劇場公開日 2019年8月16日

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「残る複雑な余韻」永遠に僕のもの ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5残る複雑な余韻

2019年8月17日
iPhoneアプリから投稿

カルリートスの殺害には差し迫ったものもなければ、必然性や怒り、或いは、高揚感もなく、観てる僕まで不感症になりそうだった。

この物語が実話をベースにしたものだというのだから驚く。

フィクションにしろ、ノンフィクションにしろ、映画で殺人鬼を描く場合、どこかに感情の起伏が出るものだが、カルリートスは徹底した不感症だ。

ロレンソ・フェロは男から見ても惚れ惚れするほどの妖艶な魅力をたたえ、抑揚を最大限に抑えた演技もデビュー作だとは思えないほどだ。

実在のカルリートスも相当な美男子だったらしいが、このロレンソ・フェロを見たらどう思うだろうか。
自分と同じだと思うのだろうか。

繰り返しになるが、実話として驚く。
そして、純粋悪とはこのようなものかと問われれば、同意もしづらい。
ただ、ゲーム感覚かと聞かれると、そんな気がして来て、もしかしたら今時、こんな奴がもっと出てくるのではないかと考えて、なんとも複雑な余韻の残る映画だった。

ワンコ
ワンコさんのコメント
2019年10月5日

惡の華観てないんですよ。

ワンコ
kossyさんのコメント
2019年10月5日

惡の華の仲村さんと同類のような気がしました!
こんな青年が増えると嫌ですよね…

kossy