ひとよのレビュー・感想・評価
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俳優陣の演技に助けられた映画
田中裕子さんの演技をはじめ、皆さんの熱演に拍手です。
こういう映画は殺人こそあれ、その後は自然に時間が経っていき、その中での一人ひとりの葛藤や距離感を描いて欲しかった。タクシーで追いかける子どもたちの会話やシャブ運びで偶然出会す親子、デラべっぴんの下り、酒飲んで逃亡等、過剰演出、ドラマチックな衝撃展開は要りません。それが完全にこの映画の評価を下げてしまうし、涙につながらない理由だということに監督は気づいて欲しいです。
ひとよ
たった一晩の出来事で大きく人生を狂わせる兄妹。でも、それで本当に狂ったのかも誰もわからない。そんな現状の中で親を呪い、自分を呪う。本人にしかわからないけど、不幸ですね。「ひとよ」というタイトルは「人間(ひと)よ」ともかけているのでしょうか?白石監督としては少しおとなしめ?出演されている俳優さんが全て毒が無いからかな?佐藤健さんは、イメチェンをしているのかもしれないけど、見ていて清潔感を感じてしまいます。
邦画だね!
見て良かった!役者は、出演者皆様良かったです!人殺しの家族のお話し、稀有なお話しなので、感情移入は出来ませんでした!そうかもね…という感じでした!所どころ???そんな事ある?見たいな事もありましたが?ジミな映画だけど、とても良かった!たまには、イイネ!でも、DVDでも、いいかも!時間に余裕の有る方、お薦めです!
俺がいたんじゃお嫁に行けぬわかっちゃいるんだ妹よ♪
男はつらいよシリーズ、
昭和のお茶の間の人気番組、
時間ですよ→寺内貫太郎一家
→ムー→ふぞろいの林檎たち。
そんなファミリー向けコメディ作品の、
匂いは1ミリも予想していなかった。
しかし、1ミリだけあった。
その1ミリこそが、類似作品を大差で引き離す、大きな1ミリであり、
リアルで滑稽でバカでカッコ悪い人間たちの空間をくっきりと縁取りする消臭リキー〜になっていた。
長女のセリフ・・の後の捨てゼリフ、
従業員のひとこと、態度、
このわからないくらいのコメディ感。
このタクシー会社は、
帝釈天参道の、とらやか⁈
もちろん、その空気の一枚内側には、
父殺しという重過ぎる圧力がかかっているので、笑えないし、ニヤリともさせてくれない。
デラべっぴんの母娘
と
デラおとこまえの長男次男、
デラカッコ悪いカッコイイ従業員、
♪奮闘努力の甲斐も無く
今日も涙の今日も涙の日(ひとよ)が落ちる
日(ひとよ)が落ちる♪
スジ、ヌケ、ドウサ、
全てが素晴らしい、
デラ傑作でした。
絶望×絶望=希望
田中裕子を観に行って松岡茉優に魅入られて帰る。
田中裕子は素晴らしい。こういう枯れた役は間違いがないのが観る前からわかっていたが、やはり見届けようと観にいって、松岡茉優に魅入られてしまう。
万引き家族以来吹っ切れたように女優力がグングン上がっていてこれからもっと凄い女優になること間違いなし。
この救いようのない重い空気の世界の救いになってるのが松岡茉優の演じる娘と、タクシー会社の社長。
この二人がいなかったら陰鬱すぎて観ていてしんどいと思う。
兄弟は三者三様の立場であるのも面白い。二人兄弟でも四人兄弟でもダメだ。
三人というのが絶妙。
佐々木蔵之介演じるタクシードライバーの絶望が本題に絡み合って、絶望×絶望=希望
となるところで、親子の絆というのは底知れないなと思う。
マイナスとマイナスを掛け合わせてプラスになってしまう感覚。
親を恨んだり、境遇を恨んだりして生きても何も生まれない。
辛い過去は忘れられはしないけど、恨みは水に流すことは出来るんだな…
そういう希望を感じさせる良作。
生きるって辛いことだらけだけど、ひとよの夢があるから生きていけるのかも。
佐々木蔵之介のタクシードライバーにもいつか、希望が訪れて欲しい。
この映画の主題は何だろうか?
