WEEKEND ウィークエンドのレビュー・感想・評価
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とても良かった
自分はもちろんゲイの方に対して偏見も何もない。
もし息子がゲイだとしても、
幸せであれば良いと思ってる。
だけど、おれは理解者だよと示したとしても、
当の本人たちは生きづらく息苦しく思ってると言う事を
まざまざと見せつけられ、
じゃあどうしたら良いのだろうかと考えた時に、
フラットな世界はそうすぐには作られないんじゃないか
とショックを受けた。
彼らの出会いから別れのたった二日間だけど、
同じ世界の同じ恋愛なはずなのに、
違う惑星の孤独な二人に見えて辛かった。
理解を示す事は大前提として、
ゲイの方々が異性愛者のようにどこでも愛せるよう、
僕らの世代には無理かもしれないけど、
次の世代ではそれが当たり前になるように
学校の授業でも観せたら良いのになと思いました。
とても良い映画でした。
【ゲイである事を人前でも隠さずに振舞える様になる若き男性の気持ちの変容を素直に描き出した、ボーイズラブストーリー。】
今秋、「荒野にて」で、少年が独り立ちしていく姿を鮮やかに描いたアンドリュー・ヘイ監督の2011年発表作。
日本では今秋、上記作品とともに劇場公開された作品。
全く知らなかったが、今作は”ゲイ映画の流れを変えたと言われる作品”だそうである。
確かに、「アナザー・カントリー」のように美少年同士の密やかな恋をロマンティックに描いているのだが、(今作では、”髭を生やした美青年”)性描写がかなり生々しく映し出されている。
社会的に”カムアウト”(今作では、”カミングアウト”ではなくこの言葉が二人の口から語られる)出来ないラッセルと、高校時代に「眺めの良い部屋」を観て自慰行為に耽る様を友人に見られて以来、隠すことなくゲイとして生きて来たグレンとが、ある週末出会い、たった二日間だが濃密な時間を過ごす様を描いたこの作品の魅力は、
・二人の会話する姿や会話の内容
・二人が見つめ合う姿や触れ合う姿(自転車で二人乗りをするシーン)
・ラッセルと愛し合ったグレンが帰る後ろ姿を14階の部屋から映し出す3度のシーン
など、同性愛を特別視するすることなく、愛し合う二人の二日間の姿を丁寧に描いている事であろう。
特に両親がいないラッセルに対し、”俺が父親だと思って話せ”というグレンのラッセルに”父親”として語る言葉は素晴らしい。
<劇中、度々二人に浴びせられる”ゲイ”という言葉に、徐々に臆することのない姿勢に変わっていくラッセルの姿が印象的な作品>
<2019年12月6日 刈谷日劇にて鑑賞>
たった2日間されど2日間
申し訳ないくらい、心に響かない
静かな景色、控え目なセリフ、内に秘めた想い。 あーやっぱりこの監督...
男女の恋愛と何が違うというのか。
愛は人間を変える(ネタバレ極力なし)
ビデオで観たが、すごい映画。感激。2011年のUKの映画で、97分。近日日本公開されるらしいが、絶対ノーカットで公開してほしい。ネタバレがあまりないように感想を書くので私の感想が理解できなかったらコメントを書いてください。
愛の形は、男女の愛もあれば、ゲイ、トランスジェンダーたちの愛もある。愛の表現の仕方、特に肉体的では少しは違いが出ると思うが、人をこころから愛していく(愛する)気持ちにはまったく変わりがない。
この映画には何も大きなイベント(盛り上がり)があるわけではなく、話は淡々に進行していくが、惹かれあって愛しあっていく二人の気持ちの変化、人間の気持ちに盛り上がりがあり、人を愛することにより、こんなに自分自身そのままを出して付き合えて、それによって自分の存在に自信を持てていけるのが素晴らしく、そして、それが私の心に突き刺さった。
特に主役の一人のRさんは恥ずかしがり屋で、自信がなく、人から褒められたことがないと。それに、内向的で表現力が乏しいし(私も彼のいっていることがよくわからなかった)、人の目を気にしているから人と手をつなくごとすら冒険になってしまう。それに、自分が人を愛する気持ちを人にあかしたり見られたくない。もう一人の主役Gさんは全く対照的で、大胆、攻撃的、敵を作りやすいタイプ。それに、タイプA であり、ADDかもしれない?自分が何をしたいかを知っていて、自分に自信を持っている(彼の口から出る言葉もストレートで、その意味が深い)からそれに向かって動ける人。最初、Gさんにとって、Rさんは歯がゆかったと思う。それとは逆に、RさんはGさんの大胆な態度に恥ずかしくなっていたと思う。でも、最後の、駅でのシーンで、はっきり二人が変わっていったのがよくわかる。Rさんはもっと積極的に自分を表現することができるようになっていった。Gさんはそこで泣いた。愛は人を変える。
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