ひとよのレビュー・感想・評価
全254件中、201~220件目を表示
今の時代の家族に必要な映画
あらすじは15年前、母は父を殺害した。それは父から暴力を受けていた子どもたちを守るためだった。子どもたちを残して去っていった母が刑期を終え帰ってくる。
長女園子役に松岡茉優、長男大樹役に鈴木亮平、次男雄二役に佐藤健、母こはる役に田中裕子。
田中裕子の母親役は「共喰い」「mother」のように大抜擢。そのあたたかみもあり、鋭さもある演技に痺れた..。シリアスな雰囲気漂う作品だったが松岡茉優、稲丸タクシーの面々のギャグ要素も飽きさせない緩急のあるものになっていた。
「あなたにとって特別な一夜は、誰かにとってはなんでもない一夜かもしれない」このセリフは今作を観る上で深く心に刺さる...。どんなにボロボロでも家族は家族、親は親、不器用なこはるなりのぶつかり方は存分に涙腺を刺激された。
家族同士の繋がりが疎らになってる現代に必要な映画だと感じた。
☆☆☆ 原作未読。 「デラぺつぴん」が復活した時にはもう買わなくな...
☆☆☆
原作未読。
「デラぺつぴん」が復活した時にはもう買わなくなってたからなあ〜(´-`)シミジミ
おっちゃん的には、同じ英知出版ならば。「デラぺつぴん」よりも、「すっぴん」とか「VIDEO BOY」の方が思い入れはあるのよね〜٩( ᐛ )و
いつもながらの白石節。どうにもこの監督の苦手な部分が個人的には多くて、観てて辛くなるのよね〜。この…
不幸の押し売り(。-_-。)
とは言いつつも、「笑って良いのかコレ?」って場面が、ちょこちょこっと入る事は入るのだけども。
…にしても一応は、家族再生の話を感動的にって作りだとは思う。ただ原作との比較が分からないので、何とも言えないところはあるのだが。あまり意味があるとは思えなかったのが佐々木蔵之介の存在。
最後の蔵之介の告白から。この男の存在は、子供達から疎まれている母親。そんな母親を通り越しての殺された父親。そして、より普遍的な意味で考えたのならば。世の中の親を代弁する立場としての存在だったのかも知れない。
しかしながら。映画を観た限りに於いて、この男の存在が上手く行っている風にはとても見えなかったのが正直なところ。
最後の佐藤健の予知能力凄いね!
あんな田舎の噂好きが集まるスナックで、大声挙げて兄弟喧嘩を始めるなんて理解出来んʅ(◞‿◟)ʃ
⁂ それと…。
2019年11月10日 TOHOシネマズ府中/スクリーン7
⁂ 結局誰の嫌がらせだった?
監督は子役にも容赦なしw
R指定有るだけあってSEX &バイオレスシーンそれなりに有りますがそれは白石和彌監督作品には無くてはならないものですから…
家族4人のストーリーと後半宮下さんのストーリーが絡まっていい感じで終焉に向かうって思ってたら…
友國は若い彼女とセットだからより魅力的なキャラになった筈なのにちょっと残念。
そこは原作?変えないで欲しかった。
田中裕子の味のある演技は独特のもので松岡茉優はいい感じで付いていっているなと。
佐藤健と鈴木亮平のちょっと距離を置いた兄弟もいい感じ。
尺の関係?奥さんのMEGUMIとの笑える様なやり取りは全カットなのは寂し。
子役に対する暴力シーンもさすが白石監督!って感じですが…
子供達が運転するシーンはいらないよね⁈
別に中学生が運転したっていいけどさ(よくはない)あのシーン終わらせるなら事故って終わらせるくらいじゃないと中途半端すぎる。
前作で演者にちょっと遠慮?している感じが有ったのが今回は無くて良かったです。
早く「孤狼の血」続編観たい!
まだ吐くよ!
