初恋のレビュー・感想・評価
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これを初恋と名付けるとは
三池監督らしいドンパチと凄惨さと、それでも破綻させないストーリーが絶妙なバランスの作品。三池監督作品はあまり好きではなかったが、この作品は好きだ。
この作品を初恋と名付けるセンスも好きです。
小西桜子さん、良い女優が出てきた。前田敦子さん似だが演技力は比べるべくもない。残念ながら前田敦子さんはもう売れないかなぁ。
こんな三池監督が見たかった!
大好きな三池崇史が帰って来た!
映画好きが周知されているので、よく今やっている映画のオススメを聞かれる。
アカデミー賞明けのこの時期、いい映画が沢山やっている。
たとえば第一次世界大戦をワンカット風に撮った「1917」、「オズの魔法使い」でスターになったジュディ・ガーランドをレネー・ゼルヴィガーが熱演した「ジュディ」、「ヘレディタリー」で新しいホラの扉を開いたアリ・アスター監督の新作「ミッド・サマー」など面白い映画が目白押し。
そんななか、独断と偏見でこの映画を推したい。
三池崇史監督の新作「初恋」を!
ボクサーの葛城レオは歌舞伎町で逃げている売春婦のモニカを助ける。
彼女を利用しようと企むヤクザとマル暴が付いているとも知らずにレオはヤクザ、マル暴、中華系マフィアが絡む暴力の渦に巻き込まれていく…
三池崇史は職業監督で多作なのでハズレも多い。
けれどこの映画はみんな大好きな、バイオレンス、ヤクザ、バイオレンス、首チョンパ、ベッキー、バイオレス、そして淡い恋が描かれつつコメディという離れ業を飄々とやってのけている。
いつもの染谷将太がヘラヘラと間抜けなヤクザをコミカルに演じていてハマっている。
ベッキーが「ヘイトフル8」のジェニファー・ジェイソンリー並みに怪演していて、ベッキーの女優人主演の新しい幕開けなんじゃ無いかと思う。
そして、窪田正孝が有無を言わさない存在感で惚れた。
Netflix の「フォロワーズ」という中身空っぽ、映像表現は90年代で止まったドラマの台詞で、タランティーノのに認められたいと蜷川実花監督が描いていたが、この映画がその答え。
間違いなく、いま1番オススメの映画です!
生きるしかない!!!
脳天ブチ抜き、心臓貫き、腹突き破り、遥か天まで届く大傑作の誕生。
最高。全部全部最高。
あんまりにも最高な映画だった。
最高だから鑑賞後に街をぐるぐると闊歩し、最高なのでもう一度観てまた悶え、最高すぎて頭が沸騰してぐちゃぐちゃになるので、最高なこの映画の感想をなかなかまとめられなかった。
ボタンの掛け違えがそのまた掛け違えを呼び、生まれた歪みの中で出会えた運命。
緊張と緩和、興奮と興奮と興奮、仁と義、死と生、絶望と再生、恋と恋。
無理もうほんとに大好き。もうめっちゃ生きる。生きるしかない。
あられもない姿とタイトルバック、最高。
淡々としていたレオ、意外と普通に喋るレオ、一夜にして変わる彼、最高。
ヤブ占い師かと思いきや大当たりだった占い師、最高。
ちょっと頭の弱いシャブ中モニカ、最高。
車からシャブ撒き散らすシーン、最高。
アパートに響き渡るジュリの絶叫、最高。
「勝手に死んでんじゃねーよ!」最高。
「私もぶっ殺すけどみんなもぶっ殺して!」最高。
策士に見えて普通にドジっ子な加瀬、最高。だんだん顔つきが変わる様、最高。
隠れる気のない尾行をする城島、最高。
ユニディ狛江の大総当たり戦、最高。
ユニディってなんでもあるなああ!!!本当ありがとう!!
