劇場公開日 2020年1月10日

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パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価

全978件中、941~960件目を表示

4.0貧富の差

2020年1月4日
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ネタバレできないので、レビューし難いですが、見終わった後に、黒澤明の天国と地獄の中の、スラム街から見上げる富豪の家のシーンを思い出しました。ソンガンホの目つきの変化にやられました。

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poke143

5.0非の打ち所のない

2020年1月3日
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非の打ち所のない、って言葉初めて使うけど、ほんと非の打ち所のない作品。ポン・ジュノ、段違いに凄い。今までの作品も、他の映画も色々好きだけど、こんな完璧な映画は近年なかったんじゃないか…と思える作品。匂いや水や地形などの使い方、邸宅と低所得層の街などの美術、撮影、そして役者…どれも凄い。エンターテイメントとして抜群に面白い。階級についてこんな風に語れるのも凄い。とにかく凄かった…

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takk

4.5現代韓国虫ケラの歌

2020年1月3日
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2020年一発目、と決めていたので先行上映へ。
まあつまらぬわけはないな。上映前にネタバレ厳禁アナウンスをポユジュノか言うので余計期待が高まるが、まあ飽きさせず徹底的に押しまくる。今の日本映画でこんな雨は見たことない。黒澤明「天国と地獄」感と、ブニュエル感溢れる密室劇。エンターテインメントと社会風刺がびしっと決まった虫ケラの歌。こういう映画がたくさん観れますように。

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ONI

4.5年明けにふさわしい秀作で満足

2020年1月2日
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脚本、キャラクター、演出とハイレベル。今年1本目に選んで幸先の良い出だしで満足でした!

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ドラゴンミズホ

5.0やっぱり映画っていいよね

2020年1月2日
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鑑賞方法:映画館

何を言ってもネタバレになるので何も言えないけど、直接的な説明や主張じゃないものから伝わる感情やメッセージ、映画ならではだなと改めて思う。

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Hiroko

4.5ともあれさっさと映画館へ

2020年1月2日
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鑑賞方法:映画館

私の中で最上の映画体験は「映画館から出たら世の中の見え方が一変する」という類いのもので、この映画にはそれがあった。(よりにもよってこれを「貧乏人お断り」みたいなムード漂う日比谷ミッドタウンで観たというのがまた…)

あと、今年わりと考えた「映画は観た後の感想しか言えない問題」が今回もあって。
観てる間は笑えるセリフとかかっこいい画とかいっぱいあってテンション上がってたんだけど、最後まで観た今はどうしても「わーい楽しかったー!」みたいな気持ちにはなれないっていう。

主人公家族がほんといいんだよなー。なんか妙に仲良くて。もちろん「万引き家族」感もあるけど、私は「お嬢さん」の女中になった貧しい女の子を思い出した。
あと息子がめっちゃかわいい。親父に敬語使ってるのもかわいい。韓国の男の子の見た目、(一重切れ長中性的)ほんとすき。

パラサイトとか万引き家族に賞を与えて悦に入りながら金持ち生活を謳歌してるであろう人たちのことを考えるともやもやするが、こういう社会の歪みに光を当てた作品が評価されることで少しでも実社会が良くなる可能性があるなら意義があるんだろうな…とも思ったり。うーん

ともあれ、映画として最高に面白くてかつ社会問題を考えるきっかけになるのは間違いないので、ネタバレが蔓延する前にさっさと映画館へ!

