さくらのレビュー・感想・評価
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長谷川家の物語としてよい(さくらの意味がどれほどあるのかは疑問)
原作は未読。両親と兄と妹のいるかおるの視点から描いた長谷川家の物語。そこにタイトルのさくらと名付けた犬が絡む。
予告編で兄貴の葬式のシーンがあったから亡くなるだろうことは予想できる。でももう少し隠してもよかったんじゃないかなと思ってしまった。もちろん長男の死がすべての話ではないし、家族全員のエピソードが盛り込まれた長谷川家の物語なんだけど。
それでも全体の印象がいいのは演じてる役者さんたちがよかったからかも。小松菜奈に中学生役はさすがに厳しかったり、兄貴へのコンプレックスを感じるべき北村匠海が普通にイケメンだったりと疑問に感じるところもある。それでも安定した演技と存在感があるから安心して鑑賞できた。
次男のコンプレックスや妹の恋心とかが原作ではどうだったんだろうと気になるところ。確かめてみたくなる。
愛情だけじゃない
淡々と語られる家族の物語。
本音も弱さも利己的な反則も目の当たりにする、愛情だけじゃない、家族って不思議な繋がりで成り立っている。
そんな事を思いながら、まったく集まることのない自分の家族を思い巡らせた。
真っ当な話を真っ当に撮った。だけ。
全然ダメってわけでもないけどすごく良い!ってわけでもなく。
冒頭、お母さんの性教育のシーンで、とても良い映画が始まるんだなぁという予感があった。
しかし、いつ本編が始まるのかと待っても待っても次男のナレーションの説明によって物語に入り込めず、なんか乗り切れないまま終わってしまった。
3人の兄妹はそれぞれは素晴らしい役者だけど、この生っぽい話において3人揃うとどうしても作り物感が気になってしまう。
普遍的な家族の話は、もう少し広告の匂いがしない人で観たい。
それと原作未読の身からしたら、なぜ「さくら」なのかがそもそも伝わってこなかった。
もう少し犬を工夫して使ったらどうだったんだろう。
犬の目線で語るとか。
普通の話を普通に撮っただけで、世界各国数多ある家族映画には勝てないな〜と思った。
小松菜奈の良いとこ盛り合わせ映画
パンチラが感動へと誘う園子温監督の『愛のむきだし』を初めて見たときのような感覚。放尿、放屁、脱糞、自慰行為が登場人物の心情と見事にリンクしているという稀有な映画。LGBTや兄弟への恋愛感情などが複雑に絡んでくる予告編からは想像できない展開でした。
とにもかくにも小松菜奈ちゃんの怪演が光る映画でした。長男に恋をするという難しい役どころだったんですが、時に色っぽく時に弱々しく思春期の内面を表情や佇まいに込める素晴らしい演技だったと思います。
ややネタバレを含みますが。
お葬式のシーン、小松菜奈演じる美貴が思わず放尿をしてしまうという衝撃的な場面があります。尿は当然ですが便所という周りから隠れたところで行うべきもの、みんなの前では出したくても我慢すべきものです。美貴は吉沢亮演じる一が好きで好きでたまらない、彼女が来たときには直接的には嫌われたくないから間接的に邪魔をして、一に届くお手紙を隠して、何とか想いを伝えようとするのですが、はっきりと言葉にすることは最後までできなかった。我慢すべきものだと、もしくは目を背けたい感情だと思っていたのかもしれません。それが放尿に込めた意図だと僕は受け取りました。その後、〘くるみ〙という周りに固い殻があって中を取り出すためには強い衝撃が必要なものを使って、自らの悲しみに浸るかのように慰めるかのように自慰に取り組む。非常に美しいシーンでした。
ラストのさくらからの脱糞を受け止めるところも、リミッターを外して(信号無視がきっかけ)自分の想いはきちんと伝えなきゃいけないと語るシーンも非常に印象的でしたし、脚本・演出の意図が十二分に伝わってきました。
どの季節でも、どの年代でも、美貴はスカートかショートパンツを履いているのも、きっと出したい感情があるからだと解釈しました。監督・演出の趣味ではないと思います(笑)
とにかくずっと変な映画です。子どもにある意味性教育を叩き込むシーンやら、いい年した男兄弟二人が家のお風呂に入るシーンやら、リアリティーラインを超えているところもあります。そこにのれるかのれないかで、この作品の評価は大きく変わってくるんだろうと思います。自分は説明し過ぎない良い意味での作品の余白もあって、好きな映画でした。
小松菜奈さんが凄かった!!
