パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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最初から最後まで興奮した
半地下に住む貧困層の家族が、富裕層の家族に寄生する、映画。
冒頭はコメディーから始まるが、後半はスリラーホラー?になり!最初から最後まで楽しめる作品。
とにかくセンスが良くて、何度も見たい作品だった。
半地下を知らない幸せ
結果論ですが、半地下でも貧しくても寄生する前がこの家族は幸せだったなと観終わったあと切なくなりました。
豪邸の地下で追い出した家政婦さんとせめて手を取り合っていたらこんな事まで発展しなかったのに、、
そもそも真面目に働いていた人の働き口を潰すやり方を繰り返していたのが良くないのですが、そうしないと生きていけない社会というのが悲しくなりました。
キム家目線で観てしまいましたが、お父さんがプッツンしてしまう気持ちなど、臭いを感じる富裕層の人にはきっと理解できない事なのでしょう。
そして手を取り合うなんて事もないと思います。
最後、手紙でお金を稼いであの家を買うと綴ったものの貧困層では実現不可能な計画が切なさを増します。
最後まで目が離せなくなる面白い作品でした。
と、半地下を覗いてまでも、富裕層感覚のお気楽なレビューをした自分震えます。
エンターテイメントとして面白い
序盤のコメディ要素のまま最後まで進めても良かったと思う。
韓国国内の実情をエンターテイメントとしてに落とし込めていて
見やすい。
大学を卒業しても就職するのが大変。警備員?一人の募集に500人が応募するほどに競争率が高い。
その中であれこれ手を出し、手に職を付けてきた主人公一家が逆襲する展開。
どうでもいいんですが気になることが、
金持ち家族の家の地下室の存在。
有名建築家が一から作った家。
万が一のために作った地下室を誰にも知られずにこれたのか?
設計図の保管義務はないのか?
日本には15年保管義務がある。
万が一の地下室なので電気、水道を通しているのはわかるが地下室
で漏電がおきたりしたら大惨事なのでわ?
まあエンタメ映画なのでいらん心配ですが。
残虐シーン、ベッドシーン、
社会風刺、社会格差等盛り込んでいて、邦画の愛のむき出しを感じさせる作品でした。
人のいい善人でお金持ちの家族が不幸になっていく様子を、さも金持ちは...
人のいい善人でお金持ちの家族が不幸になっていく様子を、さも金持ちは
不幸になって当然のように描き、全編加害者目線でお情け頂戴的な描写は、
日本人の道徳感としては受け入れがたく、見終わったあとなんとも後味の悪く、
二度と見たくない映画だった。
評価が高いのが信じられない。
社会派ではない
テレビで社会派だの何だの騒がれていて、
アカデミー賞を受賞した韓国映画だと聞き、
見たがこれは酷い。
まず社会派だと云う印象が全く持てない。
ただただ怠け者の一家が金持ちの家を
乗っ取ろうとして失敗しただけにしか
思えない。
それに内容の現実味が薄すぎる。食べ物が
そんなしょっちゅう消えてたら誰だって
気づくし、地下からあんな大きい叫び声を
挙げてたら誰かしら聞こえるし、たった
八分で食べ散らかした物を片付けた状態
なのに誰も不思議に思わない。
さらに登場人物達が馬鹿すぎる。数日旅行
して家を開けるだけなのにあんな宴会の
ような事してバレないと思い、さらに、
予定変更で帰ってくる可能性すら考えて
いない時点で頭が弱いのかなと感じる。
さらに最後の無差別殺人も無理矢理すぎる。
動機もあまり分かってないし、主人公が
あんなに刺されても死なない時点でかなり
おかしい。
結論は総じてとてもじゃないが社会派とは
言えないと思う。正直言って出来は中の下の
ありふれたフィクション映画。アカデミー
受賞作品とはとても思えない。貧富の差を
描いた社会派映画を探しているならば、
別の映画を見る事をオススメする。
細かい表現から大きく感情が現れる場面、すべていい
金曜ロードショーで観た。
久しぶりに展開がわからない映画を観た。
予告から予想していた内容とは違く、どきどきした。
話題になっていたのは知っていたが、評価されている理由がわかった。
細かい表現や伏線がたくさんあり、考えながら観るのも楽しかった。
終わり方は、後味は悪くないが虚しい…。
登場人物それぞれの視点で見ることで感想は変わる。
うーん
パク社長一家が可哀想すぎて…
キム一家ひどすぎ。
貧しいからとか言い訳にならない。
家庭教師に本気で恋してた娘の心の傷、
あの幼さでpretendを知る息子の心の傷、
あの奥さんがそんな子どもたちを抱えて、生活の糧を無くして、どうやってやっていくのか…
にしても、なぜ執行猶予なの?
