パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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よくできてる作品だけど…
好きな作風ではなかったです。
カミさんと観に行ったけど、カミさんがけっこうこういうの怖がるので悪いなぁって…。
でも、たまにこういう作品に文句言う内容として「物語が都合よく進むのが…」って言うんやけど、いやいや、映画や小説ってそうやん。
書き手の都合で物語は進むんですよ。
ただ、もっと違和感なく進んでほしいという気持ちはわかるけど、思い返しても、全ての映画は物語が都合よく進んでるんですよね。
そこを言ってしまうと凡庸な日常映画になってしまうのでは?と思う。
まぁ、それはさておいて、イイ作品とは思うけど、もういいやって感じです。
単に好みの問題です。
バカめの私には高尚すぎる映画だったかな?面白さがよくわかんないよ。
正直ね、この映画は観るのを避けていたんですよ。
『鬼滅』や『プペル』みたいに「観たら負け!」みたいな偏った理由じゃなくて。
『カンヌ映画祭』で数々の賞を総なめにして、めっちゃ評価の高い映画って、きっと退屈なんだろうな…
なにしろ『カンヌ』なんだもんな…と。
そんな高尚な映画をバカの私が観ても楽しめるはずがないよな…と。
とそんなふうに考えていた時期が私にもありました。
でもね、ここ最近『トップガン:マーベリック』という超例外を除いてはハズレばかり引いているんですね。
なら、素直に世間の評価を素直にアテにしてみようかと思い。視聴ONです。
最初の英語家庭教師の件からね「そんなに物事が簡単に巧く行く?」って思っちゃったのね。
でも、ハードル競技のアスリートが如く、難関を次々と飛び越えて成功させて行く様は観ていて痛快でした。
ドミノ倒しみたいな?運のピタゴラスイッチみたいな?
ただ、家政婦のおばさんが気の毒過ぎでマジ涙目になっちゃった。あそこまでやる?ふつー。
でも、面白かったのはこのあたりまで。
地下室の一件はどこでバレちゃうのかな…とヒヤヒヤで観てたんですね。
元家政婦さん死んでないよね?とか、まさかこの最悪のタイミングでバレちゃうの?とか。
大雨降って、きっとそうなるだろうと思っていたら、案の定ですわ。
このあたりの陰鬱な描写からは、やっぱり苦手な展開でした。
でも、体育館の床で寝っ転がるお父さんの口から含蓄のある名言が発せらたのは、ちょっと心に刺さったです。
「失敗しない計画があるとしたら何だと思う…無計画、無計画、ノープランだよ」
「何故か、計画を立てても、必ず人生は計画通りにはいかない」
「元々計画を立ててないんだから、間違うこともない」
「それに…最初から何の計画もなければ、例え何が起きたって関係ないだろう」
「人を殺したとしても、国を売ったっとしても、そんなこと知ったこっちゃないで済む」
ここの名言の吐露はよかったかな。
無計画…ノープラン…これね…私ですわ…( ´•д•`; )
ところがどっこい!
無計画に生きてりゃね、失敗の連続ですわ。人生間違えてばっかりですわ。
計画大事!予行演習何度も繰り返すくらい計画大事!
本当に何故よ!無計画に生きてきて、性別の垣根こじらせて女装趣味になんてハマって散財してしまったり(笑)
ノープランこわい。
みなさんは失敗しないでね。
で、怒涛の展開でラストのパーティー会場のエピソードです。
ここね、思わず蛭子能収さん不条理系のバイオレンス漫画を連想しちゃったです、はい。
あとは特に…
面白かったのは、やっぱり前半パートの計画が上手く運んでいたコメディータッチなあたりまでかな…(困)
して、悩んだのがこの映画のテーマですよ。
やっぱりスッカスカの脳みその私ではよく理解できなかったのね。
やっぱり私如きが鑑賞すべき作品じゃなかったわ…
きっと、お父さんの“無計画”の件の台詞やら、タイトルにある“半地下”住居での暮らしだとか、地下室の件だとか、貧しさと豊かさの対比だとか、そういうものをメタファーとして、何かを伝えようとしてるっぽいってこと?
“メタファー”なんじゃそりゃ?
七難しいこと言う映画評論家がこぞって口にする“メタファー”なんじゃそりゃ?
どいつもこいつもメタファーメタファー言いやがって!
そう言えば何もかも解決する伝家の宝刀とでも思ってるの?
じゃあ、私もそうするね!
半地下の住居というメタファーを借りて格差社会の闇を抉り取った傑作で一本とられちゃいました。←イヤなヤツ!
あとね…奥様がクソガキの誕生日パーティーの準備に際して、テントを指さして言った「そう、鶴翼の陣。テントを日本の軍艦に見立てて…」の件はナショナリストではない私でも、ちょっと“ムカっ”ときました。
さぁ、また困った!アマプラ漁りはもういいかな?
今度こそはなんかスカっとする傑作のDVDか、あるいは私にしか刺さらなかった怪作のDVDか、どちらかを観よう!
『パシフィックリム』とか『グミ・チョコレート・パイン』だとか。
して、またクソレビューを書こう!←もう、いいし!
