「これでもかと攻める展開」パラサイト 半地下の家族 バームさんの映画レビュー(感想・評価)
これでもかと攻める展開
予想を超えてくる展開の凄まじさ、濃すぎる内容に圧倒された。
臭いが伝わってきそうな絵作り、貧富の差を象徴する様々な演出、貧乏人がのし上がってゆくスリルと、あの結末へ至った何とも言えない苦々しさ。単なる懲悪モノで片付けていない深い哀しみを考えさせられた。
今の格差社会を捉え云々…と評価される事の多い今作だが、韓国の格差社会は今に始まったものでもなく、貧富を題材にした作品も過去に多々ある。
監督が今の時代を意識したのではなく、今の時代だから世界の人々の目に留まり共感を得やすかったのではないか。
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