糸のレビュー・感想・評価
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ラブストーリーの顔をした人生讃歌
正直完全に舐めてた
うまく行きそうでうまく行かないもののなんだかんだでうまく行く、そんなちんたらラブストーリーだろうと想像してた
大枠としては時代と人生の流れを章分けするかのように描いていく形
フォレストガンプとか大統領執事の涙的な
今回は平成31年間という中での2人の人生という形
再婚夫のDVに始まり、成田凌の離婚や、キャバクラでのセクハラ、斎藤工の会社の倒産、東日本大震災、榮倉奈々の癌、成田凌の妻の躁うつ病、山本美月の裏切りetc
ありとあらゆる人生の不運や不幸、理不尽が描かれる。
大袈裟すぎない程度にまあありそうという感じ
等身大の不幸
その中でも確かに幸せな瞬間はわずかながらにあって、何より2人にとっては確かに中学生時代のピュアな思い出が確かな幸せな時間だったという共通認識がある
いい、非常にいい。
そりゃ突っ込みどころもある。児童相談所は何してたんだとか2人は連絡先をさっさと交換しとけとか、なんとでも突っ込める。
けども加点形式でかなりいい映画
逆にハッピーウキウキラブラブストーリーを期待してみた人は拍子抜けするかも。当時の評価はどうだったんだろうか。
ロケ地も社会問題も年月も広範囲の壮大なラブストーリー
泣けるシーンが多く、映像が美しい。
中島みゆきさんの歌とドングリを投げる場面がくどいと思ったけど、それらが終盤に感動の要素になっていて良かった。
何年もかけていろんな所に行って遠回りしてじれったかった。
花火が平成の終わりと二人の迷いの終わりを印象付けるラストが最高だった。
蓮(菅田将暉さん)と葵(小松菜奈さん)の結婚式の様子がエンドロールで仕合わせそうにしていてなにより。
『ファイト!』の歌が3.11の現場の状況と重なっていて驚いた。
虐待、倒産、癌治療、離婚、生活保護、災害、子ども食堂なども扱いながらのラブストーリーというボリューム満点の壮大な作品。
普通に生きるって難しいということが思い知らされる映画
中学生で芽生えた恋が実る映画
同じ平成元年の年度世代の私にとって刺さる内容が多かった。
所々出てくる、社会的な場面。
同時多発テロ、リーマンショック、オバマ就任、東日本大震災など、この物語の中に私も入って当時を体験しているような錯覚になった。
30代になって、世界に羽ばたける自由や実力もついてきている中で、普通に生きるってのがどれだけ難しいか思い知らされる。
私もかなり波瀾万丈な人生になってきているので、この映画を見て胸がいっぱいになった。
ツインレイの物語
まずは、W主役の菅田将暉、小松那奈が魅力的で目が離せない。中学生の頃は、菅田の方が、輝いていて、小松の方は家庭での虐待で静かな少女。しかし、成人してからは菅田の方が、田舎の変わり映えしない生活、小松はシンガポールでネイリストの法人を立ち上げ、華やか。その二人の変貌ぶりが、なかなかいい。菅田は、小松を守れなかったことが傷になり、自信を失ってしまった感があり。小松は、逆に菅田に守られているって思いで、外に羽ばたいていくように見える。
友人の結婚式での再会では、小松に斎藤工のパトロンがいて、一緒になれる要素なし。小松が母親に再開したいと思って一緒に函館を訪れる時は、二人にそれぞれ相手がいて、繋いだ手を放してしまう。男女が出会うには、タイミングが大事だっていうのは、本当にその通りだと思う。
菅田の妻が子どもを残しながら、癌で死んでしまうこと、小松がパートナーの山本美月に裏切られて破産してしまうのは、都合がよいようにも思えるし、運命的にも見える。最良の出会いのためには、二人とも色々と経験をする必要があるってことか。
小松が、シンガポールで一緒に仕事しないか誘われて、そこで、子ども食堂の方を選ぶのは、少し唐突感有り。おばさんが、あの子はどうしているか。もう一度会いたいなって言っているにしても。自分には、もう帰る場所がないって思っているからこそ、世界中を歩き回りたいっていう生き方を選択している。逆に、自分にも帰る場所があるって思えてたらっていう描写が欲しい所。自分の原点を見つめなおそうと思ってとならないと、不自然かな。
子ども食堂の倍賞美津子が、菅田の娘を菅田が迎えに来た時、小松に対して、追いかけて、お母さんが亡くなったんだよって伝えるのは、一番、不自然だった。二人の中学時代を知っていればこそ、田舎であれば再会させるのが自然だろう。
