劇場公開日 2021年2月26日

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あのこは貴族のレビュー・感想・評価

全239件中、101~120件目を表示

4.0あのこは貴族。自分は…?

2021年3月25日
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鑑賞方法:映画館

知的

キャストの方々の演技がとても素晴らしかったです!

途中、気付けば美紀(水原希子)のことを応援している自分がいて、時に見せる華子(門脇麦)の箱入り娘感というか、お嬢さま感というか、ふとした一言が微妙に鼻につく感じがして、時々イラッとしていました。笑
でも最後は、登場人物それぞれが自分の意思で自分の人生を歩んでいる感じになっていて、前向きな終わり方だなと感じました。

親や家庭環境は自分で選べませんが、自分の価値観は自分自身が後天的に作り上げていくものであって、自分がどう生きていきたいかという判断の源になっていくのだと思います。

自分は周りからどう見えているんだろう?とか、自分の価値観だけで人に接していなかったかな?とか、ベクトルを自分自身に向けて、客観的に考えるきっかけとなる作品でした。

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まりも

4.0描写がとても良い

2021年3月24日
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繰り返し出てくるシーン(自転車の二人乗り、タクシー、東京タワー、雨などなど)が印象深くてとても良かったです
最初はちょっと退屈だったのですが二人の主役が交わるあたりからどんどん感情移入していきました
というか主演って門脇麦だけだと思っていたんですが途中からアレこれ水原希子が主役なの??ってなりましたね(失礼しました)
女性の方々の関係性があまりギスギスしたものではなくなんというか前向きな感じがしてその辺もとてもよかった
個人的にツボだったのが弟の車がGTウイング付きの86だったことですかね(笑)
最後に水原希子さん本当によかったですこんないい女優さんだったなんて(また失礼しました)

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puleco2

4.0良かったけども・・・。

2021年3月21日
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鑑賞方法:映画館

あり得る感じで良かったけれども、リアリティ感でちょっと惜しい。
ただ、このテーマだと小さめだけど地方にもあるんだよねそういうの。
東京と同じで気づかないだけで。
地方のイオンで一生終えるみたいなのは何ともいえんというのが山内マリコなわけで、もうちょっと多重的に見て欲しいなと思いました。
ただ、映画としては演出が細かくて面白かったです。

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khapphom

5.0音楽・衣装 大変良し

2021年3月21日
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鑑賞方法:映画館

地方出身、美大卒、東京在住、30代半ば、独身、仕事バリバリやってる自分にはどこの階級もハマっていないけど、出てくる女の子たちの気持ちが痛いほど、

わ・か・る。

貴族たちもそうじゃい子たちも、みんな好きだ。
みんな好きだー。

そう思える物語でした。

音楽と衣装、あと、山下リオが良かった。

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4.5東京って棲み分けされているから。違う階層の人とは出会わないようにできてるから。

2021年3月21日
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鑑賞方法:映画館

東京の、無機質なビル群の風景を見ているだけで、なんでこんなに悲しいのだろう?
街を行き交う人の姿が、なんでこんなに愛しいのだろう?
自分とははるかに階層の違う華子の生き方が、なんでこんなに共感するのだろう?

社会にはミルフィーユのように階層がいくつもあって、例えば幸一郎は最上部の階層で、華子はそのすぐ下の階層で、美紀はといえば下は下でも真ん中くらいで。だけど幸一郎と華子の階層差より、華子と美紀の階層差は著しくかけ離れていて。そんな美紀より下の階層さえも、まだいくつもあって。たぶん、無限に。
同じ東京にもいくつもの階層の人間が生きている。「みんなの憧れでつくられていく、幻の東京」、そうまさに。そうなのだよ、ほんとに。だけど、みんなそれに寄り縋って生きている。それを本物だと信じることで、自分の存在を確かめている。地方民である自分でさえ、外部は外部なりの階層がある。
そう意識していた時、「事情は分からないけど・・最高の日もあればそうでのない日もあるよ。それを話す相手がいれば十分じゃない?」の言葉に、滝に打たれるような感覚を覚えて泣いた。たぶん、かつて勤めていたオフィスが、二人が見上げている東京タワーとほぼ同じアングルだったせいもあったのかもしれない。孤独を感じていた華子にとって金言であったように、僕にも響いた。

嫌味なく押し寄せるさざ波のような悲しみに襲われる気分に満たされながら映画館を出て、誰一人知り合いのいない新宿の街にたたずんだ。華子が最後の手にした解放感を味わいながら、この映画が、公開してずいぶん経っていながらも武蔵野館の客席が満席になる理由がわかったような気がした。

