「孫にも衣装 特におばちゃん達の変わりようは凄い!」パラサイト 半地下の家族 YAS!さんの映画レビュー(感想・評価)
孫にも衣装 特におばちゃん達の変わりようは凄い!
貧民も着飾れば、少しはマシに見えるが
それでも富裕層は美男美女。下層階級はブス・ブオトコ。
判りやすいリアル。
家政婦の眼鏡が家政婦として鋭い眼鏡、雨の中の普通の眼鏡、そして何故か後半の丸眼鏡と3回代わり?
追い出されて、豪邸からの退場時には裸眼にまでなるが、眼鏡でキャラクターの立ち位置を表現しているようだが、服装も変わっているので、この演出は必要だっただろうか?
大雨の中、主人公達がどこまでも降りていく階段シーンは悲しく貧困を表現する
この映画を象徴するとても印象的な名場面となった。
主人公がボーイスカウト、家庭教師先の弟がカブスカウトで嬉しくなった。
関係してモールス信号を出したところまではいいが、展開を上手く納められていない。
モールス信号は長文は不可能だし、連絡タイミング設定きない。
設置箇所の非必然性もないミス小道具となった。
インディアンに関する最初の翻訳はミス。
お陰で、鑑賞中に混乱してしまいましたが
「落ち着きがないから、カブスカウトに入れるつもり」ではなく、最初から入っています。
キーになるスマホも調理台に置きっぱなしで、その内消えてしまうし。。。
展開した数々の伏線が、回収・活用しきれなかった点が多々。
脚本の煮詰めが足りない。
身長差とは逆に 主人公と富裕妻の関係を表すようにカメラの高さを変えたり、
撮影時のカメラ位置をいろいろ考えている点は何ケ所かあった。
最初にインディアン子を慣らした理由を別シーンで説明する必要はある。
あの石はどうみても普通の石にしか見えないし、彼が避難する時に石のみを1点選んだ事により、
彼のそれまでの人生がすべて打ち消されてしまった。
ストーリ内で、もう少し石をいじる冪だ。
家政婦の旦那が刺す冪相手が違うのではないか?
性格が1番悪そうな娘を刺すのだが、そうではないでしょう。
刺すなら、妻を蹴ったおばさんか その旦那
家政婦旦那と娘はあまり顔を合わせていなかった筈なので、展開に無理がある。
スタジオ撮影が多いので、照明は完璧
スロー撮影もうまく機能していました。
若干展開に無理があるのと、家の外装と内装(スタジオ)の個々が1つの富裕家として、結びつかないのは
リアリティに欠けたが、そのスタジオ家は見事なインテリアデザインだ。
スタジオで撮ったから、 洪水シーンを入れたのだろうが
かえって、”におい”の意味合いを薄くしてしまったので、もったいない。
今のご姿勢、ストーリーに必然性がないのに鳴梁海戦をだし、日本を敵視していた点は不快だった。
カーテンもない貧民トイレは実用を考えると凄まじい! こんな環境で育つと、こういう子に育ちます。
ラストはどう結ぶのか気になったが、気休めにもならない夢で終わるのは、もう少し練った方が良かっただろう。
買い物帰りの車で裕福奥さんが裸足を投げ出している行儀の悪さは
何を意味しているのだろうか? 監督に聞いてみたい。
タイトル以外 エンドロール共にスタッフ出演者名にハングルは出てこず、
ローマ字表記のみな点は、この映画の意気込みを感じるし、
貧困問題扱えば、パルム・ドール
いかにも監督が”賞取り”を狙った本作品
汚点ばかり書いてしまったが、面白くてとてもいい作品です。
しかし僕はポン・ジュノ監督「母なる証明」の冒頭の存在感がたまらなく好きだ。
いろいろ文句を言ってしまいましたが
雨の中階段を下りるシーンは映画史に残る冪
名シーンだと思います。
それだけでもこの映画を観る価値があります。
第1シーンからも若奥さんの 裏での態度の悪さは
確かに生まれの悪さからくるもので、彼女自身今の生活にだいぶ無理して
いたのでしょうね。
今頃、すみません😓
が、この映画、ツッコミ処満載で、見てから何ヶ月も経つのに色々なシーンが浮かんで来ます。台風の時階段シーンはとても印象的で、避難している場面もちょっとびっくり画像でした。奥さんのお行儀の悪さは、成りあがり者だからと、私は解釈しました。
富裕家族の自宅で行うガーデンパーティでの 鳴梁海戦演出シーン
この鳴梁海戦は多数の豊臣軍が少数の隣国軍に敗れる数少ない戦闘だが
映画の訳では「テントを日本軍 取り囲むテーブルが隣国軍」と訳しているが
訳は間違いで、逆に訳しているのではないだろうか?
主人公も家族ぐるみで付き合う友人の憧れの子をお構いなしにGETしちゃうし
家族の団結力が強いのに反比例して、貧民はみな友人はいない。
裕福な人はちゃんと仕事をし、友人も多く、何の落ち度もない素敵な家族だが
それを貧困家族は何の躊躇なく
幸せを奪いに行く醜さを肯定してしまうのは
隣国の民族性のだろうか。。。
鑑賞していて違和感を感じた。