パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
全1359件中、901~920件目を表示
北朝鮮ネタのキレがずるい
地下室が明らかになってから話の様子がガラッと変わって面白かったです。
貧富の差が描かれてましたが、パラサイトする側の方が幸せに見える辺りに、『貧しくとも』的な思想が自分にあると感じたり、夫婦間には何か思うところがありそうだけど、決して不仲ではないパラサイトされる側の家族が不仲に見えてしまったりと自分の中に何か刷り込みがあるなぁと気づくことが出来る作品でした。
犬はかわいく、北朝鮮ネタはさすが本場という感じでキレッキレでとてもよかったです。
チョンジソ キュート、チョヨジョン ビューティフル忘れちゃいけない。
これは夢だったらと、彼らは思っているのかも
公開されてからようやく観る事ができました、動画サイトでレビュー、ネタバリ、あるなしなどたくさんUpされているのですが、両方観て、登場人物や内容を把握して観ました。
内容が分かっていても関係ない、ぐいぐいと引き込まれてしまいました。
貧しい人間が生きるために自分達より上の階層の人間を騙し、寄生する、現実にはそんな簡単にうまくいくわけがない、でもこれは映画だからと思えば安心して観られる、筈なのに。
スクリーンから目が離せず、笑いさえ浮かべる自分がいました。
前半は痛快なまでに全てがうまくいくのですが、世の中そんなに甘くない、何故、家庭教師の青年は教え子と将来結婚するなどと思えるのか。
では自分は嫁の家で皿洗いをしているのねと言う母親、父親も、妹も。
一時の甘い生活が夢の様にあっけなく崩れてしまう瞬間、自分たちよりも下の階級の人間がいたという現実を目の当たりにして彼らは何を思ったのか。
匂い、臭い、それを感じ取った相手の嫌悪の顔を見て怒りを抱いた瞬間、全てが崩れてしまいます。
家族はばらばらになり、全てがあっけなく元通りの生活に戻る母と息子。
そして父親は、あの家の地下に。
金を稼いで買い取りますという、そのときまで元気でいて下さい。
現実にはそんなこと無理だ、息子と父が抱き合う、あのシーンは夢、それも手の届かない。
では、もしかしたら、あの一家が存在したことも夢だと思いたい、でも息子と母は生きている、そして半地下で暮らす。
最後まで、それは現実だというのが、なんだか切ない。
想像以上の良さ!
この展開を想像できただろうか
ストーリー展開に驚かされた
はじめは貧困家族が裕福な家族の中に入り込み
職を得て暮らしを得ていく様はまさにコメディだが
元メイドが訪ねてくるところから物語が
180度急展開する
見ているものは
真っ逆さまに落とされて
この状況を誰が予想できただろうか
観終わって心にかなり傷を負った作品だ
経済格差
期待しすぎてしまった
アカデミー賞の候補と聞き、
見る前までは凄い期待していたのですが…
貧富の差の描写などのシーンは特に現実みを感じられなかったです。あと、こんなに騙される奥さんいます?
コメディ要素が散りばめられはいたので
飽きずに最後まで面白くは観れたのですが
もう少しリアル感が欲しかったかなと。
最後の展開には驚きましたが、
終わり方がやんわりしてて少し残念に思いました。
パルムドールとこちらの評価の高さから、好みの作品ではないとわかりつ...
韓国社会の問題、背景を知らなすぎるが故に
何も前情報を入れずに映画館へ。
前半の半地下で暮らす、4人の家族が次々と上流階級の家に寄生していく様は、コミカルさも混じり、テンポも良く面白く、中盤のある人物の登場により物語が急展開をみせることにより生まれたギャップはとてもスリリングで観ている側としても飽きずに2時間観続けることができた。
韓国社会の上流と下流の格差社会を地下という空間を駆使して、間接的に表現しているところは絶妙。
しかし残念ながら私自身が韓国の社会問題が頭にないが故に深くは入ってこなかった。
総体的には細かな技巧がふんだんに使われている映画で、社会的な問題にも落とし込んでいることから世界的な評価を受けるのも納得できる作品。
ハッピーエンドでは全くないので個人的には1人で観に行くき、じっくり考察するのをお勧めしたい作品。
日韓が冷えきっている今
どう解釈がしたらいいのか分からない
予告編等を確認せずで、
コミカルホラーだと途中気づいた時は、ああこういう映画、と思い諦めましたが
そういう展開も嫌いではないので、最後までじっくり鑑賞する事にしました。
脚本で仕方無いのかもしれないが、置き去りの伏線がいくつか散見され、かなりの
強引さを感じました。最終面白ければ良いかという流れで締めたかったのでしょうが
非常にスリリングでも無く、非常にギャグが効いている訳でもなく、役者が素晴らしい
だけに、何か喉ににっかかる残念さがありました。
良く考えればこれほどの家族ですよ(頭の回転含め)それが半地下?
