ホテル・ムンバイのレビュー・感想・評価
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伝えなければいけない実話。
普通に「面白い」だけでなく…
インドで起きた衝撃テロ事件の実話
2008年11月インドムンバイで起きた同時多発テロが題材。
五ツ星ホテル(タージマハル・ホテル)のホテルマンのおもてなしの心が、突然のイスラム過激派組織によるテロ銃撃の中で、奇跡的にお客様を脱出させ多くの命を救った、衝撃的だが感動の実話。
真心、ゲストファースト(お客様は神様)というおもてなしの考え方は万国共通だった。
貧しいのは裕福層が悪いと貧困を楯にし、未成年の少年達を洗脳し、自分たち以外の人を人と思わず、皆殺しという任務を果すためだけに、無慈悲で残虐な殺戮を行った。
恐怖と緊張と怒り、そして勇気と感動の作品だった。
その首謀者は今も捕まっていないという。いつ自分の身に起きてもおかしくないテロの恐怖に脅えてしまう。テロは決して許してはいけない!同感です。
「愛」とはなにかに気付かされる
What 's your name?
2019年ベストムービー!
映画は、インドのムンバイで実際に起こったテロ事件を題材にしています。
宣伝にもある通り、ホテルが襲撃された時、避難する客のために奉仕したホテルマンたちの活躍を描き、感動的な物語となっています…
しかし、実際の作品の印象というか、そのテイストはちょっと違う…(笑)
それは、どちらかと言うと、『タイタニック』などに代表される様なパニック映画に近い…
そして、ある意味、ゾンビ映画に通じるものがあるかも知れません(笑)
テロリストたちは4人しかいないので、全然死にませんが、ホテル客たちは、ホテル中を逃げ惑い、面白いように殺されていく…みんな頭を撃ち抜かれて(笑)
最後の最後に、足を負傷したテロリストが、フラフラと特殊部隊の前に出て来た姿は、そのまんまゾンビでしたね(笑)
とにかく、2時間、息つく暇がありません(笑)
ドキドキハラハラなエンタメ作品が観たいなら、この作品…イチ押しです(笑)
ダイハードでタワーリングインフェルノでポセイドンアドベンチャーだ!
インドのムンバイで実際に起きた同時多発テロを題材にした
テロリストものであり集団脱出ものでもある。
「ダイハード」や「タワーリングインフェルノ」と違うのは
主役は型破りな刑事や頼りになる消防士ではなく
単なるホテルのコックやウエイターやフロント係。
だからこそ最後、観終わった時に本当に良かった!!
と言う思いが
素直に湧き上がってきます。
ドキドキハラハラして最後は泣ける!
文句なくおすすめです。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
ホテルマン達が直接テロリストと戦うことはないけれど
勝手知ったる自分たちの職場であるホテルの構造を利用して
テロリストから隠れるシーンは「ダイハード1」的であり
個々の客室でのエピソードで、重要な役割のセレブ夫婦の描写は
「タワーリングインフェルノ」的であり
安全な場所から逃げるのか?止まるのか?
その選択の集団心理的な部分は
「ポセイドンアドベンチャー」を彷彿とさせます。
テロリストとは言え犯人達はまだ13〜5歳の少年達なんです。
インド中東系の人を見慣れてないので
日本人からはパッと観ただけでは解りにくいのですが
ところどころにまだ子供なんだと言う描写が出てきます。
勇者でも超人でもないホテルマン達の頑張りの対極に
大人に操れている少年達の不憫さが相まって
余計にこの事件の真の首謀者への怒りが込み上げます。
そしてもっと大きな本当の敵。
あまりに大きすぎる経済格差への怒りが〜〜
それとインドが舞台の映画だけど、
オーストラリア・アメリカ・インド合作なので
インド映画特有のダンスシーンは有りません。
踊ってる場合じゃないしね〜〜(笑)
@お勧めの鑑賞方法は?
