罪の声のレビュー・感想・評価
全533件中、201~220件目を表示
重厚な作りに飲み込まれた。
かい人21面相と口裂け女、子供の頃怖くてしょうがなかった。 「キツネ目の男いたら、逃げなきゃ、警察に言わなきゃ」友だち同士で話しした。 もしあの電話の声が自分だったら…。 声を使われてしまった子どもたち、どうぞいい人生でありますように。
子どもたちの今
原作を読んでとても良い作品であったため、映画も鑑賞。
映画だけあって、物語がテンポ良く進んで行く為、内容が薄くなっているのではないかと心配したが、鑑賞後、杞憂だったのがわかった。
後半、聡一郎の姿を見たとき壮絶な人生だったことがありありと感じられた。
ラスト、聡一郎と母親が望の声の入った音声データを聞きながら抱き合うシーンは涙無く見ることは出来無かった。
物語の元になったグリコ森永事件でも同様に子どもの声が使われているが、その声の子ども達の今が、物語とは違い幸せなものであると心の底から願って止まない。
めっちゃ良かったですよ
日曜日の夜ですが、結構劇場に人は入っていました。 2時間超の映画ですが、全く苦にならなかったです。 めちゃくちゃ良かったです。 俳優さんたちの演技が上手すぎるです。。。 あー、今年一番の映画だなぁ。 確かに、ラスト30分はちょっとダレた部分は感じました。もうちょっとサクサクまとめれば120分で終われたのに、とは思いましたが。
その時代をリアルに知っている世代にとって
当時を思い出しながら見られ興味深かったです。
原作未読ですが、良い役者さんが良い脚本で演じると、2時間半弱と長めの作品ですが見応えのある作品だと感じました。
ただ個人的にはこの手の作品は嫌いです。
小栗旬さんのセリフにも有りましたが、マスコミの傲慢さを適当に肯定する流れから、最後は離ればなれだった親子が再会出来て良かったデスネ。
チャンチャン。って。
昔の事件を掘り返すことで、被害者(加害者?)側の家族が幸せになるケースは稀なんじゃないかと思います。
※時効に安堵している犯罪者には同情出来ませんが。
行き過ぎた取材を肯定する流れは怖いです。
期待しすぎたかな…
キャストがいいなぁと楽しみにしていたんだけど、とにかく長い。今ひとつテンポが悪くて中盤疲れてしまいました。3人の子供たちを探しだす展開など、謎解きの要素はたくさんあるのに、こちらで考える前に答えをどんどん与えられるようでつまらなかった。結果、ラストの後味の悪さだけが残った感じなのが残念。
もしも明日が・・・
題材は「毒入り危険食べたら死ぬで」のグリコ森永事件を「ギン萬事件」として描いてるわけですが、この事件、警察と報道を散々コケにしながらも身代金を手に入れることには失敗しているということになってます。
あれだけ派手にやって全く尻尾を掴まれてない犯人が目的を達成してない訳がないという理屈かと思いますが、株で稼いだ説はありました。
うろ覚えですがしばらくの間グリコ株は低迷していたような記憶があります。
また報道といえば、京アニ放火事件で実名報道に拘ったマスコミが、給付金の不正受給や賭け麻雀事件では実名をひた隠すという欺瞞のイメージが強いです。
デスク(古舘寛治)が事件記者の利己的な欺瞞を社会の為とか正義の為とかいって正当化しているのがほとんど政治的な運動家のような身勝手なロジック丸出しですが、それを主人公の阿久津(小栗旬)にぴしゃりとやりこめられます。
阿久津はそんな感じの事件記者に嫌気がさし文化部に異動していましたが、英語が喋れるという理由でギン萬事件の担当にさせられる。
そんな背景の人間じゃなければ曽根俊也(星野源)が心を開いてくれることもなかったのでしょう。
のちのち事件のキーマンである社会主義活動家の達也(宇崎竜童)の言ってることもまさに記者と同じ利己的な正当化そのものの理屈。またもや阿久津に説教されるという構造になってます。
ところが・・・
時代背景や人間関係の細かい演出がよい。
・小栗旬が一瞬、粗品に見えるところがある。
・わらべの歌が懐かしい。
・当時映画雑誌といえばスクリーンとロードショーがあったが、どちらか忘れたが表紙のフィビーケイツ。(そのころの映画雑誌の表紙とえばブルックシールズ、ソフィーマルソー、フィビーケイツのローテーションだった。たまにジャッキーチェン)
・宇野祥平と日野正平が韻を踏んでいる。
など、ちょっと面白いポイントが多い。
よくわからなかったのが、金主に持っていかれて利益が上がらなかったことでヤクザが生島や達夫を責めるところですが、金主やトレーダーと主犯をつないぐのがヤクザの存在理由かと思うのですが、そうでないならヤクザを絡ませた理由がピンとこない。
金融ヤクザという裏を取ってるところもあるし、何より生島は取り分の交渉にいって殺されたんじゃ?
