劇場公開日 2019年9月27日

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ホテル・ムンバイのレビュー・感想・評価

全248件中、161~180件目を表示

5.0撃たれる側に立たされる恐怖

2019年10月6日
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鑑賞方法:映画館

五つ星ホテルに宿泊する富豪の身勝手さと、当たり前に共感できる一個人としての心情の動き。コック長の責任感とリベラルさ、リーダーシップ。アルジュンのサンダルに象徴される貧しさ。そして、彼の献身と誠実。テロリストという名の若者の、無邪気さと極貧と悲しさ。唐突に始まるテロの恐怖という言葉では表しきれない恐怖。
重層的に凝縮された、みごとな映画だと思います。

映画を見た後に、ニューズウイーク日本版の大場正明氏のコラムやその他のサイトを読むと、映画の内容・演出がよく理解できるのでお勧めしたい。なぜ、ザーラがテロリストの仲間だと疑われたのか。なぜ、アルジュンがシーク教徒なのか。このテロは、一体何だったのか。文化的・歴史的背景が理解できないと、見えてこないものがあまりに多くて、もったいない。決して、従業員の英雄奇譚で終わらせる映画ではないし、ましてやホテルへの忠誠を描く美談ではないと思う。

この映画を通して、一つ気付いたことがある。アメリカはドローンという兵器で、アメリカにいながら、「朝出勤して、殺して、夕方、妻子の待つ温かい家庭に戻る」という戦い方を発明したと言われるが、テロの若者もドローンであるということ。攻撃の主体は祖国にいながら、危険を冒さず携帯電話で指示を与え、攻撃をしかける。最貧国・最貧組織における、若者という最弱者がドローンとなる。戦いは、いつの時代も、集団の強者が弱者をして相手の弱者と殺し合わせる構図だ。このテロを計画実行させた組織やそのリーダーは、ステイタスを上げる結果につながったのだろうか。

もし、日本周辺に最貧国があったなら、きっと日本もテロの標的になっているだろう。歴史と経済格差がテロの温床だから。隣国とけんかをしても、何も良いことはない、と改めて思う。そして世界の混沌を思う。

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マツドン

4.0ジョン・マクレーン!!

2019年10月6日
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186.実話の再現性はなんとも判断できないが、映像作品としての出来栄えは見事

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movie

5.0勇気と冷静さと知恵

2019年10月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

日本人として平和に慣れ、テロが現実的な話として身近にはない恵まれた私には、もしかしたら見えていない部分があるかもしれない。

でも人為的なことであろうが自然災害だろうが事故だろうが、有事の際にいかに勇気と冷静さと知恵が大切かを考えるキッカケを貰った。

様々な人をモチーフにしたアルジュンの、出だしからのひた向きな働くことへの思いも、現在の日本ならパワハラだと一蹴かもしれない。実際親指とんでもないことになってた。その辺からしてもう生きるパワー違う。

ザーラの、これまた日本人だと理解しがたいシッター頼みな母親像も、途中の穏やかに戦うシーンで見る目が変わる。

様々な面で秀逸な良作。

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ke_yo

4.5世界を繋ぐのは恐怖でなく優しさと敬意

2019年10月5日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

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浮遊きびなご

4.5ホテルマンの誇り

2019年10月4日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

事実に基づくという衝撃の作品。目を覆いたくなるほどのショックを受け絶句状態。身体が固まってしまうのではと錯覚するほどの混乱が襲いかかってくる。
作品として大きな脚色があったと思うようにしたい。

日本の平和を痛感するとともに平和ボケにならないよう気をつけようと思いました。

赤ちゃんが無事でホッとしたと言いたいところですが、それを上回る悲しみに包まれてしまった。
観る方には相当の覚悟が必要かも知れない。

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タイガー力石

4.0息もつけぬ2時間半

2019年10月4日
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鑑賞方法:映画館
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まや

5.0辛い

2019年10月4日
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さやか

5.0緊迫感半端ない

2019年10月3日
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鑑賞方法:映画館

実話の映画化ということですが、恥ずかしながらこの事件を知りませんでした。
でもこれだけ大きな事件だから、知らなかったというよりは、遠い国のテロ事件の1つとして、忘れてしまったのかもしれません。
この人は有名だから最後まで生き残るんだろうなあと思ったら途中で殺されたり、人が大量に殺されるので、とても苦しくなって画面に引き込まれて結局映画が終わるまで全くドリンク飲めませんでした。
10年くらい前のインドで、テロに対する防御がこんなに甘かったことに驚かされました。
でも実行犯の少年たちも洗脳されてたんだから、被害者ですよね。

