Winnyのレビュー・感想・評価
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色々知らない事が多かったので大変興味深かった。面白いとはまた違う作...
色々知らない事が多かったので大変興味深かった。面白いとはまた違う作品だと思うが観てよかった。愛媛の警察汚職問題も同時進行していくが、おそらくwinnyには良い面と悪い面があると伝えたかったのだろう。しかしそれなら結末まで伝えて欲しかった。
主演は東出昌大。素晴らしい俳優。最後金子勇本人が出てきた時に観客は東出の素晴らしい演技に気づいたと思う。クセや話し方を極限まで似せており違和感が全くなかった。彼は早く第一線に復帰するべき。
奥深い
実話ってことで余計。
違法ソフトで何かをやらかした話?とみる前は思ったけど。
結構尺をとった裁判シーンと弁護士たち。見応えがありました。
包丁を使った殺人事件が起きても、包丁を作った職人が逮捕されることはない
この例えがわかりやすい。
主人公が作ったWinnyが悪いのではない、はず。
「PC小僧」がそのまま大人になった主人公。
みている方は、その振る舞いにイライラする場面もあった、実は。
そこがまた引き込まれる箇所でも。
随所に吉岡秀隆さん演じる、愛媛県警・巡査部長の話もあって。
これが終盤までわからなかった→そっちか!と意外(ここも実話)。
2003年頃の話。エンドロール最後までじっくり。
何事も「時期尚早か、遅かったのか」。みてよかった1作。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「未来の技術者のために」
天才開発者と弁護団の闘い。
私はマックユーザーでもあり、Winnyのことをまったく知りませんでした。
Winnyを入れたらパソコンがウイルスに感染する。Winny=悪。
そんな私の誤解を解いてくれた作品です。
法廷ものとしては、少し地味な展開のような気がしましたが、
事実をリアルに描いたということなんでしょうね。その後の
勝訴を描くのではなく一審の敗訴を描くことで、
伝えたいことを明確にしたのだと思います。
衛星放送来ました
Winnyの開発者・金子勇の司法との闘いを全て実名で描く
金子勇は開発者としての自分の時間や夢も犠牲にして
表現の自由のために7年半戦った。
一番に東出昌大がハマり役だった。
パソコンのプログラミング以外の世事に疎く世間知らず。
ピュアで愛らしい金子勇にピッタリだった。
日本の社会は天才を殺してしまう社会なのか?
才能を生かしてこの国を大きく羽撃く人材を育てる社会ではなく、
足を引っ張り力を奪う。
だとしたら本当に情けない。
望洋として宇宙に憧れる飛行機に夢を馳せる・・・
そんな金子。
彼は自分を犠牲にしてもあとに続く後輩の開発者のために、
道を閉ざさなかった。
前に広がる道を示すために自分の未来の夢を7年半も我慢する。
多分、プログラミングをできない事がどれほど辛い事だったか?
手足をもがれるように苦しかったと思う。
それでも耐えた。頑張った。
所で愛媛県警の仙波巡査部長(吉岡秀隆)のエピソードはいったい
何だったのだろう?
仙波は警察の裏金作りに警察官の殆どが関与していることを
告発した警官だ。
これとWinny事件とどのような関連が?
告発した後で裏金作りの証拠となる名前入りの領収書がネットに
大量に開示される。
私はPCに全く詳しくない。
Winnyで警察のデータシステムに侵入してハッキングした・・・
あるいはWinnyのウイルスに感染した?
そういう事なのか?