日本刀をゆっくり抜く権藤、最高。コテコテの夜明けの権藤、最高。相打ちになりかけるシーン、最高。
仁義に厚いチャイナレディ、最高。
ありえん誤診発覚について。
レオに強くフォーカスを当てて考えると、この一夜にバタバタと死んでいった全ての人達の命が、余命僅かだった彼に引き継がれたのかなと。
ギリギリと燻り尽きようとしていたところで急激にエネルギーが爆発して、全ての命を取り込んで生きていけることになったのかなと。
そんなドラマチックなことをふと思った。
ただし、みんなみんな物凄く生きていた。
こんなに沢山の人が殺し殺されていくのに、誰一人として自分の命を蔑ろにしていなかった。
全員が全員、息尽きる瞬間まで濃厚な命のエネルギーを発し続けている、その熱量が本当に好きだ。
最後に会った竜司の横に妊婦がいたのも示唆的で面白い。生きるしかない。
ストーリーもシーンとシーンの繋ぎ目もキャラクターも映像の造りも演出も全部全部バッチバチにキレッキレで本当にテンション上がりっぱなしだった。
多角的に展開していくストーリーも、まあまあ多めのキャラクターも、全部全員大好き。
みんなゴリゴリにガンギマリまくってるけれど、どこか抜け感やユルさを持っているのがまた愛おしい。
ギンギンに興奮しきったところでフフッと笑える面白さ。
誰の目線になっても誰を想ってもドキドキしてしまう。みんな大好きだよ。
ハァ駄目だ本当に好き。この滾る想いを全然上手く文字に乗せられていない気がする。もういい。もういいよ。
銃撃戦、時々染谷&大森コメディ
私ですね、ヤクザ映画好きなんですよ。
実際にヤクザにあったら呼吸すらできないですがね(そりゃそうか)
映画において、銃ってのは欠かせないと思うんです。
銃の音とか迫力ってのは映画館でしか見れないもので、銃あってこその映画な気がするんです。銃無くても面白い映画なんて大量にあるけどさ。
ってな感じで、とにかくこの手の映画が好きなので鑑賞。ちなみに2月で一番楽しみだった映画です。
いや〜、最高だわ。言葉に出ねぇ
中盤ぐらいから銃撃戦が始まるけど、
最初っから興奮しまくりで謎の笑いが止まりませんでした。
余命わずかの天才ボクサー葛城レオは、
借金まみれの父の代わりに身売りをして金を稼ぐモニカという女に出会う。
登場人物均等に出演しているから、
この人もっと見たかっただとかどういう奴やねんとかなんない。飽きることなく楽しめる。
三池監督の作品は初めて鑑賞したが、
独特な世界観でハマってしまいました。
染谷将太の面白さは相変わらず。
自然な演技が上手すぎて圧巻。
そして染谷&大森コンビが見てて笑える。
こんな友達欲しいな。怖いけど
小西桜子の演技は初めて。新人さんだからね
すげぇ良かったですよ。こんな役があってるのか、ホントに大変な生活をしてきたんだなってのがヒシヒシと伝わってくる。
逆にベッキーの演技がちょっと下手な気がした。
演技してます感がある。後半のキレは良かったけど
ここまで褒めといてなんで☆4.5かと言いますと、
終盤のアニメーション。これじゃなきゃダメだったかな。ヒヤヒヤしないし、大事なシーンなのに。CG使えなかったのか。ここが残念でしたね。
シグナル100みたいな下手なホラー映画よりも、かなりグロい。血がいっぱい飛び散る。
でも、これがいい。映画館でこそ味わえる一品
にしても最高だった。
鳥肌が立ちまくって、もっと観たかった。
あいらぶ染谷将太。あいらぶ村上淳。
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2020/08/20 レンタルで2度目の鑑賞
ちょいとヤクザ映画を見たくなったので再鑑賞。
やっぱり最高ですな。
超テンション上がるし、笑えるグロさ。
何が初恋やねん!とツッコミたくなるほどいい意味での裏切り。ハンパないっすわww
テンポよくポンポン話が進んでいくので全く飽きないし、むしろ後半になるにつれて興奮度が増してくる。こんなヤクザ映画見たことない!
伏線もしっかり回収し、ストーリー的にも見応えバッチし。ドタバタではあるけれども、話はちゃんとしているのでそういった面でもいい映画。
内野聖陽がたまらなくカッコイイ。
きのう何食べた?と同一人物とはとても思えない。
血を流しながらタバコを吸う姿がええの〜...
誰にでもおすすめは出来ないけれどもええ映画でした
刺激が足りてぇ!という人は是非。
首が笑っていました!