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hhelibe

4.0家庭教師のミタ園

2020年1月2日
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監督自ら頭を下げてネタバレ禁止のお願いをしてくる映画というのを生まれて初めて見た気がする。本作のおかげで、2年連続アジア人監督作品がパルムドール受賞という快挙となったわけであるが、是枝裕和の『万引き家族』とボン・ジュノの本作では、観客への信頼度という点でかなりの温度差があるような気がする。

2作品とも国家にある意味見捨てられた棄民家族を主人公にしているのだが、ボン・ジュノによる本作は(『万引き家族』と比べると)、メタファー一つとってもストレートでわかりやすくかなりコマーシャルなブラック・コメディに仕上がっているからだ。しかも韓国格差社会の歪みは、ボン・ジュノがもはや観客を信じられないほどに大きく広がっているに違いない、そんな印象を受ける冒頭の一コマであった。

道端で立ちションする酔っぱらいが丸見えの薄汚い半地下部屋で暮らす4人家族。父親キテク(ソン・ガンホ)は失業中、息子ギウと娘ギジョンは貧乏で学校にも通えず、家族全員で出前ピザ屋の箱組立アルバイトでかろうじて生計をたてている。友人の紹介である裕福なIT会社社長宅令嬢ダへの家庭教師にまんまとおさまることができたギウは、ある〈計画〉を立てるのだが…

著名な建築家が建てた、広い芝生の庭がある山の手の豪邸が舞台となって展開するストーリーは、いつも以上にボン・ジュノが吐きまくった毒気に満ちている。絵に描いたような豪勢な暮らしをする社長家族と、ゴミ溜め同様の半地下部屋で便所コオロギと暮らす家族の格差が半端ではないのだ。今まで一線を越えることなかった富裕層へのルサンチマンが爆発するまでに至った経緯に、正当性を与えるシナリオともいえるだろう。

北朝鮮が発射するミサイルに備えて豪邸内部に作られたシェルター。北のニュース・アナウンサーをコケにしたかと思えば、社長の息子が立てたインディアン風テント(米軍基地?)の回りでパーティを楽しむ富裕層たち。珍客(在日?)のせいで家族の正体がバレそうになった時、さらにある災難が降りかかり踏んだりけったりの半地下家族は、現韓国政権同様の〈無計画〉路線を選択するのである。

「人を殺そうが、国を売ろうが関係ない」と息子に語るキテク。わかりやすい政治的メタファーを散りばめ、そんなアナーキズムを臭わせる演出をしながら、ボン・ジュノは貧乏人がけっして富裕層にはなれない決定的な“違い”を観客に突きつけるのである。もしかしたらこのまま富裕層(日本!?)に寄生・同化することができるのでは、という甘い希望が無惨にも断ち切られた時、韓国人の心にくすぶり続けている“恨”の炎がメラメラと燃え上がるのである。

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かなり悪いオヤジ

4.0「考えさせられるエンタテインメント」の最高峰

2020年1月1日
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2019年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得し、各種賞レースを席巻した作品。アメリカでの外国映画興収ベスト10入り確実の勢いである。
本作がなぜそれほどまでに支持されるのかといえば、「格差問題」を極上のエンタテインメント作品に仕上げたことだろう。同じくカンヌのパルムドールを獲得した「わたしは、ダニエル・ブレイク」も「万引き家族」も社会問題を扱ってはいるが、前者は極めてストレートに、後者は極めて繊細なトーンで描いている。「パラサイト」はエンタメ作品として最高の仕上がりを見せながら、鑑賞後に深く考えさせられるという意味で、鑑賞者の層を押し広げた感がある。
「半地下」の家で暮らす貧困層家族。この「半地下」という設定が後々、じわじわと効いてくる。
あるきっかけから、富豪家族に入り込むことを計画した家族の物語は、前半は痛快である。2人の子どもたちはとにかく頭の回転が速く、計画はびっくりする程呆気なく、華麗に進む。父も母も巧みにそこに加担していく。
それが後半、雪崩れ込むように次々と巻き起こる事態。貧困、借金、秘密、計画という名の悪知恵。そして富裕層の無邪気さ、冷酷さ、無意識の差別。描き方はあくまでエンタテインメントなのだが、どんどんと、突き放したような冷酷さを帯びつつ、感情が爆発する物語。阿鼻叫喚なのにクール。そして一筋の希望。
「計画を立てても失敗するのだから無計画がよい」「金持ちなのに優しいのではなく、金持ちだから優しい」どんどん突いてくることば。特に「計画」は本作にとって特別なことばだ。計画を立ててもどうやっても報われない人びとがいる。「計画=希望」のない社会をどう生きるのか。この作品なりの答えは提示されているけれど、多分この先もっと考えなければいけないテーマだろう。
そして「上流階級」が見せる無邪気で無意識な差別。「臭い」で表現されるそれ。「上流階級」だけの世界形成。台風のときにホームレスの方々が避難所に受け入れてもらえなかった、というニュースをふと思い出した。根源は同じところにあり、多分私自身にも潜んでいる。
エンタメとしても、伏線を回収したり放置しておいたりの選択が上手く効いていると感じる。普通は回収しきれないのはどうかなとは思うのだが、「パラサイト」ではそれが余韻を生んでいるように思えた。
演者たちも大変ウィットが効いており、最高の布陣だなという感じがする。「ソン・ガンホに外れなし」という勝手自分伝説の確信は深まった...。

