糸のレビュー・感想・評価
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『あの子は強い子だから!』
倍賞美津子さんのグッと刺さった一言。
この映画の織りなす糸が、太く一本の糸になったと感じる瞬間。
邦画らしい作品。
追伸
稲垣来泉ちゃんが出てきただけで泣きそうになる。
歳を重ねてしまったと感じる。
平成から令和にかけて描かれてたのがすごく良かった
東日本大震災が凄くリアルに描かれてたし、
ずっと心にはお互いがいて、それをまわりがわかってたのが良かった^^
榮倉奈々ちゃんに凄くなかされた!
最後の糸中島みゆきが歌って欲しかったなぁー
ラストに向けて色々と盛り込みすぎ
糸の歌のテンポからすれば展開が巡るましい
もっとこの歌の持ってる静の世界を活かして欲しかったかなぁ
そしたら歌とリンクしたのかなぁと思える作品
クライマックスを感動的にしたい意図は分かるけどちょっと強引な感じがしました
ぎっしり
最初から最後まで、中身がぎっしりと濃いお話。
平成元年に生まれた、蓮と葵の、平成が終わるまでの物語。
北海道で育った2人は、12歳で惹かれ合うが、子供の力ではどうにも出来ない事情で離れてしまう。
20歳に友達の結婚式で再開したときには、葵には一緒に住む男性がいる。蓮が葵からもらったミサンガが切れた直後だったのが切ない。
その後、蓮は北海道で、葵は沖縄やシンガポールで仕事をするが、葵の母親の行方をきっかけに、北海道で再開。その時も2人にはそれぞれ人生を共にしようとする相手がいる。
何度もの、諦め、割り切り、すれ違いがあるが、お互いのことを忘れることは無かった。
相手を思う気持ちを持ち続けていても、目の前の人を大事にしていくのは、一見裏切りのようでもあるけど、真実にも思えた。
結果、2人は誰も傷付けることなく。。。
『えらい人にならなくていい。泣いてる人がいたときに、抱きしめてあげられる人でいてね。』の言葉が印象的。
もう何度泣いたか分からないくらい泣いたな。
でも隣(の隣)の席の人、泣き過ぎてて少し引いた(笑)
生きていれば
色んなことはあるわいな…。
良いことも悪いことも。
まあ、お話だからね、最後は、まあまあ良いところに着地したかって感じ?
なので、良かったね…とは思うけど、感動とかしないかなぁ…。
そういう意味では、少し期待外れかな。
再鑑はないです。
「平成」という時代のMV
「糸」という曲を知っていれば、結末は読める映画。それでも心温まる映画であるし、鑑賞後には爽やかさが感じられる。
人とのつながりが希薄だとか言われる時代の中で、ひっつき、絡み、ほどけて、ほつれる2人の若者を心地よいタッチで描いている。
楽曲をテーマとした映画というので、その楽曲の壮大なMVのような映画かと思っていたらそういうわけでもなかった。監督の中島みゆきへのリスペクトと平成という時代への回顧が詰まった映画という印象。
間違いなく「いい映画」。
菅田将暉&小松菜奈の名タッグは言わずもがなだが、豪華なキャストがそれぞれ人間味豊かな登場人物を演じきっていた印象。
個人的には松重豊がとても印象的だった。
全くもって本質的ではないが、北海道在住として一つだけ気になった点をあげるとすれば、美瑛と函館の距離感の描き方である。道民からすれば、車で移動するにはなかなかの距離である。
瀬々監督丁寧に創りましたね
このようなベタな作品は平時は観なかったかもしれない。いや瀬々監督だから観たかな。
64でもそうでしたかがあり得ないくらいな豪華キャスト。主役張ってもおかしくないくらいの役者が助演や端役でわんさか登場。ややごった煮感はあるけど今をときめく菅田将暉主演だけにザ商業映画を瀬々監督は丁寧に撮りました。結構名シーンありました。シンガポールで一人小松菜奈演じる葵がカツ丼食べて泣くシーンなんてCMにしたいくらい。蓮がショッピングモールで感極まり泣いてしまい、榮倉奈々と娘役の子が慰めるシーン、成田凌がファイトをカラオケで歌うシーンも滲みたなぁ〜。
平成という長い時代だけにヘブンズストーリーみたいな長尺にしても良かったような。昭和64年の数ヶ月を二部作にしたのだから。酷評している人も多いみたいだけど個人的には良かったと思います。