彼女目当ての観賞だったけど大正解!
あんな事やこんな事。
女優としてひと皮剥けた感じ!
ミキ(小松菜奈さん)と薫(北村匠海さん)、一(吉沢亮)の三兄弟を中心とした家族のストーリー。
まったりとした展開が続くのに加えのんびりしたピアノの音楽が流れる展開。
居心地の良い感じに好感が持てます。
観終わって感じたのは小松菜奈さんが本作の主役だった感じ。
小悪魔的なキャラが素晴らしく、家族で食卓を囲んだ時などのセリフの無いときの演技が上手すぎる。
上映中は彼女しか観ていなかったかもしれません(笑)
北村匠海さんは演技が安定し過ぎ(笑)
なんなの彼の存在感は。
映画を作る側とて、彼の安定した演技は必要な役者さんなのかもしれません。
本作ではナレーターも勤めるキャラクター(笑)
母役の寺島しのぶさんも良かった!
子供に性教育の説明をするトークが素晴らしい。
全体的にまったりとしたした作品なんだけどラスト10分位のクライマックスに、
今までのミキの良くわからない行動が解き明かされた感じで感動も最高潮に。
サクラは犬の名前でした( ´∀`)
むずかしいわなぁ...
役者のみなさんの演技は、とてもよかったんだけどなー。
うーん…薫が語ってたけど、愛がテーマなの?
私は、この作品の中の家族にリアルな愛を感じなかったよ…。
そうだなぁ…、
原作の中で(読んでないけど)、
監督、もしくは脚本家の気に入った一場面、
例えば、カラフルな手紙に埋もれて
「おにいちゃーん」言うて自慰ってる?ドヤ感満載のファンタジーなシーンとか、
お漏らししちゃうシーンとか、
卒業式に、いきなりスピーチとか。確かに、素晴らしいこと言ってるよ、内容は。
でも、何もかも唐突に入れすぎて、それに至る心情が全く描かれてないから、あたしゃ、ポッカーンよ。
置いてけぼりよ。
小松奈々ちゃん、がんばっとるなーしか思わんわけよ。
俳優さんたち、すごいなーとかね。
子どもに夫婦の営み説明するのも、いいこと言ってるでしょ!って主張されてる気分なわけよ。
でも、そこいる??ってなるの。
入れたかったシーンをとりあえず、全部入れました!的な。
しかし、美貴は、いいの、あれで?
彼女は、少し病気なのか??
なんで、あんなんなのか、よーわからんのよ。
で、そのまんま、なんだか、良く解らんなー、なままで終わって、
エンドロールで西加奈子の原作と知って納得した。
クセがつよいからなー。
そりゃ、難しいわなー。
というわけで、ひたすら役者がもったいな、と思いました。
それと、
しょっぱな、この二重くっきりの美男美女の濃い三兄妹が、
この親二人から産まれるのか?!
まったく、ひとつも部分的にも似てないやーん!って、衝撃からの違和感が拭えず、
どこかで、その辺りも実は養子縁組とか何かしらの家族の問題で絡んでくるんじゃね?とか思ってたら、特になかった(笑)
普通で、特別な家族の日常
これだけの今をときめく若手俳優陣を配し、人気作家・西加奈子の原作となれば、もっと話題に上がってもいいのに、地方では上映会場も少なく、とても残念。もっと多くの人に観て欲しい作品。
テーマは、家族愛。前半は、5人家族と犬のサクラが織りなす、ごく普通の日常をコミカルな笑いを誘いながら展開。会場からもクスッと笑う声も聞かれた。
しかし後半、兄が交通事故で、大怪我を負ってからは、話は一転。兄に気遣うピリピリした空気が、家族の中に張り詰めていく。そして…。
3人兄妹を演じた、吉沢亮、北村匠海、小松菜奈は確かに、中学生、高校生役には、少し無理はあったが、役所をしっかりと理解し、誰にでも優しく、次兄や妹のヒーローである長兄、兄の背を追いかけ、いつも一歩引いた冷静な分析をしている次男、長兄を愛する破天荒な妹を見事に演じていた。
次兄の目線での語りで、物語は進行し、それも家族テーマを意識した、素敵な語りであった。それ以上に、今回は、小松菜奈の幼さの中にも、女を振りまく妖艶さに目を引き、周りを振り回す、実質的な主役であったと思う。
また、タイトルとなる犬・サクラのあまりにも健気な演技には、脱帽。出演者と同じような立ち位置で、しっかりとその場に相応しい演技だった。名犬ですね。
昨今、鬼滅ばかりが話題になり、確かに瀕死の映画業界には、大きな起爆剤となったが、やはり、こうした素晴らしいヒューマン・ドラマを、もっともっと上映して欲しいと、切に願いたい。
驚愕でついていけないこともあるが、演技だけは確実に史上最高!かもしれない‼️❓❓
小松菜奈の行動が鳥肌が立つほどの連続、長年の兄の恋人の手紙を隠し、葬式の所作とか、恐ろしい妹、それだけに彼女の演技は超絶凄い。
演技が凄いと言えば、吉沢亮の振り幅も凄い、爽やかからどん底への!