今日もコロナ禍、映画館に行きたくなって来てしまいました。この映画最初は目茶目茶ごみ屋敷のように汚いのでちょっと辟易。それに、何だただのやくざ映画じゃないのと思いました。それでも窪田君が頑張っているので最後まで観てしまいました。この作品は窪田君とヒロインが堅気で、あと中国マフィア、そして日本やくざらしい内野、さらに裏切り者の染谷と大森さん。この4つのグループの絡み合い、戦争なのです。まあ、中国らしい首切りが2回も出て来たのでちょっとだけ気持ち悪かったです。でもあっけなくバッタバッタと人が死んでいくこの映画はバイオレンス映画と割り切れば、単純に面白い映画と言えるかも知れません。あのベッキーも大活躍で、狂気じみた復讐する女性の役ははまり役かも。最後の方の大乱闘は、ユニディの狛江店が舞台。良く知っているお店なので興味津々でした。それでもこのバイオレンス映画、最後には初恋という題名らしくうまくハッピーエンドになり最後はホッとし、窪田君の勝利に涙が。いわば捨てられた窪田君と父親にレイプされて育ったヒロインが人生の再出発をするという意味では安心の結末でした。まさに何でもありで、恋愛は花を添えるというような感じでしたが、最後まで目が離せなかったので傑作だと思います。
あまりにも幼すぎて、拙すぎて、いままで何を学んできたんだろう・・・
東映任侠映画を三池ワールドに‼️
任侠映画は東映のオハコ。これに三池ワールドが加われば鬼に金棒。初恋というタイトルに騙されて観に行っちゃって!これぞ三池版初恋いいんじゃない。キャストのキャラも立ってる。ベッキー最高!ぶっ飛んでます。染谷将太はこのぶっ飛び感を大河にも持っていってもらいたいね。内野聖陽、「昨日何食べた」はどこ行った。むらじゅんは欠かせないね〜。ディーン妹も妖艶で最高。窪田君の魅力も凄く出ていた。ただヒロインの小西桜子はウーンかな。(前田敦子に似てるよね)三池作品で足りないのは色艶。濡れ場をもうちょっと挟んでもいいかも。あとホームセンターの駐車場からの車のダイビングシーンだけなぜアニメーション?アニメーション使うのは悪くないけど、だったら別のシーンでも多用する方が自然じゃないかな。
歌舞伎町を使った任侠モノも久しぶり。ぶっ飛んだバイオレンスシーン、キャストのキャラ立ても含め三池ワールド全開の秀作。こんな御時世に是非。
まさに好きなように作った快作
遅れながら鑑賞
三池作品をスクリーンで観るのは初めて
デッド・オア・アライブのオチで度肝をぬかれた
のを覚えています
孤児でボクシング以外何もない葛城レオ(窪田正孝)が
突然余命宣告を受け自暴自棄になった時に
助けを求めてきた少女モニカ(小西桜子)をとっさに
救ったところから思わぬトラブルに巻き込まれていきます
ストーリータッチは全体的にライトでギャグ混じり
正直オチも序盤の易者のあたりで読めますが
むしろ三池作品特有のどこかコミカルなゴアシーン
役者にむき出しで演技させるところとか
所々らしさを感じさせるものでした
話題になったベッキーのキレた演技は見事でした
元々素養あったんですね
「リターナー」で岸谷五朗が悪役やったときくらいの
ハマりを感じました
窪田正孝の朴訥ながら彼なりに恋をしている感じが
非常にヤクザ達と異なる生物であると表現されていました
オチは判るのに演出や表現ですごくオリジナリティを
感じるのは映画ならではという感じがしました
冒頭の海外を意識したタイトルバックなどには
なんかコジャレた感じがしましたが中身はVシネの時の
泥臭さを感じるものでした
おすすめしたいです
重くないハードボイルド
申し訳ないけどヒロインのモニカに全く共感出来ないため、あまり面白...
タイトルでなく内容を見てから観て
初恋というタイトルと配役、ざっくりした内容、こちらの評価で面白かったと書いてあり鑑賞しましたが、
甘い恋愛ドラマでなく、ボクサーのスポーツドラマでもなく、派手でコミカルなバイオレンス劇で、ヤクザ同士の暴れるシーンばかりでした。
途中でまさかと思ったのですが、最後まで一緒でした。
苦手なジャンルだったのですごくがっかりしました。
注意書きして欲しかったです。
凄く良かったけどめちゃくちゃヤクザ映画だった
予告の感じから想像していた内容を遥かに上回る、めちゃくちゃ極道映画でした。しかも序盤から完全Vシネノリで進むのでかなりびっくりしたのと、得意ジャンルじゃないので終始ビクビクしていました…。笑
でも、ストーリー・登場人物のキャラクター・配役・アクションどれも素晴らしく、この手の作品が好きなら大満足なのでは。コメディとシリアスのバランスも丁度良いし、三池監督で久々にこのクオリティの作品を観た気がします。笑 余命とかどうでもいいわとさえ思わせてしまうラストの攻防戦がとんでもないです。圧倒的です。笑
また、俳優陣が皆本当に良くて、窪田くんの鍛え上げた肉体は勿論、人生投げ槍モードから覚悟を決めた表情の変化は本当に素晴らしかったし、ヒロインを演じた小西桜子ちゃんもオドオドして危なっかしくて全男子が守りたくなるモニカがピッタリでした。
が、とにかくヤクザ側のキャラが皆素晴らしい!