どんな話なんだろうとドキドキしてただけに、期待が大きすぎたかなぁと思う。
豪雨の中、下へ下へと流れる滝のような恐ろしい水が、下層で汚水となって貧しい人々の生活を破壊し体育館で公務員に怒鳴りつける
一方、雨がどれだけ降ろうと、流れて被害はなく、空気が綺麗と呑気にパーティーできる高所得者。
でも、カンヌやアカデミー賞で1位をとるべき作品なのかなぁ….
キム一家に、最後にギウが思い描いたような互いの無事を確かめて嬉し涙する日が来ませんように。
素晴らしい
すごく濃くて見入ってしまう素晴らしすぎる映画。こんなにすごいとは思わなかった。韓国の貧富の差、半地下の実情、なんだか色々すごすぎた。
お金持ちの家に入り込むとは事前情報として知っていたけど、こうやって入り込むとは口が達者だったり、偽造だったりと本当にすごい。
最後の最後まで濃すぎて、どこがすごいとか上げられないほど一つ一つのシーンが印象的。
最初にパクソジュン様が出てきて心臓飛び出た
起・承・転・結
起承転結のクオリティが凄い。
貧乏家族の生活感。
屋敷に入り込むのし上がり。
家政婦が戻って来てからのサスペンスホラー。
そして結末。
設定・キャラクター・ストーリー
全てが高水準だったと思う。
とっても楽しい2時間でした。
奇想天外でした
アカデミー賞を受賞したときき、気になり視聴しました。
前半は、楽しみながらみていましたが、後半は、いつバレるのかハラハラしながらみました。貧困家族には、金持ち家族において計り知れない苦労が垣間見れると感じました。
洪水でのシーンが代表的だったかな。
大雨で家の中が水浸しになってしまうのは、かわいそうでした。。
疑問に思ったシーンは、キム・ギヴが石を持って地下に行ったのはなぜだろうと思いました。最終的に、石で頭をムングァンの夫に叩かれてしまうが‥ギヴの精神がおかしくなっていくことがわかり、地下の人達を殺そうとしていたのかな?
何処までも半地下家族目線
見た感想は不思議な映画。と言う感じです。
社会的に底辺でそれなりに下衆な家族なんですが、悪人ではなく、愚かに近く、憎みきれない人間臭さでした。反対に富裕層の家族もまた、愚かに映りました。
内容的には、どちらの愚かさも少々イライラしました。最終的にそんな家族に罰がくだされて終わり……とはいかないところが、勧善懲悪的価値観ではなく面白かったですね。ホラーやサスペンスかと思ったらある意味コメディであり、家族ものでした。
シリアス・リアル・コメディがちょうどいいバランスで合わさったエンターテインメント!
○下手なヒューマンドラマより、家族愛が伝わった
〇韓国の俳優がわからんから、尚更入り込みやすかった(日本とかアメリカ物だとどうしても役者として人を見てしまう)
〇どちらのおじさんも、社長のことを心からリスペクトしてた
〇蹴落として、見える景色にどこか罪悪感
〇あの最初の方にでてきたイケメン兄ちゃんどこいった
〇下と上、視覚化された格差→このモチーフが何度も出てくる。(地下住宅、テーブルに潜って隠れる時、階段を登る、階段から蹴飛ばす)
〇陽のあたる場所と当たらない場所→物理的という意味もはらんでるけど、見えづらいと言う面でも一緒?