映画館では相当数の年配の鑑賞者がおり、鑑賞後の裏切られた感がすごかったです。
映画が悪いのではなくて、私同様、半地下、韓国というキーワードで私は韓国の
半地下に住む貧困層と社会情勢、人との交流やそういった不条理や理不尽さが
渦巻くような人間模様を思っていましたので、たぶんあれだけ年配の人がいたと言う事は
私のようなストーリーを思っていたと感じました。まさかホラーと思っていなかった様で
若い人は非常に少なかったです。
先週見たフォードVSフェラーリが素晴らしかったので、これはちょっとと言う感じです。
格差社会が産んだ悲劇
大学の卒業証書を偽造してパク家の長女ダヘ(チョン・ジソ)の家庭教師になったギウ(チェ・ウシク)は家族でお金を稼ぐ計画を考え実行していく。妹のギジョン(パク・ソダム)はアメリカ帰りのアーティストと偽って、パク家の長男ダソン(チョン・ヒョンジュン)の絵を教える教師に収まる。
そして運転手と家政婦ムングァン(イ・ジョンウン)を辞めさせ代わりに運転手はギテク(ソン・ガンホ)、家政婦はチャンスク(チャン・ヘジン)がちゃっかり後釜に収まる。
はじめはコメディ要素が多く、立派な犯罪ではあるけれど貧乏な半地下暮らしの家族が少しずつ豊かになっていき、少し楽しい気分になれたが、元家政婦が家を訪ねてきてからは、一気にホラー要素が強くなりドキドキが止まらなかった。
大雨が降った時の、富裕層と貧困層の生活の差が胸に刺さりました。
ラストは悲しい結末に…。
貧しいながらも家族が揃っていた頃に戻って欲しい…
生まれやお金の差のせいで起きた悲劇でした
半地下からの計画
やっと我が県でも上映! …と言ってもいつもながら地元ではなく、隣町の映画館へ。
とにかく、観たかった! 今年特にの期待作と言っていい。
韓国映画初のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞! それどころか、アジア映画初のアカデミー作品賞も夢ではない。
でなくとも、観たかった。と言うのも、この手の重量級韓国映画が好きという理由もあるが、
『殺人の追憶』『グエムル 漢江の怪物』『スノーピアサー』…。
ハズレ無しの傑作群で知られるポン・ジュノ監督とソン・ガンホのタッグ作!
この二人のタッグ作が好きで、この手の韓国映画が好きで、さらにこの評判!
もう、期待するなと言う方が無理!
早速感想を。
えー、いいんでしょうか…?
2020年始まってまだ一ヶ月しか経ってないのに、早くも本年度BEST1級の作品が現れて。
130分、全く片時も飽きず、グイグイ引き込まれ、のめり込むほど見入ってしまった!
笑い、ハラハラドキドキ、こう来たか!…と思わせるストーリー、ズシンと響く社会的なテーマ、伏線も張られ、衝撃的な展開と韓国映画十八番のバイオレンスも、そしてラストは…。
映画に必要な、我々が映画を見て欲す要素が全て詰め込まれていると言っても過言ではない。他に何が居る!?
やっぱスゲーわ、ポン・ジュノは…。
すでに見た多くの方が言っておられるのと同様に、予想だにしない展開はネタバレ厳禁。
なかなか特異でシュールな話や設定でもあり、核心に触れず上手く伝えられるか不安だが…
韓国の路地裏のような所の、半分地下に埋まっている家に住むキム一家。
父ギテク、母チュンスク、娘ギジュン、息子ギウ。
全員無職。底辺も底辺、まるでゴミ溜めで暮らす便所コオロギ。
そんなある日、ギウが大学の先輩から金持ちのパク家の娘の家庭教師を頼まれた事から…!
一家総出の“パラサイト計画”開始!
まず、ギウが信頼を得る。奥様は美人で魅力的だが、能天気な“ヤング・アンド・シンプル”。
その家の個性的な末っ子に画の才能があると吹き込み、ギジュンがその画の先生として。ギジュンは“偽造”に関しては首席レベル。
ギジュンの罠により、運転手がクビに。ギテクが運転手として雇われる。
後はチュンスクが家政婦として入り込めばパーフェクトなのだが、パク家より長くこの邸宅に住んでいる現家政婦がクセ者。が、遂に弱みを見つけ…。
この家政婦を追い出すまでが、巧みな展開と編集と音楽により、非常に唸らされた!
