フリーソロのレビュー・感想・評価
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スタートレックV
カリフォルニア州ヨセミテ国立公園のエル・キャピタン。冒頭から緊迫感あふれる映像で圧倒されるのですが、ちょっと待てよ、どうも既視感が・・・と、思い出そうとすると、「あ、スタートレックだ」と気づいたのですが、シリーズ三作目か五作目のどちらだったかが思い出せなくて、鑑賞中ずっと気になっていました。
結局はネットで調べてみて、ようやく『スタートレックV』だったことがわかりました。ラジー賞もとったこの映画は内容が思い出せないのに、冒頭でのカーク船長が休暇中にエル・キャピタンの岸壁アタックする映像が凄かったことだけ覚えてるのです。フリーソロと同じく命がけで岩を登るカーク。そこへ円盤みたいなモノに乗って空中を浮かび上がるミスタースポックの姿が現れ、「休暇をお楽しみ中のところすみません。緊急事態です」・・・と、こんな展開だった気がする。他の方もスポックに言及してるので、チェックしてみると、あれ・・・アレックス自身がスポックに似てたのか!という衝撃をも受けました。もう頭は混乱です。MRI検査しなきゃ・・・です。
さて、ボルダリングも東京2020オリンピックで正式種目となったことですし、岩登りはまさしくスポーツであることの証明。かつての映画『クリフハンガー』がなんて、いかに作り物感が溢れる作品なんだとも理解できます。「人間はいつだって死ぬ可能性があるんだ」などと冷徹なまでの発言の裏には、仲間を何十人と失ってる背景があってのこと。MRIでの異常なまでに前頭葉が反応しないことから、多分、死神を味方につけてしまったんだろうとも感じてしまいます。
中盤は彼の死生観とか恋愛観とか、冷めた言葉を聞かされ、人生何が楽しんだろう?とも思ってしまいますが、この辺りで眠気が襲ってきました。あ、落ちる、落ちる、落ちた~と、数秒寝てしまいました。さすがにクライマックスシーンは目を見開いてましたが、一番凄かったのはカメラマンも宙吊りになって撮影してる!ということでした。ドローンにしときましょうよ・・・怖っ!
こんな登山予想外すぎて!!!!!
私はフリーソロの意味もよくわからずこの映画を見た。
登る山は断崖絶壁。しかも命綱なしのフリーソロ。
こんな素晴らしい映像見たことない!そして、彼女、親友、撮影カメラマンそして本人...それぞれの感情がうまく引き出されていて、すばらしかった!
是非見てほしい作品!!!
リアル映像の迫力
過去に「クライマー」や「MERU」等の山岳作品を観ましたが、今回も大迫力の映像でした。
今回のエル・キャピタンの登頂が成功したので、映画が出来たと分かっているのですが、もしかしたら途中で落ちてしまうのでは?と思い、後半はハラハラで手が汗でびっしょりです。
監督も言っていましたが、見ている方が神経をすり減らします。そんな作品です。観ればその迫力が分かります。
リアルの映像って凄いですね。
ミスター・スポック
高さ975m断崖絶壁であるエル・キャピタンのドーン・ウォールを、ロープ・道具を使わず単独で登るクライマー「アレックス・オノルド」の挑戦(2017年)を描いたアカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞作。
映画の大半は、入念に準備をしていく様子に割かれており、2015年にドーン・ウォールをフリー化したパタゴニア・アンバサダーのトミー・コールドウェルも登場する。
いくらルートを徹底的に予習しても、急な体調変化やちょっとした失敗は起こりうるので、命綱なしで死んだクライマーも多い。慎重にコトを進めるアレックスにしても、彼女ができてから練習中に2回も事故したりして、妙な流れも…
「メルー」のジミー・チン監督作ということで期待していたのですが、山や自然に興味がある方ならぜひ観て欲しい名作でした。
なぜ、フリーソロをするのかという理由について、MRI検査の結果で興味深い現象も確認できるのだが、母親の影響も伺えて、親子関係というのは大切だなぁと改めて思うのでした。
腹式呼吸と自重筋トレ、神の業
数メートルの落下で、圧迫骨折数ヵ所、足首の捻挫、これは、少々出張り過ぎのGFが原因らしいが、彼も、やはりそれなりに怪我をしている。生身の人、なのだな。しかし、日々の体の鍛え方、そしてフリーソロに備えた、万端の準備の仕方も、もはや超人だ。全てにおいて、強靭な精神力がぶれない。ロープで登りながらコースを確認、住居でもある車内に座しての、完璧なまでのイメージトレーニングときて、あぁ、テクニックも同じ、ボルダリングの長いやつ、だ。と、今さら気がつくものの。千メートルに近い高さだと、覚える手足順は幾つだろう?撮影中のカメラクルーに、完登間際に出会うと、アレックスは、Hi guys! と微笑む。息が全く上がっていない。おぉ、神業の、究極の腹式呼吸!それにしても、彼の目が、あまりにも遠くを、彼岸を見つめている気がして、不安を覚えてしまう。ま、こちらは凡人であるからして、やむを得ないのだが。
本当にすごい。
偉業達成のクライミングの映像の時は、あまりの臨場感に、スクリーンで観ているだけなのに、怖すぎて悶えてしまい、じっとしていられないくらいだった。
ご本人と周りの人の心の描写が痛いほど伝わった。今後もチャレンジは続くのだろうと思うけれど、ずっとそのチャレンジが成功に終わりますように、と祈らずにいられない。
ドキドキ((o(´。›ω‹。`)o))ハラハラ
比較的高所恐怖症な私には
予告で見た「アナベル」より恐怖でホラーでしか無かった
自分自身との戦いなんだろうな
僅かな妥協や油断も出来ない
生と死が紙一重の世界にたった1人で挑む
凄いなーなんて簡単な感想では失礼過ぎます
研究に研究を重ねて何百回もイメージして訓練して...