〇下手なホラーよりも怖かった。人間のこわさ。でもしっかり伏線回収してて面白かった。ちょうどいいコメディ感。
〇北朝鮮のニュースのモノマネ、ぴーえむ2.5、ミサイルネタ映画館でめっちゃ笑った
〇ソジュがでてきた!庶民の味方なのだなぁ。一方裕福家庭では海外物の酒…
〇浸水して、トイレから溢れる水をおしりで止めてるところ印象的
〇社長が、死にかけの姉ではなく、気絶している息子のみを救おうとしたところ
〇→刺したのだって、結局は家族愛なわけなのよ。臭い臭いやってるのが原因でもあったけどさ。
○最後に一筋の希望をみせるのがよかった。少し安易な終わり方と思ったけど、これくらい希望が残るくらいが後味はちょうどいいと思った。「父さんはただ階段をのぼってくればいい」というのも好きだったし、それがまだ実現されてなくてこれからされるのかもわからないのもよかった。
○「無計画」これが一番の計画
○モールス信号の手紙は、なんか泣けてくる、
○シリアスとリアルとコメディがちょうどいいバランスで合わさってました!!
鑑賞中の気分の悪さは、途中休憩したくなるほど
ずっと見たい と思っていた映画。
でも映画館じゃなくていいとも思ってた。
このたびNETFLIX にて。
なんとなく思い込んでいた話とは違っていて、
半地下に住む家族が真上に住む金持ち一家にアリエッティみたいに借り暮らしするのかと思ってたら全然そうじゃないんだーって思ってたら意外や意外そっちもか!みたいな展開だった。
他の方のレビューにもあった通り、
何にも悪くないただただ人の良い可愛い奥様がなんでこんな目にあうんだろうという気持ちは見ていてずっとあるし、妹が就職出来たあたりまで、まあ お父さんまでは まだ許せるとしても、家政婦までって言うのは欲張りすぎでしょ!ってなるわけで、それで留守中に家族で酒盛りとかもう破綻しかないわけで、それが事件に繋がって、だから映画なのか?
つまり 好きか嫌いかってなると
嫌いな話。
道徳心がことごとくズタズタになる。
家族で嘘をついて人を蹴落として仕事を得るって言うのがもう全然心地よくない。
物語なのだ。
そう言い聞かせないと見てられない。
例えば万引き家族と比較してみるとしても
あちらは家族でない彼らが、何かに惹かれるように肩寄せ合う美しさがあった。
こっちには、貧困の臭いという もはや本人達にはどう足掻いても超えられない壁に囲まれてるのだという諦観が根底に見える。
日本の財閥解体は太平洋戦争の敗戦によって成し遂げられた。
対して韓国はそれまでの被支配から解放されたものの国の形態が根底から覆る事のない終戦によって、現在の決定的な経済格差が埋められずにある。
韓国での受験戦争はテレビのニュースでもお馴染みだが、最近ではその彼らが卒業後に就職する際のコネクションの力は日本の比ではないと聞く(実情は知らない)
だから日本の会社に就職する人が増えて来てると(本当かどうか全然知らない)というネットニュースを見た。
途中、家族全員が仕事にありつけた幸福に対し、父親は辞めさせた運転手のその後を心配するも娘の「うちの家族の心配して」的な発想や、詐欺師まがいの手順で獲る幸福、
そんなものは長続きするわけないのに
更に留守宅で宴会。
見てる側の居心地の悪さったらない。
なんだろう。
人に勧めたくなる映画ではなかった。っていうのが最終的な感想かな。
知ることは幸せか
・どちらかと言えば、上流階級の家庭が下流家庭に侵食されるサスペンスだと思っていた。しかし実際主人公は下流家庭の方で、しかも物語の途中から主人公の階層は最下層ではないことがわかる。
気づき
・物語の途中から出てくるある人物こそタイトル通りのパラサイトであるとわかる。そしてこのパラサイトは上流家庭のおこぼれに預かって生活していることになんの罪悪感どころか負い目も感じていない。寄生虫が宿主になんの感情も抱いていないのと同じだ。感謝すらしているのだ。半地下どころか陽の光すら差し込まない最も昏い闇の中で彼はバレない程度に飼い主の血を吸い、あろうことか幸せすら感じている。
