「ブラックコメディか?」パラサイト 半地下の家族 ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
ブラックコメディか?
ポン・ジュノ監督作品を見るのは5本目であるが、その中では印象が薄い方かな。
コメディタッチの展開で、最後まで面白く見られていたのだが、結局最後のパーティーでその雰囲気をぶち壊された感じだ。主人公の家族が全員、金持ち一家の中にバレずに入り込んでいるのが不自然。ラストの展開もイマイチ感あり。監視カメラがあるので、主人公は家から出てないことがわかるはず。それならば家にいるはずなので、徹底的に調べれば発見できたはず。
それより、そもそも主人公が殺人を犯すこと自体に違和感があり、さらに逃走することは卑怯者のようで、それまでは彼に対してやや同情的だったのに、イメージダウンになってしまったのはちょっと残念な展開であった。
結局、息子が生き残って娘の方が死んでしまったが、事件当日の状況からは逆だろう。息子と金持ち一家の娘との関係はどうなったのか、元家政婦の遺体はどう処理したのか等、フォローがなかったのもちょっと物足りない。あと、父親から息子へはモールス信号で連絡できるが、息子の方から父親へはどうやって連絡したのだろうか?私が何か見落としていたかな?金持ち一家の息子が、モールス信号が「助けて」と発信していると分かったはずなのに、その後の進展がなかったのもちょっと不満。
ジョニーデブさん
共感&コメントありがとうございます。
なんだか政治的思惑を方々で感じる今日この頃ですが、たとえ好みでない作品でもいいものはいい、悪いものは悪いなど、正直な気持ちだけは自分自身の中に持っておきたいものです。