DVから子供たちを守るために母親がDV親父をひき殺して
服役。15年後に家族のもとに帰ってくるが、子供たちは殺人犯
の子供として差別された過去を引きずって母親を歓迎できない。
いろいろな出来事があって最終的には家族が元に戻ってハッピー
エンド。極めて当たり前のフィクションだし、何を訴えたいのか
全く分からない。名優勢ぞろいなので客は入るだろうが、こんな映画
を作っていると日本の映画界は衰退するんじゃないか?
15年後も家族は繋がっていた
冒頭から殺人シーンで一気に作品に引き込まれた。
白石監督ならではの暴力シーン、かなりの迫力。この父親から解放されるにはどうするのが1番の方法だったのか。母親にもDVはしていたのか。そして、殺人に善はあるものなのか、殺人を犯した者が罪を償ったからといって、家族であれど素直に受け入れられるものなのか、様々な疑問が浮かんだ。
登場人物の各々に葛藤があるが、みな家族という括りの中で、離婚問題に揺れる長男、介護問題だったり、自分と同じ道を歩み始めてしまった息子など、日常よくありうる問題を抱えている。それぞれが自分の人生が上手くいかない理由を母の犯した事件のせいにしたいのだ。本当は自分自身の問題だとわかっていながら…
母であるこはるだって、私は間違ってないと自分に言い聞かせるように言ってたけど、相当な覚悟と葛藤、苦しみに苛まれたはずだ。作品を鑑賞中、お母さん自殺しないでほしいと願いながら観ていた。
最終的に母の思いは真っ直ぐにではないが、ちゃんと子供達の心に届いていた。雄二が15年経っても、母から貰ったICレコーダーを使い続けていること、母を売った記事のデータを削除したこと。なかなか本心を言わない雄二が言った、父の命と引き換えにもらった自由を絶対に無駄にしたくなかったって台詞に、全てが詰まっていた気がする。
家族って難しい。1番近いけど、本音も言い合えなかったり、大切なことを言葉で伝えられなくて、理解してもらえなかったりする。恨んだり、憎んだりもあるかもしれないが、家族という血の繋がりだけは、どうやっても切ることはできないのだ。
白石監督の実力
凄い演出がないようで本当に細かく人間の普通をえがく。凄い監督です。登場人物がそこに生きてるかのような・・役者を動かすのではなくて人を動かしているそんな演出家。監督作品何作も見てますが、それは全てに感じこと。ひとよ 傑作です。
なんだこれは
169本目。
急ぎがないから先週に引き続き平日休み。
来月は嫌でも忙しいから、これ位じゃないと割りに合わない。
で馬鹿にしてるじゃなく賛辞。
きっかけが何であれ、人って過去を追っかけてんじゃないかと。
港で言った母親の言葉がね、そうそうなんだよな。
いい作品。
「ひと」が魅力。
劇団KAKUTAがすきなので、楽しみに見に行きました!出てくる人がみんな、ダメなんだけど人間くさくて愛おしい。とにかく役者さんたちが上手で、過去のこと、こうなった経緯とかは詳しくは語られないけど、その過ごしてきた年月がにじみ出るような言動、佇まい。
誰が主人公か分かりにくい映画
ラブな映画や好きな俳優重視で映画を選んでおりますが、この度はそのどちらにも該当しない映画で、予告から観てみたいと思い観ました。
毒親で苦しんでいる子供は悲しいかな今の世の中多いのではないかと思います。子供は親を選べないのに、最終的には被害を被った子供の方が気持ち的な折り合いを付けることでしか幸せになる道がないという、現実を突きつけている映画でした。
田中裕子が演じる母親は、謝らないことをモットーに15年も服役していたのに飄々としており、子供のことを自分なりに大切にしているようですが異色の毒親ぶりが上手く演じられていました。