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DAI

4.5恐怖の時間を目撃

2019年10月3日
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鑑賞方法:映画館

123分の上映時間があっという間。それくらい無駄のないストーリー展開、緊張とスリルに満ちた場面の連続。スクリーンに釘付けだった。
宿泊客たち、そして彼らを守ろうと決意するホテルマンたちの行動にスポットを当て、一応、テロリストの少年たちの止ん事無き事情にも触れつつ、でも許されることのない行為の行く末、恐ろしい時間をスクリーンを通じて共有させられた。
様々な国の宿泊客数十人を一堂に集めた状態で、それを統率することなんてほぼ不可能。それぞれがそれぞれの考え方を持っているし、優れた指揮者がいるわけでもなく、ホテルのスタッフの言うことについて、自分の方が正しい、自分の思うように行動したい、そういう考えを持つ人は当然出てくる。勝手な行動は見ていて歯がゆくもやむを得ない。が、それゆえ危険にさらされるリスクも。
直ちに救出される可能性も薄く希望も持てない、困難極まる状況下でも決して諦めることなく宿泊客を守ろうとするホテルマンたちの心には胸を打たれる。
それほど昔ではない2008年。インドで実際にあったこの事件は記憶になかったが、本当に恐ろしい映像体験をした。最後は涙溢れて止まらない。

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むっしゅ

4.0悲劇すぎるが過度なヒーロー劇でなくとても響く

2019年10月3日
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そういえばあった!くらいに記憶の中でも風化してしまっている約10年前の事件。
人の命って何なんだっけ?と思わせるくらい洗脳された若者がいとも簡単にホテルの客や従業員をマシンガンで惨殺していく。地元警察はほぼ無力、特殊部隊はデリーから13時間後につけるかどうかと銃の前に無力すぎる人々がどう時間を過ごすかどう逃げるか、また殺されてしまうかのパニックムービー。。
ホテルの従業員は勇気ある行動を取るが、過度にヒーローという映し出し方もしなかったのである日突然こんな地獄なシチュエーションに巻き込まれるという人生の読めなさとともに日々を大事に生きようと思わせてくれる。

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なつお

4.0ものすごい緊張感

2019年10月3日
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前知識なしで観たら度肝を抜かれました。
何度も目を逸らしてしまった……。

人が簡単に、バタバタと殺されていく。
行くか?留まるか?
隠れるか?逃げるか?
選択肢が死に直結してしまう極限状態。

正解は誰にも分からない。
でも決断しなければならない……。

これが実際にあった事件だとはなんとも言えない……。
後半はあまりの辛さに泣けてきてしまったが、観て良かったです。

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彬

4.5今年、観るべき映画の一本だと思います!!

2019年10月3日
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鑑賞方法:映画館

こんな悲惨で衝撃的な事件だったとは!(◎_◎;)

終始自分も宿泊客になったかのような緊迫感と臨場感が凄まじ過ぎて固まってしまうほどマジに恐怖を感じました。

アカデミー賞獲るんちゃう!?

間違いなく今年、観るべき映画の一本だと思います!!

職務を全うするホテルマンの勇気に敬意を表すると共に犠牲者の方々のご冥福をお祈りします。

☆4.6

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eigatama41

5.0実話と思いたくない作品

2019年10月3日
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鑑賞方法:映画館

とにかく観てるのが辛かったです
でもこうやってこのテロ事件を知る事ができる観るべき作品でした
余計な音がなく、ホテルの中に放り込まれたように感じる緊張感がラストまで続きます
淡々と人を銃で撃つまだ若いテロリストたちですが、彼らの背景も描かれているので、自分たちで判断ができない操られている彼らも被害者なのだと思えます
彼らが言う「神のために」、ホテルの従業員の人たちが言う「お客様は神様です」、同じ神のために戦う対比が、さらにテロリストの彼らを悲しく思わせられました
特殊部隊がなかなか来ない広大なインド、ずっと「お願い、助かって」と思いながら観ていました
ハリウッドのアクション映画のようにヒーローがあっという間に悪者をやっつけて一件落着にならない現実、このテロ事件でのヒーローたちはごく普通に働く普通の人々、エンドクレジットの前のテロップには涙でした
犠牲になるかもしれない覚悟で宿泊客を助けた従業員の人たち、実際に犠牲になった従業員の人たち、そんな立派な人たちのためにも世界で二度とこんな事が起こらない事を願うばかりです

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小町

4.5救いようのない問題

2019年10月3日
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宗教、テロ、貧困、格差。
様々な問題が映画のあちらこちらに散りばめられてて、苦しくなる。

テロ実行犯が悪いのか?
テロを操る主犯格が悪いのか?
世の中の仕組みが悪いのか?