白石監督の映画はだいたい見るようにしている。今回は子供たち3人の演技が秀逸だった、特に松岡さん、アドリブが面白かった。また、佐藤建のお腹は役作りなのだろうか。子どもたちの演技に比較して田中裕子が冴えなく見えたのは自分だけだろうか。
これがもし自分の周りで起きたなら…それを考え無くても良いことに感謝です。
最近重たい作品ばかり観たので、少しは明るいのを観てみたい。
と、思っていたのについフラフラと観てしまったのがこの作品。あれー。
家族に暴力をふるう最低の父。
耐えかねて父を車でひき殺す母。
めでたしめでたし。
…ではなくて。
刑務所に入る母。
そして残された3人の兄妹。
母の帰宅をきっかけに、15年の間に積もった心の闇がカオをのぞかせ始める。
うん。
最近観た中で、一番重たい作品の一つです、これ。
幸いなことに、あのようなDVオヤジは身近にいませんでした。
そんな自分はシアワセな人生を過ごしているのでしょう。
しみじみと、そう思わずにはいられません。
以下、雑感です。
兄妹の母
最初から父をひき殺す気だったのでしょうか。
バックで跳ねたんですよね。
殺意があったのなら、前進で轢くんじゃないかなと。
事故で轢いた後、救急車を呼ばずに放置した。= 自分が殺した。
そういうことなんじゃないかなという気がしました。
徘徊する母を持つ娘
「私が殺してしまった」
そう言ってました。
度々の徘徊に疲れ、探しに行くことをしなかった。
結果、川に落ちるかして死んでしまった。= 自分が殺した。
これもそういうことなのかなと。
演じた俳優のみなさん
みんな素晴らしい演技でした。
佐々木蔵之介の病的なまでの陽気、そして狂気。とても印象的でした。
田中裕子が、なぜか宮本信子に重なって見えました。
最後に
この後さらに15年かけて、この家族がどう変わっていくのか気にかかります。
それぞれが自分の居場所をつくっていますように。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
デラべっぴん復刻版
田中裕子はナチュラルにふてぶてしいなぁとしか思わなかった。もちろんそういう役回りなんだろうけど、田中裕子自身もふてぶてしい道歩いてるからなぁ。
あと、佐々木蔵之介のせがれが豹変し過ぎなんじゃないの?初っ端は敬語で喋ってたのに。
松岡が佐々木蔵之介に惚れてそうだから絡むのかと思いきや特に絡まず。なんだそりゃ。
脇役で言えば斉藤洋介の老け方に驚いた。
勇気でもないし、強くもなく、立派でもない!
理由などない。そうするしかなかった。
一夜の出来事
役者さんは良かった。
けど、熱演過ぎん?
他人を殺したのならまだしも、そんなに世間に嫌がらせされる?15年も。
確かに家族の問題はこじらせると、なかなか修復は不可能なところもあるけど、ちょっと大袈裟?
ラストの港のシーン、思いを叫び感動シーンだけど、冷静に思い出すと、こっけいなシーンだ。
でも、役者さんの役作りは良かった。
いや、ちよっと作りすぎ??
でも、深い内容ではある。
母親を万能だと信じたあの夜
これからはなりたいものになれる
私は今誇らしいんだ
冒頭から涙腺崩壊
親子ものの話にめっぽう弱いということも災いし、エンドロールになっても涙が止まらず、映画館を出ても止まらず、しまいには号泣
子供達を傷つけてきた父親だが、そんなアホでも死ねば泣く者が生きている間は必死に耐え、父親を轢き殺した母の愛の夜
勇気などではなく、母が正しいと思い込まなければ子供たちが迷ってしまうと言った姿
反社から足を洗った父親が久々に会った息子と笑い合ったあの夜
夢だったのかと泣き崩れた父親に
誰かにとっての特別な夜は誰かにとってはなんでもない夜だという母親
私は映画を観ながら母を思いひたすら泣いた
白石監督映画史上一番と言える作品
迷いながらも精一杯愛して育ててくれた母の愛を思い出す作品
ちょいちょい入れてくるギャグがおかしくてなぜかまた泣く
思っていたよりライトなファミリードラマ
「15年前父親を殺した母親が帰ってくる」
めちゃくちゃ興味を引かれるテーマだけど、殺した動機もはっきりしてたからどんでん返しな展開はないだろうと思いながら鑑賞。
登場人物の葛藤だったりはもっと深掘れるのでは?とも思ったが、俳優陣の演技が抜群。
個人的には佐々木蔵之介がすごくよかった。
白石和彌監督の映画の割には救いのある終わり方だった。
デラべっぴんに救われたかな
テーマは重い。家族内の話から世間の中の話に変わった瞬間に白昼にさらされ違う苦しみが生じる。
暴力を我慢すればよかったというのは結果論。あの状況ではいずれ誰かが死んでいる。
結局は犯罪者の家族を世間がどう見るかだけ。どう見られようと関係ないと言える精神の持ち主だとしても食べていけなくては同じこと。
端から見て普通と思える家庭でも起こりそうなテーマなだけに考えさせられる。
中盤の堂々巡りから結局どう収束させるのかに対しては、アクセントで解決。クライマックスに転じるきっかけになる佐々木蔵之介演じる堂下の存在。ただ、これがまた辛すぎる。これでもかの落差にそりゃ自暴自棄にもなるわと救われなさに同情。
俳優人は秀逸。中でも松岡茉優、蜜蜂と遠雷はいまいちだったが、今作品はうますぎの一言。演技とは思えない自然体すぎで、万引き家族もそうだったが、こういう姿が見たかったと惚れ惚れ。特にデラべっぴんのくだりで、このタイミングで復刻版って何よには、デラべっぴん世代には爆笑の域。絶対に白石監督見てただろうと思いながら。