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andhyphen

4.0ノンジャンルの傑作

2020年1月1日
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236.予測不能な展開。五感で感じる格差表現。ポン・ジュノ監督のエンターテイメントが素晴らしい

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movie

3.5期待度上げすぎ

2019年12月31日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

カンヌでパルムドール獲得とか、上映前に監督とキャストから"ネタバレしないでね"とのお願い映像などで期待上げすぎか、面白かったものの想定内の展開。

前振りで、そこまでどんでん返しが…と、期待しすぎましたが、ストーリーのトリックより、構成の妙に拍手したい。序盤は半地下で暮らす親子4人の軽妙なコメディ。中盤は、その家族が金持ちの家に出入りするまでのコンゲーム的な展開。さて、終盤は…!?

全体を通して格差社会の問題を下敷きに、家族、詐欺、スリラーなどの様々な要素を詰め込んだ物語が語られる。それらが無理なく綺麗に構成されているところがすごい。ただ、それぞれが斬新かというとそうでもなく、深いかと言われるとそれほど掘り下げているわけでもない。同じく貧困を扱った「万引き家族」のほうが、納得感あったかな。
前情報無くて観たら、また違った感想になったかもしれない。良い映画であることは確か。

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AMaclean

4.0格差社会

2019年12月31日
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格差とは何なのか、深く考えさせられた。
何が「格差社会」という言葉を生んだのか考えると、それは、収入が高く良い生活をしている人間がそうではない人間を下に見て、「格差社会」という言葉を生んだのではないかとこの映画を見ていて思った。

この家族は格差を突きつけられた事に怒ったのではないと思う。良い生活をしている人間の、自分達は上なんだという思い込み、勘違いに対して怒った。

収入や生活の質などが人としての価値をも決めつける、そんな風潮を「格差社会」という言葉は生んでしまう。そんな世の中はダメだ。

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aaa231

4.0ネタバレ要素って、何のこと?

2019年12月31日
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シックスセンスなら「実は◯◯が◯◯だったんだよ!」と観客の前提条件がブッ壊れてしまう鳥肌ものの驚きがあったけど、この映画はそういうんじゃないよね。

ネタバレと言えるほどネタが強くないからかな?

なのでネタバレ禁止映画としてマーケティングしてるのはハードルあげてるだけで逆効果かなと思う。無い方がもっと楽しめた。

なぜならこの映画はシンプルにイカれた内容で形容しがたい凄みのあるものだったから。

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LQ

4.5染み付いたニオイ

2019年12月31日
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鑑賞方法:映画館

図々しく、狡賢く、逞しく、生きてきた。
黒光りしてカサカサと動きまわる家族の、数奇な運命。

世界中に蔓延る格差、慢性的な貧困、無意識下の見下し、様々なイヤなモノゴトが詰まっている。
しかし、その切り取り方は非常にユニークでトリッキー。
とんでもないことが起きて感情が振り回されるのに、鑑賞後は不思議な爽やかさすら感じる映画だった。