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栗太郎

3.5よかったぁ私、貴族じゃなくて。自由に選択できる人生で。

2021年3月20日
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階層が違うと決して交わることがない東京というところ。私は地方民(大阪)ですがそれは関西ではそれほどには無い感覚で東京の友人と話していて(ん?)となる違和感がこの映画の中にはしっかり存在していてそこを上手く表現しているなぁと思いました。
庶民の私からすれば松濤のお嬢様というだけで十分に「貴族」ですが、さらに上の貴族層なのですね、幸一郎さんは。
あ、そう言えば幸一郎さんタイプの人、私達の学生時代に関西にもいましたねぇ。大会社の御曹司で私大の内部生、振る舞いもお上品でしたが女性関係はこっそりとあんな感じでしたw

内部生と外部生、都民と地方民、タクシーと自転車。これらの対比には誰もが(そうそう!)と共感できるはず。そして男性陣が覇気をあまり感じられない生き方をしている中、時岡美紀は友人の里英とともに逞しく、お嬢様側である逸子の清々しさも本当に魅力的。その男女の対比もよく計算されていてお見事でした。

ある年齢になると結婚するのが当たり前、と何の疑問もなく思って育ってきた華子のあの決断、選択に心からエールを送ります。

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ごーるどとまと

2.0章立ての構成は映画には合いません

2021年3月20日
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デビルチック

3.5分断でもなく、連帯でもない。

2021年3月20日
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YK

4.5女性の生き方 選び方。

2021年3月18日
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楽しい

幸せ

落ち着きのある素敵な映画でした。
育った環境に違いはあるものの自分らしく生きていくことを選んでいく。

門脇麦 水原希子 石橋静河 山下リオ 高良健吾それぞれの役が違和感なく観られて魅力的でした。間の取り方とか台詞がいいのかな。 落ちついた印象をもちました。 待ち合わせとかも常にホテルなので贅沢な気分を味わえます。

水原と山下のふたりが楽しそうに自転車に乗っているシーンが好きです。 東京タワー 東京駅の夜景が輝いてとても綺麗。東京の街並みが好きです。

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しろくろぱんだ

4.5階層型社会から解放された女子4人

2021年3月18日
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難しい

幸せ

寝られる

東京でそれなりの家庭で育った華子と地方から上京してきた美紀。
「東京は棲み分けがされている」
東京の街で全く違う世界(階層)を生きている本来交わることのないはずの2人。
しかし、青木幸一郎という1人の男性を窓口のようにして二つの世界が交わっていきます。
本当だったら修羅場となり得る(と思ってしまう)幸一郎を介した2人の邂逅ですが、お互いを攻めず、寧ろそこから交流が生まれる。
なんと優しい世界でしょう。
この場面もそうですが、逸子のセリフが何かと胸に刺さりました。
人はどうしても自分とは違う世界のことは無関心だし、軽蔑しがちだと思います。
しかし本作はそういった見えない隔たりを描きながらも、他の世界を認め、憧れを抱く華子のような優しさで包まれた映画でした。
(これこそ皮肉に聞こえてしまうかもしれませんが、)上流階級だからこその余裕から生まれる優しさなのかもしれません。

細かい演出も素晴らしかったです。
一つ一つの所作であったり、飲食物、それぞれが存在する場所等々。
そういった細かい部分がよく作られていたので、「これは庶民的だ」とか「これは貴族っぽい」とかスクリーンの中に探すのも楽しかったですね。
また、章ごとに分かれていることもあって、居酒屋を一つ例に取ってみても、華子パートと美紀パートでは全く違って見えました。
2人のキャスティングも逆じゃないの⁉︎と最初は思いましたが、納得です。

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唐揚げ

4.0鳥籠から自由な世界に

2021年3月17日
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ぴくにっく

4.0東京ヒエラルキー

2021年3月16日
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 女性には生きづらい世の中、分断された社会に翻弄されるといった感じか。それにしてもまた富山である。今年としてはもっとも自然な富山弁を聞くことができた。しかも頑張って慶応に受かり、自分の力を試すスタートラインに立ったのに、内部生と外部生という貧富の差を見せつけられれ、自分の夢さえも見失ってしまった。

 一人の男に対する「結婚」という概念。開業医の娘でもあるお嬢様育ちの華子にとっては周囲の言葉に流されるように良家同士の結びつきに流されてしまう。しかし、弁護士の幸一郎はその時ミキティと付き合っていたのだ。

 恋愛に対して抱くことの違いもあったけれど、結婚に対する考えも違う。富山に帰省したときに弟が「セフレ」という言葉を発したときに内心自分のことも考えたのだろうミキティ。幸一郎にしてもその程度の相手だと思っていたのだろうか・・・