重いテーマに笑いありで、それゆえに何気ない日常に潜む一瞬の出来事が引き起こす怖さを逆に感じました。
...夜か、夜な。
「どの家にも問題や悩みはある」と云うけれど
本作は情報過多で、すべてが深刻過ぎる
まあ映画なんだから、あれくらいやらないとダメなんだろうけれど
あまりにキツ過ぎた
稲村家は確かに大変だ
でも本作で登場する中で、一番ツラかったのは「カレ」の様な
まさに今夜が、後悔し懺悔し、また絶望し怒りに震える夜になる人が居るかも知れない
…でも他人にとっては何もない、フツーの夜
ひとよ
映画を見た後の気持ちを忘れないうちに
また思い出せるように書きます。
映画の中のそれぞれの物語は、今の自分にとっては非現実的なことで映画やドラマ、ニュースから見聞きする出来事でしかなかった。
親が殺人犯になったり、認知症で徘徊したり、家族が薬をやったり、今もどこかで起こっている現代の問題はいつ自分の身に起こっても不思議じゃない。
映画の中ではMEGUMIが今の自分に近いのかなと思いました。
そういう側になる一夜はそれ以外の人にとっては何気ないただの夜。
明日起きれば世界は180度変わっているかもしれない。
その現実とどう向き合うか考えさせられる映画でした。
「ひとよ」は「人よ」とも呼べると思いますが、人は他の人に助けられて巻き込まれて生きていくしかないと思いました。
以上参考になるか分かりませんが、劇中の録音機のようにいつでも思い出せるように残します
「近い」よっ❗
近い…
近すぎて落ち着かない
場所もはっきりしない(途中まで)
やっぱり落ち着かない…
家族についての映画だけれど
もうひとつ、大切なもの
" 時間 "
『幻の光』を思い出す
静かなそれと狂暴なそれとの違いはあるけれど
カメラは人間から離れない
強引でも暴力的でも…
それが監督の距離なのだろう
だからこそ観る側も一人称として過去を追い越してゆける
家族だから許せないこともある
各俳優陣の熱演が良かった。
特に田中裕子はとても良い。切ないお母さんですが、ひょうひょうとして、強い女性。
兄弟たちの感情が爆発するところで涙。
家族の話。互いに愛し合っているからこそ、許せないこともある。そんな映画でした。
白石監督と音尾琢真もずーっと愛し合っていて欲しい。
長く長く曲がりくねった道。
まーつーおーかーさん?君一人に、今年だけでも、どんだけ泣かされた事か。また添い寝でしたね。やられた。今年の邦画一番、最有力候補だった、オレ的には。
撮影は鍋島淳裕さん。「楽園」に引き続きカメラを構えてます。瀬々→白石で連投とか凄くないですか?まぁ、画を観れば鍋島氏を使いたくなるのも納得ですけど。いや、前日観たシュナーベルのゴッホの画が散々だったので、余計に素晴らしく思えました。
子供達を助けるために。子供達の未来のために。それが母親の想い。三人の子供達の想いは三人三様。いや、15年の時と、その間に経験して来た事が、三様の成長をもたらしただけなんだと思うけど。
私達を守ってくれたと言う娘。子供達の人生をめちゃくちゃにしたと言う次男。感謝と嫌気が錯綜する長男。「愛する人は失いたくない」。直ぐに気付かない、気付けないのは、離れて歩んで来た道が、余りにも余りにも、長く曲がりくねっていたから。by Paul McCartney なんつって。
ハッピーエンドで良かった。ホントにホントに。家族の記念写真撮影シーンが、ポール・ダノのワイルドライフと、全く同じ意味合いで使われます。「家族の門出」の象徴。良かった。とーっても!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
11/13 追記
若松孝二監督の「映像塾」の塾生、白石和彌らしいドスの効いた重さ。脚本は「トリガール」「坂道のアポロン」「ごっこ」などの高橋泉。やっぱ、どっか一か所だけ「へっ?」な所があるんですよね、高橋さんの脚本。佐々木蔵之介が、泥酔して田中裕子を誘拐し無理心中を図ろうとする、ってのが引っ掛かるんだけど。
劇中、「現在の姿」に「15年前の体験」を重ねると言う演出が数回。「子供3人の追跡劇」のオーバーレイの為の設定にしては、くどいと思いました。埠頭での大立ち回りは白石和彌らしかったです。
個人的には、冗談抜きにして「蜜蜂と遠雷」とこの作品で見せてくれた、松岡茉優の振れ幅のでかさに拍手したいです。「万引き家族」で共演した樹木希林さんから、確実に何かを引き継いでる気がします。また、感動できる芝居、見せて下さい!
更に死ねっ!!
父親の暴力から子供達を守る為、母親が父親を轢き、服役~ほとぼりが冷める15年後に帰って来ると言って自首した15年後の話。
突然帰って来た母親を迎え入れつつ、殺人犯の家族として暮らし鬱積してきたものに戸惑う兄妹達というストーリーで、そこに展開の切っ掛け要員として堂下のオマケストーリーが載っかってくる。
今に至る苦労や本当に救われたのかという疑問等、それぞれが抱えてきたものを振り返り、葛藤し、ぶつけ合い、向き合っていく様は、とてもじゃないけど共感出来るとは言えないが、痛さと哀しさと強さと優しさが伝わってきてとても良かった。
それにしても表情とかちょっとした目線の持って行き方まで、松岡茉優が上手くて感心する。
全254件中、201~220件目を表示