勿論“他人”として、まんまとパク家に“寄生”する事に成功。それは単に職にありつけたとかではなく、信頼までも得て。
それにしても、何の疑いも無く容易く騙されるパク家。
案外、そうなのかもね。エリートなんて言ってる割りに、頭や中身はスッカスカ。
それに比べキム一家は、よくよく考えると一人一人、才を持っている。
父は運転が得意だし、母は主婦としてベテランだし、娘もアレだけど頭が切れるし、息子はなかなか優秀。
エリートと貧困層の違いって…?
皮肉も効いている。
彼ら家族がやってる事は勿論、悪い事。
しかしそのハングリー精神や逞しさや強かさには不謹慎ながら、喝采!天晴れ!
…とは言え、そんな用意周到な計画もずっと上手く行きはしないのが世の常。
遂に綻びが…。
あるあるだとパク一家にバレ…となる所だが、ここが予想も出来ない展開!
思わずゾクゾクした。
作品の肝となってくるので詳しくは言えないが、敢えて言うなら、“下には下が居た”!
いやもう本当に、衝撃とブラックな笑いとスリルの怒涛の押し寄せ!
一体全体、どういうオチが待ち受けているの…!?
これは是非ともご自身の目で♪
これぞ最高のアンサンブル!
ソン・ガンホは言うまでもなく存在感と名演を披露。やっぱ韓国映画…と言うより、現在の世界映画界屈指の名優だね。
ギウ役のチェ・ウシクが非常に良かった。実質、主役は彼みたいなもの。
母チャン・ヘジン、娘パク・ソダムも印象的。
パク家の奥様役のチョ・ヨジョンは華を添える美人だが、滑稽と共に何だかイラッともさせ、絶妙。
それから、追い出された家政婦役のイ・ジョンウンが…、まあ凄い。女性キャストでは誰よりも飛び抜けていた。
巧みに計算し尽くされたカメラワーク、半地下や邸宅の美術、編集から音楽に至るまで、全ての映画技術が超一級!
それらを素晴らしく纏めたポン・ジュノの手腕が、もう一度言うが、スゲェ…!
本作で何よりも響いたのは、やはり格差社会だろう。
劇中である人物が自身の現状を訴える。
ここで暮らし、ここで生まれた気がする。
最下層の者は、それが運命(さだめ)なのか? 抜け出す事、這い上がる事は出来ないのか…?
終盤の展開に触れるが、町が豪雨に見舞われる。半地下のキム家は水没。
それなのに、パク家は翌日呑気にガーデニング・パーティー。
この自分たちの裕福さや幸せしか考えていないコイツらに、心底ムカついた。
そして起こった凄惨な惨劇、ギテクのある行動…。
正当化は出来ない。決して犯してはならない事だ。
が、あれは、底辺や最下層で生きる人たちに何の関心も示さず、見て見ぬふりをしり、見下す、偏見と高慢に満ちたエリート様たちへの、届かぬ声と不満と怒りの代弁。
半地下であっても、さらにその下であっても、我々は生きている!
見てたら何となく、オスカー作品賞は難しいかもしれない気がしてきた。
何故なら、オスカー会員はエリートたち。
韓国の…いや、世界中共通の格差の姿が身に響くだろうか?
でも、間違いなく目に物を言わせてやった。
今年の作品ノミネートを全て見た訳ではないが、本作のインパクトを越えるものは無いと思う。
それは今年国内公開作の中でもそうかもしれない。
評判違わぬ…いや、軽く越えてきた。
とにかく、面白かった!良かった!暫くは頭から離れないだろう。
その“寄生”だけじゃない。
ラストの思わぬ感動…。
計画よりも無計画と父は言ったが、ある計画。ここから抜け出し、這い上がり、ある場所で、ある人を迎え受ける。
だけど、それにはまだ程遠い。
が、いずれ、きっと…。
現実的な苦味も忘れず、半地下に差し込んだ希望の光に、私の心は堪らなく満たされた。
自分には合わなかったのかな
評判が良いと言うことで、誘われて見てきました。予備知識としてパルムドール賞とってアカデミー候補になってるということ、評判が良いということで、期待してはいました。
感想としては、面白かったけど、期待したほどではないなかったかなという感じ。
前半のお金儲けに取り入っていくあたりは、コメディっぽくて面白かったんですけどね。
韓国の社会状況を知らないせいか、格差の描き方に共感が持てないというか…。
ジョーカーもそうなんだけど、社会的に恵まれない状況を描いた映画に共感しにくいのは、そこそこの努力でそこそこの生活ができているからなのか。
何かのきっかけでその生活から転落してしまうという想像力がないのか。そうならないように努力している「つもり」だからなのか。
まぁとにかく、自分にはあまり合わなかったのかな。
全1359件中、901~920件目を表示





