パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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後半はかなり雑だった!!
アカデミー作品賞かと言われれば、普通のエンタメ作品なので違うと思います。前半は、いつでも知的で優雅に振舞えるよう普段から自分を高めておく事は重要だと思いましたし、ダヘが可愛かったです。地下でBBAとやり合った後はつまらなく感じました。それまではスマートに侵入しユーモアがありましたが、急に父親が「無計画だ、知ったこっちゃない」と大量殺戮をやり出して、かなり雑に感じました。ラストもポエムで微妙でした。公開時は「韓国の貧富の差が…」という感想の方が多かったと思いますが、たった1年足らずで(どんなに鈍感な日本人にとっても)他人事ではなくなったと思います。2019/12/27劇場公開でしたが、何か日本公開日をインチキしていると思います。
奥様とパクソダム
個人的には剛力彩芽似のパク・ソダムちゃんが圧倒的優勝。ジェシカのカリスマ性。車にパンツを置いていくのは大胆すぎる。駅からノーパンで帰ったんか。ザ☆韓国の整形美人(してなかったらごめん)風の金持ち奥様と見た目も性格も実に対照的に描かれている。
奥様はというと、顔が綺麗なだけでヒステリックだし、夫がいないと生きていけない典型例だし、家事できないし、品もない。すぐに騙されるチョロい女。でも根っからの嫌な奴ではないので、夫婦関係も悪くはなく、ソン・ガンホも「心が優しいんだ」と好印象を抱いている。このソン・ガンホの奥様に対する憧れが、ラストの展開につながったのではと、私は思っている。
だいたい女性の登場人物ばかり注目してしまうワイ目線で申しますと、金持ち娘の恋に恋してる感じも、あの年齢にありがちリアルでよかったです。一番身近にいる他人に惚れちゃうお年頃。
最初は家族全員が経歴詐称で金持ちの家に就職したから、なるほどパラサイトだったのに、桃の家政婦カムバックして地下シェルターから真のラスボス年代物パラサイト出てきちゃう展開には笑いました。誰が予想できるあんな展開……笑
貧困や格差社会も勿論感じたけど、能力主義で這い上がれるのか?っていう気骨に溢れた映画。答えは五分五分かな〜一家の危機回避能力に酔いしれろ!ポンジュノリスペクツッ!
どんでん返し
富裕層を騙す貧困層が侵食する映画で見ててバレやしないかとドキドキする。
どうバレるんだろうなと思っていたら、後半のどんでん返しは予想もしなかった。
下にも更に下があってそれは直ぐ側にあったっていう。
てかあのモノマネネタあっちもあるの(笑)
大雨から受ける影響、被害の違いと、体臭の違いは埋めようのない対比を描いていて良い。問題提起の社会派というより奇をてらうサスペンスエンタメが強い印象。
ラストの富を手にしてハッピーエンド、じゃなくてこれは展望ですっていうのも作品の味を一貫とさせていて良かった。
称賛する声が高い。私にとってこの映画に感情を入れられないというか
何件かコメントを読んだが、称賛する声が高い。私にとってこの映画に感情を入れられないというか、つまらないというか。。。飽きてしまったので途中でやめようと思ったが、友達曰く、『アカデミー賞』をとったんだよと言われたのを思い出して、これからがもっと観れば興味が持てるのではないかと思い見続けた。それに、私の教えている大人の学生が、『絶対見るべきだ、だから、ストーリーを言わないよ』といって、内容を説明してくれなかった
。前評判がこんなにいい映画は今までになかったから、ものすごく楽しみにしていた。
一時間も見たが、私の期待を外れ、まるで、悪賢い家族のコメディのようだし、スリラー映画のようだ。悪賢い家族は揃って、ピザの箱を薄給で折っているが、彼らの動きには、苦悩が見えるどころか怠けているようにしか見えなかった。もっと、苦労しているという実写、描写、が必要だと思ってみていた。大学受験で浪人を重ねて、仕事もなくしているという長男や長女には、浪人しながらなんでもして働けよと言いたくなった。貧困層は浪人もできないのが多くの現実だ。でも、あくまでも私感であることを理解していただきたい。私は、ケン ローチ監督とポール ラヴァティ脚本家、レベッカ オブライアン製作の『家族を想うとき』の『はたらけど、はたらけど、暮らしは楽にナララズ』、そして、社会構造の不公平さをもっと実感できると思っていた。か少なくても黒澤明の『天国と地獄』のような映画を期待してみていた。
https://eiga.com/movie/91138/review/02385180/ 家族を想うときのレビュー
前の家政婦が雨の中、金持ち家族がキャンプに出かけているとき、インターホンを鳴らすシーンまで観た。私にこの映画を楽しむ感性が欠けているのも残念だし、普遍的な格差社会の問題点を『家族を想うとき』のように感じられない私にもがっかりしたが、ビデオをストップした。
それから、あらすじを全部読んだ。『雨』を恵の雨と考えない文化(?)には驚いた。だから、この概念には興味があった。でも、もう一度観ようとは思わなかった。
アカデミー賞を受けるような大作に感激できない私のセンスに呆れた。
喜劇と悲劇が共存した良い映画
やたらと評判が良かったのでアマプラで視聴。
