ぼくらの7日間戦争のレビュー・感想・評価
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上っ面。
秘密基地
昔、親戚のお寺の裏は、山の一部を造成した公園になってて、さらに、その奥に踏み入ると藪だらけで鬱蒼としてて、大人なんか絶対にくるような場所じゃなかった。
そんな場所に、簡単な板張りのちっさな小屋を作って秘密基地と呼んで、雨風を凌ぎ、スナック菓子を各々のごっそり家から失敬して持ち寄って備蓄食料と称し、毎日のように放課後集まっていたことを思い出す。
映画のような正義感には溢れてはいないが、乱暴な年上のクソガキをどうやってかわすか(やっつけるわけではないのがミソ)、すぐ手をあげる先生の痛くない叩かれ方などを日々研究して、伝授しあっていた。
ただ、そんな楽しみも、小学校の高学年になって運動や習い事始めたら、どんどん遠ざかって思い出だけになってしまった。
前作の、ぼくらの7日間戦争は、そんなことを思い出させてくれた。
今回は、まあ、アニメで続編だし、さらに記憶は遠いし、あまり期待してなかったけど、そこそこ、楽しみました。
りえちゃんが当時の役の成長したキャラの声をやると聞いて期待したけど、最後のアレっぽっちかよと、そこはマイナスですね。
新しく懐かしい
絵柄や予告編から全然期待してなかったんですけど、すっごく面白かった。
今回のアニメは、小説原作ではなく、映画版の続編。
といっても、場所は仙台じゃなく、北海道の架空の田舎町。
しかしながら、物語の芯は原作小説も、映画も踏まえていた印象です。
海外からの労働者(タイ人)賃金搾取、人権無視の不法入国者の取り締まり、SNS炎上、LGBT……
たっぷりと社会問題を取り扱った、ぶっ太い脚本になっていて、面白かったし上手いと思った。
宮沢りえさんが、映画版のヒロイン・中山ひとみの声を当てていたので、懐かしさもあり。
演出や、TM NETWORK『SEVEN DAYS WAR』の使い所なども上手くて楽しいフィルムでした。
若者が反抗すべき〝敵〟がいないことへのいら立ち
自分の青春時代にもこんな劇的な事件とか素敵な出会いがあったらいいなぁ。
そんな憧れやこそばゆさやほろ苦さをしっかりと味わえる作品。
ベタといえば思いきりベタだけど、ストレートに感情を吐き出せるのは、やっぱりあの時代しかできないし、ほんの一部でもいいから登場人物の誰かに自分を重ねてみる。
素直な気持ちでそれができるという意味では、我々鑑賞者に対してとても親切な映画だと思います。
今の時代の不透明感やいら立ちをよく表していると思ったのが、7日間戦争を戦う若者たちの敵が、ステレオタイプと言ってもいいような昭和的な悪徳政治家だったこと。
実際の世の中には、若者にとっての障害としてこんなに分かりやすい敵は、なかなかいません。
今の社会は、グローバル競争が当たり前のように喧伝され、企業のみならず、個人レベルでも生産性というモノサシで評価されるようになっています(実際のコミュニケーション能力がなくてもTOEICの得点が高い人の方が有利だったりするので、モノサシ自体の信憑性は低いと思うのですが)。
ということは、就活を始めて英語や資格の勉強をしている時点で、その若者はすでに、〝オトナ〟に象徴される社会システムの中で評価されるような人を目指して努力をしていることになるのではないでしょうか。
〝評価〟という言葉を使いましたが、実は明確な誰か(政府とか企業とか学校)が下しているわけではなく(結果的に合否とか採用不採用で分けられたとしてもあくまでも枠の問題)、若者自身が自分の能力が今の社会システムに対して適性があるのかないのかという観点で評価しようとしているケースが少なからずあるような気がしてます。
社会システムがどんなにいびつだとしても、すでに若者自身がそのシステムに組み込まれるような努力までしている以上、倒すべき何ものか、というものが想定できるはずはありません。
だから、この映画で高校生が戦う相手、を設定する際にも、昔ながらの悪徳政治家を引っ張り出さざるを得なかったのでしょう。
今のオトナの代表と言ってもいい、ソフトバンクの孫正義さんやZOZOの前澤さん、楽天の三木谷さんなどを敵に想定したとしても、憧れることはあっても倒すべき権威には見えません。不思議というか当然というべきなのか、彼らに富が集中していることをいびつでおかしいと思う感性の人を私は見たことがありません。この辺が難しいところなのですが、そのことについて肯定的であるということは、今の社会システムや経済システムについても、肯定的だということになります。正すべき点はたくさんあるのだとしても。
今の社会がこのままでいいとは思っていないけれど、今の社会での適合性を磨くことで必死な自分に苛立ちを感じてる人はたくさんいると思います。
馬鹿みたいな行動なのにね
なんじゃこりゃー!!?
