ひとよのレビュー・感想・評価
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本物の役者さんがつくる本物の映画
出演者全員、素晴らしい。
個性があってみんな心に焼き付き、存在感あり過ぎ。何より、お母さんに何度も泣かされた。
特に、「お母さんは立派?」
この場面は、特になんだかたまらなかった。
田中裕子さんの目は、基本的に優しい目をしているのでどうしても悪の部分が全く見えない。
でもその奥に、単なる優しさだけではない強さと覚悟と脆さ、、いろんな感情が見え隠れしてこちらも感じとれた。佐藤健さんも鈴木亮平さんも幅広いな。
出演者、みんな凄い❗️
ストーリーも良かったけど、この映画は出演者がどの役もピッタリで、その好演にて星⭐️4.5点。
佐藤健が今まで観た中で1番いい😍真面目な好青年よりも、今回の雰囲気のが合ってるな、と個人的な意見ですが。
松岡茉優も凄くいい。「蜜蜂と遠雷」のような素直な優しいイメージから、今回みたいにキレる激しい役までなんでも出来る。いやあ〜大物になりそうですね🤨
音尾琢真が漁師を諦め、タクシー会社を継いで稲村親子を支えてきたこはるの甥の役、今までとは違う感じがとても新鮮だった。
田中裕子はもちろん、鈴木亮平、筒井真理子、、、あぁキリがない。とにかくみんな凄く良かったですね。
子供達に暴力を振るう父親を母親が殺す。暴力からは逃れられるけど世間からの誹謗中傷は避けられず、辛い15年間。戻ってきて素直に受け入れられないのも事実だろう。雄二が記事を出した時はそこまでしなくても、、、と思ったが、タクシードライバーの堂下とケンカした時に「母さんがあの時に、これからは自由になりたいものになれるといった、だからなりたいものになる為に記事を書いたんだ」そうか、、、そうだよな、子供達の為にこはるは夫を殺したのだから、夢を叶えてほしい、その為に記事を出す必要があるなら出したって構わない、とこはるも思っているだろう。(あの飛び蹴りはさすがに佐々木蔵之介も痛かっただろうな)
白石監督作品の中で「凶悪」「彼女がその名を知らない鳥たち」「狐狼の血」に次ぐ第4位。私の勝手なランキングでした😁
自分にとって特別なだけで他の人にはどうって事ないんですよ。自分にと...
自分にとって特別なだけで他の人にはどうって事ないんですよ。自分にとって特別ならそれだけでいいじゃない…
親の愛の深さと愚かさに泣きました。
母親って強い
田中裕子さん演じる母親のブレ無さが凄い。
手段は間違っているかもだけど、子供達を自分を犠牲にしてでも守ろうとする姿に胸が苦しくなった。
出演している役者さん1人1人が素晴らしい演技で引きこまれた。
この家族の全員とタクシー会社の皆さんの未来が明るい事を願いたくなるような作品。
家族再生までのお話
タイトルを見た時、ひとよは「人よ」という意味だけかと思っていましたが、「一夜」という意味も含んでいるそうです。あの一夜に起きた殺人から子供達三人が抱えてきた辛さや葛藤がさまざまな形で描かれています。
「私は間違っていない」と言い続けるお母さんは本当に強く、それでもきっと自分を疑うことはあっただろうし、、。でも自分を疑うことを自分自身が許しておらず、それをしてしまったら子供たちが迷子になってしまうことを考えている、、
人の気持ちを丁寧に描いた現実味のあるお話でした。
くだらなくても間違ってても巻き込まれてやれよ
映画「ひとよ」(白石和彌監督)から。
夫の暴力から、子供たちを守ために、母は父を殺害した。
母は自首して刑務所に入り、服役後15年後に、子供たちの前に。
この事件に、人生を振り回されてきた子供たちは、
それぞれの悩みを抱えて生きてきたからこそ、
嬉しい反面、憎らしい、責任を取れなど、心の葛藤が起きる。
愛する息子から、父親(夫)殺害を追求されても、
「母さんは絶対に間違ってない!」と彼女は動じない。
「今、私がした事を謝ったら子供たちは迷子になっちゃう」
このワンフレーズを心に秘め、罪を償ってきたはずだから。
わざと万引きし「お母さん、エロ本、万引きした」と叫ぶ。
次男「そんなこと言うために人巻き込むなよ」と怒鳴る。
そんな時、この顛末をずっと見続けてきた男が口を開いた。
「巻き込まれなよ。
くだらなくても間違ってても巻き込まれてやれよ。
こうやってしか気持ちを伝えられない人でしょ。
そんなのわかってることでしょう、ごめん」
時には「巻き込まれてあげる」のも優しさ、そう理解した。
PS.
個人的には、事件当日の日めくりカレンダーの一言。
「2004年(平成16年) 5月23日(日) 草も抜かざれば、木も茂らず」
PCの横にあった、16年後の日めくりカレンダーの一言。
「3月25日 峠を越えたらまた峠」の2つがとても気になった。(笑)
物凄く、良かった。
暴力を振るう旦那から子供達を守るために、父親を殺した母親。15年後に戻ってきた母親にどう接していいか戸惑う長男、驚きつつも喜ぶ長女、人殺しの子として苦労した生い立ちから母を憎む次男。
歪な家族が共に過ごす中で様々に渦巻いていく感情を、丁寧に描いた秀作。
ー
松岡茉優の素朴で愛らしい演技が町外れの息苦しくも温かな空気をありありと感じさせてとても良かった。
期待したほどではない
結局、何が言いたかったのかよく分からない。
タイトルが映画に与える印象は大切だと思うけれど、冒頭に一夜。と出してしまうあたり、一瞬で印象づく映画なのだが、それほどインパクトはなく淡々と進んでいくストーリーが終始続いたことにより退屈な印象。
キャストの演技力はもちろん素晴らしいと思うけれど、3人がマッチしてるかと言うと疑問。
白石監督、作品作りすぎて狡い映画が多くなってきてる気がする。
キャストに頼らず、白石和彌ワールドをガツッと味わう映画をまたみたいな。
役者がいい!