娘から小松らしき人が帰ってきたことを聴いて、娘を追いかけるのは、「どんぐり」を投げつけられ、その声に従ったもの。その声に従って生きてきたから。rただ、よっぽどでないとできないこと。しかし、美瑛から函館は、あまりにも遠すぎる。間に合うかな?(娘が帰ってきてから、そんなに時間が経っていないなら有りうるか)
フェリーに乗らずに、カウントダウンは、もう少し違うエンディングが良かった。二人が中学時代のことを、少し思い出してっていうシンクロはあっていいけれど。一度は、菅田が小松を見つけて、すれ違うとか、やきもきさせ過ぎ。演出凝り過ぎて、不自然になってしまった。あのシチュエーションで、小松がフェリーに乗らないのはない。(残るのであれば、中学生の時と同様、もう少し残っていたいっていう件が欲しい)もしくは、ステージに上がって、マイクを奪って「葵ー!」て叫ばせるとか。
平成、令和と描きながら、時代の流れに影響を受けながら、出会う人にも変化が生じていく。時代背景、人と人との縁、偶然が重なって、出会うべき時と出会い方が決まっていく。そんなことを描こうとする意欲を感じた。
その中で、お互いがお互いに一番好きで特別な存在なのだけれど、状況が許されないから、結ばれなかったことを前提にしないと、理解しづらい映画。二人が、ツインレイという存在って思えば、理解できる映画。その人のためだったら、何でもできるって思えるのがツインレイの関係。そして、ツインレイこそが、様々な試練を乗り越えてこそ、初めて出会える存在と言われている。
糸でつながっていた二人
初恋の人というのはどうしてこんなに胸の奥にいるんだろうと
思う時がありますが、そんな相手と見えない糸が繋がっているというストーリー。
中島みゆきの珠玉の名作。糸をモチーフに映画化されました。
菅田将暉と小松奈々。
大人になりお互いいろんな道を歩きますが
♪縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布はいつか誰かを 暖めうるかもしれない
というように交差していく。
あたたかい作品でした。
榮倉奈々はいい役者になったなぁ。
素晴らしかったです。
稲垣来泉ちゃん泣けました。
中島みゆきの曲が作中に幾度と流れ彩ります。
本当に心にしみるいい曲ばかりですよね。
のちに結婚する主演の2人が
糸で結ばれたとか最高のフラグ回収。
おめでとうございますw
子供時代のキャストさんが似ていた!!
子供時代のキャストさんがメインの二人に良く似ていました。メインの二人が一緒になるのは皆分かっているので、中島みゆきの曲がモチーフの割にヒロインの学生時代と職業選択が何か浮ついた感じがする事もあって、映画の大部分は尺稼ぎに感じました。平成要素はニュースから聞こえる言葉しかほぼなく取って付けたような感じで、北海道と言えば酪農というのも短絡的で、観客を馬鹿にしていると感じました。男の妻は都合良く死に、また男の方から女がいるシンガポールにアプローチする事はなく、ただ女が帰郷したから会えただけというパターンばかりなのも、壮大な愛と言うには違う気がしました。この二人だと「溺れるナイフ」の方が良いと思います。小松菜がカツ丼を注文するシーンは良かったです。
邦画にしては珍しく大作
海外ロケがあったり、2人の主人公が子供の頃から大人になるまで描いて長編大作だけど、長さも感じさせず一気に観終わった。面白かったからだろう。女性の過酷な生い立ち。ひと言、母親に謝って欲しかった、この言葉に心打たれる。歌「糸」と共に走馬灯の様に過去の思い出が蘇ってくる。久々に良い映画だった。
映画として・・面白い?
話の先々が全部予想できるし
いくら妻が亡くなったとはいえ再会してからもう少し恋愛に行くまで時間がかかるのじゃないの?あれでは待ってました!ってなってしまう。なんか腑に落ちない映画でした。
榮倉奈々さんと成田凌の演技が見どころ!なだけ。
何か、自分の想像力で補わないと話が繋がらない部分があり、ぶつ切りの箇所が何回かありました。TV放映だから仕方ないのか。こういう人生もあるよねって事なんだろうけど、癌で亡くなる奥さんが都合良すぎやしませんか?(笑)
榮倉奈々さんの演技が際立っていましたね。
+成田凌さんのカラオケシーンも良かった。
見たいシーンが描かれていない
中学生の恋は続かないと漣が自分に言い聞かせるように話すのが良かった。
再会時の回想が初めてのシーンで良かった。
テレビ版が良くなかったのか。
以下は、気になった点です。
・母親とは生きて再会しないとドラマにならない。
・奥さんや子供の前で簡単に泣くな。我慢しろ。
・共同経営者を追いかけて、何か伝えることはないの?
