糸のレビュー・感想・評価
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「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の方が「糸」にふさわしい。
中島みゆきさんの「糸」の歌詞に対する解釈が私のそれと異なっていたので少し減点しました。
縦の糸と横の糸が「織りなす布」よりも「運命の赤い糸」の要素が強すぎて残念。
頑張って解釈すると、しっかりと立っていてくれたレンくんの「縦の糸」が紆余曲折に歩んだアオイちゃんの「横の糸」を織りなしてくれた、とも読めるかなぁ。
その布は私の涙をぬぐってくれましたので、それはそれでアリか!
そうだネ、1点追加しときます!
始まってから一時間強は、薄くて重い作品だなぁと感じてしまったのも事実。
ただ、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の方が「糸」にふさわしいとは思います。
あの作品は綺麗な布が織りなされていましたのでね。
さまざまな糸が折り重なって時代になった
糸という題名だから、てっきり赤い糸的なものかと思ったが、それだけではなかった。
さまざまな人との出会い、できごとが折り重なって、平成という時代を作っていた
平成という時代をまるごと駆け抜けたような気持ちになる映画だった。
楽しみ方いろいろ
これは「どうともとれる」映画ですね。
・深いヒューマンドラマ
・あざといお涙頂戴モノ
・キャスト先行タレント映画
素材としては、そんなに目新しいところは無いお話。
よくあるストーリーをパッチワークした感は否めない。
でも、それぞれの役者が上手いので、「乗っかってあげる」ことができるのが、良いですね。
せっかくだから「乗っかって」みましたよ。
うん。おもしろかったです。
「映画館で観るほどでもない」と考えている方もいるでしょうが、「映画館で観た方が、乗っかりやすいですよ」とアドバイスしたいと思います。
私は楽しみました。
無駄に長い
余程の事が無ければ蓮と葵が最後にくっつくのは予定調和なラスト。そこに向かってストーリーが進むのは当然なんだけど、平成から令和と絡めたかったが為に、劇中の時間が無駄に長くなってしまった。
中学の時に少し付き合っていた相手と、たまに顔を合わせる機会が有ったとは言え、最後にアッサリ行き過ぎ。会えなくなってから、相手を思い出す事は有っただろうけど、その間に双方相手がいて、蓮に至っては結婚、子供も出来た。死別したとは言え、昔の彼女に再会したら、アッサリ結婚まで行くって、過程のドラマが安っぽいものになってしまう。
他の全部が最後の辻褄合わせの為だけのご都合主義な展開。母親の恋人からの暴力を受けているのに、食堂のおばちゃん以外はスルー。おばちゃんが役所に言っても「母親が男を庇うから」ってスルーするか?身体にアザがあるのに。駆け落ちした時も、目に怪我をしているのに、警察はそれをスルー。普通、蓮が「あの親と居たら、葵は殺される」とか言って、親と引き離す展開にならない?(あのシーンで「糸」は合わない)
友人の結婚式で再会した時も「大学行ってる」と言う葵、それを聞いて観ているこちらは(あの親が大学行かせてくれてる?奨学金かな?)と思ったが、蓮は何も聞かない。
葵も沖縄行ったり、シンガポール行ったり、そういう展開が不自然過ぎる。全体がそんな感じ。
一度別々の道を行った二人が、数年、十数年後に再会、結ばれると言うのは他にも幾つも有ったけど、これ程に不自然な展開は珍しい。
「糸」「ファイト!」が凄い安っぽいものに感じられてしまった。
共感性に欠ける原因解明した。