若葉竜也、宇野翔平が相変わらずいい◎
壮大なストーリーというか、過去の事件を掘り下げれば掘り下げるほど真実や辛い過去が明らかになっていく内容だった。でも、事件を探っているメイン2人が今現在悲惨な状況になっているわけではないので第三者的な目線から見れて、見ている私はそこまで辛い思いをする事はなかった。あまり辛い思いをしないのは良いところでもあり、変な話感情移入や緊張感的なものは薄かったかも…。 でも基本的に事件の内容やストーリー展開やメイン2人の出会いや脇役の豪華さなどなどは…充実していて良かった。私の観た感覚的には「新聞記者」に近いかも。テーマも内容もキャスティングも充実しているし魅力的な俳優陣なのだけど…一人一人のキャラクターが、なかなか惹きつけられなくて…。良い人物も悪い人物も。(私にはちょっと難しかっただけなのかもだけど) 変にドラマティックに大袈裟な感じにして欲しい訳ではないけれど、この映画に関してはメインキャラクターよりも脇役陣のほうが惹きつけられたような気がする。だからその人達が出てきた時は「おお」と目見開いて食い入るように観てたかな。若葉竜也とか宇野翔平とか。相変わらずとても良い◎ モチーフとなったらしい実際にあった事件のことを私は知らないから、あまり心に響かなかったのかな…。観た人達のレビューを観ると、作品の魅力が分かってくるし伝わってくるから、純粋に羨ましい気持ちになった。 なんだかんだ言いつつ、野木脚本は、実際に起こった事件や社会問題や業界でしか知り得ない事象をテーマにしたり折り込んだりした作品を映像脚本にするのが本当上手くて凄い。これからもファンとして見続けます…!
