パラサイト 半地下の家族のレビュー・感想・評価
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脚本は確かによく出来ている。毒っ気のある映画。
映画館で見損ねた映画。評判通り、面白い。基本的に左翼思想の強い、毒の強い映画は好きではないのだが、これだけ脚本が面白いと引き込まれてしまう。このドタバタ劇をどう終わらせるのか?と考えながら観ていたが、僕の考えていたシナリオのうち最悪の終わりかただった。
違和感があります。
録りためていた金曜ロードショーを観て。
韓国映画を初めて観たんですが、日本との文化の違いなのか、違和感を感じました。
<違和感を感じたところ>
(1)元家政婦夫婦と立場逆転していたときに、北朝鮮の真似事をして半地下家族を脅したシーン
お国柄なのでしょうか。韓国から見る北朝鮮という側面に背筋が凍りました。
(2)登場人物の死
この話で人が死ぬ必要があった? 社長から匂いのことをけなされた父親が、どさくさで社長を殺すというところですが、そこに至るまでの心理描写は、あったのは分かるけど、殺すほど? と思いました。
娘がひと刺しで巻き添えになったのに対して、息子は首輪かけられて転倒するわ、岩で殴られて大量出血するわなのに、死なないし。
(3)米国人みたいなニックネームをつけるところ
そんなもんなの?
鑑賞直後は「なんだこりゃ」って思いました。
<まあまあ面白かったところ>
(1)ずぶ濡れになるところとか、半地下や豪邸の生活やそのセットなんかは、気合入っていてすごい
(2)あの手この手を尽くして、パク社長の家族に取り入っていくところ(とくに、桃アレルギーのくだり)
(3)実は地下に人が住んでいたってところは確かに予想してなかった
(4)ラストの、息子が父親を助けたっていうシーンは、息子の妄想だったこと
カンヌとかアカデミーとか言われてますが、そんなもんかなあ、って感じです。
韓国そのもの
韓国そのものを表した映画でした。
終始主人公家族はまともなことはひとつもできていません。仕事を得ても雑な仕上がりで使い物にならず貧しい暮らしをしていますがプライドだけ高く、身分や自己能力を偽ることには長けています。
あるきっかけで裕福な家庭に潜り込み、利益をかすめ取る暮らしに一時的に満足感を味わいます。
自分たちにクリエイティブな要素はなく、模倣することが得意で全てにおいて偽ることに罪の意識はありません。
まともな仕事をして世の中の役に立つことで稼いでいこうとは考えない韓国人です。
自分たち家族が利益を得られるなら、相手を信じやすく優しい社会性も高い裕福な隣人をいくらでもだます事にも罪の意識を感じない人間たちです。
自分たちだけが利を得られれば他はどうでもいいという国民性です。
主人公家族の体臭の描写がありますが、裕福家族はそれを直接誹謗したわけでなく、盗み聞きしたことを長く恨み続けそのうち暴発します。
相手を恨み続けることがモチベーションの国民性をよく表してます。
ラストはさらに地下深くから同族の住民が暴れだし、どさくさに便乗し殺人を働き裕福な家族をめちゃくちゃにしてしまいます。
それでも逃げおうせて罪を償うわけでもなくまた地下に身をひそめ続けるという、どうしようもない人間です。
主人公は罪人の父親をかばいながらいつか出世して救い出すことが目標になるとセンチメンタルに描かれており、人を殺した事実は忘れ、責任は相手側にあり自分たちは不憫な家族だと思い続けるというサイコパスぶりです。
ただ映像の美しさや俳優たちの演技、演出は評価できるものがあります。
韓国人自体はルックスが良いことはありますのでそこは評価できます。
私達の国や世界中にもこのパラサイト家族が潜んでいるのです。
揉め事が多く皆本心では付き合いたくないですが、近くにいるので仕方なく接しているのです。
この作品がカンヌやアカデミー賞を獲ったことを韓国民は喜んでいますが、各選考委員もこの本質は当然分かっており、あえて賞を送ることが壮大な皮肉ということに韓国人は気づいているのでしょうか?
