フリー・ガイのレビュー・感想・評価
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『舞台』の新しさは『内容』の新しさではない
正直微妙だった。以前オードリーのオールナイトニッポンにゲストで出演したジャカモンドのサイトウさんがおすすめしてたので観てみた。
ルーティンを繰り返すだけのモブキャラから脱却しよう!的な話がメインテーマだったと思うけど、程度の差はあれそういう映画って前からポツポツあったよね。それこそファイトクラブとか、マトリックスだって前半はそんな内容だった。その平凡な日常を脱却しよう!と唱えるための舞台が、『実際の日常』から『オンラインゲーム』に置き換えられただけでは?って感じだった。舞台が現代に則して新しくなったことは、必ずしも映画やストーリーとして新しいことを意味しない。
構築したAIのバグによって起きた現象とかいうのもちょっと設定として雑。
個人的に後半で色んなコミック?やゲーム?のオマージュが出てくるところも微妙だった。そりゃあそういうのが出てきたら各コンテンツのファンは盛り上がるだろうけど、作品の重要なシーンを他作品のコンテンツ力で盛り上げるのは、他人の褌で相撲をとってる感があって好きになれなかった。
『舞台をオンラインゲームにした』ってところ一本に頼った凡庸な作品だと感じてしまった。
いつ鑑賞しても絶対ニコニコで観終われます
面白くて好きで、もう何度も観た作品。
オープンワールド系のゲーム世界の中にいるモブキャラが自分の意志を持って動き始めたら、その世界に住むモブキャラたちのヒーローになっていき、しまいにはリアル世界でもヒーロー認定されてしまうというお話。
モブキャラ(その他大勢キャラ)はゲーム内では例えばお金を集めたり武器を収集するためのアイテム扱い。有名なドラクエでもモブキャラの家のタンスを開けたり壺を割ったりして薬草取ったりお金ゲットしたり。
オープンワールド系だともっと自由度が高いので、モブキャラを銃で撃ったり車で轢いたりやりたい放題。そんなモブキャラの一人、銀行員のガイが主人公。
序盤は彼のいつもの一日で始まる。
目が覚めて、水槽の金魚に挨拶して、毎日同じ青いシャツに着替えて、コーヒーショップで同じ種類のコーヒーを買って…、前日に銀行が強盗に襲われようが、鉄砲で撃たれようが、朝になればいつもと同じ一日。
そんなある日、ガイはある女性プレイヤーキャラを見かける。あの女性、夢に出てくる女性かも。どうしても話しかけたいと思い始めるガイ。だけど、モブキャラはプレイヤーキャラには一切こちらから関わってはいけないルール。だけど、ガイは話しかける。
そこから大きくゲーム内の世界が変わっていく。
ゲームの中の世界を描く映画はまあまあある。この前レビューを書いたトロンもそうだし、ジュマンジもそう、レディ・プレイヤー・ワンなんかも凄く面白かった。
でも、基本プレイヤーが主人公、当たり前だけど。
そこがこの映画の面白いところで、主人公はリアルワールドでは実体のない存在。ゲーム内にしかいない存在というのが独創的。
でも、その存在がいつしか現実世界にも影響を与えていく。まずゲームのプレイヤーたちが魅了され、更には想像主たるゲーム開発者たちの世界も…。
ガイのいかにも無垢なモブキャラクターは嫌味が無くて全方位で応援したくなるし、途中からもうモブキャラたちが愛おしくて仕方なくなる。
終盤に出てくるキャラの”決めぜりふ!”にもズコーっとなりつつも愛おしい。
後味も爽やか、いつ観たって絶対ニコニコして観終われる。
なので、何度も観たくなる、そんな映画。
ある意味シミュレーション
プログラムで制御されている、はずのモブキャラが自分の人生(生活)に疑問を持ち、とあるきっかけで人格を持ち人工生命体?となっていくお話ですが、ソードアート・オンライン アリシゼーションを彷彿とさせます。こっちはそれがライトな感覚で表現されていて非常に面白く仕上がってました。SAOは重い話でしたしね。
そういう意味でも笑いどころが満載、ギミック、CG処理にも感心。現実とサーバーの中の世界の描き方が秀逸でした。説明が難しいけれど、画像がポリゴンチックになったり現実とその中間的な処理の仕方で第三者視点として観られるところもあったりととてもよく考えられた処理がされています。
思いがけずに面白い作品に出会えました。あっという間に終わってました。
あ、あと「モブ」に思わぬ人がちょいちょいいたりします。探してみるのも面白いですよw
趙エンタメ作だった
評判が良さそうなのであまり前情報を入れずに劇場へ。
最初は特殊設定だけど、基本は雑魚キャラが頑張って
勝利を勝ちとる逆転劇かと
予想しながら観ていた。
大筋では外れてはいないものの、
登場人物たちが魅力的で引き込まれ、
さらに要所要所での音楽の使い方が
絶妙で何度笑ったか。
曲の入りで笑ったのはメリーに首ったけ以来かもしれない。
気楽に観られるエンタメ作品ではあるものの、
子供にぜひ見てほしいと思う
人生に大切なことが詰まっている。
なかなか侮れない一本。
気持ち的には☆4.5つけたい。
鑑賞後に気分よく劇場を出てこられる、
それは貴重で嬉しいことだ。
もちろん考えさせられる作品だって素晴らしいが、
コロナで閉塞感に包まれている世情で
幸せな気持ちを味あわせてくれるものは
素晴らしい。大切にしていきたい。
フリー・ガイ
着想と思い切りの勝利
モブキャラがヒーローになる!!