それにしても中途半端な扱いだった。
もう少しWinny事件との関連付けが出来ても良かったと思う。
東出昌大は18キロ増量して金子に似せたと言う。
第一印象は彼だと分からなかったくらいだ。
新しいソフトの開発で金子さんに、もうひと花咲かせてあげたかった。
(裁判に奪われた7年半は、長すぎる)
本当に控えめな人だ。
悪い奴ほど長生きして、よく眠るのだな。
日本のためにと尽くしてくれた天才に敬意を表する
やっと観にこられた。
実在の天才プログラマー金子勇の映画だ。本当に純粋に人の幸せのためのソフトを開発したが、いつの時代も技術を悪用するヤツはいるものだ。運悪く警察のメンツを保つためのスケープゴートにされてしまった。開発者は悪くないことを証明するために、日本の未来の技術術者のために、裁判で争い続けた。私欲じゃないのだ。
そんな彼のは無罪が確定するまでになんと7年もかかっている。日本人のこの分野の技術と意識の低さを露呈してしまった。この失われた天才の7年間にもしかしたら生み出されたかもしれない技術のことを思わずにはいられない。
最後に語る本人のコメントは、無罪の喜びではなく、若い技術者に向けてのエールだった。
面白かった。
たった2文字の重み。
この先も挑戦を続ける若き技術者たちに贈る「無罪」の重み。お恥ずかしながら今作で金子勇さんのことを知りました。技術者としての飽くなき探求心が生んだ革新的なソフトWinny。しかし本人の意図せぬところで悪用され、挙げ句開発者である金子氏まで逮捕される事態へと発展する。
日本のITの未来を守るため弁護団が結成され無罪を勝ち取る日までを描く意欲作。非常に臨場感があってまるで再現映像を見ているかのようにリアルでした。同時期に愛媛県警で起こる裏金問題も絡め匿名性の高いソフトの有り方や、不当逮捕により一人の人間が背負う長い道程を私たちも一緒に考えることになります。
金子氏が技術者として失った7年が与えた損失がどれほど大きかったか。ただ最後に無罪を勝ち取ったことは非常に意味があると思います。18kg増量して金子氏本人を演じた東出昌大が素晴らしかったです。
包丁を作った人を罪に問えるのか
2023年劇場鑑賞19本目 秀作 69点
社会派実話ドラマとして期待していた作品
まぁ実話ベースだから、映画的盛り上がりとか脚色は難しいから、映画にするくらいだから現実離れな出来事なんだけど、それはある種現実的な範疇で、この種の盛り上がりがハマらない人には、良いんだけどいまいちしっくりハマらないんだろうなとも思う
昨今の邦画だと罪の声みたいな盛り上がり具合というか、凄い出来事なんだけど、忠実故にもう少しビビットであればなぁと思うところはあったかな
東出の抑揚のない発声や喋る時の首の傾げ具合とかが生理的に無理でしたが、邦画鑑賞が増すに連れて、良いところが見えてきて、それこそその発声や挙動が今作の主人公にピッタシでした
罪の声の小栗旬もそうだけど、今作の三浦貴大の役柄難しいよね
事件を追う、取材する、代弁する、等の色が出しづらいキャラクターで印象を残すのは難しいですが必要十分に演じていました
好きなジャンルなのに正直あまり残っていないなぁ、また観よう
東出の金子さんは、似ているらしい
事実に基づいて作られている、のかな?
だから、感動とか驚くような展開とか、
そういうのがある訳じゃない。
起こったこと、言われたこと、
それを再現されているような感じ。
割と金子さんの天然のせいで窮地に追い込まれたり。
なのに、本人は他人事で楽天的。
勝つ気あるのか?笑
こんな天才が開発に全力を注いでいたら
絶対に世の中のパワーバランスは
今とは違うものになっていただろうね。
惜しい人を亡くしましたね。
どう考えても、開発者を捕まえるなんておかしい。
日本の警察おかしい……
吉岡秀隆が目当てで観たけど、
結構良かった。
金子氏に勇気づけられたというただの感想
金子勇氏のポジティブさに勇気づけられました。
一連のWinny裁判やこの映画は、政府や警察ら公権力の古い体制に対して、怒りや悔しさ、恐怖、絶望、苛立ちを感じる話であります。それこそVIDEO NEWSの神保と宮台が「どうしようもないね」「オツムが足りない」と徹底的に批判するような(実際してる)話です。全く笑い話の余地はなく、金子勇氏の7年もの人生、立場や気力や名誉が奪われた最悪の話です。無茶苦茶な司法に人生を邪魔された袴田氏の件が映画になるとすれば、ただ苛立ち、無念さと自国の恥知らずさに俯くばかりと思います。
しかし渦中の金子氏自身が、最高裁判決後の記者会見で「できるだけ前向きに。今できる最大限のよいことは何かを考えて、皆さん動くべきじゃないかと思います。」と仰った。怒りで何かを批判したり糾弾するより、よくしていくためにどうしたらよいのか、に脳みそを使おうと思えた。
そんな金子氏が中心にいるからこそ、情熱的で前向きな映画が完成したのでしょう。
警察に対して負の気持ちを抱く気にもならないですよ。
