「【”心の自由なくして、民族の自由なし!”美しい湖の畔から雲行き怪しいウィーンに来た無垢な少年と、フロイト教授等、彼の地で暮らす人々の”交流”を幻想的なシーンを織り交ぜ描き出した美しき作品。】」17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”心の自由なくして、民族の自由なし!”美しい湖の畔から雲行き怪しいウィーンに来た無垢な少年と、フロイト教授等、彼の地で暮らす人々の”交流”を幻想的なシーンを織り交ぜ描き出した美しき作品。】
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ーナチスの忍びよる影が色濃くなってきた、1930年代のウィーンが舞台ー
■印象的なシーン
・”坊や”フランツが働くことになった、オットーの芯の通った男振りと、キオスク店内の装飾に惹かれる。
ーえ、タバコ屋なのに、文房具も、”そんなもの”まで、売っているんですか!。
オットーの”タバコ屋は、味わいと悦楽を売る場所だ・・”に少し、納得・・。粋なセリフでもある。-
・フランツの数々の夢想シーン。美しい。海中を漂うシーンが好きかなあ(胎内にいる胎児のイメージかなあ・・。未だ、何物でもない、フランツ。)-
・アネッシュとの出会い。タバコ屋での行為。その後、雪上で、全裸で燥ぐ姿。
ーフランツ、一目惚れですね・・。フロイト教授の恋のアドバイスにキチンと従う、フランツ。-
・劇中、頻繁に現れる蜘蛛。
ーナチのイメージかなあ・・。アネッシュのイメージかなあ・・-
・ゲシュタポたちの愚かな数々の行為。
ー権力を笠に着る奴らは、大嫌い。それに便乗する連中も。
そもそも、人間のそのような習性を狡猾に利用したのが、”アドルフ”なんだよなあ・・。-
・アネッシュとの別れのシーン。
”生きるため・・”
<17歳の無垢な少年が、ウィーンで経験した数々の出来事により、一人の男になっていく姿を美しき東欧の街並みを背景に描いた作品。強烈な反戦映画でもある。>
■あの、美しき石畳、石造りの街並みも印象的。
ドイツでは、映画とは言え、ハーケンクロイツを街中で掲げることは禁止されているはずだから、オーストリアでロケーションをしたのかな。チェコかな・・。>
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