劇場公開日 2020年10月30日

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罪の声のレビュー・感想・評価

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3.5過去の欠片を丁寧に紡いで辿り着く答え

2020年10月30日
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実際の歴史的事件を下地に、あくまでフィクションとして描かれた本作ですが、造りが非常に丁寧で細部まで矛盾がなく、且つ、大袈裟になり過ぎない物語になっているため、これが真実ですと言われても信じてしまいそうなくらいです。

ミステリー的要素よりも、時効を迎えたとはいえ日本中を巻き込んだ事件の真実が明らかになるにつれて変わっていく登場人物の心理描写に重きをおいて描かれていました。
真実を知らない方が幸せだった人もいれば、知ったことで少しは傷が癒えた人もいて。動機を聞くと「そんなことで」と思うけど、それは時間が経った今だから、当事者じゃないから感じることで。
令和の時代に見るとなお、昭和という時代の異常性が際立ちます。

でもラストは、哀しみや虚しさの中に少しの希望を感じることができ救われました。

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まだまだぼのぼの

4.0真実を追う意味

2020年10月30日
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鑑賞方法:映画館

昭和に発生した大企業への脅迫事件。テーラーの俊也は事件に使われた音声が幼少期の自分の声であることを知り…。
グリコ・森永事件をモチーフとした作品。関係者の証言をたどり事件の様相に迫っていく作品で、D・フィンチャーのゾディアックの様な作品が好きな人にオススメです。

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shotgun

4.5フィクションだがノンフィクションのような作り方

2020年10月30日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

未解決のグリコ森永事件を題材にした塩田武士のフィクション作品。
子供の声で身代金の運び先を指示され、警察が追ったが犯人逮捕出来ず時効を迎えた。その声のカセットテープを自分の家で見つけた星野源が自分だと分かったところから物語は始まっていく。
本当にノンフィクションかと思うほどの説得力あるストーリーだった。
土井監督はもちろん、脚本が逃げ恥の野木亜紀子だったのも良かったのだろう。
テイラーの星野源、新聞記者の小栗旬、上司の古舘寛治、伯父の宇崎竜童、・・・出演者、みんな素晴らしかった。
エンディング曲のUru「振り子」もこの作品にマッチして良かった。
ホントに素晴らしい作品でした。

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りあの

4.0流転

2020年10月30日
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ストーリーの骨子が、ミステリーというよりは、声 Voice をめぐる人生の後悔に焦点があたり、より悲しさが際立つ構成で。
新聞記者さんとテーラー屋さんの話しが中心なんだけれど、間違いを犯しそれを是正出来ないまま、他者にその傷を背負わせることになってしまうという人生の哀切に焦点が絞られている。
流転の人生に、幸あらんことを!

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ソルト

3.5つらいでね!

2020年10月30日
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鑑賞方法:映画館

3人の苦悩をずっしり感じました。
実話じゃなくてホッとしました。

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かん

2.5中途半端はいけないよ

2020年10月30日
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鑑賞方法:映画館

ヨークの撮影が素晴らしかった。映画を見るのはああいうシーンが見られるところだね。
もう一ついいのは、エンデイングに流れるUruさんの歌!

前半はイマイチだなぁ・・・
小栗旬が「何のために報道するのか?」みたいなところに行き始めた頃から、引き込まれていくかな・・・
学生運動闘争とか、一つ一つが物足りなくて、中途半端、事件の動機の背景を網羅したにすぎない感じがした。
まあ、星野源、小栗旬を見たい方の映画だと言っていいかな。
予告動画ではもっと緊迫感があると思ったのだけれど、少々肩透かし感が残った、残念。

もう少し言えば、大道具や小道具、美術の統一感にかけていた(私個人の感想)。
映画の楽しみはセットにもあるからね。堤幸彦監督の映画みたいな、ああいう絵は見応えがある。

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bull&hana

4.0脇役もいい

2020年10月30日
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この事件については鮮明に覚えています。色々な解釈があって良いと思います。犯人は捕まって居ないのだから…。
タイトルを見ると、声が犯罪の加担をしていると読み取れますが、私はあえて、罪つくりな声って思いました。
この映画は、少ししか写らない脇役の方も、重要な証言をもっているので、見逃してはいけないと思います。
この事件を知らない若い人達も、昔の事件を調べてから観ると面白さが倍増しますよ。
観てから調べるか、調べてから観るか

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成龍

3.5グリコ事件ね

2020年10月30日
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鑑賞方法:映画館

覚えている
で、原作読んで面白かったので劇場へ
少し詰め込みすぎ感であったけど、子供ながらに当時怖かった事件だったと思い起こした

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れこほた

4.0原作以上

2020年10月30日
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鑑賞方法:映画館

原作はイマイチだったが、映画は良かった。原作は事件に、映画は人物に重点を置いている
原作の出来事の順番の入れ替えや、場面のメリハリのつけ方が良く小説より話が分かりやすい。

事件を追う動機も映画の方が納得出来る。小説よりも2人でいる時間が長いので、2人のバディものといえる

小説同様アラも目立つ
都合よくヒントを得られすぎ
昔の事をはっきり覚えていすぎ
テープの隠し場所がすぐ見つかりそう
素人が探して犯人が分かったのに、今まで真相が解明出来なかったのか

これらの点も、事件よりも人々に視点を当てたと思えば、作品として成り立っていた

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Daiki Sugiyama

5.0時代

2020年10月30日
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鑑賞方法:映画館

声の吹き込みをさせられた子供たちと同世代の者として、あの時のことが懐かしくもあり切なくもあった。
キツネ目のおとこもこの作品をどこかで観てるかもしれないと思うとまだこの事件は終わってないと思う。

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taka

4.0子供が犠牲の上に成り立つ映画

2020年10月30日
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鑑賞方法:映画館

知的

大人になってから叔父の手帳とカセットテープを見つけ、過去脅迫事件の片棒を担いでしまったと気付いた男性と、些細なきっかけでその事件を追いかける事になった男性記者2人の話。原作未読。

実際にあった「グリコ・森永事件」などの大阪・兵庫企業脅迫事件を元ステージにして、今では時効になりながらも事件のしがらみに踠いている人達を映し出していた。

まとめづらい事件なのだが、あらゆる方面の推測などを上手く取り入れ分かりやすくしているのは好印象。
マジ内容本気にしそうな人いるでしょうね。

また、娘を持つ男性として星野源を採用しているが、娘を可愛がる姿があまりにも無さ過ぎる。
彼のパパらしき姿を期待しただけに。

まあ、スラスラと話進み過ぎの行き詰まりがない真相追求映画。
良い脚本を無難に作った感はあります。

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巫女雷男

4.0グリコ・森永事件

2020年10月30日
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80年代中頃、すでに社会人だった私は、この不可思議な事件の記憶が鮮明に残っています。
この映画は史実に忠実なドキュメントというより、それを題材に原作者なりの発想で再構築し、小栗旬&星野源という名プレイヤーの起用によって一級のエンターテイメントへと昇華させた作品と感じました。
事件は結局、終息宣言により2000年に完全時効となりましたが、当時滋賀県警の本部長だった方が捜査ミスの責任から官舎で焼身自殺、という切なくやりきれない思いが残っています。合掌。(週刊紙には本庁や幹部連から厳しく責任を追及されたパワハラとか、失態責任を全て負わされた事への抗議自殺とかの憶測記事もありましたが真相は不明です)

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shioshio