劇場公開日 2021年4月30日

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「イカれポンち」ビーチ・バム まじめに不真面目 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5イカれポンち

2021年5月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

難しい

まるで現代のビートニク、ヒッピー・ムーブメントの残党、ブコウスキーも羨ましがる生活、ジェフ・スピコーリの将来像、マシュー・マコノヒーが「サーファーのプライド」で演じた延長線上をクレイジーに!?

詩を朗読する場面はありながら全くもって詩人、作家として成功した説得力は微塵も感じられない、クソみたいな奥さんと思いきや夫であるムーンドッグを愛する気持ちは本物、頼りがいのある凡人と才能だけの堕落した男、後者のような生き方には憧れを持ちながら、周りの過剰な優しさに甘え才能を保健に好き勝手し放題で生きられる余裕を醸し出す不謹慎だらけに愛着が持てるか、不愉快に感じるのか。

笑っちゃうデカいマリファナ、ザック・エフロンのボーダー柄なヒゲ、意味不明なマコノヒーの女装、途中からジョーズに様変わりな展開に片足くらいは大したことがない世界観など、アホみたいにイカれたシーンだらけの割にホノボノと和める癒しが沸々と!??

ハーモニー・コリンの映画として観たら傑作、マシュー・マコノヒーの映画として観たら駄作?
ハーモニー・コリンの新作を観れた喜びは計り知れない、世の中所詮は才能ありき凡人には虚しい限り。

万年 東一