ギャングの横行する街「フリー・シティ」で、
銀行の窓口係りをしているガイ(ライアン・レイノルズ)は、毎朝銀行強盗に襲われるのが、
当たり前の生活をしている。
ガイが実はゲームのモブキャラ(背景或いは雑魚)のキャラクターで、
ゲームプレイヤーの操作ひとつで、抹消されてしまう無意味な存在。
ある日、街で理想の女性に出会う。
モトロフ・ガールに出会い追いかけてしまう。
「フリー・シティ」を動かしているのはサングラス族。
モトロフ・ガールも優秀なレベル197のサングラス族のやり手。
ガイは彼女と知り合いたい一心で強盗からサングラスを奪う。
なんと見える世界が一変するではないか?
この映画を観て第一に浮かんだのは「トイ・ストーリー」
オモチャがオモチャ箱から飛び出して、現実世界で様々な経験や冒険をする。
そして実は今まで住んでいたオモチャ箱の世界が懐かしくなる。
そしてオモチャ箱に帰って行く。
ただしガイの住んでいた世界は、物騒で危険でしかも正義のない世界。
だからガイは「フリー・シティ」を平和で住み良い安心なもの街に
変えなければならない。
そして一番の親友のバディ(リル・レル・ハウリー)がいなきゃダメなんだ。
まあ、こんな単純なストリーではなくて、
ゲーム・クリエーターのキーズとミリーがいる。
キーズの考案したゲーム「ライフ・イットセルフ」を社長のアントワン
(タイカ・ワイティティ)に盗用をされて出来上がったのが「フリー・シティ」
この映画のもう一つの戦いは、悪徳社長のアントワンをキーズとミリーが
盗用を認めさせて、「フリー・シティ」をガイが壊して新しいパラダイスを作るのを
助けて世の中を正す事。
モブキャラのガイが予想外に優秀だった。
アップグレードする事でヒーローになって行く。
それを助けるのがキーズとミリー。
この映画の最大の悪役・・・タイカ・ワイティティ。
『ジョジョ・ラビット』の監督でヒトラー役で出演もしていたが、
独特の悪役臭が濃くて面白い俳優だ。
他にもヒュー・ジャックマンやドウェイン・ジョンソンもカメオ出演。
極め付けは「踊るキン肉マン」のチャニング・テイタム。
筋肉モリモリでキレッキレっのダンスは最高だった。
ゲームを作る人。
ゲームのプレイヤー。
そして名も無きモブキャラのひとりガイ。
二層・三層に渡る複雑な物語だが、結局は「愛」の話し。
とても楽しくスピーディで気持ち良い映画だった。
モブ
「シュミレーション仮説」を思い出す。
ゲームの中で生きているガイという男。「そうと決まってる」から同じ日常を過ごしていたが、それは恋によって終わりを告げ、新しい日々が始まる。
よくあるボーイミーツガールとかじゃなかった。
「シュミレーション仮説」とは、この現実が仮想空間であるかもしれないという思考実験である。もしそれが現実なら多くの人が生きることを嫌になったりするだろう。しかし、ガイはそうでなかった。ガイの親友は「俺らが生きてるのがリアルだ」と言った。そこで、僕はなるほどと思った。それは「シュミレーション仮説」のある意味ひとつの答えだと思った。
視点とかいろいろ、ズレてますよね。
ふつうに面白かった
2022.83本目
ゲームの中という設定の世界を見ているのがまず楽しくて、飽きなかった!
街が変形していったりするのも絵がとても綺麗で目が離せなかった。サングラスをかけるとプレイヤーの視点になるという発想も、秀逸だな〜と思った。
シナリオもよくできていて、分かりやすいのが良かった。
ゲームの中と現実とを行き来して、現実世界での出来事がゲームの中と繋がっていくのも面白かった。
ラスボスのキャラクターも行動、言動が魅力的で、しっかりとラスボスの風格があって良かった!
キスで記憶が蘇るところは、突然ロマンティックでちょっと面白かった笑
細かいAIの設定に、?なところもあったけど、基本的に違和感なく楽しめた。子どもでも楽しく見られる映画だったと思う!
デジタルとリアルの掛け合わせ方が素晴らしい
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