罪の声のレビュー・感想・評価
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やけに高評価が目立つが
脚本野木さんにメガホン土井さん。主演が小栗旬に星野源。脇も松重さんや市川実日子さん。これで面白くないから映画って難しいよね…
ひとつ言えるのは皆さん主に本編よりもTVドラマ中心に活躍されてるかな?だからかストーリーを説明しすぎると言うか無駄なセリフが多いんだよね。映画の場合は余分な贅肉はとって観客のイマジネーションを掻き立ててもらう方が有難い。
あと原作への違和感だけど自分の父親の仇を取る為に息子に犯罪を犯さす母親なんて居るのかな?1番そこが納得出来なかったかな…
原作の良さはないけれども
重厚かつメジャー製作の醍醐味を堪能出来る作品です。
予告編を観て、以前から気になっていた作品ですが、タイミングが合わず、やっと観賞しました。
で、感想はと言うと、面白い!
昭和に起こった未解決事件として有名な「グリコ・森永事件」をモチーフにした内容は観応え十分。
小栗旬さん、星野源さんと人気俳優二人をメインに脇を固めるキャストも豪華。
重厚なメジャー製作作品としての醍醐味を堪能しました。
昭和の未解決事件として「三億円事件」と並んで有名な「グリコ・森永事件」。
リアルタイムで事件の様子がテレビで放送されていたのを知っているので事件の大きさは感じていて、「なんか凄いことが起こっているなぁ」と思っていました。
犯人グループの1人とされる「キツネ目の男」の似顔絵は印象に残り過ぎる程、印象に残ってます。
未解決事件となり、「劇場型犯罪」として有名な事件ですが、いろんな事を調べれば調べる程、凄いとしか言いようがない。
犯罪を美化するつもりはないのですが、巧妙な手口や犯行は犯罪芸術と言う感じで、だからこそ今でもいろんな形で語られるんでしょうね。
グリコ・森永事件の中でも実際にあった犯行の脅迫テープに使われた子供たちに焦点を当てたストーリー展開は上手いし、グッと引き込まれる。
知らぬ間に世間を揺るがす程の大事件に巻き込まれ、人生が狂っていく怖さと切なさ。
気づかず幸せな時を過ごしていたが、ふとした事から知ってしまった絶望感。
それらの思いは想像に難く無いと思いますし、実際に声を使われた子供たちのその後も気になります。
その辺りに虚空と現実の思いのリンクが非常に上手いです。
また、テープの内容も非常に忠実に再現していて怖い。
劇中ではバックボーンが見える分、感じなかったのですが、実際に使われたテープはその背景が見えない分、無機質で棒読みの感じがもうすごく怖いんですよね。
今聞いても背筋がゾッとします。
その再現度が凄いです。
実際に未解決事件なので犯人グループの実像や目的は明らかで無いのですが、だからこそ実態と目的の解釈の構成がリアルだし、納得が出来る感じ。
「三億円事件」をモチーフにしたノンフィクション作品は沢山ありますが、「グリコ・森永事件」をモチーフにした作品ってそんなに無いんですよね。
この作品は今後「グリコ・森永事件」をモチーフにした作品の指針になりそうです。
出演の俳優陣もかなり凄い。
小栗旬さん、星野源さん、松重豊さん、古舘寛治さん、宇野祥平さん、篠原ゆき子さん、木場勝己さん、橋本じゅんさん、桜木健一さん、浅茅陽子さん、高田聖子さん、佐藤蛾次郎さん、佐川満男さん、宮下順子さん、市川実日子さん、火野正平さん、宇崎竜童さん、梶芽衣子さん、原菜乃華さんと鉄壁の布陣。
星野源さん演じる曽根俊也と小栗旬さん演じる阿久津英士はもちろん上手い。またそれぞれの役柄と演技にアクが強くないのが良いんですよね。
この手の作品は過剰に正義感を振りかざし過ぎて些か鼻につく感じのキャラクターが多かったりするんですが、変に力み過ぎてないのが良いし、かと言って何か必要以上に事件に巻き込まれると言うのもあまり無い。
淡々と未解決事件の真相を突き止めていく所に静かな重厚感がありますよね。
個人的に火野正平さん、宇崎竜童さん、梶芽衣子さんの出演は嬉しいところ。
声の主の一人である望役の原菜乃華さんは「はらはらなのか。」や「無限ファンデーション」で気になってた女優さんなので、こういう作品で重要な役での活躍は嬉しいところです♪
難点があるとすると、時効となった事件を新聞の特別企画とは言え、些か人数を割き過ぎの様にも感じます。
曽根俊也以外に脅迫テープの声の主の2人のその後は悲惨と言うか、悲し過ぎる。
声の主の1人の生島聡一郎役の宇野祥平さんの熱演が胸に来ますね。
犯人グループの様々な思惑があった中で、青木組の青木龍一の悪さが目立ちますが、事件のきっかけを作った元凶は曽根達雄と生島秀樹。そしてそれに間接的に加担した母親の曽根真由美。
まさかこうなるとは思わなかったと言う思いはあるにしても、自分の子供達を事件に巻き込んだ気持ちはどうなんだろうか?
