「【ネタバレあり】最高でしたが、あえて言いたいこと」パラサイト 半地下の家族 とりのももにく(情熱の青いたこ焼き編)さんの映画レビュー(感想・評価)
【ネタバレあり】最高でしたが、あえて言いたいこと
最高の作品でした。個人的に楽しめました。
自信持っておすすめできます。
高評価が多い中、あえて自分を登場人物に置き換えて考えたことをメモしときます。
まず、なんで家庭教師だけでやめとかなかったのか、は誰もが思うでしょう。
あと自分だったら、せっかくあそこまで完璧に取り入ったのに、あんなリスク負ってまで絶対留守中に宴会なんかしません。
それよりも、すぐにでも引っ越して清潔な生活すると思います。そうすれば臭いとかも言われなかったんではないでしょうか。
次に、あんだけ用意周到、完璧主義の家族が、前の家政婦さんを容易に家に入れたこと、計画になかったことをあっさり決めたのは少々疑問でした。
少なくともあれで家に入れるなら、同じ手を使ってお父さん助けられないのかい、と思いました。脳の手術したからでしょうか。
それにしてもなぜあんなに有能な家族であれほど格差がついてしまってるんでしょうか。家族全員が職業につけただけでもと、とても喜んでました。
作品的に裕福家族にもっとヒール感出してもよかったのではないでしょうか。
社長も悪いことして稼いでるわけではなく、愛人がいるわけでもなく、しごくまっとうな社長のようでした。特に奥さんの方はすごくいい人で、あれでは最後家庭をめちゃくちゃにされてしのびない気がしました。高校生の女の子もトラウマ息子も普通に可哀想でした。相対的に貧乏家族にイマイチ感情移入できませんでした。
僕だけでしょうか。
あの有能家族になら他にいくらでもいけすかない裕福層ターゲットにできたのにと思ってしまいました。ジェシカも死んでしまったし続編もないんでしょう。
あとスリル的に音楽というか効果音的もイマイチだったかなと思いました。上の理由から感情移入できない上に、お父さんも助けられず、モヤモヤしたままエンディングにかけて間のび感があったかなと思いました。
でもやっぱり嘘つきものは、最後には良い終わり方はしない、モヤモヤするのが定番なのかな、とも思いました。
まさにその通りですね。
感情移入が誰にもできない珍しい作品でした。特に金持ちの奥さんが気の毒。子供がモールス信号で地下住人に気付いてるらしいくだりも何の伏線回収もないし。