「色々と詰め込まれた映画」パラサイト 半地下の家族 Normanさんの映画レビュー(感想・評価)
色々と詰め込まれた映画
巷でかなり話題となっていたため、見ました。
貧乏な人が裕福な家に嫁ぐ話と聞いていて、よくあらすじを見ずに見ました。
実際見てみると、半地下と言われる下水のたまるエリアに住む決して裕福ではない家族が、立派な石をプレゼントしてくれた友人の紹介から、偽装書類を作り、お金持ちの家の娘の家庭教師を務めることになりました。
そこから話は急展開し、続々と計画を立て、姉は子供のカウンセラー兼、芸塾学を教える先生。
夫は、専属運転手。
母は、家政婦になります。
友人は、その娘に惚れていたけど、息子とお金持ちの娘が結ばれてしまいます。
家族がキャンプに出かけた日に、半地下家族は豪邸で好き勝手過ごしていると、桃アレルギーを結核に見立てられ辞めさせられた家政婦がボロボロになりながら訪れました。
地下に忘れ物をしたといい、家に上げてもらう家政婦。
防犯カメラでも仕込んでたのか?とか思っていたら、
地下の地下に隠し地下があり、そこにその家政婦の旦那が暮らしていました。
予定外すぎてちょっと引いてしまうくらいびっくりでした。
ここにきたときに家政婦の顔があざだらけでしたが、何故だったのか結局わかりませんが、なにかしら苦労することがあったのだろうとわかりました。
盗み聞きしていた母以外の家族全員が足を滑らせ、家政婦夫婦の前に階段で落ちてしまい、正体がバレます。
地下の地下をお金持ちのこの家族はなぜか恥ずかしがり隠していたそうで、ずっと見つからず家政婦の旦那は生き延びていたそうです。
色々あり、揉めに揉めてるときに、キャンプから家族が急遽帰宅するってなって、もう大慌て。
あんな雑な片付けかたでよくバレなかったなと。
地下の地下にいた家政婦と家政婦の旦那は、夫の手により、拘束されて、地下に閉じ込める形になりました。
片付け中娘が姉を切ってしまい、その手で拾った、お金持ちの娘の日記を息子に渡します。
血でもついててバレるのかな?とか思ってましたが特になにもなく、ただ指を切ったシーンなだけで繋がりはゼロでした。
モールス信号が読める子供。
過去に地下室からお化けが出てきたと、それがトラウマで仕方ないという話で、そのときにはもう半地下家族はテーブルの下に隠れていましたが、地下の人のそのお化けの正体を知っているため複雑です。
そして父がいないと思っているので、あの人はいい人だが、地下鉄の地下の匂いがする、とお金持ちの旦那が奥様と話していて、かなりショックを受けているようでした。
その後どうにか切り抜けましたが、地下から送る家政婦の旦那のモールス信号を庭にいた、子供は『助けて』と言われているのをメモに取っていましたね。
だけど結局そのメッセージも特になににも繋がってはいませんでしたが、モールス信号を重要だと言うヒントとしてあのシーンを作ったのでしょうかね。
そして、半地下は豪雨により水に埋もれ浸水してしまいます。
息子は友人にもらった立派な石をもち、地下の地下の人たちを始末する決意をします。
息子のパーティーがあると言うことで、全員各々招待されたため、再び家に集まります。
自分がここに相応しいのかどうかを娘に問いかけてる時の息子のなんとも言えない表情が切なかったですね。
息子は決意を固めて石を持って始末しに行こうとしましたが、家政婦の旦那にやられてしまい、頭を足で殴られて倒れてしまいます。
その隙に家政婦の旦那は、自分の嫁を殺されたことへの怒りや苦しみなど、たくさんの憎しみから半地下家族全員を殺そうとします。
庭に多くの招待客がいる中、かなりカオスな殺し合い修羅場が訪れます。
あの時間は狂気的すぎて、日本映画の告白や、教室などの、狂気的な頭がぶっ飛んでる系統の映画のニュアンスがありました。
息子はまた再びトラウマだったお化け(家政婦の旦那)を見てしまい、失神して命があやうくなります、もめ合ってる中で、車のキーを貸せ!とお金持ちの旦那が言いましたが、父がポッケから取り出したキーは家政婦の旦那の背中の方に落ちてしまいます。
それを拾いに行ったお金持ちの旦那が、地下の匂い、半地下、地下鉄のあの匂いを嫌がるように鼻を摘んでキーを取り逃げていきます。
そこで父のプッツンが来てしまい、夫がお金持ちの旦那の刺してしまいます。
息子は一命を取り留めましたが、お姉さんは刺されて死んでしまいました。
母と息子はまた元のあの家に住み、旦那様を刺した後行方不明になった父を探します。
あの家がよく見えると言う理由から、息子は山を登り望遠鏡で家を眺めていました。
すると、モーレス信号が。
息子もスカウトに入っていたのでモーレスが読めます。
解読するため何日も通ったのでしょう。
解読できた内容は、父からの手紙でした。
父はあの地下の地下の中にいると。
あの時、逃げ道はここしかないと思ったと。
父はそこで住みながらいつか息子がこのモーレス信号の手紙を見てくれるんじゃないかと希望を胸に毎日モーレス信号を送っていました。
そして息子は父さんに手紙を書きます。
僕には計画がある。
お金持ちになって、あの家を僕が買う。
そうしたら父さんは、上がってくるだけだ。
あの家を買い、息子と母親が庭にいる中、地下から上がってきた父。
抱きしめ合い、映画が終わります。
最後そのあのに、この計画の手紙を書いていた頃の映像に戻るため、本当に家が買えたのかどうか。
あれが現実なのか想像なのかは、人の受け取りかたですが、現実になっていたとするなら、とんでもない計画性だし、どうやってお金持ちになったんだとか色々気になってきます。
とりあえず一番うまいこと潜入できてたのは母でしたね。
トータル情報量多めですが複雑じゃないため
すごいスムーズに頭に入る映画でした。
サスペンス、カオス、ホラー、サイコパス、コメディ
、エロ、なんか色々が混ざり合ったような映画に感じました。
コメディ要素はないけど、なんかフッてなってしむうことがあったり。
見てよかったです。なんか色々な感情にさせられる詰め放題映画でした!
字幕と吹き替え両方で見ましたが
字幕だとシリアス感がすごいです。
吹き替えだとちょっとバラエティー要素というか
ポップに見えます。