なかなか良かったです。恋愛映画というか人生の映画かな。糸は恋愛の糸だけでなく、様々な巡り会える人との糸を感じました。他の方のレビューが良い程に自分に響かず理由をかなり考えこんでしてしまいました。なぜ、僕には響かない?2回見ました。
私の感じたポイント
ポイント1
3要素の欠如
菅田将暉と小松菜奈の2人の恋愛感情に共感できるか否かという点で言うと、まず2人の仕事の事が頭に入ってきたんだけど、私は、共感が弱い。
恋愛ドラマだけど、人生ドラマだから選ぶ仕事もその人を表すからで。
小松菜奈が海外で起業したりは、サラリーマンをずっとやってる人間なんで、そのあたり、どういう経緯からなったのかピンと来なくて共感がしにくかった。ネイルへの思いも何かわからず。昔からなりたい仕事とか何だったのだろう。
菅田将暉のチーズ、ものづくりもあんまりわからないけどなんとなく共感できるかな。でもチーズになんで没入して行ったんだろう。書いていて気付いたが恋愛人生ドラマは、仕事、家族(菅田将暉の家族が出ない)、生い立ち(2人とも中学生から飛んでる)、これは共感に欠かせない3要素になるのでは。
ポイント2
世代の高い人、世代の違う人が若い二人に温かい声をかけている。菅田将暉の義理父の永島敏行、義理母の田中美佐子、近所の倍賞美津子、この3人が印象的だ。
年齢をかさねているからこそ伝えられる重い言葉。
義理父が菅田将暉に娘が亡くなりだいぶ経って、お前の道を行け、行けとどんぐりをなげる、じんわりと感動。
ポイント3
菅田将暉の亡くなった妻の役柄が良かった。榮倉奈々良かった。泣いてる人を見たら抱きしめてあげてと、娘に教えた。かなり真をついた教えだ。ここも感動。また菅田将暉に、やっぱりどんぐりを投げていたのも印象的。
ポイント4
中島みゆきの歌ですね。
中島みゆきはよくは聞かないけど、榮倉奈々や成田凌がまた後半に歌うファイトが胸にしみる。戦う人の歌を戦わない人が笑うだろう、ファイト〜♪
あとは、糸ですね。
逢うべき糸に出逢えることをひとは仕合せとよびます〜♪
中島みゆきの歌がメロディー、歌詞が深いなあ。しみるなあ。
ポイント5
小松菜奈が見たくて見たのがあったんだけど、恋は雨上がりのようにで見せた演技がかなりはまり役で期待値高くって何か終始、今回に感じた違和感は何か。ずっと物憂げな顔ということ。彼女の個性なのかな。笑っても微笑。太陽みたいな、ピッカピカ明るい笑顔が見れない。なんか、やはり笑顔が見たいので、笑顔が印象的にならない点がさびしい。
※全体的なイメージはバランスのいい映画という感じ。
※映画で感動しやすいですが、この映画では泣くまでは、しませんでした。その原因が冒頭の3要素だと、他の方のレビューも読み、感じました。
おわり
見た人の境遇により感想が分かれる映画とは思います。 踏み出すべき一...
見た人の境遇により感想が分かれる映画とは思います。
踏み出すべき一歩の勇気をもっと早くに!とツッコみたくなりますが
ベタなこの内容が好きです。
人と人との繋がり
映画館で2回見て、今回DVDでも鑑賞。
何度見ても泣いてしまう、近年で一番好きな映画になりました。
そして、小松菜奈が素晴らしかった。
「出会いは別れの始まり」と言われている。
映画の中でも、さまざまな出会いがあり、そして別れがあった。
生きていくとはどういうことなのか?運命ってなんなのか?
それでもやっぱり、人と人との繋がりはとても素晴らしいもので、
タイミングってとっても大切にしないといけないことだと考えさせられる。
いろいろな要素がギュッと詰まっていて、
こういう時代だからこそ見るべき映画だと思う。
最近あった出来事に関して自分の人生と重ね合わせてしまったので、過剰...