・10年付き合って別れた男は漣が探して連れてこないと。
・ラストは何故子供と一緒に追いかけないの。
・再婚させるために奥さんを病死させたんだ。
奥さんが生きている状態での漣と葵の愛の形(不倫ではない)を見たかったです。
糸を無理に絡めましたね。
観終わった後で皆さんのコメントを読むと、なかなか辛辣な意見が多いので安心しました。私も薄っぺらい映画だなと感じた一人です。物語そのものはどこかで見たことあるような話なので問題ではなく、ここで泣いてくださいねと押しつけがましい演出が好きになれないのです。出演されている役者さんそれぞれの演技は上手だと思います。
特に最後の港でのシーンでほんとに薄っぺらく感じました。あれだけ大勢いた人たちがいなくなっていて、いきなり手を握られるまで気が付かないなんて、おかしいだろ。花火上がるならそこは特等席やから観客一杯いるやるーってツッコミ入れたくなります。シンガポール撮影とかにお金かけずに、エキストラ一杯の中で偶然かつ必然に指先が触れ合うくらいの演出があるのが私の好みでした。もちろん中島みゆきの「糸」を流しながら。
泣いてる人がいたら抱きしめてあげるのよ
映画「糸」(瀬々敬久監督)から。
中島みゆきさんのヒット曲「糸」をモチーフにした作品、
事前にこんな解説があると、歌を思い出してしまい、
なんだか真っ白な状態で観ることが出来ないと思って敬遠していたが、
それでも、鑑賞機会に恵まれた。
もちろん会話にも、歌のワンフレーズを彷彿とさせる
「人は出逢うべき時に、出逢うべき人に出逢うんだと思います。
僕にとって、それは葵さんだったんですよ」という台詞や、
「運命の糸って私はあると思う。でもその糸はたまにほつれる。
そして切れることもある。でもまたそれは何かにつながる。
生きてれば必ず何かにつながる。
そういうふうにできてるんじゃないのかな、世の中って」台詞。
そのつながりで一番強く感じたのは、亡き母が娘に伝えた
「泣いてる人がいたら抱きしめてあげるのよ」だった。
泣いてる人に、悲しい理由なんて問わず、ただ黙ってそっと
抱きしめてあげるだけで、あなたの気持ちは伝わるから」、
そう教えられた気がする。
わかっているけど、なかなか出来ないもんなんだよなぁ、
こういうことって。
2つの母娘関係の対比
小松菜奈とその母親。榮倉奈々とその娘。この2つの母娘関係の対比に深いメッセージが込められている。榮倉奈々の愛情を受けて育った娘は、愛の意味を理解していたのに対し、虐待を受けて育った小松菜奈は、愛の意味を理解できず、お金だけで繋がったり裏切られたりする人間関係しか築くことができなかった。
子供食堂の手料理を食べた時、母親からは受けることのできなかった無償の愛情を、子供食堂のお婆さんから受けていたことに気づき泣く。そして榮倉奈々の娘に抱きしめられ、その父親が菅田将暉であることを知り、菅田将暉から受けてきた無償の愛情にも初めて気づいたのではないか。
榮倉奈々の両親から、榮倉奈々へ、そして榮倉奈々の娘へと繋がる愛情の糸は、菅田将暉と小松菜奈が結婚したことで絡み合い、小松菜奈にも繋がった。
恋愛物語というより、毒親からの救済物語として受け止めた。
糸ってか糸くず
初レビュー失礼します(*´・人・*)辛口です。
んー…何もかも中途半端な作品。キャストと楽曲で壮大な感じに仕立てているだけで、ストーリーが『…ど、どういうこと?』『ここまでして結局何が伝えたいんだろう?』と思うことばかりでした。
まず冒頭、虐待受けてると客観的にわかるのに、警察何やっとんねん!?あなた達がやるのは子どもを引き離すことではなく保護することです。明らかヤバめな家族に返す時点で警察無能すぎて見る気失せた。(見たけど)
それから菅田将暉。北海道から出たことがない青年の役なのに、ところどころ関西弁が出ている。監督は何故OKを出したのか。
成田凌は、中学の同級生と1年で何故か離婚。いやいや…中学からの付き合いで結婚までいったのに離婚って。しかも理由が嫁の浮気とかありえんし。せめて性格の不一致とか女として見れないとか色々あるだろうよ…それなら最初から結婚するな。
榮倉奈々の両親は、娘が亡くなったからとどんぐりをぶつけて菅田を追い出す。実際絶縁することはあるとしても、お世話になった娘婿にどんぐりは、なかなか現実的ではないと思う。
