をキャスティングした人に感謝したいし、監督にも感謝したい。抜群だった。
松重さんや山口さんもそうだけど、端役に至る全てのキャストが紡ぐ糸がしっかりと繋がっていて、監督の手腕に惚れ惚れする。
そして倍賞さんの「おかえり!」
ありゃ反則だよ…。
その一言に、目頭が熱くなった。
癒しとは言わない。
赦しや慈愛に満ちた作品だった。
キャスティングは良いかと。(笑)(笑)
サクサク感は良くて。(笑)(笑)
ただ、うーーーん中間が。
なんだろう。
全体的に面白いし、あーーーこれはだめだとか。
組み合わせみたいな。
個人的には、凹と凸みたいな。
全部を合わせて均等にしたらみんな□みたいな。
まあハマる同士がいるのでしょうな??そこそこの確立で。とか。(笑)
なんか音楽は結構よくて。
最後の男性の声で笑えてしまい、気分良く退場。(笑)(笑)
首回りが広いとか。
ネクタイとか蝶ネクタイでいいかもとか。
適当なツッコミをしながら。
なんで新宿とか。
なんでシンガポールとか。
どうせだったら香港もとかだけど、なんかあったけ??みたいな。
上海とかだとあれなのか。(笑)
オーストラリアとかはとかニュージーランドとかは??とか。
まあちょこちょこ面白くて、個人的にはよかったかと。
気体よりはましでした。(笑)(笑)
北に南に!!!???(笑)(笑)
まあ全体的にサクサクと。
いろいろ難しいなあと。
あそこは旦那と離婚して、旦那側に娘を引き取ってもらって育ててもらいつつ。
自らは過去の人と戻したらどうなっていただろうかだとか。(笑)(笑)
チーズ屋はサクサク辞めて、子供を嫁の両親に預けて、サクサクいったらどうだろうか??(笑)
だとか。
俳優さんもいい味だしていて。
シンガポールとかで。
仕事でトラブルで。
金のない客になにかやってしまったのだろうか??だとか。
いろいろ推測しながら。
沖縄の踊りに苦笑したり。
釣りやそのあたりのサクサク感と深めないあたりに苦笑したり。(笑)(笑)
コメディーじゃあないのに笑える部分が多々あったり。
コメディータッチをもっと入れて欲しかったり。(笑)
アクションシーンで馬鹿馬鹿しいシーンを入れて欲しかったり。
ちょいエロがあってもいいようなどうなのか??!!(笑)
まあ北海道の広い感じと。
沖縄の感じと。
海外のかつ丼が笑えたり。
そこ瓶ビール飲まないととか。(笑)(笑)
糸の文字とか。
歌唱のキバリが効いていて。
楽しめてしまいました。(笑)(笑)
史上に残るラブストーリー、感動しました
人生は何が起こるか分かりません。
親を選ぶことはできませんし、別れ、震災、妻の病気、死、裏切り、上手く行く事の方が少ない中でそれでも生きていかないといけないから、1からやり直す、折り合いを付ける、向上心を奮いたたせる、そんな人間の悲しさのようなものが上手く演出されていました。
子供の頃、あおいを助けたくて逃げた大切な思い出は、なかなか人生で経験できるものではなく、この時点での無理矢理な別れが、まるで接点のないその後の人生で互いを強く引き寄せたのだと、縁の不思議さも感じました。
糸というタイトルですが、その糸とは赤い糸に限定されるものではなく、レンにとっては妻子や妻の親、上司、友人、その先にあおいがおり、若いうちから丁寧に縁を紡いでいる彼の生き方にも感動しました。あおいは幼少の頃より悲運で人に裏切られる事の多い数奇な人生でしたが、エンドロールを観て、幸せになってほしいと素直に思える演出も評価できました。
ラストシーンは令和に変わるカウントダウンの時で、新しい時代に誰もが想いを馳せました。今のコロナ騒動で昨年の事ながら映画で観ると懐かしさを感じたわけですが、2人の目線での一区切り的な印象をこうした大きな出来事を通して感じることが出来る演出は、素晴らしいと思います。
演技面では、榮倉さんの演技がとても良かったです。よざんですが、主役のお二人がリアルにお付き合いされてるのも気になっていたので、チームワークもピッタリで、ここ数年の邦画作品では史上に残る出来栄えではないかと感じました。
全114件中、41~60件目を表示