CLIMAX クライマックスのレビュー・感想・評価
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ダンスパフォーマンスは圧巻でした
確か…Instagram だったと思う。予告編が流れてきて、圧巻のダンスパフォーマンスに興味が湧いた。ちょっとだけ、パーティーとか、ドラッグとか、どうでも良かったんだよね…。でも、このコロナのせいで、特別興行で、割安で鑑賞できたので、観てみました。でも、それだけ…。
誰が、何のために、サングリアに何かを入れたのか…とか、明かされぬまま終わりました。ダンスパフォーマンスは、本当に、素晴らしかった。個人、個人のパフォーマンスは、下手じゃない?って人もいましたが、全体的に見ると、素晴らしかったです。パーティーとか、ドラッグとかじゃなくて、もう少し、正統派のストーリーにすれば良かったのに…。もしくは、きちんと、謎を明かしてくれたら、もっと違う感想を持てたのに…。ちょっと残念でした。
映画だからこそ表現できた混沌
長い大音量のサイレンで始まり、シートがびりびり震えるほどの音楽に合わせてダンサーたちが踊る。そして、ビシッと息の合った彼らのダンスが終わると、アルコールとLSDの混沌の夜が始まる。
酒とドラッグが解き放ってしまう人間の本性の、見るに耐えないほどの生々しさ、荒々しさが止まらなくなる。いきなりキレる女、自傷する女、生々しい会話を延々と続ける男たち。
酒にLSDを混入した女は示唆されるが目的はわからない。
音楽と、踊り叫び泣く男たち、女たち。映画だからこそ表現できた混沌。この後味の悪さも込みでの芸術であろう。
見る者全てを地獄に叩き落とすドラッグムービー
変な映画を撮らせたら右に出る者はいない、ギャスパー・ノエ監督最新作!
何者かがサングリアに混入させたLSDを摂取してしまったダンサーたちが、
次第に精神を崩壊させていく姿を描く本作。
見た誰もが驚くのは、
OPからいきなりエンドロールが流れ、
ちょうど中盤あたりでキャストがクレジットされ、
EDにはタイトルが出るのみという、
現代映画の文法を無視しまくった作り。
.「エンドロールから映画を始めるなんて、お前ら思いつかねえだろ?」
というノエ監督のドヤ顔が目に浮かびます。
テロップで流れる
.「生きることは集団における不可能性」
.「死は特異な体験」
といった言葉の真意を100%理解できた気は全くしませんが、
序盤では一糸乱れぬ美しい踊りを見せていたダンサーたちが、
ドラッグによって暴力性を増し、互いを傷つけあう様をある種の地獄として描き、
さらには死の追体験までさせる監督の力技に打ちのめされました。
冒頭のインタビュー映像やダンサー同士の会話にも、
後の展開をほのめかすセリフがいくつも出てくるので、
見落とさぬよう注意してご覧ください!
ほぼ全員演技未経験のダンサーたちによる圧巻のオープニングシーンは中毒性バツグンで、何度でも見返したくなります。
『キングスマン』『アトミック・ブロンド』にも出演し、
ダンサーとしてのキャリアも持つソフィア・ブテラの、惚れ惚れするしなやかな動きにも是非ご注目を!
秀逸な映像だけど、物語としては意外性が少なかった点が残念。
本作はギャスパー・ノエ監督作品ということで、恐らく多くの観客はある程度の心構えができていることでしょう(何の予備知識もなく鑑賞することになった方には同情するしか…)。ノエ監督ファンの間では、本作は比較的観やすい内容という評価のようですが、それでも十分に衝撃的な映像の連続であることは間違いありません。
作品の主軸は明確で、ダンサー達のパーティーに誰かが麻薬を仕込み、楽しい打ち上げが一転して悪夢の狂宴に変貌する過程を描いています。ひたすら狂ったダンサー達の様子を、カメラが執拗に追いかける「だけ」の物語といっても過言ではありません。あらすじを読んで「なんか『デビルマン』(原作)序盤のサバトの場面みたいだな…」と思った人の直観は正しいです。
ただ、作品冒頭で各ダンサーの人となりをインタビューの形をとって描いていおり(『蜜蜂と遠雷』も似た手法をとっていたことが興味深いです)、その言動が中盤以降の修羅場で使われているのですが、インタビューをなぞる程度の使い方のようで、少し肩すかしを食らったような気持ちになりました。
映像は真上からの俯瞰、天地逆転(字幕も)、手持ちの長回しなど、臨場感に充ちていながら美的な感覚を刺激される映像が随所にちりばめられています。全天球カメラで撮影したと覚しきポスターの構図も、本作の狂気を一目で分かる形で示していて、秀逸でした。
皆がハードル上げすぎ
鬼才ギャスパー、地獄、トラウマ…
これら前評判に期待は否が応でも爆上がり。確かに前半の「ヤバい雰囲気」はビンビン来る。ダンスリハが終わり、さあこれからか!?といったあたりから…
特段何も起こらず。強いて言えば泣き叫ぶ子供を放置して殺したあたりは不快だが、それ以外はハッキリ言って期待外れ。現実にはもっとやばいパリピがいくらでもいるだろ……これなら日本のヤリサーの方がよっぽど怖い。
期待していた不快感も足りず、カタルシスも無かった。
とにかく高揚感と迫力で押しまくる。とにかく押しまくる。それだけなん...