おそらく気がつかないでしょうね。
パラサイトよ去れフォローミー・オーケー?
先日、殴られた。
勤務態度を注意したところ、逆ギレした同僚=14歳年下=に馬乗りになって殴られたので(笑)
半地下のキム一家をば私は、ええ、そうですとも、上から目線で語らせていただきますよ。
とち狂って奥様一家をやっちまう底辺家族のどうしようもない物語でした。
ギャグで盛り上げた前半は笑ったけれど、臭い=貧困層への生理的嫌悪感を、そして貧困層に対する警戒喚起を、結局はハイソサエティに耳打ちして終わる終局ではないでしょうか。
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知人が高層高級マンションに引っ越したのだが、ご近所とのお付き合いもスマートで、共有スペースもゴミひとつ無し。トラブルもなく 暮らしぶりはすこぶる快適とのことだ。
地震があっても直後には最優先でライフラインが復旧した地域。それもそうだろう、県庁と市役所と裁判所に隣接しているのだから。
ランクを突き抜けたそのような億ションだと、入居者がふるいにかけられていて“ゴミ”とか“お育ちの悪い人たち”を遠ざける効果があるらしいのだ。
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見終わって、そして殴られて、我が身に得心したのは 「ローソサイティーとの付き合いはよっぽどの注意が必要ですよ」という「分断けっこう」の勧めだった。
ボンジュノ監督は韓国の386世代。
つまり朴正煕大統領の圧政に抵抗して民主化運動に立ち上がった世代。
それゆえ監督の思想とこれまでの映画作りのスタンスは「格差打倒」であり、“底辺の民衆の側に立つ”ものの筈なのだが、本作ではちょっと変化が感じられる ― その「底辺」を愚民として、いくらか冷ややかに突き放して見ているところがボンジュノとしては異質であり、ギャグであり、興味の持たれる新境地なところだと思う。
受賞ラッシュだけれど
どの社会的階層の視座から観たかによって、この映画から受ける教訓は変わるのだと、つくづく思うし、
韓国本国でどんな人たちによって本作が支持されたのか、あるいはカンヌやオスカーがどこに重点をおいてパラサイトを評価したのか、いろいろと思いを巡らした鑑賞後感だった。
とにかく、
各国での観客動員数は軒並み新記録とのことだが、
鑑賞後に起こり得る反応は・・
①腹立たしい金持ち連中をやっちまえと指をポキポキいわせる階層、
②セキュリティにはもっと金をかけるべきだと震え上がった階層、
③そして双方の戦いを面白おかしく見物できる野次馬と。
この3パターンが生成されるだろう。
日本では「あなたの生活レベルは?」と調査すると「中の上」との回答が多いらしいんだが、本作は、地下と地上の合間で自らの居どころを探っている多くの人々を含め自分はどのパターンに当てはまるのか、その「階級意識」を問う【いじり映画】として仲々のものだと思った次第。
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で、
私を殴った男とは、以後口をきいていないが、彼がこの映画を観たら再度襲いかかってくる気がするので、輩に推薦するのは控えたほうが良い。
映画の「レビュー」ってもんは、鑑賞時の自身の状況・メンタルがそのまま反映されて、評価の左右は一変するものだ。
興奮状態のこのレビューがその良い例だ。
トトト・ツーツーツー・トトトの満身創痍 きりん
途中眠くなってしまった
良かったです!
評判聞いてからのー
重いなー
退屈しない。B級の皮を被った名作
詐欺家族がうまいことやって金持ち一家を乗っ取るため徐々に侵食していく話。
所詮社会は上辺だけで成り立っている、というような感じで、まるで観てる自分が馬鹿にされてるようでした。
ステレオタイプな奥さんが気の毒でもあり滑稽でもあります。
全体を通してすべてが素晴らしい出来でした。脚本も予定調和で進まず、テンポ良く退屈しないです。
女優さんは可愛いし、全員演技もうまい。
中盤までは笑いありで進行していきますが、後半は社会的背景を考えさせられるシリアスな展開になっていきます。韓国はここまで貧富の格差があるのでしょうか?