他の人の演技も凄すぎる、北村、永瀬正敏から子役に至るまで、犬まで凄い🐩。
この映画の演技に比べたら、罪の声など学芸会レベル。
小松菜奈の足が綺麗だった、それだけでも映画代の価値がある、演技は恐ろしいけど。
これが現実なら悪夢だけど、映画なら最高の芸術だ!
ジェンダーや差別など学ぶべき点も多い、今年最高の映画の一つ。
少なくとも演技の賞は独占するでしょう!確実に!
小松菜奈ってすごいね
お話は難しかった。誰が主役なのか、なにが主題なのか、何を伝えたいのか、モヤモヤぐるぐるした。いろんな家族小話を見た感じで嫌いではなかったが。
キャスティングは正直、もうちょい若い子使えばいいのに、、と思う違和感はあった。まだなんか学ランが似合う北村くんはすごいけど、笑。
が、そんな違和感は置いといて、小松菜奈が素敵だった。かわいかったし、セクシーだったし、怖かった。肌や脚が綺麗。いい女優さんだなーと改めて。
あとはわんちゃんですね。犬があんだけ演技できるんだからすごいよなぁ。。
映画3点+小松菜奈0.8+さくら+0.2で4点。
軸となるテーマが良く分からなかった
うーん、特に中身が無いというか、この映画の軸となるテーマが良く分かりませんでした。
家族愛を描いた訳でも無く、世間とは異なる変わった家族を描いただけかなという印象です。
結局、小松菜奈の怪演と犬のさくらしか記憶に残りませんでした。
小松菜奈が出演する映画は良作が多いのですが、今回は評価も伸びていないしちょっと駄作っぽいかな。
フェラーリは昔の安斎肇さんに似ていると思いました。
小松さんが主役ですね
この映画、小悪魔的な彼女が主役
これまでも足が長い娘だとは思っていましたが、素晴らしかった
病的なところ、魅力的なところ、とても良かったです
なんだかんだと、さくらが家族が愛されているのが心地よかった
普通の犬なのが良かった
色々と考えさせられる、、
単純に家族の物語ではなく、様々な恋模様で考えさせられる作品。エピソードが多く、ともするとダラダラしがちなのを絶妙な語りでフォローしてあり感情移入しやすい。
小松菜奈さんは相変わらず上手い。
キャスト→A、脚本→B、演出→自主制作作品並、小松菜奈の脚→S
(あくまでも知名度と言う意味で)B級キャストで、もっと攻めた演出で単館で観たい素材やったんやないかと。
演出が、ちょっと驚くくらいに拙いと感じるシーンが途中連続します。性描写に生々しさはあるけど、中途半端な演出なせいかパンチ感は低目。西加奈子さんの原作は知りませんが、こんな話なんでしょうか?
良かったのは、抑制の効いた音楽と椎名林檎さんのテーマ曲だったりする、ほぼ「金返して!作品」だした。正規料金出すのは、イヤかねぇ…と言うくらい、わたくし、映画の世界観に浸れませんでした。
しかし。
こんだけの役者さんを揃えて、この脚本と演出ですか…なんか生煮えのままで撮影の期日が来ちゃったよ、的な。
皆様の次作に期待します。
ほっこり系でいいのになぁ
思っていたよりもヘビーな内容だった
もっとほっこりするようなものを期待していたので、ちゃんと前情報を入れておくべきだったと反省
まず最初に小松菜奈を外してこの作品は語れない!