糸の詰め込みすぎた織物
想像していた内容と違っていて、ちょっとがっかりでした。
ちょっと展開が速く、糸を詰め込みすぎた織物のようでした。
でも、最後はパッピーエンド赤い糸は繋がっていたんだね。長い道のりだったけど、時間をかけて織りあげた織物、結ばれてからも織り続けて欲しいもんですね。
ベタな恋愛。嫌いじゃない。でもね、
ベタな恋愛映画は嫌いじゃない。
むしろ、好物。大好物だ。
なのに、どうしてだろう。と考えた。
こんな豪華俳優陣で、こんな名作でなぜだ。と、
気持ちが消化不良気味なのだ。
これは多分、尺の問題だ。
2時間にまとめるにはちょっと無理やりすぎないかな。って、
でも、これだけもつれた恋愛はいい。
すれ違ってたようで、切れたようで、
きちんと繋がってたんだなあ。赤い糸は。
みんな素敵で、やっぱりもう少し、時間長く撮って欲しかった。
2時間のスペシャルドラマのような安っぽい仕上がりに感じてしまって残念です。
あと。劇中歌のファイト!って曲。
いい曲だなあ。って思ったら、これも中島みゆきさんの歌だったんですね。
涙のシーンが美しい
大好きな北海道が舞台で、主演が菅田くんと菜奈ちゃんだからという理由だけで鑑賞。
主演2人の涙のシーンは本当に美しい。更に菜奈ちゃんは華があるから目が勝手に追いかけてしまう。でも、この作品の一番よかった所は北海道の美しい自然。癒やされました。
内容は…薄い。ストーリーは意外性なし。○年間を描いた物語って、展開が早くなるから全体的に薄っぺらいものが多いと思う。やっぱりこの作品も同じかあ〜と残念に思いました。
最終は感動
色んな糸が混じり合ってた。開始20分で涙できる。連ドラ圧縮されてる感じ。2時間ではまとまらない内容だった。
とびとびの内容で物語が繋がってないし、その内容いる?みたいな要らない情報もあった。
でも、最後は泣かしてくる。
コメディと恋愛の糸が混ざってたのかなと思いました。
美瑛と函館の距離
北海道在住です。北海道が舞台の映画ということで、楽しみにしていました。中島みゆきさんの「糸」も92年発売のアルバム「EAST ASIA」の頃から好きでした。
ただ、気になったのは、美瑛と函館の距離感です。美瑛から函館まで、高速道路使っても6時間ですよ!(約440km)
作品では、美瑛〜函館間を気軽に移動していたような…
葵のおじのところへ行くときとか、フェリーに乗る葵を探しに行くところとか…
同じようなこと思った方いませんか???
名曲が生んだとても素敵な脚本
ここ数年で観た邦画のラブストーリーの中で一番好きかもしれない。
中島みゆきさんの名曲「糸」をモチーフにした映画とのことですが、まさに縦の糸と横の糸が繊細に織りなすとても素敵なストーリー。
最後はいい意味で期待通りの結末になって後味もすごく良かったです。
演者もとても豪華で楽しめましたし、エンディングの菅田将暉さんが歌う「糸」もすごく良かったです。
景色が素敵な映画
沢山の話を詰め込み過ぎてる感じで感動して涙が出そうな時に次の話の展開になってしまうので涙が出ませんでした。もう少しゆっくりな展開でも良かったのかなと思います。
北海道、沖縄、シンガポールと素敵な景色を観る事が出来るので映画に彩りを添えている感じで良かったと思います。
様々な試練があっても、ほんの少しの幸せで人は生きていける。人生とは楽しい事より辛い事の方が多いとリアルに感じる映画だと思います。
うーん
原作で号泣し、翌日には映画館へ。
作品的には、低評価の皆さんが言うように、無理矢理感が否めない。
原作読んでるからなんとか理解できるが、読んでない人からすれば、「なんでそうなる?!」と言われても仕方ない仕上がり。
二人の人生に関わった人となりをもっと深く描かないと、それぞれが歩んできた人生を理解させるのは難しい。
水島なんて、もっと深い存在意義があるのに、あれではなんで登場させたのか分からない。
娘の結に至っては、俺にとって最大の涙ポイントだったのにあっさりした感じ。
原作にある、香が降臨したかのような描写をもっと深く描いてこそ、香の存在感が増すと言うのに。
小松菜奈さんのファンになった「僕明日」では原作も映画もどちらも良かっただけに、今回の映画は期待外れでした。
たくさんの恋人たちに見て欲しい!