田中裕子さん、本当にいい役者です。松岡茉優さん、鈴木亮平さん、他、出演している役者さん全てが、本当にいいです。特に若干、イケメンを封じ込めた佐藤健さん、最高です。
ストーリー展開としては、もっと違った形で考えれば殺さなくても良かったんじゃないか、もっと早く一緒に住めたんじゃないかなど感じるところもあるけど、それが出来ないところが人間なんだろうなと考える。白石監督らしい作品。
皆、拗れてしまってた。
DVはどんな事情があろうともやっちゃいけない。自分の子を腹いせに殴るなんてあってはならない。
あのDVの行状、親父がクズ過ぎて、殺したとしても情状酌量の余地があるのでは?とは思う。
しかしながら、事件後に複雑な環境で生きてきた三兄妹。
母が帰ってきても素直に出迎えられない。
母親が刑務所で過ごした不在の時間と子ども達が成長した時間、三人兄妹とたどった経過が想像出来るだけに、さ迷って帰って来た母親に混乱する兄妹が悲しい。
大好きなお母さん、立派な母、自分たちのことを考えてくれた母親…三人の想いがそれぞれの中に残っているのに素直になれない過程は良い意味で焦らされた。
誰にだってある後ろ暗い気持ちをどうするのか?問いかけている部分もあるが、親子の話でもあるので認知症介護で徘徊する高齢者をもて余す話や元ヤクザの息子がシャブ食って運び屋やってるとかのエピソードもそうだ。
嫌な事だけどどうにかしなきゃいけない。
投げ捨てた方が簡単だけど投げ捨てても後悔し、関わっても思い通りにならない。
物わかりが悪い子どもはすぐ親のせいにする。
物わかりの悪い親は子どもを囲い込んでしまう。
何れが正しいのかなんて、答えはない。
ラストにこんがらがった紐がほどけたときは、ちょっとホッとした。
後、デラベッピンにはわろた。
息子の万引きをめちゃくちゃな言い訳で見逃して貰うのを見せられた後、またしても母ちゃんがデラベッピンを万引きする。
「まだデラベッピンって売ってんの?」と頭の中に疑問が湧いていたが復刻版とか、2度も笑わせにきてるので笑ってしまった。
三兄弟以外はみんな好き。
唯一のキャストミスはこの3人だと思う。完全に個人的な好みです。すみません。それ以外は監督も含めて全員好き。だからこそ逆に違うキャストでのこの作品を見たかった。
とくにタクシー会社の人たちのシーンは救われる。辛い話の中、唯一のオアシス。この人たちがいたから3人はかろうじて足を踏み外すことなく生きてこられたんだと思う。
救われないのはMEGUMIと佐々木蔵之介。途中を丁寧に描くのであれば、最後まで回収して欲しかった。次男も、あれだけの取材をしたのであれば手記でも書けばいいのに。真実をきちんと書けば母も反対しないと思う。
重い
妻や子どもたちに暴力を振るう夫から逃れるために妻が起こした殺人。他にどういう解決策があったのだろうか?もう少し、長男が父親と力で対等になれるまで我慢できたらよかったのか?夫殺害後の子どもたちの悲惨な生活、病んだ心などを描いた作品。
重かった。
めちゃくちゃ号泣した
私は親子の事姉弟の事で深く昔も今も思い悩んでいて。
弟とはもう連絡が取れません。
凄く親子とか姉弟とはって改めて考えさせられ凄くみていて苦しくなりラストは号泣でした。
奥が深く忘れられない作品になりました
役者がいい
この引きこもりを余儀なくされてる時期に見るのにはちょっも心に負担のかかるストーリーだけど、役者がいい。それぞれが心に抱える何かを表現してるというか…。もっと心にゆとりがあるときに見ればよかった。
_φ(・_・ぎこちない家族が、、、、、。
子供達をDV夫から守るために殺人を犯す母親が15年ぶりに出所して子供達と元の生活を取り戻すまでの物語。子供達はいくら守ってくれたとはいえぎこちなく過ごす。とある一夜を過ごして心が通う。いい映画だった。ぶれない母親は勇気がいるしくじけそうだけれど常に凛としている。くじけそうになった時〝子供達が迷子になっちゃう〟一言は泣き。
こんな母親いいなと思う。自分の親と比べてしまい苦笑いです。
題名の「ひとよ」漢字では意味が深い
夫の暴力から子供達を守るために夫を殺した母親。
そして、子供達は自由の身になったが殺人犯の子供というレッテルをはられた。
事件から15年が経ち、母親は子供達のところに帰ってきた。
子供達はそれぞれの想いを母親にぶつけて、家族になろうとしたという内容だった。
「疑似家族」という言葉がとても、個人的に気になりました。
殺人犯の子供というレッテルはとても厳しいものなんだろうなと思います。
その辺りをもっと描いて欲しかった。
それでも、母親のことを愛おしいと思うんだなと思いました。
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