洗練さが感じられず
通常スクリーンで鑑賞。
ほぼ、感情移入できず。
石炭採掘場跡などの一部の背景はノスタルジック感の様な物があり、精巧に作られた天気の子の様な背景と違った感じでそれはそれで良かったです。
しかしながら、声優さんなのでしょうか、それとも他なのか、特にマレットのペラペラの日本語にどうしても違和感、また、登場人物の各所の行動にも無理な(例えば教室で本を読むだけで、周囲と会話も苦手な少年が突然活発に話しをしたり咄嗟に機敏な行動をとったり、他にも入国管理官のいい大人が捨て台詞や、挑発的な子供じみた行動を軽率にする様な感じなどなど、数え上げれば切りが無い)感じがします。
声優さんのキャラ理解度なのか、映画の設定が甘いのか、全体的にどうしてもこじつけっぽいやり取りに見えてしまいました。気球のシーンも現実にもし飛んでも乗ってる人たち、あんな呑気にできるでしょうか。
その為、声優さんの声も棒読みに感じられ、
とにかく、映画として作り込みが浅く、上滑りしてるものに感じました。
駆け落ちのつもりが7日間戦争。
歴史好き革命マニアの主人公が心を寄せるヒロインのために廃工場に立てこもり戦術を用いて大人たちと闘います。
誰ももっていて普段は抑えている権力への反抗の火種。そんな反抗反乱革命の魂に火をつけてくれるような作品。
展開もシンプル、良作な青春グラフィティ。
昔のベストセラーではあるのだけどアニメでリメイクのこの機会に今どきの中高生たちにもぜひ観てもらいたい一作品。
年相応な感じがして良かった
期待通り良い作品でした‼️
昔の忘れたけど、これはなかなか良かったよ
貸切で見た
30年前の映画も今回のアニメも原作は名ばかりでほとんど創作と言っていいだろう、ただ30年前の映画はストーリーがひどかったが、今回のアニメは一応筋は通っており鑑賞には耐え得る、その代わりスケールはぐっと小さくなり結局のところ少年少女の駆け落ちに余計な友人が付いてきて、今回も戦争帰りの老人の代わりに不法滞在のタイ人の子供がいたということだ、それに中学生から高校生になって色気付いている。時代が大きく変わったせいで現在問題になっていることを取り入れられていたが、やっぱり一番の問題はSNSだったようだ。評判は良くないようで映画をひとり貸切で見たのは初めてだった、アニメの技術的には平凡で音楽はRADWIMPSのパクリのような曲が流れ小室哲哉も落ちたもんだ。最後の30年後のひとみ役で宮沢りえが出てきたのはサービスのつもりか。
展開のテンポが良かった
新作として楽しめます
#121 昔の実写版は知らないけど
多分、外国人労働者が沢山いる社会的背景とかLGBTとか、昔とは違うんだろうな。
彼女を守るための立てこもりかと思ったら子供を守るためになると絶対引き下がれないもんね。
人生うまく行かないことが多いけど若い頃しかできない無茶は許してあげよう。
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