パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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「ジョーカー」、「天気の子」との同時代性
定職につけず、日光があまり届かない半地下の家で暮らす家族。
長男が金持ちの家の家庭教師として雇われたことをきっかけに、父親も母親も妹も、家族全員が金持ちの家に入り込んで生活を始めた。すなわちパラサイト、寄生。
雨の夜、金持ち一家が不在のすきに広いリビングで好きなだけ飲み食いすれば、かりそめながらリッチな気分になる。半地下の家から脱出できたように感じる。
しかし、当然と言うべきか、物語は暗転する。
金持ちの家には地下室があり、闇金に追われる男が隠れ住んでいた。
半地下の住人と地下の住人との戦い。そして、地上の住人と半地下の住人とを隔てる格差。格差の見えない壁は「におい」として何度も示される。
そして地上の住人がにおいに露骨な嫌悪感を示した時、半地下の住人は地上の住人を殺し、自らは地下に下りていく。
格差があからさまになり、壁を乗り越えて向こう側に行く希望も抱きにくい時代。「ジョーカー」や「天気の子」との同時代性も感じる。
予備知識なしで見たので展開が予想できず、退屈する暇がなかった。
韓国の社会・格差問題を分かりやすく描いた作品だが、好みの問題。
話題のパラサイトを観てきた。可もなく不可もなく普通の作品。合格点は文句
なし演技。ソン・ガンホ、パク・ソダム、チェ・ウシクの演技は満点。この三人の演技
が文句なし素晴らしかった。マイナス点はイ・ソンギュンの演技は今イチで物足りなかった
点とストーリー展開。コメディからいきなりサスペンスに変わる内容はついていけなかった。
ハラハラドキドキ感はあったのでポン・ジュノ監督の狙い通りかもしれないが。アカデミー賞
候補にノミネートされるのも納得の作品。パルムドールは好まれてもハリウッドではどうか。
パラサイトは評価も好みが別れる作品。ソン・ガンホ、パク・ソダム、チェ・ウシクの演技が印象
に残ったパラサイトだった。しかし、ソン・ガンホ作品はやはりタクシー運転手〜約束は海を超えて
が一番の作品だと私は思う。
半地下の下に、全地下がある。全地下に寄生した者は、モールス信号でし...
実はまだいるのです
あのつげ義春の超名作!李さん一家の現代版!
あの独特のユーモア感、脱力感、笑っちゃう感を絶妙なさじ加減で加えてミステリーとコメディの最強ハイブリッド映画。
観ている観客の笑うところがそれぞれ微妙に違うところも良かったなー。
カメラの横の動きと奥行きでストーリーの進行とアクションを、ときどき挟む上下の動きでミステリーのドキドキを。
このテーマ、メタファー的にどうしても上下の動きをたくさん使いたくなりそうなものだけど、そこは控え目にここぞというときに使うのが、また凄いなー!あー面白いっ!と釘付け。
地下、半地下には思った以上に人が住んでいる。
パラサイトと観たあとだとあのJOKERもちょっと真面目過ぎだったかなって思わせるくらい、更新されちゃった。
傑作っ!
格差社会の人間描写
4
あまり趣味ではないがすごい作品
衝撃的な映画でした。
「パラサイト 半地下の家族」を見てきました。
事前情報のない状態で見ましたので、ホラー映画じゃないといいなぁという軽い気分で見ました。
始まったときはじめて、韓国映画だということが分かりました。さて、どんな映画なのかなとワクワクしながら見ました。
最初はコメディータッチで、爽快です。中盤から、どういうオチになるのかなとちょっとハラハラしつつ、衝撃な展開。そこからはあっという間にラストまで駆け抜けます。
ものすごい迫力と演技です。
凄い映画です。
ただ、気軽な気分で見る娯楽映画ではなく、かなり重いテーマが描かれているので、見終わった感想としては、見なければ良かった、もう見たくないという思いとともに、何か心がざわつくというか、感情を強く揺さぶられます。
印象に残る作品なので、見る価値はあると思います。
素晴らしい映画です。
純粋にすごいなと思いました。
大好き、ソン・ガンホ!