映画館で観ないと、この五つ星ホテルの平時の美しさや
事件が起きた時の銃撃の容赦の無さは伝わってこないと思います。
皆が観るべき映画
靴が象徴的に扱われていたような…
冒頭、アルジュンの靴が映る。靴を履くのを忘れてサンダルで出勤してしまった。結局事務所にある小さな靴を履いてフロアに立つことになる。靴を忘れたことでルーム担当が代わり命が助かった、という意味だけなのかな?と思っていた。
いや、しかし、潜在的に足元に意識を向けるための意味があったのかもしれない。
テロリストの少年達はアメリカやイギリスは敵だ、と言っていた。でも履いている靴はvansとconverseではなかったか?
とするならば、あの少年達は本当に知識がなく、洗脳されているただの少年として描かれていることになる。
決してそこをフォーカスしたカットはない。
しかもイスラムの貧しいテロリストの少年達がそんな靴を履いているわけはない。
そこは本作の演出の1つなのだろう。
ってただ単に似てる靴ってだけだったりして。
テロ描写は容赦ないが、名も無き英雄はどこ?
つらい
開始47分くらいから泣き出して最後の方でやっとちょっとほっとした。あの電話だけで操ってるテロリストのボスなんなの。テロリストの父親もまさか使い捨てにされる為の訓練とか思ってないと思うけど。自分の子供を巻き込んだ一家自爆テロのニュースも前に見たから、こういうのどうしたらいいんだろう。友達と観たら気分が重くなって話す気分じゃ無くなりそうだからDVD鑑賞がおすすめ。料理長がしっかりして主人公や他のホテルスタッフ、地元警察が良心に基づいて行動してて良かった。
疲れるけど、観ておくべき映画
インドのホテルムンバイを舞台に、全員殺害を最終目的として占拠するテロリストと、できるだけ多くの人を逃がそうとする従業員の話。
始まって五分で占拠、終わる五分前まで続くので、123分間ほぼぶっ通しの緊張感持続。これは、疲れるよ〜。
おまけに宗教テロなので、交渉の余地なしという無力感。これがけっこうキツい。宗教ってなんだっけ、と考えざるを得ない。
テロだし実話がベースだから、たくさん人がしぬのはしょうがないのだが、群像劇だけに切なくなる。おまけに、ほとんど犬死にだ。現実は映画とは違うということを見せつけられる。それでも、いいこと(ホッとすること)が一つ二つはあってよかった。なかったら、映画の体さえなさないのではないか?
こういう不幸な事件があって、犠牲になった人も多かったが、従業員の献身で助かった人たちもいたんだ、ということを記録しておくことは、大切なことだと思う。
日本でも起こりうる
10年以上前、2008年11月26日から29日に起きたムンバイ同時多発テロ
の映画です。
ムンバイ同時多発テロを知らない人、忘れてしまった人は多いと思います。
私もすっかり忘れていました。
重武装はしていますが、わずか10人で170人以上を殺害し、230人以上に負傷
させたことには驚きました。
同時期に起きた主なニュースは、以下の通りです。
2008年11月4日、バラク・オバマは、米国大統領選挙に当選しました。
2008年11月4日、大阪地検特捜部は、小室哲哉を5億円の詐欺容疑
で逮捕し、のちに懲役3年、執行猶予5年の罪が確定しました。
時間が経つ早さを感じます。
次々と人が殺されるので、鑑賞するのは大変ですが、事件を忘れない
ために鑑賞しました。
インドの地名が色々出てくるので、事前に調べた方が物語に
入り込みやすいです。
・タージマハルホテル
・インド門
・CST駅
・レオポルド・カフェ
・カマ病院
特にタージマハルホテルとインド門が一緒に撮影されている写真を
見ておくと映画のリアリティを感じることができます。
インドで行われ、パキスタンの関与が疑われ、カシミール地方を巡る
国境問題かと思いましたが、違うようです。
テロの背景は、イスラム教、貧困、格差であり、世界中で普遍的に
存在し、広がっています。
