「よりよく生きる とはどういうことかを追求した物語」残された者 北の極地 Namuchiさんの映画レビュー(感想・評価)
よりよく生きる とはどういうことかを追求した物語
他者のために生きることが美しいとするなら、この映画の主人公はそこに向かって自分の人生を完成させていく。
最初主人公はただ生きているだけだった。ただルーティンをこなすような毎日。
そこに意識が朦朧とした重症の女性があらわれ、危険をおかしてでも彼女を治療するために雪原を脱出しようとする。
時に心が弱まり、そこを乗り越えて主人公は最後全生命を彼女の救出に傾ける。
劇場ではエンドロールが流れても誰も立とうとせず、すすり泣きだけが聞こえました。
余分な演出を徹底的に消した末にできた名作だと思います。
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