ハッパGoGo 大統領極秘指令のレビュー・感想・評価
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フィクションにしてドキュメンタリーな二毛作映画
まずは邦題に★一つ。
最近は頭を抱えたくなるほどダサい邦題が多い中、これはバカバカしくもシャレが利いてる方だと思う。
内容は、一見はドキュメンタリー映画と思わせておいて、随所に本物のニュース映像を挿入していくモキュメンタリー形式。
もっと言うと、形式こそフィクションなれど、その実はアメリカの大麻普及事情に迫ったドキュメンタリー、といった見方が強いかも。
あらすじ自体は、予想だにしないハプニングが!といった山場がないものの、いかにも陽気かつユルいラテンな気質が作品全体に漂っており、観ている方もなんだかドラッグを吸ったようなトリップ感覚に陥る。
何より、ウルグアイが世界で初めて大麻を合法化したという事実がハプニング以外の何物でもない。
とにかく、企画趣旨にノリノリで協力したというホセ・ムヒカ元大統領こそ本作のMVP。ランニングタイムも75分という短さなので、サクッと観られる一本。
めちゃ面白い題材で期待したのだが
ドキュメンタリー「風」映画!
大統領命令でアメリカから大麻を入手せよ!
ドラッグの原産国である南米への逆輸入大作戦!
実在のウルグアイ大統領が本人役で出演したり、実際のイベントの様子などをちょいちょい流してくるのでドキュメンタリー要素があるように見える本作。
アメリカの大麻事情もうかがい知れるし、
ドキュメンタリー調の演出や凝った構成はなかなか見ものでした。
ウルグアイはフォルラン・・・じゃなくてルイス・スアレス選手が国を代表する人物になるようです
初ウルグアイ映画
政府公認マテ茶
フィクションだが問題はリアル
合法化したのはいいが、肝心の合法大麻が手に入らないというのは、ウルグアイが今も抱える現実の問題らしい。米国や国連など、国際的な風当たりが強くて、銀行口座を凍結されたくない薬局が大麻を扱いたがらないことも理由の1つだそうだ。
よって、映画の中の大統領の指令を受けた3人(親子+警官)だけでなく、この映画そのものが合法化をアピールするミッションを帯びているのだろう。ムヒカ元大統領は、友情出演となっているが、実は自分の在任時の政策を、この映画で大いに宣伝しているのだ。
コメディタッチだが、それはこの映画を多くの人に観てもらうための表現上のテクニックであって、実はけっこう真剣な映画でもあるのだ。エンターテインメントとしては、今一つなところがあるが、背景を知れば、非常に興味深い映画である。特に、アメリカの大麻愛好家達の描写は、フィクションとはいえ、半分ドキュメンタリー映画と言っても過言ではないはず。
ちなみに、サッカー選手のスアレスで、認知度の低い自国を必死にアピールしているところや、オバマ元大統領が、昔は大麻愛好者だったとからかっているシーンは笑えた。
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