テロリスト達が話しているのは、インドとパキスタンの国境地帯である
カシミール地域で話されているウルドゥー語です。
テロリストの1人は逮捕され、「ラシュカレ・トイバ」の構成員であると
答えてました。
「ラシュカレ・トイバ」は、カシミール地域で南アジア全域にイスラム
帝国建設を掲げ、ユダヤ教徒とキリスト教徒に対するジハードは、すべて
のイスラム教徒に与えられた義務として、テロ活動し、カシミール地方に
軍事キャンプを所有し、本部はパキスタンにあり、2000年以降数々のテロ
を行っています。
米国、英国はもちろんパキスタンからも「ラシュカレ・トイバ」はテロ組織
に指定され、資産は凍結され、活動は禁止されています。
イスラム教の聖典「クルアーン」ではイスラームにおける天国の様子が
具体的に綴られていることを悪用し、ジハードという名のテロを行っています。
イスラム教におけるジハードとは、イスラム法の支配する
ダール・アルイスラーム(イスラムの家)と、異教徒の法の支配する
ダール・アルハルブ(戦いの家)に二分されている世界を、
ダール・アルハルブを征服によって、ダール・アルイスラームにする
ことです。
首謀者は、計画的にテレビで情報を収集し、携帯電話で実行者に指示を
していたのには、驚きました。
テロ発生時の報道管制の重要さを痛感しました。
平和を祈るだけでは実現しません。
なぜ、若者がのテロリストとして、事件を起こしたのかを考えるきっかけ
になれば、良い映画です。
この事件以降もテロ事件等は減るどころか、今年に入り激増しています。
2011年7月22日、ノルウェーの首都オスロ・ウトヤ島で銃乱射事件が発生し、
1人で70人以上を殺害し、100人以上に負傷させる事件も起きました。
知らない人は「ウトヤ島、7月22日」を鑑賞すると良いでしょう。
2019年3月15日、ニュージランドの2番目の都市クライストチャーチで
銃乱射事件が発生し、1人で50人以上を殺害し、40人以上に負傷させる
事件起きました。
2019年4月23日、スリランカの最大都市コロンボで同時爆発事件が発生し、
7人で250人以上を殺害し、7人で500人以上に負傷させる事件起きました。
2019年7月30日、米国ミシシッピ州のウォルマートで、従業員が
他の従業員2名と警察官1名を銃殺する事件起きました。
2019年8月4日、米国オハイオ州デイトンで、1人で9人を殺害し、
16人に負傷させる事件起きました。
ムンバイの人口は1200万人で、インド最大の都市です。
ムンバイを日本に例えるなら、東京です。
東京を管轄する警察組織は警視庁で、職員数は4万6千人、特殊急襲部隊
(SAT)は全国で300人います。
特殊急襲部隊が、外国人工作員の襲撃を想定した警備訓練が報道機関に
公開されてはいますが、ムンバイ同時多発テロのような事件に対処した
ことはありません。
日本で起きた似たような事件としては「通り魔殺人事件」がありますが、
警察組織や特殊急襲部隊では対応できていないのが現実です。
海に囲まれている島国である日本では、重武装したテロリストを侵入
させないことは現実的ではないです。
バックパッカーで日本を旅行する若者を東京で目にすることは珍し光景
ではなく、日常的な光景で、重武装したテロリストが、日本国内を移動
することは可能です。
組織的に軍事訓練を受け、重武装したテロリストが東京を襲撃すれば
この映画のような結果になると思いました。
この映画が気に入ったら「ホテル・ルワンダ」もお勧めします。
インドとパキスタンの歴史的関係を知りたければ「歴史は勝者によって記される」
という言葉で始まる難解な映画ですが「英国総督 最後の家」を鑑賞すると良いで
しょう。
パンフレットは、よくできているので、映画を理解したい人にはお勧めできます。
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