9人の翻訳家 囚われたベストセラーのレビュー・感想・評価
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美女のパンツは
純白デカパンツでした。Ooh…となりました。
フランス発の中盤まではソリッドシチュエーション的スリラー。
世界的ヒットをしているスリラー小説の完結編、世界同時発売をもくろむ出版社のオーナーエリックは、過去作の売り上げが高かった9カ国の翻訳家と契約し、翻訳作業を2か月で終わらせて世界同時発売をすることを発表する。
ただし、スリラー小説という素性から発売前にストーリーが少しでも流出したり海賊版に先んじて発行されないよう、9人の翻訳家を地下室に閉じ込めて徹底的に管理する。
スマホはもちろん電話など外部との接触手段は全て隔離施設に入る前に没収。
9人の翻訳家は、地下施設に軟禁されつつ各国の翻訳作業に没頭する。
ところが、出版社オーナーのエリックのもとに、作品の冒頭をネットで流出させるとの脅しのメールが届く。
背景として、ダビンチコードの原作者の作品が本当に出版前に隔離部屋で翻訳されて出版されたことがあったらしく、それに着想を得た作品とのこと。翻訳業って本当にお金にならないし自分の名前が表に出ることもないし、過酷なお仕事だなあと日本の翻訳業の方のインタビューを見て感じていたけど、どうやら世界共通らしく、各国の翻訳家さん達も鬱屈したものを皆さんお持ちのようで。
作品が流出する経路として一番疑わしいのがこの翻訳家経由であるため、出版社側は血眼になってそれぞれの個室や持っている荷物から証拠を見つけようとする。その手口は人権無視、しまいにはある女性翻訳家さんの荷物から光り輝くバイb…いろいろ出てくるが証拠らしいものはない。
どの翻訳家もほんのり怪しい。翻訳家の中に犯人はいるのか?その目的は?というところがもちろん見どころ。
途中で挿入される鑑別所?刑務所?の接見シーンや、さまざまな出来事の時系列が前後しながらストーリーが進んでいくため、今時系列のどこにいるのか、この出来事は前の出来事の前か後か、そのあたりがなかなか掴みづらい。そこがもう少しスッキリできていたら、物語への没入感も上がったように思う。
翻訳家さんたちのキャラはそれぞれ個性的だし、翻訳している作品のヒロインに見た目からなりきろうとする美女翻訳家のカテリーナさんはいかにも東欧系美女、だけにデカパン残念。中国人の爽やかマッチョ チェンさんはいい人ポジション。デンマーク語の翻訳家の肝っ玉母さんエレーナさんは色々複雑すぎる事情でちょっと気の毒ポジション。
そして、翻訳家さんではないけど私の一推しローズマリーちゃん。エリックの助手なんだけどいかにも都会的なフランス美女で、お手本のようなオシャレなショートカット。ちょっと薄幸ポジションかと思わせて…。
真相もそれに向かっていくどんでん返しもなかなか凝っていて面白かった。それだけに時系列の整理をもう少ししてくれれば。そうしたら快作になったに違いない。
作品星三つ、ローズマリーちゃんでプラス0.5
最低な出版社社長が地獄に落ちる話
今年観た映画の中で一番プロットがよく出来ている。原稿を流出させたのは誰か推理しながら鑑賞すると中盤以降プロットに振り回されて楽しくなること請け合い。
巻き込まれた人が可哀想になるが、出版社社長がここまで鬼畜だとは想定出来なかっただろうし、どう考えても悪いのは全部出版社社長なので、最後に地獄に堕ちるのをみてスカッとしよう。
終盤は面白いがそこに至るまでが少し退屈
なかなかの良質ミステリー
感性はそれぞれ
意外な?展開のサスペンス
映画館で見ようと思っていたのですが、都合が合わず断念。Amazonで発見したので、このGWにみて見ました。
嫌いじゃないです。
意外に思ったのが、物語の半分くらいで、“犯人”が明らかになってしまったこと。この手のサスペンスだと、本当に最後まで“犯人”はサスペンドして、ラストにようやく「あぁ!あいつか!」となりますが、この作品ではそうではありません。『こんな途中で“犯人”を明らかにして、どうするんだろ?』と思っていたら、そこから先に種明かしがありました。そうくんのね。
それにしても、これほどまでに世界を熱狂させる、この小説ってどんな内容なんですかね?とっても気になります。
予備知識なしに、観てほしい映画
漏洩防止のために翻訳家を閉じ込める。
そんなことがあるのかと思いきや、「インフェルノ」で実際やったというんだから驚き。
この映画はネタバレをしてしまうと、魅力が半減してしまうかも。
金を払えと脅すのは何者なのか、
犯人は翻訳家の中にいるのか、
どうやって作品を盗んだのか、
翻訳家達は無事に脱出できるのかー
次々に謎が現れ、最後まで一気に観てしまう。
ミステリーは先を予想するが、ことごとく外れた。
犯人は、なぜここまで出版社社長を追い詰めるのか。ここまでする必要があったのかー。
動機が明かされた時に、すべてが結びつく。
ミステリーは観客が俯瞰して観るのが主流だが、ときに主観的であり、被害者と加害者が逆転する仕掛けも面白かった。
監禁された翻訳家たち。
地味な舞台から、意外なドラマが生まれた。
全世界同時発売の同時翻訳を行うために各国の翻訳家がシェルターに集め...
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