黒い乙女Q

劇場公開日:2019年5月31日

黒い乙女Q

解説・あらすじ

浅川梨奈が主演を務めた2部構成のサスペンスホラー「黒い乙女」の一編。「麻雀放浪記2020」や「殺し屋1」「極道恐怖大劇場 牛頭」などの脚本家としても知られる佐藤佐吉が監督・脚本を手がけたオリジナル作品で、ある裕福な家庭に引き取られた孤独な少女が、家族の秘密を知ってしまったことから数奇な運命に巻き込まれていく姿を描く。養護施設で育った孤児の芽衣は、裕福で優しい夫妻のいる宇田家に引き取られる。宇田家には先に同い年の少女ラナが養子として迎え入れられており、芽衣とラナは姉妹のように仲良くなっていく。しかし、ある時、宇田家は事業に失敗。夫妻は、芽衣とラナのどちらか一方しか養っていくことができず、どちらかを施設に戻すと告げる。これにより、芽衣とラナはいがみ合うようになるのだが……。主人公の芽衣を浅川が演じ、ラナ役はテレビドラマ「バイプレイヤーズ もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら」で注目された北香那が務めた。そのほか、「カメラを止めるな!」のしゅはまはるみ、お笑いコンビ「メイプル超合金」の安藤なつなど個性的な共演者がそろう。

2019年製作/66分/日本
配給:AMGエンタテインメント
劇場公開日:2019年5月31日

スタッフ・キャスト

監督
佐藤佐吉
脚本
佐藤佐吉
製作総指揮
吉田尚剛
製作
永森裕二
プロデューサー
飯塚達介
向井達矢
ラインプロデューサー
尾関玄
キャスティング
伊藤尚哉
撮影
栗田東治郎
照明
田中安奈
美術
坂本朗
録音
高島良太
衣装
杉本京加
ヘアメイク
唐澤知子
特殊メイク
松井祐一
VFX
井上英樹
編集
難波智佳子
音響効果
小山秀雄
音楽
遠藤浩二
主題歌
大沼あさひ
坂本和弥
主題歌(作詞・作曲)
坂本英三
スタントコーディネート
出口正義
助監督
近藤俊明
制作担当
中村元
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映画レビュー

黒い乙女Aの原作 ほぼすべて物語っていたAを背後にした作品 この2...

2025年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

黒い乙女Aの原作
ほぼすべて物語っていたAを背後にした作品
この2作
面白さと試行錯誤が見て取れる。
そしてこの作品によって、物語をどこまで表現して、どこまで余白を残すのかというのを指し示した作品となったように思う。
このQ
ここからAを想像しようもないが、そもそもAがあったという背景がある。
作品のこの背景
これこそこの作品が明確に提示したと言っていいだろう。
提示すべきものと、隠してもいいもの
この2部作に忍ばせたそれらの「背景」
粗はあったものの、それが提示されたのは斬新かつ、邦画の面白さの軸を作ったように思った。
この2つの作品に感じる是々非々こそ、邦画のこの先を作ったのではないだろうか?
背景や主人公にはわからない何か。
この部分の描き方こそ、本作後の邦画の路線図を描いた可能性があるように思う。
このQ ナナの背景はまるでない。
ラナの背景もない。
Qだけ見れば何が何だかまるでわからない。
逆にAだけ見てば、その種明かし感がやり過ぎてしまっている。
2作見て、ようやくわかるが、それでもこの2作が良いかどうかはクエスチョンが残る。
このジレンマ なるほどです。
さて、Qは置いて起き、Aに感じる取って付けた感。
「呪い対呪い」にした是非 または斬新さ
Qには一切登場しなかった概念
それ故、Aの存在理由になるのかもしれない。
ただ、呪いのことはまったく汲み取れない。
ラナの「世界の救済」という動機も面白い。
しかしAでは、ナナの持って生まれた「呪い」のようなものの正体をしっかり描写してほしかった。
終末論に憑りつかれたラナ
その異常性の根源 お多福様による世界救済論
さて、
この2作品 非常によくできていた。
この二つを見た映画関係者は、「余白」という概念に目覚めたように思った。
従来からある「余白」
それをより具体的に、かつ視聴者の腑に落ちるようにすることが、今後の邦画の方向性や面白さだと定義づけた作品だったのかもしれない。
この2作をひとつにまとめることで、より奥深い作品となる。
そのヒントが本作だったように思う。
その意味では相当価値のある作品だろう。

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R41

3.0ひとりジャンケン

2024年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

怖い

 ラベルのボレロを口ずさむ少女。「ニーベルンゲンの指環」の松本零士版、里中満智子版、6月6日という同じ誕生日など2人の女子高生芽衣とラナの共通点は多い。しかし、芽衣があまり喋らない子であったこともあるが、ラナが1人あれこれ語ってるところは何かあると感じた。芽衣ちゃん、人が良すぎるんじゃないの?ラナに騙されてるんじゃないの?などと、胡散臭さは感じられた。

 やっぱり佐藤佐吉は面白い。キウイ鍋なんてあるわけないじゃん!ネタ豊富。しかも事業に失敗とかって話もバカバカしすぎる。そこまでは予想出来たけど、最後は予想以上の面白さがあった。続編を早く見たくなること間違いなし!

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kossy

2.5恐怖の大王

2019年6月1日
Androidアプリから投稿

怖い

興奮

そこそこ資産はあるが子宝に恵まれないという若い夫婦に養護施設から引き取られた17歳の少女と、1日前に他の施設から引き取られた同じく17歳の少女の4人家族に巻き起こる話。

施設の園長と称するシスターの見せ方から始まり、夫婦の話し方や食事シーン等、演出が余りにも大袈裟で期待値下がり捲り。

サスペンスホラーということで、ホラーな振りはありつつも、ストーリーはそこに触れずサスペンスで進行して行き、違和感のあるところもかなりあるけれど、大袈裟な演出でストーリーの真意が掴み難い。

もしかしたらと感じた方向に動き始めたところで上映は終了…。

前後編2部作とはいえ何も完結しておらず、1つの作品を単純に途中でぶった切った感じでこれだけでの評価は正直難しい…。

上げ下げはあったし、続きをみたいとは思ったし、懐かしの騒音おばちゃんオマージュがハマったので一応真ん中評価で。

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Bacchus

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