ラスト・エスケイプ
2018年製作/93分/トルコ
原題または英題:T.i.M
スタッフ・キャスト
- 監督
- オヌール・イジット
- 製作
- セルダール・アタカン
- イスメト・ムステフ
- 脚本
- セルダール・アタカン
- イスメト・ムステフ
-
セルダール・アタカン
-
エスラ・エルデン・アタカン
-
フェルカン・ベイ
-
セラハティン・ベル
-
ハティス・カリット
-
エルカン・デュルムス
2018年製作/93分/トルコ
原題または英題:T.i.M
セルダール・アタカン
エスラ・エルデン・アタカン
フェルカン・ベイ
セラハティン・ベル
ハティス・カリット
エルカン・デュルムス
他所の国との合作ではなくてトルコ単独の映画は恐らく初めて観ると思う。
予告編が面白そうだったのでトルコ映画はどんなもんかと思って観てみたが、何とも言えず微妙な作品でしたな。
予告編の作り方が上手く騙されたね。5人VS3000人とか、部分的には嘘予告でもあったわけだが、まあ許そう。
まず驚くのは演技が酷いことかな。
邦画でもハリウッドでもアイドル映画なんかの演技は酷いものだが、そのレベル。
言葉が全くわからなくても笑いが出るほど酷い演技なんだから逆に大したもんだよ。彼らはもしかして俳優じゃないのかな?
次に、全体的に安っぽいを越えて安い。
アクション系やコメディ作品など、安っぽさが逆に魅力になったりするものだが、本作の安さはただ事ではないレベル。
たまに綺麗な映像だったりして一貫性がないのもよくわからん。予告では綺麗な部分だけ上手いこと切り抜いて使っていたよね。
いつもならこの手の作品では笑いながら観て、レビューも茶化して書いたりするのだが、作品冒頭に、祖国のために戦った人々に捧げる的なテロップが出るせいで、なんかふざけたらいけない感じのプレッシャーがかかったね。つまり真面目な作品なんだろうね。
だけど、開始早々、兵士たちが我先にと死亡フラグを立てまくる段階で、最後まで気持ちが耐えられる気がしなかったよね。
母に会いたいだの、娘に会いたいだの、婚約者に会いたいだの、ここはすでに戦場のようなものだぞ、お前たちは死にたいのかっ!とツッコまずに観られるもの?
ツッコミたいけど、茶化し禁止~みたいな雰囲気はそれなりにキツかった。
しかし不思議なもので、普通は星一つレベルの作品だと不満が爆発するものだが、観てても不快ではなかったし、もっとアクション頑張れとか映像頑張れとか、まだまだやれるはずだとか、トルコ映画を応援するような気持ちになったね。
続編ありそうな終わりかただったけど、仮に続編が作られたとして日本国内で観ることは叶うのだろうか
トルコの対テロ特殊隠密部隊のお話。テロ組織と特殊部隊の攻防がメインですが軍人の家族も描かれます、映画の冒頭で「この映画は祖国のため殉職した英雄 軍人 警察官 ビレッジ・ガード そして市民に捧げる」とクレジットされるので国の実情に寄せた戦争アクション映画だと分かります。
特殊部隊といっても警察、軍からの寄せ集めの5人ですから大規模な戦闘にはなりません、アクション映画としては並の部類。
トルコ映画なのでスタッフ、キャストとも不案内、調べてみたら、主役のセルダル役のセルダール・アタカンさんが脚本、プロデュースも兼務、部下の婦人警官エスラ役のエスラ・エルデン・アタカンさんは女子プロバスケット選手でセルダールさんの奥さんということなのでアタカンさん一家の力の入れようが分かります・・。
トルコやシリアでは先の大地震で混乱を極めているでしょう、自然災害に加えてイスラム過激組織ISILやクルド系武装組織との火種もくすぶっていますので市民たちの落胆、嘆きは想像にかたくありません、平穏が訪れるよう祈るばかりです。
オヌール・イジット監督による2018年製作のトルコ映画。
テロ組織等撲滅のため、大統領命で秘密に組織された五人の特殊組織が活躍する映画。未だに反政府組織が暗躍するトルコの政情は、かなり伝わってきた。主人公セルダール・アタカンはいかにも精悍であるが、他は何処か惚けた味もあり、また登場人物もアジア的風貌でかなり親近感を覚えた。但し、国及び家族を愛するヒーローでありながら、敵に対しては容赦なく残虐に殺していて、日本人的感性との違いは感じた。
製作はセルダール・アタカン イスメト・ムステフ、脚本はセルダール・アタカン及びイスメト・ムステフ。
出演は、セルダール・アタカン、エスラ・エルデン・アタカン、フェルカン・ベイ、セラハティン・ベル、ハティス・カリット、エルカン・デュルムス。