北の果ての小さな村で

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北の果ての小さな村で

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解説

北極圏に位置する島国グリーンランドを舞台に、人口80人の村の小学校に赴任したデンマーク人教師が村の人びととの交流の中で成長していく姿を描いたフランス映画。グリーンランド東部にある、80人の小さな村チニツキラーク。子どもたちにデンマーク語を教えるため、デンマークから28歳の青年教師アンダースが村の小学校に赴任した。アンダースは自分探しのために、家業である農業の継がずにこの村での生活を選択した。しかし、言語や習慣の違いからろくに授業はできず、村人との考え方の違いから孤立気味に。想像を上回る過酷な自然もあり、彼は自身の考えが甘かったことを痛感する。そんなある日、狩猟のために学校を休んだ児童を叱責する目的で児童の家を訪問したアンダースは、少年の祖父母からさまざまなことを教わることとなる。

2018年製作/94分/G/フランス
原題:Une annee polaire
配給:ザジフィルムズ

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(C)2018 Geko Films and France 3 Cinema

映画レビュー

3.5本人か

mikyoさん
2019年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

監督のサミュエル・コラルデさんは、docfictionが得意分野ということでなるほど。

EARTHとかナショジオとか好きな人でも喜びそうな映画ですが、そこで生きているイヌイットの人たちもいいので、デンマーク人教師を投入して物語にしたのかと思ったら、アンダース・ビーデゴーさんは本当にグリーンランドにきたデンマーク人教師さんなんですね。ちなみに人口80人の村で小学生くらいの子供が10人くらいいて、けっこう子供率が高い気がしました。(街にいってるかもしれない中学生上が帰ってきたらなんですけど、それはまた別の話ですね。)

アンダースさんが村の人に馴染んでいくのに、本人の心情とか別撮りで心の成長のセリフ読んだりとかしてなくて、それがむしろドキュメンタリーっぽくて面白いです。撮影隊がちょっと久しぶりに戻ったら、前には見られなかった行動ですが、仲良くなって交流している家族いました、みたいな。

イヌイットのあれこれがいちいち興味ぶかいので、ここをロケ地に映画を撮りたいと思った監督の気持ちがわかります。

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mikyo

4.0この映画の世界は、10年後には消滅しているかも。

2019年8月14日
スマートフォンから投稿

悲しい

楽しい

登場人物は、すべてグリーンランドで暮らす実在のイヌイットで、そのリアルな演技?は、まるでドキュメンタリーを観ている感覚。
白い雪原を犬ぞりが切り拓いていく様子などは、まさに目をみはる光景だ。

しかし、このような北極圏の自然と人々の暮らしは、10年後には、もう見られないかもしれない。

この夏、地球温暖化の影響で、グリーンランドの氷河が何億トンという規模で、融解し始めているとのニュースを見た。

この映画が抱えている未来性に、気づいてしまった。

来週、友人を誘って、もう一度、観に行きたい。

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わんだー3

3.5システム化が必要な農耕、シンプルな狩猟

琥珀さん
2019年8月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

先日観た『風をつかまえた少年』の舞台はアフリカのマラウイという国で、植民地時代の宗主国はイギリス。だから英語で知識を学び、簡易ながら風力発電のシステムを作れたし、今後も生きていくのに(安定した収穫のシステムの確立…穀物の収穫・保管・物流・販売・設備投資と発展していくこと)英語は必要だと思う。

グリーンランドも植民地だったことがあり、当時の宗主国はデンマーク。だからデンマーク語の教師が出てくる。
だけど、グリーンランドのイヌイットの生活ではデンマーク語がなくてもあまり困らなそうだった。
たぶん最小限の暖房装置や電気系統設備の取り寄せやら電話注文のためには必要だけれど、犬ゾリで狩りをするのには必要ないし、これからも生きていける。

つまり、この80人の村にはグローバル化で恩恵を受ける、みたいなことはほとんど想像できないし、この村のおとなの責務が「生きていくのに必要なことを伝承することだけ」だとしても充分だと思う。それを鹿爪らしい哲学や思想や理論に置き換えることにもさして意味はない。
『デンマーク人は難しく考えるんだな』
とイヌイットの人が言ってましたが、極寒の地で生きていくのに必要なのはシンプルにやるべきことをやるだけで、生き甲斐とか使命感みたいな概念は無用なのですね、きっと。

世の中のことを難しく考えて深刻に悩んだ時には、極寒の地でなくても、シンプルに生きていくためにやるべきことをやるだけでいい場所がきっとあるはず、とこの映画を思い出すといいですね。

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琥珀

4.0哲学的な佳作

2019年8月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 グリーンランドが世界最大の面積の島でデンマーク領であることは世界地図の(デ)のマークで知っていたが、ツンドラの寒い島は想像するだけでつらそうで、行きたいなどとは露ほども思ったことがない。
 しかし本作品を観てオーロラや山脈、氷原のシロクマ、フィヨルドの海岸近くに姿を見せる鯨などの光景や、冷えて澄んだ空気、自然との直接的な関わり合いなどを想像すると、一度くらいは行ってみてもいいかなという気になる。
 舞台はイヌイットが住んでいる人口80人の小さな村だが、本作品を観る限り、封建的でも偏狭でもなさそうで、いわゆるムラ社会とは一線を画している。移住者に地域のルールを押し付けたり、行事への参加を強制したりすることはないのだ。
 ただ、移住者が地元の生活や文化を受け入れようとしない限り、受け入れられることはない。デンマークの役人のおばちゃんはグリーンランド語なんか覚える必要はないと征服者の居丈高な目線で語り、自分はそれで上手くいったと一元論を展開するが、地元民と触れ合い、地域に受け入れてもらいたい主人公は、それが間違った考えだということにすぐに気がつく。グリーンランド語を学ぶようになると、地元民はたちまち心を開いてくれる。それから後は教師として子供たちを教えるより、教わることのほうが断然多くなる。それで報酬をもらって生きていけるのであれば、これほど幸運なことはない。
 グリーンランドの生活は質素でストイックで都会的な利便性はまったくないが、見栄を張ることも嘘をつくこともない。ムカつく人間に頭を下げることもない。観念的な苦痛や不安や恐怖とは無縁の生活である。見て聞いて感じたものがすべてなのだ。美しい思い出は誰にも汚されることなく、美しいままだ。多分都会人はこの生活に耐えきれないだろう。しかし習うより慣れろという諺もある。一年間でも暮してみたら、逆に都会の生活に戻れなくなるかもしれない。どっちが人間らしい、幸せな生活なのだろうか。
 デンマーク語とグリーンランド語のみ使われる作品だが、「Une annee polaire」というタイトルのフランス映画である。訳すのは難しいが「北極の一年」みたいな感じだろうか。フランス映画らしく、実存としての人間にとって環境は如何にあるべきなのかと問いかける哲学的な佳作である。

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耶馬英彦
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