劇場公開日 2019年11月8日

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「絶望×絶望=希望」ひとよ momoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0絶望×絶望=希望

2019年11月21日
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田中裕子を観に行って松岡茉優に魅入られて帰る。
田中裕子は素晴らしい。こういう枯れた役は間違いがないのが観る前からわかっていたが、やはり見届けようと観にいって、松岡茉優に魅入られてしまう。
万引き家族以来吹っ切れたように女優力がグングン上がっていてこれからもっと凄い女優になること間違いなし。
この救いようのない重い空気の世界の救いになってるのが松岡茉優の演じる娘と、タクシー会社の社長。
この二人がいなかったら陰鬱すぎて観ていてしんどいと思う。
兄弟は三者三様の立場であるのも面白い。二人兄弟でも四人兄弟でもダメだ。
三人というのが絶妙。
佐々木蔵之介演じるタクシードライバーの絶望が本題に絡み合って、絶望×絶望=希望
となるところで、親子の絆というのは底知れないなと思う。
マイナスとマイナスを掛け合わせてプラスになってしまう感覚。
親を恨んだり、境遇を恨んだりして生きても何も生まれない。
辛い過去は忘れられはしないけど、恨みは水に流すことは出来るんだな…
そういう希望を感じさせる良作。
生きるって辛いことだらけだけど、ひとよの夢があるから生きていけるのかも。
佐々木蔵之介のタクシードライバーにもいつか、希望が訪れて欲しい。

momo