・一線を越えるとはなんなのか。それは認識すると言うことである。上流家庭の父親は一線を超えてほしくないと主人公にいう。最初は妻に隠れて愛人などいるからなのかとも思ったが、どうやら見たくないものを見せないでくれ、と言う意味らしいことがわかる。上昇してきた彼は下のことなど見ない。いや、下の世界があることすら認識したくない。地下室のパラサイトも、暗闇の中でなにも見えないため、自分がどれだけ不幸な境遇なのかなど考えない。生きるということしか考えない。しかし半地下に住む主人公は闇も陽の光も見えるのだ。見えるというこそは幸せなのか。この映画は明確にこの問いを否定する。見えるからそ、不幸なのだ。そして見えるということはこの現代社会の中ではある言葉に変換できる。知るという言葉だ。
・インターネットの台頭により、誰しもが大量の情報をインプットできるようになった。そして自分の境遇が他の誰かよりもある意味不幸(当たり前だが)であることを知るようになった。アフリカの原住民の幸福度はシカゴのホームレスよりも高いことが判明しているが、それはアフリカの原住民に快適な家、豊富な食事、刺激的な快楽など、生活の情報を与えていないからだ。つまり人間の幸福とは他者の幸福との相対的な差で決まるということ。幸福とは仏教的に言えば妄想の一種なのである。しかし我々は知る術を持つ限りこの妄想から逃れることは酷く難しい。インスタグラムやツイッター。承認欲求を満たそうと大量の人数が大量の幸福をインターネット垂れ流している。今までのテレビや新聞で得ていた情報の量とは桁違いである。現代の我々は知ることにより不幸になることを余儀なくされている。知ることで不幸になるなんてことが、これまでの人類の歴史で想像できただろうか。少なくともスティーブジョブスがiPhoneを発明するまでは誰も想像できなかったはずた。スマホはインターネットをそれまでインターネットを使っていなかった層にも、与えた。それは幸福だとしんじられていた。しかし、知ることは必ずしも幸福でないことを我々はこのコロナ禍の中で思い知っている。
匂いについて。
金持ちなのか貧乏なのか見分ける材料として、この映画では臭いが挙げられる。
つまりどれだけ装っても話し方を変えても、貧乏臭さが消えないと言うことである。また、ある意味それは現代では目の前の人がどのような人物であるか、服装や言葉遣い、持ち物で見分けることは不可能であると言う暗喩である。匂いと同じように、機能しているのがスマホである。全ての人がスマホを持ち、大量の情報に晒されている。その点は上流であろうが半地下であろうが関係ない。しかし、富の分配、格差は埋まらない。では上流と半地下を分けているものはなんなのか。
答えはそんなものはないと言うことである。能力だけでいうと半地下の家族の方が明らかに上流の家庭より優秀である。父親は除き、母親、息子、特に娘はとてつもなく優秀で能力もある。しかし格差は埋まらない。つまり、格差はとは格差でしかなく、所持している富の総量そのものでしかないということだ。これが何を意味するか。格差とは金であり、金とはいわゆるHPであり、手札の枚数であり、誰しもに与えられるし、得る権利はてられるが、絶対的な量があまりにも生まれながらにして違いすぎるということ。そして今のところそれは覆せそうにないと言うことである。最後息子は父がいるあの地下室がいる家を金を稼いで買う計画を立てるが、監督によるとその金額は彼の年収500年分ということだ。つまり、夢物語ということだ。彼の父は半地下から地下まで、落ちるところまで落ちた。しかし、息子にはまだ落ちる先が残っている。人生は結局は転がる石のように、緩やかだが確実に落ちていくことしかできないと感じ、なんだかひどく気が滅入った。
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