毒戦 BELIEVERのレビュー・感想・評価
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チンド犬を追え。
痺れました~♪
最後まで満足の作品でした。
賛否両論あると思いますが結末も良かった。
1012年に制作された香港映画「ドラッグ・ウォー 毒戦」のリメイク作品と見比べましたが香港映画が駄作に見えるくらい素晴らしい作品でした。
ウォンホ刑事を演じた普通のおじさんリュ・ジュンヨルが後半から凄いイケメンに見えてくるという魔法にもかかってしまったし、ラクを演じたリュ・ジュンヨルのつかみどころのない青年にも終始目が離せませんでした。
韓国作品は脚本家も素晴らしいですよね。
この作品の中に出てくる負傷したラクの飼い犬チンド犬が最後に「えっ!そういうこと~」と驚く役割を果たします。
映画を見終わってチンド犬を検索したら珍島犬と出てました。
韓国の天然記念物のワンちゃんの事だったんですね。
とにかく話の細部にまで意味のある飽きない作品でした。
オススメです!!
下衆の描き方は安定の韓国ノワール
関係ないが、長く生きてると、誰かが誰かに似ている感覚を持つことも増える。今回は主人公が「笑い飯」の西田に見えてしまい、最後までそう思いながら観ていた。
本作は敵、味方双方が「よくこんな大胆な作戦を実行する気になったな」という感じで、お互いにぶっ飛んでいる。特に、イカれた中国人バイヤーとのやり取りは展開が予測不能で非常に楽しめた。しばしば、韓国ノワールに出てくる「大陸の無法者」たちは本当に恐ろしい怪物として登場する。この時点でテンションが上がる。
あと風景が美しい。田園、雪原、夕焼け、ラストシーンは画面に思わず見惚れてしまった。
展開については最後が何だかなと。
イ先生が誰か薄々分かっていたが、やはりそうかといったいった印象で驚きが全くなかった。というか、冒頭の登場シーンですでに思わせぶりな撮り方してるし、ミステリアスなキャラ設定だし、ちょっと何がしたいのか分からなかった。
やっぱり尻すぼみ感が否めないのは、本物イ先生が全然怖くない点。最後のターミナルであの人も殺さないんかい、なんか優しいな、と。悪魔ちゃうんかい。となると、やっぱイ先生に誰も会ったことない、ていうのが無理くり感も半端ない感じがしてくるし。。。まあいいけど。
あれだけ引っ張られるのだから、最後にもうちょっと驚きが欲しかった。
緊迫感溢れる佳作
冒頭の大雪原を走る一台の車、その静寂さから一変、喧騒の街中でのアガシ惨殺。なにかを期待させる展開にスクリーンに見いらざるを得ない。
その期待通りに見る者の焦燥感を煽る場面が続く。中でも麻薬に群がる狂人達とマトリのスリリングで紙一重の駆け引きと鬼気迫る迫力ある演技が見もの。先が読めない演出もなかなかのもの。
終盤、誰が黒幕かが読めてしまうことにやや物足りなさが残るが、それまでの精神的な疲労感から解放されることで相殺かな。
韓国映画の本気度を感じさせる一本でした。
韓国ノワールにしびれた
いきなりの爆破シーンには驚かされた。何よ、これ。映画製作の本気度を訴えてくる。オープニングと終盤に登場する雪深い山奥の一本道も哀愁を帯びていて心地よいのですが、韓国にもこんな場所あるのか?と考えていたら、エンドクレジットにはノルウェー何とかと書かれていた。これも本気度の一つだな。
悪の親玉を捕まえたところで、次なる親玉が生まれてくるのは世の道理。悪を生み出す根源たる世の中を変えなきゃダメなのだ。しかし、刑事魂としては“イ先生”を捕まえなきゃ収まらないもの。結末を見る前にそんなことを考えてしまいます。
麻薬王を取り巻く犯罪は単に中毒者を作るだけではなく、残虐な殺人という犯罪が常に付きまとう。映画の中でも手首を斬られた聾唖兄妹、目玉ジュースを飲まされたウォノ刑事、腕を斬られた狂人幹部、目を覆いたくなるくらいの残酷描写が繰り返される。潜入捜査で中国マフィアのハリム(遺作となった故キム・ジュヒョク)とのやり取りも緊張感漂うし、もう一つの爆破もおぞましい。また、ドラッグ本来の怖さもウォノが実演でやってのけるのだ。