金持ち一家に貧困層が潜り込むという設定自体はどこかで見たような気もしますが、これが家族全員というのは新しいと思いました。
家庭教師、家政婦、運転手とよくうまいこと潜り込むなぁ関心すると同時に、それぞれがキチンと仕事をこなせていることから決して能力が低いわけではなく環境のせいで貧困層となっているのだなと分かり生まれって大事なんだなと感じましたね。
前半の一家が寄生していく様は喜劇、後半の新事実判明から悲劇が始まりこの高低差は非常に引き込まれ最後まで集中して鑑賞できました。
国独自の社会問題を娯楽の中にうまいこと落とし込んだいい作品ですね。
ネタバレとか見ずに鑑賞していただきたいですね。
逆にネタバレしてると楽しさ8割減の作品かな。
脚本作ってる人が収拾つかなくなって投げやりに殺人ものにした感じ
前半はコメディっぽくて、どう展開するか期待したが、後半はただの殺人ホラー。
脚本作ってる人が収拾つかなくなって投げやりに殺人ものにした感じ。
画面からドブ臭さが臭って来そうな不快なシーンあり。
何故、運転手として雇われた父が雇い主の社長を刺し殺したのかよく分からない。
直前に娘を刺したのは別の人でしょ。
最後は主人公が家を買い取って地下に隠れ住んでる父を救う想像をする結末なんだけど、これじゃ何も解決してなくて落ちになってない。
こんなものがアカデミー賞って笑わせる。
アメリカンサスペンスホラー
考えてた挙げ句last あの殺人鬼を育てた地下室の後釜に座るとは 何とも狂った楽天家&図太さ 奇想天外なストーリーとはそこへ持って行きたかったのか。
何とも前のパニックルームのようなアメリカンサスペンスホーラ映画。
勝者も敗者であることを喝破した作品
半地下に住む貧乏で狡猾な家族が、どことなく心がバラバラな金持ち家族の中に侵入していくという結構などエンタメながらも、喧伝されている通り社会批判の姿勢も感じ取れる、濃ゆいガーエーでした。
個人的にエンタメ映画は好まないのですが、それでもかなり楽しめたので、世界中で評判になるのも宜なるかな、です。
印象に残ったのは、金持ち家族の上っ面感・虚無感です。幸せヅラしてますがその実はバラバラ。これが描かれていることが本作の大きな個性だと感じています。
美人セレブ妻は何をするにもビニール手袋をするという潔癖症で、子どもたちについている家庭教師の授業も同席しないと落ち着かないというコントロールに囚われた毒親です。何処かのシーンで「夫に八つ裂きにされる!」みたいに怯えるシーンもあり、夫に精神を支配されていることが伝わります。経済的に依存せざるを得ないから、不健全な関係性になるんでしょうね。
金持ち夫は温厚そうですが、どこか人を見下している雰囲気があります。妻を愛しているか、と問われたシーンで、答えるまですごい間が空きます。愛がないわけではないのでしょうが、微妙な関係性が浮かび上がります。
長女は弟と仲が悪く、居場所がなさそう。前の家庭教師にも、今回の家庭教師にも簡単に恋するので、超孤独なのでしょう。
小さい弟は多動でトラウマがあるとのことですが、彼のトラウマは家族関係でしょう。温もりのない家庭では、その病理が家族の中で一番弱い人に現れるといいいます。弟はまさに家族の犠牲者って印象を受けます。
そして、家族(夫婦)の価値観に通底しているのがドライな合理性。人と人とのつながりを軽視し、古くから勤める使用人も、疑惑が生まれたら話し合いもせずに解雇します。弟のバースデーキャンプに行き渋る長女に対して妻が「行かないと損するよ!」と叱る場面もあり、非常に気持ち悪く感じました。
この金持ち家族を見ていると、タルコフスキーの危惧が現実化していることが判ります。健全な物質人たちにより、世界が蹂躙されているのです。
現在の健全な物質人に通底している価値観は合理性であり、その背景には新自由主義があると思います。自由競争の結果、合理性を追求した強者だけが勝ち続け、敗者は復活できない。
本作の金持ち一家は現代資本主義の象徴なので、合理主義を内面化しているのだと思います。経済的な勝者は得たが、はたしてその生き方で幸福なのか?金持ち=幸福という方程式は当てはまらないようです。
一方で、半地下一家はみんな超ハイスペックなのに全員無職という憂き目にあってますから、一度階層が固定化すると抜け出せない。濁流に押し流されるのは常に経済的敗者です。貧困=不幸という方程式は当てはまってしまう不条理。
本作では、社会・経済的な勝者と敗者がくっきりと描かれており、中盤までは敗者側のイリーガルなアップセット物語が面白おかしく描かれます。しかし、後半から終盤にかけてより複雑で悲劇的な色が濃くなります。結局、この価値観がまかり通る以上、実は勝者も虚ろであり、上下を固定化する世界こそが俯瞰的な視点で見ると負け組なのではないか、と感じさせられました。
ケン・ローチやダルデンヌ兄弟は抑圧される敗者視点の作品を送り出してますし、話題となった『ジョーカー』も敗者視点でした。本作の優れたところは、勝者も敗者であるという視点が描かれており、それが本作をより魅力的な作品にしているように感じます。
パラサイト
人の心情が読みにくい作品だからこそ、議論を呼ぶ。
最初は娯楽要素が強めで、徐々に不穏な空気を漂わせるのが上手い。金持ち一家の馬鹿さ加減は娯楽性を強めるための演出?
