「重要なキーワード「臭い」」パラサイト 半地下の家族 社会系お坊さんさんの映画レビュー(感想・評価)
重要なキーワード「臭い」
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悲しいコメディ映画です。
社会風刺としては、それほど特別ではないと思いますし、
格差社会を描いた映画の中では、それほどメッセージ性が強いとは感じないです。
メッセージ性の強い映画を求めていた人にとっては、ちょっと物足りないかも。
しかし、「映画の力」を存分に感じさせる作品です。
ところどころに笑ってしまうようなシーンもあるし、
流石‼と思わせる伏線もたくさんあります。
個人的には、
追い出された家政婦さんが戻ってきたときに、
地下室でのポーズが最高に笑えました。
そして、今作品のキーワードのひとつは、「臭い」です。
作品の中での扱いもそうですが、
「映画」というメディア自体との関係性も感じました。
映画は総合芸術です。
最近の映像はきれいだし、
音もリアル。
ネットフリックスなどで、好きな時間で見ることもできる便利な時代になりました。
でも、
映画で、未だに表現できないのが「臭い」です。
格差社会や差別意識を「臭い」をテーマに描くことは、
映画としてとてもユニークな視点だと感じました。
P.S.韓国に住んでいた人は、「半地下の臭い」っていうものに、
なんとなくのイメージがあるらしいですね。
日本で言うと、どんな感じなんでしょうかね~。
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