「アナベル?菊人形?いや、大きくなったチコちゃんに殺される・・・」恐怖人形 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
アナベル?菊人形?いや、大きくなったチコちゃんに殺される・・・
10万円もらえるからって、そんな怪しげな招待状で参加しちゃダメ!詐欺に決まってるよ!と思いつつも、過去の話も見えてくると、その怪しげな招待状にみんな釣られちゃったってことなのね。どうせドッキリカメラか何かでしょ?くらいの軽い気持ちだったのか、みんなパリピだっただけなのか?
カメラが趣味の由梨(小坂菜緒)の撮影写真には日本人形が写ってると思いきや、写ってなかったり、かなり曖昧な出現パターンの人形ホラー。怖がる様子もない参加者たちの中でも心に不安要素のあった由梨と真人。この真人を演ずるのが萩原利久だったので、中年男性役の萩原聖人の息子?などと、つい調べてみたくなりました。“マサト”というキーワードによるキャスティングの妙でしたね。
レズシーンもあったりして、ちょっとサービス精神旺盛な今作品。熊が出るからと罠に気を付けてね!などという恐怖感もあるのですが、無造作に置いてあるチェーンソーや鉈にはみんな鈍感。若者はホラー映画好きじゃないのか??と、変なところに驚きました。
そしてもちろん最大の見せ場は巨大人形。登場した瞬間、館内からは笑い声が溢れ、つられて笑ってしまいました。中国にあるお面にも似てるけど、その顔の巨大さからはチコちゃんを連想してしまいました。あ、チコちゃん。そんなに顔がデカかったらドアをくぐれないよ・・・という疑問には答えてくれず、いつの間にか外に出ていたりしました。走るんだけどころんだり、そんなに強くなさそう・・・徐々にコミカルホラーへと変貌を遂げ、アメリカンホラーのプロットそのまんまという雰囲気になってしまいます。ラストもすっきりするのですが、後半になってからの役者の恐怖演技がイマイチだったのが残念。どうせならもっとスプラッターにしてくれたら、今後も期待できたかもなぁ。
「弟切駅」とか「アメリカキャンプ村」とか、そういったアイテムはホラー好きとして好感が持てます。また、ペンションがいっぱいあるのに他に宿泊客はいなかったのか?という突っ込みどころもあります。まぁ、突っ込んだらきりがないくらいいっぱいありそうです(笑)
kossyさんへ
最後の公園で少女が抱えていた人形とか、「恐怖は終わってない」の演出なんでしょうけど、もうね。ただの小汚い人形にしか見えないってw
コメディにしちゃ振り切ってないし、ホラーにしちゃ怖さや不気味さがないし、スプラッターな感じも全然ないし、もう少し何かしらに振り切って欲しかったですねー。
やろうとしていることは良かったんですけどねー。
レズビアン描写とかは意外でしたw