貧富の才
悪趣味
貧困層への着眼点
かなりの終盤で
一筋縄ではいかない曲者作品
娯楽性、社会性、風刺、狂気、等々、様々な顔を見せながら、最後は収まる所に収まるという離れ業のような斬新な展開で、心に刺さる作品である。要素が多過ぎて、面白いとかつまらないとか、本作を一言で語ることは難しい。
カンヌ映画祭、アメリカ・アカデミー賞を制した作品ということで、覚悟して鑑賞した。予想通り、個性的で、一筋縄ではいかない曲者作品だった。鑑賞力が必要な作品であり、万人が楽しめる作品ではないが、格差社会を従来作とは異なる視点で捉えた意欲作である。
本作は韓国の貧困家族の物語。彼らは職に就けず、ギリギリの生活をしていた。ある日、長男の富裕階級の友人が留学することになり、家庭教師の代役を依頼される。長男は、経歴を偽り、家庭教師先の母親に巧みに取り入り、富裕階級家庭の家庭教師となる。家庭教師を起点として、彼らは富裕家族との接点を徐々に増やしていくのだが・・・。
題名通り、富裕家族との接点を増やしていく前半は、胡散臭さはあるが、貧困家族の能力は本物なので、サクセスストーリー風の、コミカルで小気味よい展開で作品世界に入り込むことができて痛快だった。しかし、世界を席巻した作品がこのままいくわけはないだろう、後半で本作の本性が現れるだろうという予感がした。
予想通り、後半、接点の増加がピークに達した時、作風が一転する。シリアスな展開になっていく。さらに、予想外の足し算もあり、作品の軌道が見え難くなる。終盤で事態は決定的な段階を迎え終息する。
前半は、格差社会に挑んだ貧困家族の挑戦だった。攻めの章だった。一転して、後半は、守りの章となる。貧困から這い上がり経済的に豊かになった者にとって、貧困に戻ることは耐え難い苦痛となる。だから、彼らは、形振り構わず豊かさを死守しようとする。終盤の展開が象徴的である。
格差社会の底辺で藻掻き続ける者達の悲哀を描いた作品は多い。本作は、その悲哀を斬新な設定で捉えた怪作である。
前半の小気味なテンポの成功劇と後半の絶望の対比が脳裏に焼き付く
全員失業中で極貧に喘ぐキム一家に舞い込んだ、高台の大豪邸に暮らすパク一家長女に対する英語の家庭教師の仕事をキッカケに、交わることのないはずだった2つの家族が奇妙な関係を繰り広げていく様子を描いたブラックコメディ作品。
第72回カンヌ国際映画祭、第92回アカデミー賞にて作品賞を含む複数の主要部門にノミネート、受賞を成し遂げ、非英語作品において初の作品賞を受賞したことで韓国映画のみならずアジア映画初の快挙を数々成し遂げた事で話題を呼んだ今作。
前半1時間近くで描いたキム一家が各人赤の他人の体でパク一家の周囲で職にありつく演出の小気味の良さが異常で後半の胸糞悪さを知らない限りは何度でも前半だけ見返したいという気持ちに陥った笑。
その一方、口八丁手八丁に素人仕込みの演技で能天気なパク奥様、一見用心深いが気に入ったモノに対しての深い詮索をしないパク主人に取り入るための手口が濡れ衣や殺人未遂とも思える行為に次第にエスカレートする様に異常性を感じた。
一見完璧に見えたキム一家の偽装もマナーや態度、そして何より印象的なワードだった「におい」によりメッキが剥がれるようにボロを出し始め、輪をかけるように発覚した先住人の存在でカオスな脱出劇となった後半は一見すると笑える笑えないの境界線が曖昧な表現や発言などシュールとシリアスさが混在したブラックコメディ然と化した展開が印象的だった。
情けない、悲しい、気持ち悪い、可哀想、怖い、不気味と様々な感想が挙がる、人間の生々しさ剥き出しの作品だった。
若干の文化の違いや日本を貶める表現があった気もしたが自分は気にならなかった。
初めて韓国映画を観たが、韓国語の響きも意外と耳馴染みが良かった。
2020年01月24日(金)1回目@TOHO日比谷
2022年03月07日(月)2回目@Amazon Prime
55点
面白かったです。
人間関係や社会的地位の対になった表現が多彩に盛り込まれており作品として非常に面白かったです。
冒頭から終盤にかけての抑揚が激しく、映像のみではついていけない事はありました。
事実、このような社会問題(どんな問題でも同じですが)は当事者にならないと分からないし、韓国語が話せないのであの映画が伝えたい事が映像では100は分かりません。
自分の中では韓国語は表現豊かな喜怒哀楽の分かり易い言語であると思っていたのですが、この映画の怒りは静かでしたね〜、、立場もあったのでしょうけど
私は映画を観る前はあまりその映画について調べません
〜賞受賞とかその時代背景を調べすぎたら、意識しなくても潜在的に固定概念が生まれるような気がして調べない様にしてます。
批判を強要する様な方が映画.comにもたくさんいますが、
純粋に映画を楽しんで多種多様な意見があるんだな〜っで
終わりましょうよ♪
完璧
ホラー?社会派? 面白かった
恐ろしく切ないブラックファンタジー!
知らない喜び
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