地上でもない、地下でもない、「半地下」の住宅環境、その概念を冒頭でガツンと植え付けられる。
あんなところにトイレあるの、嫌だなあ。
あんなところが窓として在るの、嫌だなあ。
見ているだけで息が詰まるような環境。
それでもまだ良い方なのかもしれない、なんて思うのも嫌なんだけども。

ストーリーは予想以上にエンタメ的。
スタイリッシュなクライムムービーのような描き方で、キャラもコテコテ。
テンポ良くアクセントばっちり効かせ、時にコミカルに、時にスリリングに。

もちろん問題提起はしているんだろうけど、「社会問題を社会問題として真面目に示した」というよりも、社会そのものを皮肉った視線や、どんな生活をしている人も可愛がっているような姿勢を感じた。

しかし、その中にあるたしかな重さにはだいぶやられた。
外ヅラを塗り固めて豪邸家族のあらゆる隙間に入り込み食べカスを拾うキム一家。
最初はそれを小気味良くニヤニヤしながら観ていたけれど、どこかにシワが寄っているようでだんだん不安に感じてくる。

そして計画外の衝撃。
予想外も予想外。寄生も寄生。
絶対的格差を目の前にして、狂うしかなかった人の姿にただただ圧倒されるしかなかった。
染みついたニオイは取れない。

計画をすれば失敗する。
無計画ならどうなってもなんでもいい。
しかし締め方の巧さよ。こんなのもう痺れるしかないわ。全部全部回収していく、丁寧で心地良い構成。
部外者からしたらもう複雑怪奇極まりない。その中に入れた面白さ、深刻さ。

人間ってほんとどうしようもないくらいイヤでイヤで、愛おしいよね。
別にキム一家に自分を重ねることはしなかったけれど、私自身が今を生きることに必死になっている時期なので、彼らの生命力を感じてなんだか元気になってきた。
年末年始って大好きだし。

こちら、桃とジャージャーラーメンとでかいソーセージが食べたくなっている、どうぞ。
こちら、パク家父の声が好きです、どうぞ。

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KinA

4.0まぁまぁかなぁ?

2019年12月30日
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映画素人です
そこそこ面白く観ましたが、
前評判が高かったので期待しすぎ
だったかな。
先行公開の朝イチ9:10から行くほど
でも無かったです。
auマンデーで安く観れると思ったら
逆に特別料金やし〜。
素人の感想ですが、格調高いサスペンス・ホラーかな。「シャイニング」みたいな。
ネタバレをかなり気にされていましたが、
私が凡人過ぎるのか、こんな感じに展開して
いくのかなっと思った通りに進みます。
ああっここでひと騒動起こって、最後は
多分あそこに居るな。っていやいやあれだけ
ネタバレを心配してるんだから私ごとき
凡人の想像通りいくかいなぁ〜。
ありゃ、想像通りやん!
半地下の家族って日本向けのタイトルが
不気味な想像を働かせてる。
タイトルだけなら5点満点。
これなら同じポン監督の「殺人の追憶」や
ナ監督の「コクソン」の方が良かった。
とは言うものの最後まで緊張感を持って
観賞できましたので3.95ぐらいです。
まぁ、面白いですが通常公開の出来れば
auマンデーとか映画の日とかの、割引き料金
を使って行くのがおすすめです。
ペットセメタリーに期待しょ。
2,30年前にもみた気が…

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HIROMETAL

3.5韓国に巣食う行き過ぎた格差社会への皮肉

2019年12月30日
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半地下に住む青年が、親友の家庭教師の不在がきっかけで金持ちの英語教師の代理を務めることになる。

金持ちの馬鹿さを皮肉っているのだろうが、韓国は過当なお受験大国。お金のかけ方も半端ではない。そんな一学生に家庭教師を任せるなんて、リアリティはいかほどだろうか。
それ以降の展開は、独創的で複雑怪奇なストーリー設定だ。
万引き家族のテイストに似てるという人もいるが、どちらかというとUsに似ている。

パラサイトでなけば夢も希望も持てない韓国社会の現状に、行き過ぎた資本主義を感じるが、それ以上に受験に失敗したら夢も希望もなく終わるという価値観に、刹那的すぎる韓国の闇が浮き彫りになっている。

