「文明開化の音はした?」るろうに剣心 最終章 The Final kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
文明開化の音はした?
毎度おなじみ流浪のレビュワーkossyです。すっかり内容を忘れてしまっていた2作目、3作目を復習するために観るのが遅れてしまいました。原作も読んだことないし、アニメも見たことないし、よくわかってないのですが、今回は強敵のオンパレード!凄いと感じました。阿部進之介とか、ガトリング銃を腕につけてるなんて、まるでコブラじゃないですか。一ノ瀬ワタルがどこに出てたのかわからなかったけど、彼なら素でも怖い。まぁ、風変わりな武器ばかり持ってる強敵たち。でもね、剣心に一度敗れてる者が出てくると何かと安心して見れるのです。
誰だって平和な世を願ってる。分断の幕末に争っていた勢力も、政敵を殺しまくったことを反省したり、復讐を狙っていたりと、人それぞれ。人斬り抜刀斎こと緋村剣心はある事件から刀を置き、逆刃刀を携え不殺を誓った。といった内容だと思う・・・
アクションは前3作に輪をかけて激しくなり、特に室内でのワイヤーアクションがどうやって撮影してるのかわからないほど。俳優陣でも佐藤健はもちろん、土屋太鳳も激しいアクション。極めつけは剣心に復讐する新田真剣佑が最高!助演男優賞間違いなしと思えるくらい台詞回しもアクションも素晴らしかったでござるよ。
さらに剣心が不殺を誓うきっかけとなった妻殺しの真相。何度も回想シーンが挿入されるのですが、彼の十字傷の意味もわかってくる。え?結婚してたの?と驚く武井咲の表情もよかった。知らなかったんかい!とこっそりつっこんでみた。
泣けるだろうと思っていたのに、泣けなかった。それよりも不殺の誓い、贖罪の人生、新しい幸せを見つけることができるのか?といった剣心の心に共感してどんどん仲間が増えていくところが良かったかなぁ。ちなみに、タイトルを今まで“流浪に剣心”と“に”を助詞だと思っていたでござるよ。