久々に泣かされました!将暉君と菜奈ちゃんの演技、本当に上手いなあと思います。また、中島みゆきさんの曲もぴったりだし、キャストも豪華過ぎるこの映画!大ヒットしない訳がない(笑)兎に角、ストーリーも風景も楽しめる映画です。秋のオススメはこの映画で決まりです♡
良い映画でした。
中島みゆきの「糸」(良い曲だな〜)に沿って、糸という運命の絆に奔放された男女の人生を描く、心暖まる作品。
豪華キャストとロケーションも北海道を拠点
に東京、沖縄、シンガポールと広がり、見応えあり。
13歳〜30歳の間に、漣くんも葵ちゃんも波乱万丈の人生で可愛そ過ぎること連発。
二人は終始すれ違いで、ええ〜マジで〜!?と最後まで落胆で肩に力が入って、涙が止まらなくて、もしかして、糸は繋がって無いのかな〜?とだんだん心配になる。奇跡は起きるのか!?
そんな不安と苛立ちのなか、こんな二人の人生見たくない〜!と、途中で席を立た・・・なくて良かった。終盤から二人を繋ぐ「糸」の意味がわかってきます。
最後まで必ず鑑賞をお勧めします。
きっと、良い映画を見たなぁ〜という気持ちになれると思う。
エンドロールの菅田将暉が歌う「糸」も良かった。男性が歌うのも心に沁みるものてすね〜。
そしてなんと言っても、シンガポールで泣きながら、かつ丼を食べるシーン!無性にかつ丼が食べたくなった。
平成を振り返ることができて、後味が良い作品。
中島みゆきへのオマージュ作品
この映画を観るには相当の覚悟を持って臨まなければなりません。
中島みゆき作詞作曲の「糸」からインスパイアされたという曰く通り、実は全編が中島みゆきへのオマージュで紡ぎ上げられた作品です。
平成元年に産まれた男と女が13年後に出会い、そして別れ、互いに交わることのない二人がその7年後の偶然による一瞬の交差の後に、更に各々の人生の苦楽を経て、恰も運命の長い長い糸が手繰り寄せられ編み合わされたかのように、平成最後の瞬間に再び出会う、本作はその道程を描いています。
一種の大河小説ラブストーリーといえますが、二人の男女の生涯を辿るという構成と各シークェンスの時間繰りには端から無理があり、多くの織り込まれたエピソードは全てアウトライトに構成され、殆ど連関性がないために掘り下げも甘く、而も小刻みにカットを割り長回しもなく次々と展開するので観客はあまり感情移入する間を持てず、各々の印象が淡々と希薄なままに、映画は食傷気味で2時間過ぎていき、漸くラスト10分を迎えます。
これだけだと如何にもホンの出来が悪いように思え、実際に観賞後の講評も総じて良くありません。
然し本作の本質は、全く別の処にあると思います。
130分の上映時間の120分は、延々と続くイントロであり、最後の10分のみが本作のエッセンスです。
ではこの冗長なイントロのドラマの意味は何か。これこそ、ほぼ半世紀に亘り聴衆を魅了してきた偉大なる歌姫・中島みゆきへの壮大で崇高な讃歌です。
イントロに鏤められたドラマの其々の背景に、「わかれうた」が、「化粧」が、「空と海のあいだ」が、「悪女」が、「地上の星」が、「永遠の嘘をついてくれ」が、「孤独の肖像」が、鮮やかに画面から透けて泛んできます。
そして作品全体を貫くのは「時代」であり「世情」であり、タイトルにある「糸」、作中に挿入される「ファイト!」、更にやはり「二隻の舟」が脳裡に奏でられ響いてきます。
長々と繰り広げられた序章の後のラスト10分間。異常に緊張が高められ、焦燥感が募った頂点で、一旦落胆と失望に晒された後での見事なターンオーバーは、観客に与える快感と満足感は最高潮に達してエンディングを迎えます。
メロドラマの常道とはいえ、中島みゆきのジリジリとしたモヤモヤした世界から一気に解放されただけに、そこに降りてきた幸福感は、間違いなくレバレッジされて極大化していました。
中島みゆきといえば、半世紀を経ても全く色褪せない名曲「時代」は、初めて耳にした時の感動と共につい口誦してしまいますが、今ならどうしてもサントリーBOSSのCM「宇宙人ジョーンズ」シリーズが想起されます。
その中のジョーンズが呟く台詞を最後に捧げます。
「この惑星の年末には、中島みゆきがグッとくる!!!!!」
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