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TOKIES

4.0貧富

2019年12月30日
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飛行機の中で鑑賞 韓国映画は
ラストを無理やり綺麗に終わらせないところが 現実をみているようで好き この作品も 途中笑いもあり 期待通り楽しめた。

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ちも

3.0パルムドール

2019年12月30日
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家族物に弱い?
去年は万引き家族、なかなか考えさせられた。
今回は韓国の文化なので半地下とか地下に住むってのがピンとこなかった。
内容が前半はコメディのようで後半にかけて衝撃的な展開となる。元家政婦が家にきてから家族が帰ってくるシーンはかなりの緊迫感でハラハラさせられた。
ネタバレ厳禁!なんてかなり期待していってしまったばかりにハードルをあげすぎて見てしまったので終わってみればまあまあ面白かったなーくらいでした。
気になったのは運転手のお父さん、横見ながら運転しすぎてて、よそ見運転しまくりでどうなの?って思ったら金持ち親父に前見て!ってしっかり言われてました。
騙されやすい金持ち、よそ見、そんな細かい突っ込みされるの想定済みな監督の人間描写は素晴らしいとは思う。
そして匂い。
自分もおじさんになったので匂いを気にして生きなければいけないと身に染みました。

追記

ジョーカーを抑えてアカデミー作品賞とは本当にすごいと思いました。文化の違いはあれど、一度見たら頭に内容がこびりついて今でもシーンごとに強烈に印象に残ってます。
受賞も納得と言うことで、、

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まあ映画好き

5.0資本主義の闇

2019年12月30日
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鑑賞方法:映画館

我々日本も自民党小泉政権の時代から始まった
超資本主義に舵を切り、早20年が経とうとしています。
富裕層だけ減税し、上がった消費税は空いた穴を埋めるばっかりで、我々庶民の社会になど還元されません。
勝ち組、負け組と造語まで出た時代からこの日本は、ちょっとおかしいぞと誰もが気づくレベルにまで達しています。

資本主義は、お金を稼がないと声を出せない、誰も聞いてくれない。
もはや、聞こうともしない、そもそも下にいるから聞こえもしない。
真っ暗なんだと。

台風の時に、ホームレスが避難所の入居を匂いが気になるからと拒否されたことと全く同じことです。 もう共存することは、手遅れなのかもしれません。

お金を稼げば、上に行けるとか大事な人を救えるとかそういう話じゃないです。

聞こえない声に、耳を傾けよう。
そんなモールス信号にあなたは気づいてますか?って話です。

桜の下で我々の血税で買った美味しいお餅とお酒を頬張ってる勝ち組の方々、そろそろ気付いてくれませんか?
本当はもう臭ってるんでしょう。 それでも蓋をし続けますか?

富裕層を映す時の横移動、に対しての貧民層の縦移動。
上流の綺麗なミネラルウォーター、下流の臭い汚い水。
気づかない、見えない地下は真っ暗闇。
純粋な心は気づく、聞こえない信号。
そして、匂い。

万引き家族、家族を想う時、そしてパラサイト。
やはり映画って社会を写す鏡なんだなと再認識されました。

演技も演出も構成もお話もセットもメイクも全てが素晴らしいに尽きる圧巻の五つ星映画です。

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RYO

4.5〝平和ボケ批判〟をされる方へのひとつの問いかけ

2019年12月29日
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ネタバレ厳禁‼️で書いていたら、思わぬ方向へ。

まずは、平和ボケの定義。
ネットで見つけた下記内容を前提にします。
『戦争や安全保障に関する自国を取り巻く現状や世界情勢を正確に把握しようとせず、争いごとなく平和な日常が続くという幻想を抱くこと、あるいは自分を取り巻く環境は平和だと思い込み、周りの実情に目を向けようとしないことなどを意味する表現。』