 東京は上流社会と底辺の社会が交わらないようにできている。これは衝撃的な言葉だった。住んでみないとわからないだろうけど、田舎者にはわからなかったことだ。搾取されていても、その相手が見えないと、憤りをぶつけようにも相手が見つからない。そんな分断された世の中で手探り状態で生きていくしかないのだろう。

 大きな事件があるわけでもなく、ありがちな物語なんだろうけど、東京という複雑なヒエラルキーも見えてくる作品でした。そして、政治家の息子には“太郎”、“一郎”という覚えられやすい名前が付けられていること・・・いるいる。いっぱいいるよ!2世議員。

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kossy

5.0心に沁みる

2021年3月15日
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泣ける

知的

幸せ

こんなにも豊かな作品に出会えて感激

生の感情がスクリーンから溢れ

無駄が全く無いタイトな表現で人生の機微が伝わる

岨手由貴子監督の才気が漲る傑作

必見!

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労働4号

3.5あるある

2021年3月15日
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義兄が足をバタバタと行儀が悪いと思ったら、間髪おかずに飛んでくる姉の注意。対して、取り皿使えよ!とこっちは思ってても、ノー突っ込みの富山県民。現実を考えれば、階層云々のテーマ表現は効きすぎているが、一概には否定はできぬネタが各所に散りばめられ、全編ニヤニヤ、社会派ドラマ以前にオフビートなコメディとして秀逸である。
門脇麦の楚々とした仕草がさらに笑いをさそう。一方、アップを捉えた時の表情は幾層もの想いが秘めているようでもあり、しがらみに捉われる良家の子女の苦悩を示している。VIO脱毛を雑談する水原希子と山下リオのバディ感が良い。この二人を中心においたドラマにも興味を持ってしまう。
石橋静河が門脇と水原を呼びつけるシーン。ニュートラルなスタンスを語る石橋の言葉は、それでも優越する立場の言でしかない。それを受け取る水原の表情は微妙、上から手を差し出す石橋に忖度するような相槌。そんな緊張感に現れる門脇の無頓着さと唐突に切り出される封筒…素晴らしい演出。白眉のシーン。
水原の部屋を経た最後の決断にはエールを送るが、それがいばらのみちであっても良い訳で、幕の引き方には違和感を感じた。

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Kj

4.0貴族は貴族なりに

2021年3月15日
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悲しい

知的

どこの世界でも、他人にはわからない苦労があるんだろうな。
他人と比較せず、自分が心から楽しく笑っていけるのがどんなに素晴らしいことなのか、改めて思える映画でした。
ラストシーン、華子が本当に楽しそうなので、ホッとしました。

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かずじー

3.5生まれや血筋ではなく生き方と心根の在り方が貴族と諭してくれる作品です。

2021年3月15日
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幸せ

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松王○

3.5日本の中の階級化した社会を炙り出す物語

2021年3月15日
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トミジュン

2.0マッチングアプリは意外といいらしい

2021年3月15日
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楽しい

難しい

幸せ

【貴族】
「お嬢様」と言うよりは文字数を減らせるが、「セレブ」とは互角である。
「あいつマジ貴族じゃね?」
「あいつマジセレブじゃね?」
どちらでもよい。

【37%】
数学的にいい人と結婚するには何人見送ると有利?
交際する総人数を決め、最初の37%人は見送る。
最初の彼らより良い時点の人が現れた時点で結婚する。

2人の女性を交差させた普通の作品。
交差させたことによるスパークはあまり無い。

良い点
・ありがち

悪い点
・章ですよ
・LINE風画面のボカし方が中途半端、見せるなら見せる、見せないなら見せない。

その他点
・家庭より仕事
・奥さん

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猪古都

2.5階層社会で生きる道標

2021年3月14日
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映像演出・脚本と丁寧で観やすく、何より主役の門脇麦が見事に役に染まってて良かった!階層社会の中で交わる人と人との感情や機微の表現が秀逸!
欲を言えば高良健吾とのシーンはもっと説明欲しいと思ったけど、最後のシーンで全て詰まってる感じですかね。

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Solollatte ciné

4.5違和感

2021年3月14日
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兎にも角にも
ディレクターズカットとかで
主演2人の逆キャスティングでみたい。

あえてこのキャスティングだったんだろうが
わたしは逆で観たかったな...。

高良健吾さんさすが
山下リオちゃんさすが

石橋静河さん...七光りと思ってましたが
さすが...ここでその光を利用する役、さすがです。

わたしのような半地下レベルには違和感を感じる世界
色々あきらめたり
妥協したりしてきた私にはダメージ受けましたが
良き映画でした。
最後の落とし所も
人によってうけとめ方がかわるとおもいます。

邦画はこういう方向なんだろうな
いい映画でした

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いけだ あさり.