クライマックスから最後にかけては「そうなってしまったか」という複雑な終わり方です。
ただ、材料が多く用意された中でこの閉め方が一番良かったのかもしれません。これがもし「みんなで仲良く地下で共存」なんかしてしまったら、グダグダで締まりがなく、反権力を象徴したラストも描けなかったでしょう。
なんの変哲もない大味ハッピーエンド映画が好きな方は評価が低くなるかもしれません。
人殺しでありながらも父親は家族であるという絆、この点も考えさせられます。
韓国版 世にも奇妙な物語
中盤まではめちゃくちゃドキドキして、展開が気になってしかたなかった。
しかしある出来事からは、ぐちゃぐちゃ。
いろいろと印象的なシーンやセリフはあるけど現実味がないポップな地獄絵図だった。
ツッコミどころが多かったけど一番気になったのはあんなことが起こったのに、家族が誰も反省していないところ。
見たあとは憂うつにもならず、どちらかというと邦画の「告白」「空中庭園」や世にも奇妙な物語を見たときの気持ちに近い。衝撃的だけど特に心に残らない映画だった。
映像のテンポのよさと、前半は本当に面白くてはらはらしたので☆3つ。
エンタメとして、面白い。
流れとリズム、そして勢いが大事。
韓国の貧富の差の現状を喜怒哀楽全部入りの娯楽作品として作り込んだ本作。展開に次ぐ展開で目を離す暇がない。
日常系の様な顔してはじまり、スパイ映画の様なスリルを孕みながら、スリラーの様な緊張感を通り越して、社会問題と向き合うって、文字にしてしまうと当たり前すぎる映画の作りなんだけど、そのクオリティの高さよ。
作品を通して語られている監督のメッセージは冒頭、ギウがダヘの家庭教師として初めて行った授業にあるのではないだろうか。
試験を人生と言い換えて。突破していくためには、流れとリズム、そして勢い。ただし、只無計画にあるのではなく、試験勉強をする様に対策や計画を練りつづける。そうしないと、そうしないと、皆と同じ様に体育館で寝る事になる。(災害は不可抗力ではあるが…)
とにかく、そんな前向きな思いが感じられた、サイコーな作品でした。
タイトルなし(ネタバレ)
母さんが家政婦になって、寄生が完了し、作戦成功!とキャンプに出かけた金持ち一家の留守中に、ウイスキーで酒盛する貧乏な一家。この晩から計画が狂い出す。ストーリーが面白く、展開も早いので飽きさせない。しかし私の好きなシーンは大雨の中ずぶ濡れになりながら半地下の家に帰るシーン。セリフはなく、ひたすら走る。周囲の景色、一家のみじめな様子、映画らしい抒情的なところ。さらに待ち受ける浸水。もうやりきれないほどの落胆。恐らくここで、もう寄生なんかやめようと思ったのではないか。しかしストーリーの伏線はもう張られていて、破滅へと向かってしまう。その他にも脱北者、ツートン、トンのモールス信号、石、チャパグリ、桃など演出もおもしろい。3回観ました。今後も名画座で上映されたら観に行きたい。
コメディーからの急なサスペンス
エンタメとして楽しめる作品
お金持ちと貧乏人の対比が鮮明。
特に映画だと伝わらない「匂い」で違いを出す演出が印象的だった。
生まれと育ちで絶対に理解出来ないことや変えられないものがあると思うので、無理矢理身の程を超えようとすると悲劇が生まれる。
ラストはエンタメに振り切ってるけど、過激な演出は嫌いじゃないので悪くない。
で考えされるという点では「万引き家族」の方が心に残ったけど、映画としてすごく面白かったので、評価は「万引き家族」より高めです。
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