正直、「よくこの仕事受けたな」って思うレベル
無邪気さと艶めかしさが共存していてまた新しい一面を見た
作中所々主人公のポエムみたいなのが入るんやが、いいこと言ってる風で結局何言ってんのかよくわからなかった
メッセージ性もありそうでない
もう一押し感が否めなかった
主題歌がDISH//の「猫」だったら星5つけてました
いかんせん口数が多すぎる
映画は撮影して出来上がった作品だけでは完成とは言えない。それを観た観客の想像力によって最終的に完成する。観客の受け取り方によってはいい作品にもなり駄作にもなる。それが作品として独り歩きするということだ。観客の想像力に訴える映画が幅のある作品だと言うことができる。俳句を味わうのと同じで、表現されていない部分にこそ味わいがあるのだ。
本作品はというと、北村匠海くんのナレーションは悪くないのだが、いかんせん口数が多すぎる。解説過多で自ら作品の幅を狭めて深みをなくしているところがあるのだ。そこがとても残念だ。
いいところは沢山ある。永瀬正敏と寺島しのぶの夫婦は、夫大好きの妻と飄々とした夫の組合せがほのぼのとした幸せを伝えてくれる。正月に餃子を食べるのは中国の習慣で、年の変わり目を祝う儀式でもある。元旦にお雑煮をいただくのと同じだ。次男役の北村匠海は名役者の素質十分で、ドラマよりも映画での演技が特に光っている。本作品では自省的で思慮深い次男を好演。長女を演じた小松菜奈は、映画「渇き」での正体不明の美少女を思い起こさせる演技で、思春期の女子らしい矛盾に満ちた存在を存分に演じきった。24歳で女子中学生を演じられる演技力が凄い。加藤雅也の優しさに満ちたオカマはケッサク。フェラーリのエピソードもいい。
ということで犬も含めて芸達者な役者陣が、幸不幸に襲われる家族劇を上手に演じていたにも関わらず、ナレーションが延々と続くおかげでシーンに集中できず、あまり感動もしなかった。登場人物の台詞が長いのもマイナス。北村匠海や小松菜奈、永瀬正敏の沈黙の演技が素晴らしかったのに、それを活かしきれなかった。
本作品は家族の崩壊と再生を描いていて、家族それぞれに分散して感情移入することが出来ればそれなりにいい映画のはずだが、次男の一人称に引きずられて誰にも感情移入できないまま終わってしまった。俳句のように余計な文言を極力そぎ落とせば、ひとつひとつのシーンが輝いたと思う。
小松菜奈の演技は必見。
寺島しのぶ、永瀬正敏の的確な演技は言うまでもないですが、小松菜奈が難しい役どころを見事に演じていて、目が離せない感じで最後まで観ることができました。愛犬映画ではありません。家族の危ういバランスを描いた、見ごたえのある人間ドラマです。
誰のものでもない花を探しましょう
2年前に長男が亡くなり、その後バラバラになってしまった家族が久々に集まり、年末年始を過ごす中で、次男が昔を回想する話。
平凡な両親、快活で家族や学校の人気者な長男、正しいと思ったことと反対の行動をしてしまう大人しいけど頭の良い次男、ワガママやんちゃでお兄ちゃんが大好きな末っ子長女と雌イヌのサクラという家族。
大阪の実家を離れ東京の大学に通う次男に、行方不明だった父親から約2年ぶりに家に帰るとの手紙が届き、帰省するところから始まっていく。
まだ幼い3兄弟と両親から遡り、両親の出会い少々、長女が生まれた頃少々を交えつつ、3兄弟が10代の頃の恋愛や家族との繫がりをみせていく展開。
…なんだけど、登場人物の年齢のデフレが過ぎるw
小松菜奈の設定はMAXでも17か18歳、ストーリーが展開している場面ではほぼ中学生の設定ですので要注意w
どこにでもありそうな幸せそうな家族だけど、長女のちょっとだけ執拗な行動が、間接的にバラバラになってしまう要因になっていく、最早不運としか言いようが無く胸が痛い。
長女も決して悪い人間じゃないどころか、凄く良い子な部分が沢山あるんだけどねぇ…。
皆さん演技もしっかりしているし、やり切れない悲しさと愉しさと温かさを孕んだ物語が面白かった。
年齢の違和感が無かったらもっと高評価するところだけど、やっぱりそこは違和感が有り過ぎたw
ちなみに自分もギョウザのタレは酢にコショウがデフォ、稀に酢にラー油です。
感想が特にない
ぼや〜とした内容と展開で特に…。
強いて言えば、性教育の授業でも受けてんのかなって感じ。、んー、もしかしたら、自分の頭ではこの内容についていけてなかっただけなのかも。原作の方が絶対面白いと思います。
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