「ゲームの持つ魅力×インターネットの素晴らしさ×人の優しさ=素晴らしい作品」劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん ポップコーン男さんの映画レビュー(感想・評価)
ゲームの持つ魅力×インターネットの素晴らしさ×人の優しさ=素晴らしい作品
日本だからこそ作れたと思える作品。
うちの父もだが、寡黙で多くは喋らない。
同じような父が突然退職した、心の中を知りたいとゲームを勧めるのがすごいなーと見ていた。
この作品の親子もお互いギクシャクしながらも少しずつゲームを始めていく。
吉田さんのいかつい感じなのだが、それが観客のツボにハマるというか、見ていて滑稽w
緊張と緩和というか、その空気をうまく作っているのが財前さん。
本当の家族のように息もピッタリで違和感無かった。
多くの人が触ったことがあるFFという媒体を使って物語は進んでいく。
子供の時代にやっていたシリーズが大人になった現在でも続いているのもゲームならでは、それが十数年越しの約束につながるのが非常に感動的。
ゲームはゲームをやった人間にしか共有できない感動や想いがある。
大きく言葉をかわさなくてもモニターを介して会話をする。(今作はキャラがすごく喋るが、、、w)
ゲーム部分もしっかりと作られており、FF14はプレイしたことがないのでどこからが特別な演出かはわからないが、表情やアクション、カメラのアングルに至るまでかなりの種類があり、本当にお互いが会話しているように違和感なく観れる。またそれがスムーズに現実世界にシフトするので観ている側も醒める事なく楽しめた。
ストーリー的にはありきたりな内容ではあったが、実話であること、また『電車男』の時のような匿名だからこそ正直に話し合える、日本人の心の美しさのようなものをスクリーンから感じた。
自分も子供の頃からゲームを中心に生きてきたし、自分の子供もゲームをはじめたばかり。まだSwitchのマイクラを操作できず、穴をほって水を流して遊ぶだけだが、それだけで楽しさを共有できるし、会話ができる。
いつか疎遠になる日がきたとしても、ゲームがまた結びつけてくれるかもしれない。