本当に殺人を犯す時は、あんなふうに突発的なのかも。
お父さんが殺人を犯す伏線もしっかり。
人が殺人を犯す時の心情、きっかけはどんなものなのか。
ゴキブリの描写が上手い。あの4人がゴキブリに。タイトルとの関わりも。
終わり方も叶うはずはないことを暗示していてオシャレな締め。
普通でした。 台詞回しがときどきキザっぽくてムズムズします。 たぶ...
普通でした。
台詞回しがときどきキザっぽくてムズムズします。
たぶん俳優さんがアジア顔なのに話し方がアメリカ映画っぽいからですかね。
お金持ち夫婦のあのシーンは必要だったかな?と思いました。
なんだこれ?(褒めてます)
寄生して生きようとしている主人公家族に、ビタイチ共感は出来なかったけど、金持ちなだけでお高くとまっている奥さんは超ムカつくし気に入らない!
臭いのネタは面白かったけど、社会風刺にもなっており
考えさせられるものがあった。アカデミー作品賞受賞もなるほどね。
貧困層の抵抗なのかもしれないが、やることがエゲツなく、笑えない。好...
貧困層の抵抗なのかもしれないが、やることがエゲツなく、笑えない。好みの問題なのか、期待が大き過ぎたのか、、観ていても引き込まれていくような感覚にはなれなかった
格差の是正……?
無数に張り巡らされる演出、徹底した描写、コメディやスリルとしての面白さ。
とにかく完成度が凄まじい。
韓国に暮らす家族に焦点を当て、貧富の格差をテーマとしていたけど、これは韓国だけにとどまるものでは当然なかった。
どの国にも存在する格差社会を堂々と描いたポンジュノン監督。階段など徹底して高低差を際立たせたり、水の流れや雨、匂いなど格差を表すための演出が美しかった。今まで知らなかった自分が恥ずかしい。
個性の強い登場人物の中でも、地下に住んでいた男の存在感が際立っていた。
特に家主の帰りに電気を付け、また崇拝するシーンは狂気そのものだった。
でも、私たちの立場もソコだと知った途端、この作品を見るのが恐ろしくなった。
富めるものが富むことをよしとし、状況を改善することはなく、ただおこぼれに預かろうと、寄生する。
世界的に(もちろん日本にも)蔓延した格差社会における思考なのかもしれない。
近い時期で流行った「JOKER」も然り、格差を描くストーリーが人気を得ていた気がする。
動くにせよ動かないにせよ、あのような結果となった2つの作品を見ていた限り、社会に溜まった不満がどのように噴出されるのかがとても怖い。
主人公たちの能力の高さと、それでも仕事がない韓国社会の現実もまた、恐ろしいものだった。
激辛テイストにごまかされてる?
前半はコメディータッチなので、リアリティーに欠けるのも気にならず楽しく見ていられる。しかし、徐々にサスペンス調に変わり、ご都合主義が気になってくる。そして最後は、人の命を奪うにはあまりにも些細な理由によりバイオレンス映画と化す。
このギャップこそが、この映画の持ち味と言えばそれまでだが、なにか、相性の悪い食材を激辛にして、味をごまかした料理を食べさせられているような気分だった。
最終的に誰も幸せにならない。罪のない子供も犠牲になってしまうというオチがどうしても受け入れられない、嫌な後味の映画だと感じた。
この映画が、なぜ称賛され、アカデミー賞までも受賞したのかが全く理解できない。
世の中そんなに甘くない
初めはコメディ調で楽しかった。このまま突き進んでいくんじゃないかというくらい勢いがあった。でもそんなに世の中甘くない。韓国映画らしいエンディングだった。韓国の上流、中級、下級をうまく表した映画。たいへん楽しめました。
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