最近あった出来事に関して自分の人生と重ね合わせてしまったので、過剰に感情移入してしまった。中島みゆきの歌、花火、繋いだ手、どんぐり。好きだという感情、人が人と出会うこと、人生にとってほんとうに美しくて、得難いものだと思う。
お涙頂戴シーンがぶつ切り
菅田将暉さんが好きで楽しみにしていました。
彼の演技は、成長やその時時の心情を表現していて良かったと思います。小松菜奈さんも、いろんなライフスタイルごとに華やかさに強弱があって、以前見た他の映画よりうまくなったと思いました。
俳優さんたちの演技は皆さん良かったです。榮倉奈々さんも、成田凌さんも、二階堂ふみさんも。
ただ、脚本なのか編集なのか、見ていて感情移入しきれないところが多かったです。
・中学生時代、札幌に引っ越したとき。漣と駆け落ちする日の服装が普通に小ぎれい。虐待とか、実母の愛情もないのなら、服は汚いかもしれないし、タイツとスカートなんてお金のかかる組み合わせじゃなくて暖かそうなズボン一択なんじゃないのでしょうか。
・CMにも使われた、漣が家族と抱き合ってなくシーン。
シーンが変わって買い物の場面になり、あっという間に急に泣き出す。えーーーーーー!!!泣く理由はわかるけど、いきなり「ハイ!お涙頂戴シーンですよ!泣いてくださいね!」って崖から突き落とされた気分でした。いきなり漣たちが泣きすぎたから、もうちょっと泣くまでのフリが欲しかった。
・どんぐりを人に向かって投げるの
普通に人としてだめでしょ。まー、いいことしかしないってのもあれなんで、ありなんでしょうね。でも見ててなんか、イヤだった。
なんというか、
うまくいえないんですが、シーンごとに話がブツブツ切れてる感じで、なめらかさがなくて、そのブツブツに引っかかるので感情移入がいまいちでした。
映画上映前のテレビの番宣では、菅田将暉さんのほうがたくさんテレビに出ていたから、菅田さんのほうが比重が大きいのかと思いきや、ダブル主演というより小松菜奈さん主演映画、って感じでした。
子ども食堂での出来事も、なんか、わざとらしくて…
総合的にあんまり面白いと思えませんでした。
(話はいいと思うので、脚本や編集との相性が合わなかったんだと思います)
糸とは。
結局は運命の糸は誰にでもあり、誰とでもあると思った。ただそれを運命の糸と感じるかどうか。
強く思い合えば糸は繋がるし、思わなければ糸は途切れるそういうものだと思う。
菅田将暉と小松菜奈の2人の魅力、他の豪華キャスト陣の演技が素晴らしく、感動できた。
ドラマにも向いていると思う。
赤い糸は長く丈夫だと思う
◯ストーリー
平成元年生まれの高橋漣と園田葵。北海道で育ち、13歳の時に出会った2人は初めての恋をするが、葵は母親に連れられて北海道を去ってしまう。8年後、21歳になった漣は、友人の結婚式のため訪れた東京で葵との再会を果たす。しかし、漣は北海道でチーズ職人、葵は東京、沖縄へと自分の世界を広げ、2人は別の人生を歩み始めていた。さらに10年の時が流れた平成最後の年、2人は運命の糸によってふたたびめぐり会うこととなる。
老若男女が知る、中島みゆき「糸」からインスピレーションを得た今作。
もちろんだが、「糸」の超超ロングMVのような仕上がり。起承転結が想像ついてしったが、役者が役者なだけに感動しつつホッとした気になった。
すでに私は誰かと巡り巡っているのか?
何よりも一番気になった
ストーリーよりも、北海道で生まれ育った設定なのに、漣に北海道のイントネーションがないことが一番気になった(むしろ関西弁が出てた)。
他の役者さんも訛ってなくて違和感があったけど、速度変えずに観たらちゃんとしてたのかな。
縦と横
縦の糸はあなた横の糸は私。
最初から最後までずっと釘付けで見ました。
タイミングって、本当に大切ですよね。
全てタイミング。
何度も涙が出ました。
すてきな作品でした。
見てよかったです。
歌にぴったりで、映画を観た後
好きだった歌をさらに好きになりました。
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