文句なく傑作
まず何より聞き込みで新情報が次々出てきて点と線が滞りなく繋がるのが映画として見てて気持ちがいい。残穢の呪いの連鎖調べてる時みたいな勢いで事件が繋がってく。
時効を迎えた事件だから関係者も口が軽いという理由があるけど、無駄に溜めずに事件の真相に肉薄するとこまで一気に観る人を引きずりこむ手口がさすがアンナチュラルの脚本の人って感じだ。
アンナチュラルの時もそうだけど本当にキャラクターが行動する理由を大事にしてるなって印象で、軽すぎず重すぎず普通に生きている人が悩みうる理由で行動を起こすから主人公が悩みはじめてドラマが止まっても納得しかない。ノーストレス。
途中で示された「時効を迎えた誰か死んだわけでもない事件を、もう忘れたい関係者の口を開かせて聞く意義って何?」って疑問に終盤30分くらいかけてこれでもかと明確な答えを提示されて思わず泣いてしまう映画だった。
あと自分勝手な理由で人を傷つけて、自分勝手に納得して平然と生きてる悪党を犯した罪に過不足なく裁く達人だなって改めて思った。
本当の罪を知る
素晴らしかった! 一つの大人たちの犯罪を掘り下げて掘り下げて 誰にも知られなかった本当の罪が明らかになったその先の エンディング曲で嘘のように泣いた。 ギンガ萬堂事件を軸に 謎を追う新聞記者と声を使われた息子、 二つの視点で事件が語られる前半も、 謎が少しずつ明かされスリリングでワクワクしたし、 2人が出会う演出も良かった。 阿久津の人柄を信用できる機転の効かせ方も 納得いく物だったし、 2人が揃ってからの人間ドラマ、 大人たちの犯罪によって傷ついた子どもたちの人生は 涙なしには見られなかった。 かつて、自分たちから希望を奪った社会への復讐によって、 子どもたちも同じように、いやそれ以上に傷つけ何もかもを 奪っていたと言うラストは 素晴らしいとしか言いようがない。 主演2人もさる事ながら、 脇役の俳優さんたちが渋く、 キャラが立って一癖も二癖もあって記憶に残る素晴らしい 演技だっだと思う。 ただ、一つだけ阿久津が中国人を知ってますか? と言う冒頭、僕だけじゃなく見た人のほとんどが、 日本人は?と聞けよ!と思ったし、 それを聞いてればすぐに終わる話だったなぁとは 思いました。 そんな事はさておき、それが気にならないくらい 隅々まで面白い素晴らしい映画でした。 原作未読なので分からないけど 脚本が上手い!と思いました。
いくつもの証言で頭いっぱいです。
グリコ・森永事件を題材によくここまで広げたなと感心するばかり。リアリティがあってまるでノンフィクションでも見ているかのようだった。未解決事件だからこその挑戦ですね。 登場人物が多くてテンポが早い。付いていくのに必死。142分長いなぁと思っていたけど全く気にならなかった。 過去と現在。点と点が線で繋がってしっかり真相に辿り着いてくれたところが良かったです。 知らない内に非道な脅迫事件の片棒を担がされてしまった3人の子供。やがて真実を知り苦しみながら生きて行かなくてはならないのか。純粋さを利用した大人達の罪は重い。 「知らなくていいこともある」 でも知らずにはいられない。例え傷付くことが分かっていても。答えを知ったからこそ歩いて行ける人生もあるかもしれない。 「あなたのようにはならない」 それが全てだと思った。 高田聖子さんと宇野祥平さんが真に迫っててぐっときました。さすがです!(高田聖子さん舞台ではっちゃけてるイメージが強いので新たな一面を見た気がします。) エンディングはコッテコテのオチをつけてくれましたね(笑)ほっこりして良かったです。 んで、ちょっと余談やけど関西弁ってよく聞くと思うんやけどやっぱムズいんかなぁ~?みんな変やったな。やから関西の人出てきたらめっちゃ安心したわ。 …って関西弁で言ってみました(笑)方言ってよく知らない人からしたら「役者さんって凄い」って思いますけどその土地の人からしたらやっぱり違いますよね😂
the 丁寧
原作味読 (邦画にしては)丁寧に作ってる映画だな、と感心しました 序盤からぐいぐい引き込まれる グリコ森永事件を知らない若い世代は多少ギャップが出るかもしれない ちょっと冗長かなと思うシーンもあったが、最後まで見て必要だったと納得 小栗旬、星野源も上手 34年前の事件、みなさん記憶力がよくてサクサク話が進んでいくのはご愛嬌でしょうかね
重厚な原作が上手にまとまっていました