とにかく高揚感と迫力で押しまくる。とにかく押しまくる。それだけなんだけど、それだけで映画足らしめるのは凄い。ほぼワンカットなのも理由だと思う。
ギャスパー・ノエ作品の中では比較的観やすい
ギャスパー・ノエらしさ全開の映像センスとメッセージ性ではあるが、今回は今までの作品と比べれば、すごくマイルドで観やすいし、前半はダンスシーン満載の音楽映画として単純におもしろい。
酩酊狂気乱舞
音に酔い映像に酔い酒に酔いクスリに酔いダンスに目と身体を奪われ強制トリップさせられる、泥酔ドラッギームービー!!
鳴り響くダンスミュージック、激しいヴォーギング、阿鼻叫喚のカオス。
繰り広げられる酩酊の宴に巻き込まれるように体感できて本当に楽しかった。
堪らん大好き。夜通し繰り返し繰り返し繰り返しノンストップで観たいやつ。朝になって死にたいやつ。
序盤のダンスシークエンスが最高で、あっという間に引き込まれた。
ついついセンターの人に目を奪われがちだけど、サイドの方でもバチバチの動きをしていて、もう完全に目が足りない状態。
アドリブのようにバラバラの動きをするのもビタッと合った動きをするのも、どちらも気持ちいい。
アーティスティックで情熱的なダンスの後に見せられる、あまりにもくだらない人間味たっぷりの会話に脱力した。
下卑た欲望と空っぽの関係が渦巻く彼らとパフォーマンスのギャップ。
誰が誰を狙っているのか、誰がどんな人間なのか、だんだん見えてくるのが面白い。
シスコン兄貴はキモすぎるし、ヤリチン坊主は徹底的にクズだし、発狂妊婦のストレスがキツすぎるし、鬼の決断が悪夢の結果を生む母親に胸キュンだし。
色々と把握したうえで冒頭のインタビューとダンスをまた観たい。繰り返し繰り返し観たい。
身体がカンカンに火照って疼いてどうしようもない感覚がそのままぶつかってくるようだった。
どうしようもなくて絶叫してみて熱を逃そうとするかんじ、わかるわかる。
プラスして吐き気もあるなんて最悪。いやほんと最高。
屍連なる夜明けの切なさがたまらなく好き。
オールナイトイベント後、帰宅の路につくあのなんとも言えない虚無感と物哀しさがそのままそこにあった。
タフな踊り子がいるなあと思ったらまさかの結末。大好き。
次に観るときは絶対にアルコールを摂取しながら最前か二列目で観てガンガンに画面酔いしようと思う。思う存分にゲロゲロになって最後に死ぬべき。
ドラッグは、全てを破壊する
胸糞映画の代表「アレックス」でお馴染みの監督ギャスパー・ノエが、今回は薬物によって引き起こされる地獄絵図を描いた作品。
フランスのダンサー集団がリハーサルの打ち上げから朝までの出来事であり、ほぼ全編が施設内で展開されて、殆どがハンドカメラの長回し撮影で展開されます。
まず、キャストによるダンスシーンは圧巻でした!
主演女優以外は基本的に俳優では無くダンサーを起用しているそうです。
それだけにみんな踊りが凄まじいくらい上手い!