誰がイ先生なのかは途中から気にならなくなった。ある程度想像もできるという理由以外に、イ先生がいなくても恐ろしい世界を体感できるからだ。正体が知られてないことをいいことに、イ先生に成りすます悪人が多い(計9人)ので、もしかしたらイ先生はいい先生なのでは?などとも感じるほどでした。
雪山の中の一軒家。犬の名前を呼ぶウォノ刑事。因縁のある二人が対峙して、まるで親友であるかのように静かに言葉を交わす。一転して屋外の引きの映像、そして銃声。聾唖の二人には聞こえたのだろうか・・・どちらが撃ったにせよ、心に寒々しいしこりを残してくれるのだ。このエンディングだけでも評価が上がる。
【顔の分からぬ麻薬王 ”イ先生” を追い駆けて・・・ 韓国ノワールムービーの秀作が又一つ誕生した。】
劈頭、雪原の一本道を車が走っていく・・・。何かを追い求めるように。
舞台は変わり、いきなり事務所のような建物が大爆発。生存者は”ラク”(リョ・ジュンユル)という無表情な青年と、傷ついた犬一匹のみ。
爆破されたのは麻薬工場で、”イ先生”の仕業らしい、という事が麻薬取締班のメンバーの会話で分かる。
班のチーフ、チョ・ウォノ(チョ・ジヌン)は”イ先生”を追い求めて、命懸けの潜入捜査を仕掛けるが・・・
<麻薬犯罪組織の人々のキャラが濃くて、凄い勢いで物語に引き込まれる。>
・中国、桂林を根城にする中国麻薬組織の首領、ハリム(キム・ジョヒュク:圧倒的な狂気を見せる。素晴らしい俳優さんだっただけに急逝が惜しまれる。ご冥福をお祈りします。)
・ハリムの情婦 当たり前だがジャンキーである。
・ブライアン理事(チャ・スンウォン) 宗教色を身に纏い”祈りましょう”を口にしながら残虐な行為を平気でする麻薬製造者。 ”イ先生”か?
・不敵な笑みを浮かべる麻薬売買人・・
・田園の中の”塩工場”で麻薬製造をする聾唖の姉弟とその仲間たち。
誰が”イ先生”なのか?
執念の麻薬捜査官チョ・ウォノ達と麻薬組織の人々の騙し合い、激しすぎる銃アクションと、爆破・・・。
だが、この作品が心に残るのは、”イ先生”を逮捕した麻薬捜査官チョ・ウォノが車を走らせ、雪原の一軒家を訪れる場面がラストにあるからなのは、間違いない。
チョ捜査官がある”名”を呼び、嬉しそうに走ってくる犬。
静かに対峙する二人。”生まれてから幸せだったことはあったのか?”という言葉・・。
<心に残る韓国ノワールムービーが、又一つ誕生した>
<2020年1月3日 地元のミニシアターで鑑賞>
次々に激しい展開をしていくので、なかなかスリル感があって面白かった...
次々に激しい展開をしていくので、なかなかスリル感があって面白かった。
こいつが『イ先生』ではないか⁉️と、なんとなく初めから予感はしていたけれど、実際にそうだったことが判明した時には、やるせなさを感じた。
ラストシーンで、窓から雪景色を眺める2人の姿は、なんともせつない。
その直後、遠巻きに映したあの家の中から発砲音がしたけれど、2人の間で、どのような結末に至ったのかが非常に気になります。
けっこうよかった
元の『毒戦』は大好きで2回見たのだけど、けっこう忘れてしまい新鮮な気持ちで見た。こちらはミステリーの要素を強くしていて、それはそれで面白いのだけど、ジョニー・トーの方が登場人物の生き様をつよく描いていたような感じがする。
主人公の刑事の人柄を物語るエピソードなどは特にないのだけど、行動に人柄がにじみ出ていて、ストーリーが展開するたびに魅力にやられる。
麻薬組織の青年は、8歳で麻薬密造業者の夫婦の里子となる里親映画でもあった。
刑事役の演技力と対応力がすごい!映画の役として
途中からラストのネタバレが見えてくるのですが、それでも真犯人の演技が自然なので、本当の犯人が誰かは最後まで分からない設定でした!ただこの人が怪しいというのは、最初からネタフリしていてずーっとモヤモヤします!それと相変わらず、韓国映画はアクションが凄くてエグい!