実際の「グリコ・森永事件」でも子供の声が使われているだけに自分の声が使われている事を知っている、知らないは置いといたしても罪過ぎます。
関西が舞台の事件なだけに関西の様々なロケ地も関西出身の自分とするとちょっと嬉しいし、いろんな要素を絡めながら、海外にまで広げているスケールの大きさは個人的には良い。
作者の塩田武士さんはこの後に「騙し絵の牙」も控えていますが、実は塩田武士さんのお姉さんはかなり前になりますがお仕事を一緒にしていた経緯があるので、まさか知り合いの方の弟さんと知ってビックリ。
リアルタイムで事件を体感した事や事件の発生地域が関西など、いろんな事が自分の中でも近く感じる事が多い事件をモチーフにしているだけにいろんな思いをより感じて観賞しましたが、それ抜きでも十分に楽しめました。
沢山の方か既に観賞されてますが、まだの方は是非観て欲しい。邦画のメジャー作品の力量を存分に堪能出来ます♪
超お勧めです。
丁寧、そして配慮の行き届いた作品
モデルとなったグリコ森永事件はオンタイムでみてきたので、懐かしさとリアルを感じながらの観賞。
こどもの声に関しても当時の報道やその後の未解決事件の番組などで幾度となく聴いてきた。そのたびに声の主に関してもいろいろな報道があったし、時効成立の時のスペシャル番組では非公開だが特定されているような情報もあったような気がする。
平成も終わり、昭和はもう遠い昔のような扱いだけど、未解決事件は埋もれたままだったり、今もどこかで生まれているのかもしれない。映画では普通で真面目なテーラーの忘れていた思いでの中に真実が埋もれていたように。
実際の事件が題材にされているだけに、作り手や俳優さんたちがとてもとても丁寧に、配慮ある真摯な作品だと思いました。
子供声
映画にしてくれて感謝
大栗旬
あの事件を見事に昇華させた作品。
あーあのグリコ・森永事件がモチーフなのね、とすぐに分かります(相変わらずそんな基本的予備知識さえも入れずに鑑賞)。でもあの事件はあくまでもモチーフであり、この映画はフィクションとして十分に楽しめました。楽しむ、という表現で良いのかどうかわからないけど、未解決事件のミステリーを見事に社会派エンターテインメントに仕上げていると思います。
土井監督がこういう骨太なものも作るというのは意外でした。素晴らしい!個人的にはもっと硬派でも良かった位ですがそこはエンタメ性とのバランスですかね。
関西人としては主演お二人の関西弁にはどうしても引っかかってしまうものの(特に星野の源さんの京都弁かなりアレですw)まぁ関東の役者さんには関西のイントネーションはかなり難しいでしょうからそこは大目に見ます、はい。対して松重さんの関西弁は上手いなぁと思って調べたら福岡出身なんですね。なるほど。
そんな方言問題はどうでも良いです。
緻密なストーリー、80年代の空気、さらに遡って70年代初頭までの学生運動の時代性、人数は多いものの非常によく整理されていた登場人物、そして70年代、80年代を存在で表現できるベテラン俳優陣と物語を十分に引っ張れる主演の小栗旬さん星野源さん。全部イイ!