これはこれで何となく分かるような気もするし、政治家や官僚、特に外交や経済(経済的にうまくいかないと国民の不満は溜まり、その不満を逸らす為にどこかの国のせいにする困った政治家や似非知識人も出てくるのである意味、防衛よりも優先順位は高いと思う)や防衛に責任を負う方々には、内外の情勢把握とか現実的な分析はして欲しいし、楽観的な幻想を抱かずどんな事態が起きても〝想定内〟といえるくらいシミュレートしていて欲しいと思っています。

『平和ボケでない状態』ってどういうこと❓

私がどうしても分からないのは『庶民レベルで平和ボケでない状態』というのがどんな状態を指して言うのか、ということです。
韓国映画をあまり見たことがなかったからかも知れませんが、この映画を見て正にこれなのではないかと感じました。
38度線を挟んで、いつも緊張状態を強いられている韓国、はまさにその見本なのかも知れない、と。

・厳しい学歴社会を生き残った経済的勝ち組的な富裕層であっても社会への還元よりもあの備えの方が重要だと思っていること。
・高齢化と人口減で労働力が不足しているのに、若年層の働き手が一定期間徴兵されてしまうこと。
・若者が仕事のスキルや大人としての成熟を身につけるべき貴重な時期に兵役によるブランクが生じること。
・その結果、格差に対しての不満や恵まれた環境にいる人たちへの嫉妬心や失ったものを取り戻す機会が我々には少ないのではないかという懐疑的な諦念混じりの不安が必要以上に(少なくとも日本社会よりは尖鋭的に)溜まってしまうこと。
・(調べたわけではない完全な推測ですが)〝あの設備〟や兵役に関するコストも含めて計算したら、平和ボケしないためのコストは、日本の社会福祉やインフラ整備に向けるものよりも比率が高いかもしれないこと。

もし、今の日本で〝平和ボケからの脱却〟予算を組むとしたら、年金や失業保険や教育の無償化予算や、自ら望んで自衛隊や海上保安庁に入った人は別として、青春時代の一部の時間が削られることになります。
超短絡的で最悪な未来予測をするならば、平和ボケしないための政策が貧困層を増やす結果となり遠からず、あらゆる年齢層からの不満が高まり、社会が妬みや先行き不安に覆われ、人間関係もギスギスし、ハラスメントや犯罪が増加する。
国家や社会の指導層ではない人たちへの平和ボケ批判をされる方々は、そのような社会を望んでいるのでしょうか。

古代ローマの退廃⁈(平和ボケ)を揶揄する時に〝パンとサーカス〟という言葉が使われたと思うのですが(元々の出典を知らないので、もしかしたら別のいい意味で使われたのかもしれませんが)、世界史でもまれな平和と安定を実現した〝五賢帝の時代〟はその頃に訪れたのないでしょうか。

国家の指導層の人たちの平和ボケは私も歓迎しませんが、庶民全般は平和ボケしている状況こそ、本来国家が目指すべき理想的な平和な社会と言えるのではないか、と私は考えています。
日常的に核の恐怖や国境線からの侵略を想定しながら暮らし、W杯やオリンピックの招致などに予算を使ってる場合じゃないだろう?
という空気が多数派になるような世の中になったとしたら、普通の警察官の中に、すずさんから絵を取り上げた憲兵のような人が出てくるかもしれません。そんな世の中に、私は暮らしたくありません。

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グレシャムの法則

5.0最高です

2019年12月29日
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いやーー、この映画やばい笑。最初はコメディ要素が多くて笑いながら見ていたら後半になってジェットコースターのように話の展開が進んでいき最後の方はもう最初の笑い要素が一切ないような悲しい感じ、。個人的に前情報なしで見ればよかったなと思うくらい傑作です。とくに映画の中盤にあるシーンのカメラワークが凄すぎる、てかそのシーンが面白すぎるよ。最後は韓国の貧富差がはっきりしていて主人公の家族を見ていると悲しくなる・・・。まぁとにかくこの映画はほんとに面白いから色んな人に見てもらいたい

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ISOfuji
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