一方の佐々木蔵之介が演じる父親は、過去から足を洗って全うに生きたいと願いながらも、自分が積み重ねてきた過去の悪行がそれを許さないという、現実を受け入れられない人の弱さを上手く演じられていたなと感じました。
どちらの親も、実際ここまでのことはないにしても、ありがちな親なのかなと感じました。迫力も申し分ありませんでしたが、家族の映画は狭い世界なので、満足感は若干低めでした。
そんなことを考えながら最後に振り返ると、佐藤健が主人公なのに存在感が小さいという、不思議な映画でした。
俳優の演技と、台詞のやり取りが良い出来だ。反面、
だけど、設定が多少荒い。
そこを飲み込んで仕舞えば良い映画だし、損は無い。
自分はひとりっ子で、兄弟がいない。
だから、悪くは言ってても、信頼関係がある感じが
うらやましい。
あと、母親が自分が犯罪者となり、家を出てから、
安心して後を任せられる、おじさん?の存在がいたのが
素晴らしい。
タクシー会社の親戚仲間達は、母親を暖かく迎えるが、
実の子供達は、複雑な感じ。
まあ、どっちも歓迎したら、映画にならないかな。
もう、考えちゃうと、この映画の良さがなくなるから、やめる。
部分部分の、演技と台詞のやり取りの映画。
松岡、一番むずかしい役だけど、素晴らしい。
スリッパ投げは、アドリブらしいよ。
田中も、本心よくわからない感じだけど、子供愛してる感じ、良かった。本当は、いろいろ考えて悲しく不安なのに、
ひょうひょうとしてる感じ、泣ける。
自分が迷った態度、悲しい態度取ると、回りが気にするから、そうならないように、なんでもない態度でいる。
鈍感力というのか、
自分の母親も、そうだったから、余計染みる。
その当時は、わからないんだけど、後から考えると、
そうとしか思えないんです。
「自分が迷えば子供達が迷子になるでしょ!」
って台詞で、この演技なんだって確信した。
最後、漁師になりたかった社長を引き継いだおじさんに、
だれかが、「もう漁師になっていいよ!」って言って欲しかったなー。
「本当か!でも今更なれるか!」でもいいけど。
少し古い日本映画の感じだけど、こんな映画もたまには良い。
自分にとっては特別な夜でも、他人にとってはなんでもない夜なんですよ。
役者陣の好演は光るが、どうもどこかですでに演じた役の焼き直しのような印象。案の定、イメージの範疇の演技と物語の進行。だから素直に映画に入っていけない。
設定や演出も雑。
・至近距離でおまけにバックでは、当たり所が悪くて下半身不随くらいのはなろうが、死には至らない。何度も乗り上げれば別だが。
・嫌がらせが何度もあるのに、いやなくてもこのご時世、タクシー会社の敷地に防犯カメラがない不思議。
・長男は、大洗の実家に住んでいて、石岡の会社まで通っているようだが、けっこう遠い(40km以上)。
・長男嫁は、母親が殺人を犯したことを知らなかったようだが、車で行き来できる距離でありながら、何の噂話も耳にしなかったというのは、相当な世間知らずか鈍感。ありえない。
・会社にとって、殺人後のゴタゴタは端折っていたとしても、「蔵之介」の後に何事もなかったかのように営業はできないんじゃないか?あれは事故ではすむわけはなく、事件である。
・いろいろな「家族の形」を問いたいのであろうが、蔵之介親子も、筒井真理子家族も、どうも中途半端感が否めず、むしろ本筋にまとわりつく雑音にしか感じなかった。
で、誰なんだい?嫌がらせの犯人は。張り紙も次男の仕業なのかい?その次男は、騒動の種を造ったことに贖罪の意識は希薄なのかい?
涙なんてひとつも誘われず。
ひとよ=一夜、なのだという。この映画に「夜」らしきシーンはあったか?殺人事件の夜のことを言っているのか?