重いテーマを背景にしつつ、最初から最後まで緊張しっぱなしで、疲れた。

ホッとするのは家族とのつながりだけ。

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レイは!?★

4.0高級ホテルは従業員も高級だった

2019年10月3日
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鑑賞方法:映画館

 十年ちょっと前に、インドのムンバイで起きたテロ事件を題材にした作品だそうです(ムンバイってどこだよ、と思ったら、ボンベイのことだった)。
 実話ベースですが、そうでなくとも、サスペンスの佳作として見て損はありません。
 そして、サスペンス的なハラハラドキドキの他にも、見どころは山盛りです。利用客のために逃げずに残ったホテルマン、ずるい大人に利用されている実行犯の少年たち、テロリストとは一緒にされたくないムスリムの女性などなど。

 映画では分かりにくかったけど、タージマハル・ホテルでの犠牲者は、利用客よりも従業員のほうが多かったそうです。ここは強調すべき点だったと思います。上司から「逃げても責めない」と言われた従業員たちが残ると宣言する場面は、胸が熱くなりました。
 ちなみに、その場面で「Guest is god.」と言っていました。「お客様は神様です」なんて言うのは日本人だけかと思っていたので驚いたのですが、あとで調べたら、インドには昔からある(三波春夫も生まれていない、はるか昔からあった)概念のようで、二度びっくりでした。

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dsk

4.0今年暫定一位

2019年10月3日
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鑑賞方法:映画館

今年見た映画の中で一番良かったかも。

閉鎖された空間での恐怖感は凄まじかった。
一昨年にムンバイのタージマハールホテルには行っていたので、より緊迫感を味わったのかも。

良くあるアメリカ映画のように
事件が収束して救われた人が家族と喜び合うシーンで終わるのでは無く、
襲う人達にも最後の最後まで細かい表情を映してテロを起こす側だけに責任があるとは思えないのが印象的だった。

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ゆうすい

5.0危ないって、だから。

2019年10月2日
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貴方ならどうする? あれがホントに日本でおきたら。いやいや無いから。あかんあかん。観やなあかんて❗みやな。しかし初めからエンドロールまで見逃せない‼️

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Cinemaオタク女

5.0迫力感動の連続

2019年10月2日
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期待してなかったけど、すんごい良かった。

どうせ、テロに立ち向かうイエメン俳優の物語だろーぐらいの思いで観たが、完全に期待を裏切ってくれました。

物語の背景にある国、宗教的対立、貧民出身者の苦悩を垣間見ることができましたし、実話という事で脇役一人一人さえ強く印象に残る。当時の事件の様子をリアルに想像させてくれるだろからか。

あまりグロすぎず、わかりやすくテロの内容を知ることができた。

2時間の中で息つく暇もなく、普段はトイレ我慢しない自分も、限界まで我慢して最後まで見切った。

みなさん、殺人シーンは多いけど、勇気をだしてみてください。

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かぼすちゃん

4.5生々しい…。

2019年10月2日
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貧富の差や宗教の違いはあれテロは許されるものではないなー、と改めて痛感。実話ベースだから襲撃シーンも容赦なく進むし同情なし。しかしながら無慈悲なテロ集団もいれば命がけでホテルの宿泊客たちをまもる丸腰のホテルマンたちの対比が強烈。
見応えたっぷりなあっという間な二時間だった。

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peanuts

3.5ホテル・ムンバイの戦士たち

2019年10月2日
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鑑賞方法:映画館

異教徒を無差別に殺戮することを神の意思だと信じマシンガンをぶっ放す少年テロリストたち。極度の恐怖に陥り逃げ惑う外国人宿泊者たち。そして、仕事の延長線上の責務として身体を張ってゲストの身を守ろうとするホテルマンたち。
事件のあと、もし日本だったら、忌まわしい記憶として建物は即刻解体され、ホテルは廃業もしくは倒産する憂き目にあうだろう。それがホテル・ムンバイは、テロリストに屈せず身を挺した彼らを讃えるのだ。素晴らしいではないか。

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栗太郎