リハーサルの場面は決められた動きで踊り続けて長回しで展開されますが、みんな狂ったように踊り続けるし、普通の人では到底出来ない動きも平然と行うのでただただ圧倒されました。
しかし、腕を異常な速さで捻る人いたのですが、関節どうなってるんですかね?(笑)
狂っていく姿の演技も、本当にリアルでした。
薬物を入れられたような異常行動を取り、薬物の恐ろしさを実感出来たかと思います。
この映画では、ハンドカメラの長回しをすることによって、薬物中毒で狂っていく姿をリアルタイムに映しているのですが、薬物中毒に陥る恐ろしさを全面に描きたかったのだとしたら完璧な演出だと思います。
しかし、それをリアルタイムに映したことによって、個人的にはダンスシーンよりもトーンダウンしてしまいました。
前半のダンスシーンが凄かったせいか、話のメインであるはずの中毒シーンがインパクトが薄くなってしまったように感じます。
また、薬物中毒に陥ることによってカメラも狂ったようにブレブレになるのですが、これに関しては演出的に上手いとは思います。ただ、終盤になるにつれてブレブレになりすぎてるし、尚且つわざと人物からアングルを外してるようになったので、何が起きてるか解りませんでした。
また、中盤ではダンサーの会話シーンもあるのですが、それがかなり長いです。
タランティーノの会話シーンのように一ヶ所のみで展開するのであればまだしも、場面の切り替わりが激しいので、誰が何の会話をしてるのかが解りにくいです。
ただ、「アレックス」のように実験的な演出と内容だったので好きな部分と嫌いな部分含めてこの映画の個性なのかも知れません。
自分はギャスパー・ノエの映画は「アレックス」しか観てなかったので、そのインパクトがどうしても残っています。
個人的には良くも悪くも「アレックス」ほどのインパクトがありませんでした。
ギャスパー・ノエ監督の作品は 観たことがなくて観るか迷っていたの...
ギャスパー・ノエ監督の作品は
観たことがなくて観るか迷っていたのですが前日に観た「ミッドサマー」の影響もあり(ミッドサマーのテイストは全く違うけど)鑑賞
鑑賞してみたらまぁとんでもない世界!
懐かしさも若干はありましたけど
人が変わっていく様ってこんなんなんだ!
何も知らずに体に入ってしまった
ドラッグの恐ろしさと、
人がどんどんと赤裸々な行動に走る姿に👀
ソフィア・ブテラってダンサーなんですね
「キングスマン」や
「アトミックブロンド」で
キレのある役を演じてましたけど
本作でもキレキレのダンスとどんどん
堕ちてゆく姿がセクシーでした
ブテラは役者をやっているから
わかるんですが、他の方の演技が凄まじくてどんどんとトランス状態になる様が
とても素人には思えないくらい上手いんですよね。みんな動きが人間離れした
ダンスをしていたからプロのダンサーだと
思うんですが。
ダンサーも魅せる事が大切な要素の
一つだから演技も上手いのかなぁ。
演技も凄いけど映像というか
カメラワークがこれまた凄い。
至近距離で撮らないと伝わらない映像
なんですけど、複数の人が激しい動きを
している中であのシーンのカットは
素晴らしいなぁ
映像と音楽が視覚、聴覚をイヤって言うほど刺激してくれる作品なんですけど、
ドラッグに侵された人々が本性丸裸状態で
それぞれ違った行動を取る姿に
すっごく人間臭さみたいなものも
感じちゃいました。
何も起こらない
ダンスシーンは目を引く。あとはひたすらバッドトリップを客観視するだけ。
編集も意味不明。肝心要、音と映像のフォーマットが悪過ぎ。ポルノサイトのヒプノシスビデオに負けてる。
ドラッギーでも無し、夢や希望を語るでも無し。
お寒い現実を提示されても、それは映画館の外でお腹いっぱい味わってるので、、
前半のダンスシーンは圧巻
ですが、中盤では天井からの定点カメラのみで動きが無く飽きて来ます。
面接や会話のシーンも無駄に長い。
後半はもう全員ラリってて何がなんだか分かりません!
観賞後はこちらもぐったりしました。
ダンスだけを期待してたけど
予告編のダンスがすごそうだったので、それだけ見れればいいやーくらいにストーリーなんか全く期待してなかったですが、大人数のわりにちゃんとキャラクターが描かれてるので会話劇も意味あるものになってて面白かった!ギャスパーノエ食わず嫌いでいけ好かないと思ってたけどゴメンねって感じでした。あとやっぱりダンスはすごかった。
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