あと小松菜奈、斎藤工に大金貰ったんだし別に良くない?泣いてちゃダメよ?生い立ち的にもっと淡々と生きる性格になりそうなのに。それに一緒に働いてて友だちの裏の動き分かんないわけないと思うんだけど。ショック受けなきゃいけないのは逃げられることでも裏切られることでも無く、自分の見る目の無さだろうよ、と思ってしまった。
最後、ラストのシーン。菅田将暉、必死に小松菜奈追いかけて探してた割に、て握られた瞬間『大丈夫?』じゃねーよ。(セリフだからしょうがないけど)
ここまで色々言ったけど、とりあえず菅田将暉さんと小松菜奈さん、結婚おめでとう!←
祝・寿
青春メロドラマと勝手に思い込み敬遠していたが糸カップルが結婚の報を受け鑑賞。
ところが赤い糸はもつれにもつれ何度も切れて先が読めない展開、漣(菅田将暉)は故郷に根差すが、葵(小松菜奈)は東京、沖縄、シンガポールと流れて行く・・・。
2時間10分の長尺だが二人の波乱の18年間の時の流れを見事に凝縮、壮大な愛のドラマに仕上がっています。
言わずと知れた中島みゆきさんの名曲「糸」にインスパイアされた歌謡ドラマ、凡人が作ればカラオケバックのベタな当て振りドラマになりがちな題材です、これだけスマホが普及した現代ではもはやすれ違いに気を揉む往年のメロドラマは無理だとも思っていましたが見事に予想を覆されました。
故郷が富良野と言うのも絶妙、倉本聡さんの「北の国から」が生まれたドラマの聖地ですから人生ドラマには似合います。鮭が北海道に戻るようにと言ったら笑われそうですが風に流された赤い糸が戻って来るにも打って付けのような故郷ですね。
企画プロデュースの平野隆さんの眼力でしょうか凄いキャスト、スタッフを集めましたね、演技派の若手からベテランまで綺羅、星の如くです。
瀬々敬久監督はピンク映画から犯罪ドラマまでジャンルを問わない鬼才、人間の陰も陽も知り尽くしていますから人物描写が秀逸、泣かせどころを心得た心憎い演出です。
脚本の林民夫さんも子供向けから硬派な社会派ドラマまで数多く手掛けているのでセリフも光ります、菅田さんの泣きの名演に呼応したのでしょうか「泣いている人がいたら抱いてあげなさい・・」のコンセプトやカラオケシーンの「ファイト」の挿入も痺れました。二人の祝宴を本編でなくエンドロールで見せるのも、シャイな監督の味つけなのでしょう。
そして、まるで地で演じたかのような熱々のご両人、おめでとうございました。
良作
どんぐり投げる伏線が最後の最後で回収されましたね。
奥さんのどんぐり投げながらの『もうここへは来るな、行けよ』
奥さんのお父さんのどんぐり投げながらの『行けよ』
最後
一旦は葵のとこへ行こうとしてやめたけど
娘がどんぐり投げて『命中』
娘も後押ししてる感がして、決心がついて葵の元へ
なかなかの演出でした。
山本美月の演技だけが残念でしたけど
登場人物のみなさんのさすがの演技力
ハッピーエンドが好きなので最後のエンドロールでの結婚式のシーン
よかったです。
良作でした。
小松菜奈の存在感はやっぱエグイ
これからも期待してます
運命の糸…
小学生の頃に出会い、離れ離れになった男女が、30年間で様々な経験をし、再び結ばれる。結末はそうなるだろうなぁと思いながらも、この先どうなるのだろうと、やきもきしながら見てしまった。ベタではあるが、クライマックスへの持って行き方が上手い。小松菜奈のカツ丼食べながらの涙は素晴らしい。やっぱり糸は名曲、詩が染みる。
最後が…
なんで結婚式で終わるかな…
大事な大切な娘を置いて、女の所に行く
あんな後姿を見せられた、子供の気持ちは?
あれやった時点で、葵の母親と同じじゃん!
って思ったんだけど。
感情を抑えられず、目の前の小さな命よりも
異性か…みたいな。
大好きな母親とは永遠の別れで
たった一人の父親が自分に背を向けて
女に走っていく姿を見せられ、そして
結婚式でハッピーエンド??
は?嘘〜、、ないわーと思った。
未曾有の災害、人との結びつき、永遠の別れ
命と向き合って、人と人を紡ぐがテーマで
だからこそ
中島みゆきさんの「糸」を使ったのかと思っていたが
結局、自分達の初恋成就で終わりか…みたいな。
役者の演技は素晴らしい、特に榮倉奈々さん。
元々細いのに、更に体重落としてのあの演技には
感動しました。
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