五感で感じる映画
後半の、計画にない事が起こり出してからの、物語の展開が早くて、あっ...
嫌みなく楽しめました。
脚本、演出、配役ともとてもよかったと思いました。
最初の頃のシーン家庭教師候補の主人公が雇い主を訪問したときに、お手伝いがテーブルに無防備に突っ伏して居眠りしているかわいらしい奥方を起こしたシーンでがつんと来ました。邸宅の美しい庭のシーン、主人公家族の切れの良い掛け合いも印象的。全体のストーリーもさることながら、ここのパーツが楽しく、スマート。
賞受賞、ノミネートは関係なく
ゴールデングローブ賞の外国作品賞をとって、アカデミー賞のノミネートされ、話題になっていますが・・・・
正直、毎度この季節に自分に問う事なのですが、賞の正直獲得する基準ってなに?例えば、芸術性を問うのなら、私自身、子供の頃から映画が好きで毎年何百本近く映画を見るけど、賞を取った作品を見る度に「自分には芸術的価値がわからないのね・・・・」
本作品も、賞どうのこうのがなければ、全編飽きる事なく見られます。しかし、賞を取った作品として見ると「本作品の賞をとったポイントや評価がわかりません・・・・」
「万引き家族」も同じように思いましたが、「万引き家族」よりは、面白く、2時間15分位あるのかな、時間を気にする事なく見れましたが、「万引き家族」も同じですが、本作品も、内容のテーマが分かりません・・・・・
内容は楽しめますが、この家族に同情すればいいのか、怒りに対して同情すればいいのか・・・・・
ポン・ジュノ監督作品って面白作品がおおいですね。
「匂い」
浪人生の長男が友人を通じて偶然得た家庭教師の推薦を機に、社会の底辺に置かれた失業中の貧乏一家が、豪邸住まいの大富豪に徐々に寄生していく・・・ってな話だが、世の中そう巧く事が進むワケもなく、中盤以降は波乱満載のトンデモな展開に。
注目すべきは「匂い」。
映像では表現しにくい五感の一つだが、これが本作の鍵。いくら見た目を整えたとて、染み付いた生活臭は隠し切れない。いち早く気付くのが、年端も行かない子供って所が心憎い演出だが、勘の鈍った大人達には気付かれず事なきを得る。
巷ではスメルハラスメントと云うようだが、体臭は実際のところセンシティブな問題だ。異臭を感じていても直接相手に伝える事は憚られるが、ふとした切っ掛けで本人がその事実を知ってしまった時の耐え難さ、やるせなさといった表現が実に巧い。
カンヌ映画祭のパルムドールは正直ビミョーな作品が多いけど、良い意味で期待を裏切る面白さで御座いました。
それにしても・・・
隣国でも貧富の差が凄まじいのねん。
評判通りではあるが...
あまりの評判の高さに、そこそこハードル上げて観に行きました。はい、確かに面白かったです。だが、私的に何かこう入って来ない事もあり。結論として気分が滅入りそうになる映画だった、という理由もあるのだが...
半地下生活という環境の慣れない違和感と、こんな住居ならこんな不運がありそうだな、あ、やっぱり....安易に予想的中がね。詐欺の連鎖での家族全員就職達成や、他にも総じての有り得ない感も。ブラックユーモアからシリアスに変化し、そのままラストまで行っちゃう...何か寂しさ。素直に喜べない希望感少ない話。
ま、それらがちょっと自分の肌に合わなかったかなと。
ただ、出演者全てのキャラ立てと演技力は凄いし、ストーリー展開も見事。似た映画があるかと考えても、すぐに出てこないくらい斬新且つ引き込まれる良作である事は間違い無い。ここへ来て、やるじゃん韓国映画と素直に思った。
ラスト近辺からの夢物語からの絶望感ラストには、『未来世紀ブラジル』のそれに近い...も少し希望をくれよ感があった。
無計画が一番
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