面白い原作なので、あとは2時間にまとめることができるかだと思ってましたが良かったのではないでしょうか。犠牲になった子どもの哀れさを軸にして後半をまとめたのも上手でした。配役も人気タレントを無理に使わず役のイメージに合った人で構成したのも良かったです。そうですか、梶芽衣子の若い頃が阿部純子。なるほど
そこはかとなくいい作品
演者さんの抑えた演技が光るとてもいい作品でした。 星野源の京都弁は悪くないなと感じました。(京都弁というより大阪北部辺りの感じ) 一瞬、関東でなく西の方の地方の出身だったけ?と思いました。 さすが歌手、音感がいいのだろうと思いました。 小栗旬はこんな味のだせる演技ができる俳優だったんだ、と感心しました。(観ていてコロンボを思い出してしまいました) 松重さん梶さんを筆頭に皆さん前に出ず、引いて演技をされてて作品にグッと厚みを出させていると感じました。 何より良かったのは証言者の方々で、関西ベタベタな感じでとても自然で 上手く話しに深みを与え、説得力を増してくれた気がします。 原作既読、映画未鑑賞の知人からは、 話に抑揚がなくそこまでの作品ではないよ(知人は愛憎劇ドロドロ系好き)と聞いていたので、 どうなのかな?と思って観に行ったのですが、 確かにそんなに抑揚がなく平坦な印象を受けました。 それがドキュメントタッチな感じがして、作品自体が抑えた感じになっていて、 そういう所が良かったのではないと思いました。 私のエンターテイメントの定義の一つに、 観終わった後に「前向きになれる」という事があるのですが、 色々と悲しく切ない事ばかりが起こる作品ですが、 観終わった後に「自分も一生懸命に生きていかないといけないな」と感じさせくれました。 そういう意味でも一級のエンターテイメント作品だなと感じました。
久々にずっしりくる作品だった。
3億円強奪事件のように解決していない事件があるが、グリコ森永事件もその1つで、それをモチーフにした作品。
背景としては1970年代の大学闘争で警察や政府への不満からの運動がすべての発端となっている。そこから警察を翻弄させるために社長誘拐事件、食品会社への脅迫状、身代金要求を思いつく。そこから仲間が集まるものの、警察を首になった人、やくざ、車に詳しい人、通信系に強い人、などまとまることのない集団で、内紛で殺される、家族が夜逃げする、ということも起こる。
錚々たる理念と理想をもち活動していくのが良いかどうかは別として、それによって何十年も苦しむ家族や下の世代がいるということも忘れてはならない。
自分が脅迫電話の声だったことを成人して知った時の思い
自分の母親が学生運動に参加していて、事件にも間接的に関わっていることを知った時の思い
自分の叔父が事件を起こした張本人だと知った時の思い
警察官の妻から犯罪者、殺された者の妻になった時の思い
姉を目の前で殺された弟の思い
友だちと待ち合わせしていたら、殺されていて待ち合わせに来れなかったことを知った友人の思い
いろいろな立場でこれは見ることができる作品である。
その中で、宗一郎の立場で考えると、やりきれない思いになる。
時効になっているのに真実を暴くことは世間のためか、記者の自己満足のためか。それは各々に答えは任されているが、それの答えは記者ではないだけに分からない。
おそらく50代以上の世代だと、おぉ!と思う往年の俳優さんがずらりと出てて、ちょい役であっても存在感は抜群。
やけに高評価が目立つが
脚本野木さんにメガホン土井さん。主演が小栗旬に星野源。脇も松重さんや市川実日子さん。これで面白くないから映画って難しいよね…
ひとつ言えるのは皆さん主に本編よりもTVドラマ中心に活躍されてるかな?だからかストーリーを説明しすぎると言うか無駄なセリフが多いんだよね。映画の場合は余分な贅肉はとって観客のイマジネーションを掻き立ててもらう方が有難い。
あと原作への違和感だけど自分の父親の仇を取る為に息子に犯罪を犯さす母親なんて居るのかな?1番そこが納得出来なかったかな…
原作の良さはないけれども
事件の真相よりも人間ドラマに重きを置いたことが、一定の魅力を生んでいます。俳優たちも豪華でした。私自身は事件のことをあまり知らなかったのですが、当時のことをよく覚えている中高年の方々には迫るものがあるのではないでしょうか。ほかの未解決事件もいろいろ映画化されると面白いかもしれません。関係者や被害者の感情を逆撫でしてまで作るものではありませんけれど。
重厚かつメジャー製作の醍醐味を堪能出来る作品です。
予告編を観て、以前から気になっていた作品ですが、タイミングが合わず、やっと観賞しました。
で、感想はと言うと、面白い!