関わった人間全員が敗者だった、とはWinny事件弁護団の言葉ですね。本当に、使わなくていい時間と金と気力体力を使って、何を進めるためでもない争いを7年続けて。そもそもソフト作っただけなのに。
けれど嘆くより、今できる最大限のよいことは何かを考えようと思います。
当時を思い出した
ちょうど、自分がインターネット関係の会社に転職し、仕事に慣れたころの事件でしたね。その時の雰囲気を十分に表現出来ていたと思います。
また、自分はWinnyだけでなくナップスターもセキュリティの甘さだけでなく、ユーザーデバイスへの負荷がかかるだろうということで使いませんでしたし、会社に持ち込まれる数々のP2P関係のコンテンツ配信システムの案件(なぜか韓国系ばっかだったなあ)はことごとく却下していきました。ということを思い出させるほどでした。
東出さんの演技が素晴らしいものでした。彼の演技で評価出来るとは思いませんでした。
本作、面白いとかつまらないではなくて、当時を懐かしむ、なんか同窓会に参加しているような映画でしたかね。
天才プログラマーの罪と罰
評判良く拝見。とても良かったですね。
骨太の筋だけで面白く、刑事もの、法廷ものとして追いかけてゆく。
地味なりに良質な映画力が抜群で、緩急ある流れに身を任せて、ずっと観ていられますね。
画づくりも悪くなく、音楽も過不足なく(これがなかなかできない)
邪魔もせず、さり気なく場面や筋を補説する役割に留めています。本来、劇伴てのはそういうもののはず。
更に、俳優の演技が良かったですね。やはり小劇場出身で長らく商業にも身を置けるレベルの俳優の演技力は素晴らしい。
特筆すべきは、渡辺いっけいと吹越満ですね。
非常によく抑制された、それでいて芯たるエネルギーに満ちあふれている。
エッジの効いた演技が段違いですね。
比べて失礼ながら、評価の高い吉岡氏も
映像の世界の演技でしかないと気づかされるレベルですね。
(しかしまぁ、あの満男が老け役とは、、歳の経つのは(以下略))
しかし、あれだけ紡がれた物語も
俳優が血肉通わせた登場人物たちのドラマも
物語は最終盤で現実に収束してしまうため、ノンフィクションものの宿命で
楽しければ楽しいほど
盛り上がれば盛り上がるほど
この時間よ終わってくれるな、夢よ醒めてくれるなの
あの物語構造は、いろいろな作品でお目に掛かりますが
この作品においても、非常によく機能していて、
結末を知っていればいるほど、その落差に涙してしまいます。
ジェットコースターのようなものですね。よく出来ています。
さて、タイトル回収ですが
私はプログラマー御本人に直接お逢いしたことはないため、物語上の推測ですが
果たして、彼は本当に、純粋に山があったから登ったという種の
研究者タイプの人物としてカテゴライズしてしまって良いのでしょうかね?
本当に、無邪気で純粋な探求者でしかないのか?
零戦を作った堀越二郎のように
原爆を作ったオッペンハイマーのように
ロケットを作ったフォン・ブラウンのように
己の生み出した技術とその結果を恨み、後悔したことはなかったのでしょうか。
この映画のテーマそのものでもありますが
果たして、本当に技術者に罪はないのでしょうかね?
社会通念上の、刑事罰に処せられる類の罪はなかったとしても
私にはなにか、違う「罪」(とその罰)のようなものがあるような気がしてならないのですね。
あれだけ頭の良い人が、果たして、本当に著作権侵害に使われないと
使われかねないという可能性を、少しでも考えなかったものでしょうかね?
使い方はあくまで使う本人の問題だと。
愚かな大衆の手に余る力をもたらしてしまった、その功罪の罪の方は
本人が意図しなかったのならば、その手は決して汚れてはいないのでしょうか?
匿名で技術を開発できれば、本当に自由は、安全は守られると?
裁判で語られるとおり、彼自身に、「罪」は本当にないのか?
私には、彼が心許した弁護士にだけ、飛行機飛ぶあの夕陽に
ほんの少しだけ滲ませた、自分の罪に対する意識の欠片を見た気がします。
私の気の所為かもしれませんが。
気の所為であって欲しいのですが。
日本版「リチャード・ジュエル」
表題通り、C.イーストウッド監督の「リチャード・ジュエル」を思い出した。
捜査で得る情報より予め書いたプロットを優先する警察、職業意識や探求心から行ったことで標的にされたにも関わらず、市民として捜査に協力しようとする善意を利用される被疑者、そして同業の後進が委縮しないようにと最後まで戦う意思を貫いた登場人物達。
潔白を勝ち取った後の主人公に残された時間の少なさまで重なるとは…。
「リチャード・ジュエル」は家族の訴えやプロ意識に目覚めた記者が主人公に味方することで世間の目が変わり、ドラマチックに潮目が変わったが、本作では弁護団と主人公のチームワークや法廷での駆け引きに重点が置かれ、ある意味シビアな現実が次々と出て来る分、成り行きにハラハラさせられた。
最後に金子氏本人の映像が流れるのだが、それを観て、彼を演じた東出昌大氏の憑依ぶりに痺れた。
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