染谷くんのスカした小物感、大森南朋さんの調子いいヤクザ警官ぷり、覚醒したベッキー、とんでもなくオーラのある昭和極道の内野さん。ほか、とにかくキャラが立っていて最高でした!あとヤクザじゃないけど滝藤さんの留守電最高。笑
PG-12か?というくらいの暴力描写なので(直接は映ってないけど)観る人は選ぶと思いますが、この手のジャンルが好きor出演者ファンなら観ておくべき作品だと思います。
不死身のベッキー!
エンタテインメント!
なんというのでしょうか、何でも受ける三池崇史監督の最近の評判は散々でございましたが、いや、このエンタテインメントを見せられたら「参りました」と言うしかあるまい。
「初恋」はその甘酸っぱいタイトルとは裏腹に、開始早々誰かの首が吹っ飛ぶバイオレンス映画なのだが、最初から首で笑かしにきやがる。
そして窪田正孝ですよ。今だから言うけど結構昔から推しだったんですよ。どんどん売れちゃってまあ...とお母さんみたいなことを言ってますけども。醒めたボクサー。親も知らぬ。勝っても盛り上がらぬ。合ってる...。
ある意味「生きがい」を見いだせない青年に突然「死」の宣告が降ってきて、その衝撃が彼を目覚めさせ、破茶滅茶な事件を起こす。ある意味医者の滝藤賢一が全ての原因である。
いやまあキャスト全員濃すぎ。何もかもが裏目に出る染谷将太(裏主役だろ、何もかもが窪田正孝と正対する)、いつまでも何とかなると思っているある意味おめでたい悪徳刑事大森南朋、時代に合わない武闘派漢気ヤクザ内野聖陽。日本のヤクザの皆様もチャイニーズマフィアの皆様もちゃんとそれぞれの味。藤岡麻美さん最高でしたね。ちなみに占い師ベンガルも良かったぞ。
いやそれにしてもベッキーですよ。ああ、そうね、ベッキーにはこういうリミッターを解放した役が合ってたのね...。謎の信頼感です。強いというより、ガチの激しさね。昔からあの解放を見せる機会があればベッキーの評価全然違ったのかもな、と思った。
勿論タイトルは「初恋」なので、これまたリミッターが外れた窪田正孝と、あまりにもどん底の小西桜子の本当に淡い、淡いロマンスを主体にしてはいます。だがそこに破茶滅茶な面子を絡め、「仁」を見せ、策士は落とす。群像劇の中に立つ、極限の「初恋」。
「死」を意識したときに半ば投げやりになって却って生を見出すってのは割とよくある描写なんですが、窪田正孝はものの見事にこれをやってのけました。やはり私の推しは凄かった。
小西桜子さんは、いい意味で新人ぽさがなかったですね。大物の匂いがします。あの役は媚があからさまに出たらおしまいですが、そこが巧かったと思う。
物語としてはそこまで独創的かと言われるとそうでもなく、ところどころの遊びはうーんというところもあったのですが、非常にシンプルかつスリリングなエンタテインメントでした。そしてラストシーンが最高に良かった。
期待し過ぎは禁物です
死ぬ気になりゃ
最近の任侠映画は北野監督くらいしか手がけていない印象があったので劇場で任侠映画を鑑賞したのは多分初だと思います。
めちゃくちゃ面白かったです。テンポよし、演技よし、ストーリーよし、演出よし、と欠点が見つからないくらい素晴らしかったです。
なんといっても1番賞賛すべきはベッキーだと思います。前半の演技も中々良かったのですが、中盤から終盤にかけての殺人鬼っぷりは観ててゾクゾクしました。加瀬さんの手首や首を切り落とすシーンは本来なら生々しい場面なのですが、コミカルに描かれていたので笑けてきました。
他の出演者も全員レベルが高く、どのシーンも圧倒されるばかりでした。小西桜子さんの恐怖と安堵の入り混じった笑い方がクセになりました。
車が飛び出すシーンだけアニメーションになっていましたが、アニメーションから現実の車に切り替わるシーンが非常に格好良かったです。
コロナがやたらと流行していますが、映画で雰囲気を一気にかっ飛ばすのもストレス解消にも良いと思います。
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