昭和に起こった未解決事件として有名な「グリコ・森永事件」をモチーフにした内容は観応え十分。
小栗旬さん、星野源さんと人気俳優二人をメインに脇を固めるキャストも豪華。
重厚なメジャー製作作品としての醍醐味を堪能しました。
昭和の未解決事件として「三億円事件」と並んで有名な「グリコ・森永事件」。
リアルタイムで事件の様子がテレビで放送されていたのを知っているので事件の大きさは感じていて、「なんか凄いことが起こっているなぁ」と思っていました。
犯人グループの1人とされる「キツネ目の男」の似顔絵は印象に残り過ぎる程、印象に残ってます。
未解決事件となり、「劇場型犯罪」として有名な事件ですが、いろんな事を調べれば調べる程、凄いとしか言いようがない。
犯罪を美化するつもりはないのですが、巧妙な手口や犯行は犯罪芸術と言う感じで、だからこそ今でもいろんな形で語られるんでしょうね。
グリコ・森永事件の中でも実際にあった犯行の脅迫テープに使われた子供たちに焦点を当てたストーリー展開は上手いし、グッと引き込まれる。
知らぬ間に世間を揺るがす程の大事件に巻き込まれ、人生が狂っていく怖さと切なさ。
気づかず幸せな時を過ごしていたが、ふとした事から知ってしまった絶望感。
それらの思いは想像に難く無いと思いますし、実際に声を使われた子供たちのその後も気になります。
その辺りに虚空と現実の思いのリンクが非常に上手いです。
また、テープの内容も非常に忠実に再現していて怖い。
劇中ではバックボーンが見える分、感じなかったのですが、実際に使われたテープはその背景が見えない分、無機質で棒読みの感じがもうすごく怖いんですよね。
今聞いても背筋がゾッとします。
その再現度が凄いです。
実際に未解決事件なので犯人グループの実像や目的は明らかで無いのですが、だからこそ実態と目的の解釈の構成がリアルだし、納得が出来る感じ。
「三億円事件」をモチーフにしたノンフィクション作品は沢山ありますが、「グリコ・森永事件」をモチーフにした作品ってそんなに無いんですよね。
この作品は今後「グリコ・森永事件」をモチーフにした作品の指針になりそうです。
出演の俳優陣もかなり凄い。
小栗旬さん、星野源さん、松重豊さん、古舘寛治さん、宇野祥平さん、篠原ゆき子さん、木場勝己さん、橋本じゅんさん、桜木健一さん、浅茅陽子さん、高田聖子さん、佐藤蛾次郎さん、佐川満男さん、宮下順子さん、市川実日子さん、火野正平さん、宇崎竜童さん、梶芽衣子さん、原菜乃華さんと鉄壁の布陣。
星野源さん演じる曽根俊也と小栗旬さん演じる阿久津英士はもちろん上手い。またそれぞれの役柄と演技にアクが強くないのが良いんですよね。
この手の作品は過剰に正義感を振りかざし過ぎて些か鼻につく感じのキャラクターが多かったりするんですが、変に力み過ぎてないのが良いし、かと言って何か必要以上に事件に巻き込まれると言うのもあまり無い。
淡々と未解決事件の真相を突き止めていく所に静かな重厚感がありますよね。
個人的に火野正平さん、宇崎竜童さん、梶芽衣子さんの出演は嬉しいところ。
声の主の一人である望役の原菜乃華さんは「はらはらなのか。」や「無限ファンデーション」で気になってた女優さんなので、こういう作品で重要な役での活躍は嬉しいところです♪
難点があるとすると、時効となった事件を新聞の特別企画とは言え、些か人数を割き過ぎの様にも感じます。
曽根俊也以外に脅迫テープの声の主の2人のその後は悲惨と言うか、悲し過ぎる。
声の主の1人の生島聡一郎役の宇野祥平さんの熱演が胸に来ますね。
犯人グループの様々な思惑があった中で、青木組の青木龍一の悪さが目立ちますが、事件のきっかけを作った元凶は曽根達雄と生島秀樹。そしてそれに間接的に加担した母親の曽根真由美。
まさかこうなるとは思わなかったと言う思いはあるにしても、自分の子供達を事件に巻き込んだ気持ちはどうなんだろうか?