小さい頃からの陰キャなオタク性質が講じて、こんな偉業を成し遂げてしまって
本っ当に凄いです!
人としては何か掛けていないと
こんな事出来ないと思う
彼女さんとのこれからの生活と
この自分の生業をどう対処して行くんだろ
何となく心配だけど、あの平常心(侍の心)で是非乗り切って貰いたい
笑顔が怖くなる
私みたいに高所恐怖症の人間が怖いもの見たさに行くなら最高かも。
完全ドキュメンタリーなのに構成がしっかりしているから映画としても成立していてお見事としか言えません。
そして主役の彼がもう、なんていうか、リアルなんですね。
家族や恋人との話も決して素敵とは言い難い部分もあり生々しさ倍増で、それが良くない未来を想像してしまって…。
そしてあの笑顔ですよ
シャイな彼が見せる笑顔は、他人を受け入れられていない人のそれに見えて、私には怖かった。
悪い人が出てこないだけのホラー映画のような、不安と緊張とスリルと冒険を見せてくれます。
興味があるならオススメできます
キューーーーっとなるレベルを超えてた。
高所恐怖症です。でも、こいつは質が違う。眺めが余りにも現実離れし過ぎていて、ビビるだの縮み上がるだのの範疇を飛び越してます。
クライマーは恐怖心と戦い、乗り越えようとしている人達なんでしょうか?
神経ホルモンの話。ある化学物質について、その物質が生成する前の段階の物質のことを「前駆体」と言います。「闘争か逃走か (fight-or-flight)のホルモン」や「生存本能ホルモン」と呼ばれ、興奮状態になると分泌される「アドレナリン」の前駆体は「ノルアドレナリン」。その前駆体は「ドーパミン」。「ドーパミン」は「快の感情」をつかさどる脳内麻薬の代表。
本来なら「アドレナリン」が分泌されるべき場面で、その前駆体である「ドーパミン」で生成が止まり、分泌されてるんじゃないのかと思ったりしたけれど。
入念な準備と鍛錬で成功の確信を持って、不可能と思われる壁に挑戦する人達。参りました。
ドキュメンタリーの泣かせ役、サンニの明るさに思う。「女って強いよなぁ」。彼女の愛の半分は、アレックスへの母性に見えた。
挑戦もほどほどにして欲しい。サンニのためにも。無理なんでしょうね、多分。死ぬなよ。
ついでに車オタしとくと。
アレックスの愛車は、Dodge Ram Van Camper Conversion。年式不明。前席は、おそらく合皮のRECAROに換装されていました。新車で6万ドルくらいの車ですね、今なら。日本じゃでか過ぎて、乗る気は起きんけど。
なんか感動!
ドキュメントなのにうまく構成してあり自然とストーリー立つてます!ただ登山なんかした事のない私がみるとなんか映画でなく情熱大陸スペシャルでみたかったです!高所恐怖症の私は理解できない世界でした!
山岳
山岳する人がウケる映画だな。素人にはあまりウケなさそう。ドキュメントタッチだからドラマ仕立てじゃないからよけいに山登り素人には最後まで観るには退屈かも。が、山登り人間には大ウケすること間違いなし❗
とても良い映画
この映画のクライマックスは、もちろん最後のクライミングのシーンなわけですが、個人的には、主人公・アレックスという個人というか、彼の家族歴に興味を持ちました。
アメリカ人なんて、みんながみんなハグするのが普通だと思ってたんですが、そんな習慣が家族には無かったというのですから、ちょっと驚きでした…
そして、彼の母親も父親もかなり変わり者というか偏屈で、なんか他人事とは思えませんでしたね(笑)
彼の精神性のルーツを覗き見したというか、孤独を味方につけているからこそ、新たなクライミングへ挑戦し続けられるのだと思いました。
ちょっとこの人生は、寂しいかなとも思うのですが…
大きなお世話でしょうけど(笑)
スリリングなドキュメンタリー
非常に面白かった。
アレックスのインタビューで垣間見られるひととなりや人生観もとても興味深かった。
強いて言えば、もっともっと登山シーンが見たかった。結構省かれてた気がする。(その割に映画スタッフの出演シーンが多すぎた)
恐怖を体感させてくれる良作ドキュメンタリー
つながりをなくしたことで生まれた繋がりの話
この作品を観ようとする人はどんな人なんだろう、とふと思った。怖いものが好き?じゃあホラーとかも好きなのかな、とか。
監督が言ってるように最悪の可能性をつねに想像させられた。彼の生い立ちを聞いた時には、周りに嫌気がさして独りを選ぶありがちなパターンかと思ったが、彼の周りには仲間がいて、帰るべきパートナーがいる。彼にとっては、フリーで登ることで得られる生の実感が全てで、そこに向かうことが彼にとっては自分らしくいられる唯一の手段なんだと感じた。周りは繋ぎとめたいがそれが彼の思考に影響を与えて、身体の動きを悪くするのを知っているから、言葉選びも慎重にならざるを得ない。
今の世の中、とりわけSNS界隈でありがちな相手の気持ちを煽るような言葉、そこから生まれる駆け引き⬅︎もちろん男女間の駆け引きも含まれる。は自ずとなくなりシンプルな気持ちのやり取りが生まれる。これは、今の時代に限らず見習わなければならないと感じる。
なぜなら、アレックスは文字通り岩山を登っているが僕らも見えない岩山を登っているから。それを冷やかしたり、石を投げたり、笑ったりしてしまったことで、精神的な滑落からリアルな死に繋がることもざらにあるからだ。
そんなことをこの作品から学んだ。
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