かなり違う
オリジナルが面白かったので観てきましたがかなり違う映画になってました!
そのおかげでかなり楽しめました^ ^
オリジナルのあの執念の逮捕劇はまさに毒戦でしたが、リメイク版にはそれは無くあの終わり方は哀れな青年に愛を注ぐ泣ける終わり方でした。
黒幕の正体が明らかになった時はリメイク版の方が驚きました!
つまらないとは言わないが凄みに欠ける
オリジナルは未視聴。
何かの続編かと思うくらい説明不足のまま話が進んでいく序盤。でも、工場の爆破シーンに圧倒された。こんなシーン作る韓国映画ってやっぱりスゲーな。
他にもハリム夫婦のジャンキーぶりもよかったかな。でも、話の展開がそんなに意外じゃないし、最後もどっちなのよ?って終わり方なのは不満が残る。手話通訳はあんな視界であそこまでわかるんかい!?と思ったり、だいたい耳の聞こえない2人はラストの銃声は聞こえたのかな?(大音量の音楽なら聴こえるシーンがあったのはわかるけど)って疑問は生まれてしまうよね。
でも、オリジナルはどんなもんなんだろう。逆に興味が出てくる。
毒気のないチョ ジヌン
架空の合成麻薬を巡る密造組織と警察の24時。
距離を置いた冷たい視点で描かれるドラマ。
個人と集団のアイデンティティは永遠のテーマ。
それぞれの思惑を抱え潰し合う。
キャストを活かしきれないキャラの魅力不足、ミスリードが単純で盛り上がらないサスペンス。サントラの強すぎる主張。
絵面やアクションは洗練されてます。惜しい。
意外性はゼロかも
この映画の最大の謎であるイ先生は、なんのヒネリもなく思った通りだった。
そういう訳で、登場人物は多くて話もごちゃごちゃしてるけど、アッと驚くようなヒネった展開はありません。
かといって面白くない訳ではないけれど、特別面白いという訳でもない、いわゆる普通オブザイヤーという感じ。
前宣伝がすごく煽っていたので、期待していたんだけどなぁ。
ただ、画像については邦画のようなチープさはなく、綺麗だし迫力あります。
それくらいかなぁ、褒めるところは、、、
ジョニー・トー版と比較してしまう
やっぱりまず気になるのが、ジョニー・トー版と比べてどう変わっているかということでしょう。
まず捜査協力者が、ジョニー・トー版は組織のなかでそれなりの位置に就いているであろうおじさんで、私利私欲のために捜査協力しているのに対し、韓国版は若い青年に変更している。
若い青年に変更したことによってイ先生の正体の意外性が際立っている。加えて、若くてかわいいので刑事とはどこか兄弟のような関係に見えてしまう。それゆえハクに対し兄貴目線で心情に寄り添うかたちになっており、若くして麻薬王にまでなってしまった彼の境遇に焦点を当てた韓国映画らしい人間ドラマになってます。
人間ドラマとして重厚で韓国版は韓国版で十分面白く見ごたえがありました。
ただどうしてもジョニー・トー版と比較してしまう。オリジナル版を見ていなければたぶんふつうに楽しめたと思うのですが、銃撃戦はジョニー・トー版のほうが面白いとか、なりすまし捜査もハラハラドキドキ感が薄れているとか色々考えてしまってそれが観ていてノイズとなってしまいました。
ジョニー・トー版から脚本もかなり変更しているし、比較されるのを避けるためにもリメイクではなく完全オリジナルの脚本でつくったほうが面白かったんじゃないかなーと思いました。
誰も何も知らないの
オリジナル版未鑑賞…たぶんw
誰も正体を知らな巨大麻薬組織のボス、通称「イ先生」を捕まえるべく、イ先生に爆破された「塩工場」の生き残りの男と共におとり捜査に当たる刑事の話。
イ先生の凄さや恐ろしさとかどんな思想の人物かがみえない中で勿体つけるように話が展開して行く感じで、みせられているものは面白いのにサスペンスとしては淡々した印象。
そもそもイ先生いなくても成り立つ様な感じがするし。
どういうことか、イ先生はどんなヤツか、がみえてもあーそうですかという感じだったし、しっとりした感じの締め方も響くものはなく何で?という感じだった。
結局ヤク中少女が超有能とか、タイピンにしかカメラがない筈なのに完璧な通訳とかはツッコミ無用でw
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