あの時代を知ってるかどうかでも評価は分かれるのかなぁ。私は幼い頃に毎日全共闘等のニュースをTVで見ていた記憶があり、グリコ森永事件のあった84年にはまさにロンドンにひと月いたのでとてもリアルにあの時代を感じました。
現実の事件自体は非常に重いものだったので映画を通してあらためて振り返りいろいろ考えさせられましたが、観終わって気分がどんよりしんどくなるようなことは決してなくて、良い作品に巡り合えた幸せをひしひしと噛みしめてました。あの結末の救いの形もイイなぁ。。
ところでー
2020年も後半にきてマイベスト10上位に入るであろう邦画2作(「朝が来る」とこちら)が燦然と現れ秀作揃いの今年はベスト10を選ぶのにかなり難航しそうです。
宇崎さん、塩見さん。
あの事件かと思ったけど、もっと似せてもよかったと思いました。
あと少し広げすぎかなと。 外国まで行かず、日本だけでも良かったと覆いました。
小栗旬の演技はさすがです。 市川実日子も。
でも宇崎竜童はまだあの役には若すぎると思う。
昔、『TATTOO<刺青>あり』、がよかった。俺はまだあの演技に惚れてます。
原菜乃華もよかった。もっと出してもいいと思いました。
あと、最近観ることができるようになった「塩見三省」さん、かっこいい。
先日、NHKのドラマで久しぶりに見て、かっこよくなっていたのに驚きました。
「12人の優しい日本人」で初めて観たときは顔がでかいダサいなぁなんて思ったけど。
あんなに憂いを帯びた迫力のある俳優に変われるなんて。
田中裕子、倍賞美津子、桃井かおり、塩見さん。
年配の俳優に脱帽です。
星野源 以外は良かった
各自の言動に不自然さを感じる事が多く、なかなか入り込むのが難しかったのです…。
途中からは自身の謎解き欲求が不自然な展開への嫌悪感を上回ることができたからか、不自然さに慣れてきたからなのか、盛り上がれましたが。
細かな『なんで?』を気にしなければ、それなりに重厚な日本映画って感じで楽しめます。
小栗旬や脇役が良かったからかな。
あまり関係ないけど、ソウイチロウさんの子役は、星野源の子供時代の方がピッタリかなと思いました…。
何を伝えたいのか?
知らない方が幸せなことが多数を占める、それを知った不幸と言うテーマと、我々一般大衆も知らないこと、忘れていたことを知ってしまうテーマとの矛盾。
何を伝えたいのか、理解に苦しむ。
長々とした小説を2時間にまとめる脚本、映像編集、キャストの演技は素晴らしいが、リアリティが無さすぎる反面、史実の3人の事をどのように保護して、守ってあげられてきたのか。無責任な表現の仕方で、本当の3人を傷つけていないか、本部長のことも踏まえると、知らなくて良いことを敢えて、大衆に伝える作品で、見ない方が幸せな映画。こんな映画は初めて観た。観て後悔。3人のこと、本部長ご家族を含めて、そっとしておくべきことをジャーナリストの勘違いで、大衆に拡げてしまう自分勝手極まりない感覚ではないか。
公開日に京都でのほほんと観ている作家の神経が恐い。
面白かったがテーマがわからない
35年前食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件は、日本の犯罪史上類を見ない劇場型犯罪となった。 大日新聞記者の阿久津英士は、既に時効となっているこの未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、取材を重ねる毎日を過ごしていた。 一方、京都でテーラーを営む曽根俊也は、家族3人で幸せに暮らしていたが、ある日、父の遺品の中に古いカセットテープを見つける。「俺の声だー」それは、あの日本中を震撼させた未解決事件で犯人グループが身代金の受け渡しに使用した脅迫テープと全く同じ声だった。やがて運命に導かれるように2人は出会い、ある大きな決断へと向かう。
ストーリーは非常に丁寧で日本のサスペンスにしてはすごく力の入った作品。実際の事件をベースにしてるだけにリアリティは素晴らしく、本当にあったかもしれないと思わされた。
キャストもやや違和感のある関西弁を除けばいい演技だったと思う。特に宇野祥平の役作りは鬼気迫るものがあった。
ただ、全体的には冗長な面も多い。登場人物が多く、少し集中を切らすと誰が誰だかわからなくなる。また、悲壮感の多いシーンが後半続くのでちょっと鑑賞後のテンションは下がる。
1番腑に落ちないのは犯行グループの動機。意味のあることを言ってるようで、全く言ってないような気がする。ここに魅力を感じないので全体の評価は下がります。
ただ、犯行グループの
普通に面白かった
有名なグリコ森永事件の映画化。
もちろんこの事件は知っている。でも詳しくは知らなかったので、今回の内容がどこまで真実かはわからない。
ただ、この映画のタイトル、子供の声が犯罪に使われたのは事実だ。罪なのは声の主ではない。それを利用した犯人だ。それでも子供達はその罪と共に生きていかなくてはいけなかった。
3人の内2人の姉弟は最初から巻き込まれて苦しみの中で生きていた。本当に辛く悲しい人生だ。そしてもう1人は大人になって知ることになる。それはまた衝撃の事実だろう。どう消化すればいいかわからないと思う。そして真実とは何かを求めて動き出す。星野源がこの勇気ある誠実な男を見事に演じていた。
そして、最後に出てきた宇崎竜童のかっこよさと存在感が素晴らしかった。
小説をそのまま映画にした感じ
考えさせられる。
紐解かれるスピード
運命とは
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