ああそうそう、あれから若い三兄弟はどこに行ったのだ?現場の保全どころか、証拠物に乗り込んで。
3兄弟の演技はヒリヒリした緊張感が溢れていた
原作の舞台は未鑑賞。
子どもたちに暴力をふるう父を殺した母。刑期を終え、しばらく身を隠し約束通り15年ぶりに帰宅した母を3人兄弟がどう受け入れるのかを描いた物語。
3人兄弟を演じる役者(鈴木亮平、佐藤健、松岡茉優)がいい。あの夜を経験し、苦労を乗り越えてきたからこその関係性が伝わってきた。すごい緊張感だ。こんな感じですれてる松岡茉優もいいな。
帰宅した母を受け入れたい気持ちと許せない気持ちと恨む気持ちが混じり合う中で家族関係を取り戻そうとする姿がとても感動的。
ただ、若干疑問に残るところがあったことも事実。1つだけ記しておく。それは父の暴力は母に向かなかったのか、母は子どもたちが暴力をふるわれているときにどうしていたのか?何回か出てきた次男の回想シーンには母が登場しなかった(と思う)。母は運転手として稼がないといけないから暴力の対象にはなっていなかったのかもしれない。ただ、黙認していた可能性はある。自分の夫を殺したこと、そして15年も不在にしたことは母の贖罪だったのかもしれない。なんてことを考えた。
もしそうだとしても、この映画の評価を下げることにはならない。いい映画だった。
実力派俳優陣・女優陣集結
複雑な設定ではありますがテーマは家族の絆で、とても見応えのある映画でした。
重ためのこういったドラマはメインどころの演技が下手だと台無しになってしまうところですが、実力派の俳優陣・女優陣が集結していて演技に引き込まれました(千鳥の大悟さん登場のところだけは、どうもお笑いのイメージが強くて苦笑してしまいましたが)。
ほとんどのメインどころの登場人物が一度はキレる演技を披露しますがそれぞれ素晴らしかったです。
鈴木亮平さんのキレ方は迫力ありましたし、佐藤健さんのキレ方はカッコよかったですし、松岡茉優さんのキレ方はリアリティがありましたし、佐々木蔵之介さんのキレ方は不気味でしたし、筒井真理子さんのベッドでの最中にキレるシーンはセクシーでした。
疑似家族ではない本当の家族
地味そうな映画だったので見る気が起こらなかったが、レビュー評価が高いので見てみることに。本作は是枝監督の他人ばかりの疑似家族を描いた「万引き家族」の対局を行く作品で、切り離すことができない家族の絆を描いており、家族の起こした問題は家族が引き受けざるを得ないという、別れたら所詮他人、後は国に任せたという「万引き家族」ような安易な問題意識ではなくもっと深い本当の家族を描いており、こちらの方が明らかに出来がいい、フランスで褒められたと言って偉そうにするなと言いたくなる。ここにも松岡茉優が出ていることが面白い。
不器用ですれ違う家族の物語だったのか。 田中裕子さん演じるお母さん...
不器用ですれ違う家族の物語だったのか。
田中裕子さん演じるお母さんの人間模様は
分かるようで分からないような
これからも考えてしまいそうな。
あの決断も
15年という年月も
優しいようで厳しいお母さんだったのか。
最初は父は殺しては
子供のその後は考えず
いきなり帰ってきて投げやりかと思ったが
殺した後のセリフに全てがこめられていたのか…。
子供は世間を気にし、自分が分からなくなる
親は自分を信じて生きている
ぶつかり合っていても
何故か失速感を感じてしまう。
ただ多くを語らず
子供達の前では前だけ向いていた母親は
子供達を前に導いたのかもしれない。
白石監督の作品は面白かったためしがないので最初は観る気はなかったん...
白石監督の作品は面白かったためしがないので最初は観る気はなかったんだけど6ポイント無料観賞クーポンがたまったのでついでに 見たんだけどやっぱり駄目だった
この監督の作品は二度と見ない
別の映画にすりゃよかったな
女性陣がいい。茨城の地方都市のあの雰囲気はある意味で諦念の空気。そ...
女性陣がいい。茨城の地方都市のあの雰囲気はある意味で諦念の空気。そこに生きるキャラクターはけっこう型にハマっている感じもあるが、それも含めての家族、それもまた諦念感。
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