実際の「グリコ・森永事件」でも子供の声が使われているだけに自分の声が使われている事を知っている、知らないは置いといたしても罪過ぎます。
関西が舞台の事件なだけに関西の様々なロケ地も関西出身の自分とするとちょっと嬉しいし、いろんな要素を絡めながら、海外にまで広げているスケールの大きさは個人的には良い。
作者の塩田武士さんはこの後に「騙し絵の牙」も控えていますが、実は塩田武士さんのお姉さんはかなり前になりますがお仕事を一緒にしていた経緯があるので、まさか知り合いの方の弟さんと知ってビックリ。
リアルタイムで事件を体感した事や事件の発生地域が関西など、いろんな事が自分の中でも近く感じる事が多い事件をモチーフにしているだけにいろんな思いをより感じて観賞しましたが、それ抜きでも十分に楽しめました。
沢山の方か既に観賞されてますが、まだの方は是非観て欲しい。邦画のメジャー作品の力量を存分に堪能出来ます♪
超お勧めです。
丁寧、そして配慮の行き届いた作品
モデルとなったグリコ森永事件はオンタイムでみてきたので、懐かしさとリアルを感じながらの観賞。 こどもの声に関しても当時の報道やその後の未解決事件の番組などで幾度となく聴いてきた。そのたびに声の主に関してもいろいろな報道があったし、時効成立の時のスペシャル番組では非公開だが特定されているような情報もあったような気がする。 平成も終わり、昭和はもう遠い昔のような扱いだけど、未解決事件は埋もれたままだったり、今もどこかで生まれているのかもしれない。映画では普通で真面目なテーラーの忘れていた思いでの中に真実が埋もれていたように。 実際の事件が題材にされているだけに、作り手や俳優さんたちがとてもとても丁寧に、配慮ある真摯な作品だと思いました。
子供声
小説を読み終えてまもない頃に、映画を観ました。このストーリーは観ているうちに本当の事件(グリコ森永事件)の事実の部分と小説の部分が混在してしまうほど、よくできたストーリーだと感心させられました。 そして何よりも気になったのが、実在の子供の声の人物は今頃、どのような生活を送っているのだろうか。映画同様に、(自分の声に)気がついて悩んでいるのか、それとも、未だに(声に気づかず)平穏に暮らしているだろうか。なんとなく複雑な気持ちにさせられました。小栗旬、星野源、共にいい味出してました。久しぶりに良い映画を見させていただきました。
映画にしてくれて感謝
小説も読んだことあり、結末も知ってましたが、良かったです! 小説ではうる覚えの部分が肉付きされ、人に語れるレベルになったと思います笑笑 グリコ森永事件時は小学生でした。何気に覚えてるけど真相ってなんやったん?というモヤモヤがありました。 もしかしたらグリコ森永事件も同じような背景があったのかもしれないと思える興味深いものになっています。 終盤のところも知っていてもグッとくるものがありました。ただ生島聡一郎さん役が伊武雅刀さんに見えて...違いますよね笑笑 あと個人的な好みですが、テーラーの作業中の音、箱からテープ取り出す音などなんか心地よくて最高でした^ ^
全533件中、201~220件目を表示